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海外サブカード戦略|Revolut の隣に置くエポス+セゾンの2枚体制

最終更新: 2026-04-11 / 検証日: 2026-04-11

結論:Revolut の隣に、年会費無料の保険装備を2枚

筆者の海外決済のメインは Revolut です。タイ・ベトナム・マレーシア・スリランカ・バングラデシュ・アルゼンチン・パラグアイ・ブラジル・タンザニアと、2年かけて9カ国で実際に使ってきて、メインカードとしての性能はこれ以上のものを正直見つけていません(詳細は Revolut 実使用レビュー で書いています)。

このページで紹介するエポスカードセゾンカード(インターナショナル+ゴールドAMEX)は、Revolut の代わりではありません。Revolut の隣に置いておくサブ装備です。エポスとセゾンインターナショナルは年会費無料、セゾンゴールドAMEXは初年度年会費無料(2年目以降11,000円)で1年試せる枠として紹介します。Revolut が苦手な領域を埋めるための”保険装備”です。

筆者自身、この2枚は「使いこなしている」というより寝かせているという表現のほうが近いです。キャッシング用途と緊急時のサブとして財布に入っているだけで、メイン決済はほぼ Revolut。だからこそ「サブとしての実用度」は本音で書ける立場だと思っています。

なぜ Revolut だけで埋まらない領域があるのか

Revolut は強い。でも完璧ではない。9カ国2年使ってきて、Revolut だけだと不安が残る場面が4つあります。

1. ATM無料枠を超えた現金需要

Revolut Standard のATM無料枠は月2.5万円まで。それを超えた分には2%の手数料が乗ります。1ヶ月の旅行で2.5万円の現金で足りるかというと、東南アジアならギリギリ足りるけど、現金主義の地方都市・市場・ローカル交通を多用する旅では足りなくなる場面が普通にあります。

ここで効いてくるのがクレカの海外キャッシング機能。Revolut の超過分に2%乗せるより、エポス or セゾンのキャッシングを引いて即日繰り上げ返済したほうが、トータルでは安く済むケースが多い。詳しい計算は クレカの海外キャッシング運用ガイド で書いていますが、結論だけ言うと「Revolut の無料枠は基本食材、超過分はクレカキャッシングで補う」という二段構えが現実解です。

2. ホテルデポジット・レンタカーのオーソリで弾かれる可能性

一般的に、プリペイド/デビット系のカードはホテルのデポジットやレンタカーの仮押さえで弾かれることがある、と言われます。筆者自身は9カ国2年で一度も Revolut が弾かれた経験がないので頻度はかなり低い印象ですが、ゼロではない。高級ホテル・レンタカー・一部のオンライン予約サイトでゼロではない領域が残っているので、保険として「日本発行の本物のクレカを1枚は持っておく」のは現実的な運用です。

3. メインカード障害時のサブ

Revolut のアプリが落ちる、カードが磁気不良になる、不正利用検知で一時凍結される、現地ATMがなぜか Revolut だけ弾く――こういう事故は確率は低くても「起きた瞬間に詰む」種類のトラブルです。1枚しか持っていない=単一障害点を作らないために、サブとして物理的に別ブランド・別発行体のカードを財布に入れておく価値があります。

国際ブランドの分散も同じ理由。Revolut が Mastercard / Visa として発行されているので、サブ側で Visa / JCB / AMEX を揃えると、4ブランドのどれかは必ず通るという冗長構成が取れます。

4. 利用付帯保険の補償額の上積み

Revolut Standard には海外旅行保険が付きません。ここを埋めるのにクレカの利用付帯保険を使います。エポスとセゾンゴールドAMEX、どちらも利用付帯(出国前 or 出国後の公共交通乗用具決済が条件)なので、空港までのリムジンバスや特急電車をこの2枚で決済すれば、両方の利用付帯保険が同時に有効になります。これが保険の2段構え。1枚では足りない補償項目を、もう1枚で補い合う関係です。

このページで紹介する2枚の役割分担

エポスカード — 基礎装備

  • 位置づけ: 年会費完全無料、利用付帯保険、海外キャッシング枠の3つを揃えた最初の1枚
  • 強み: 申込ハードルがゼロで、利用付帯保険が2023年10月から金額閾値なしで効くようになった点
  • 使い方: 出発前にリムジンバス代をエポスで決済 → 利用付帯保険発動 → 旅行中の現金不足はキャッシングで賄う

詳細レビューは エポスカード 実使用レビュー へ。

セゾンカード(インターナショナル+ゴールドAMEX) — 2段目の保険+ブランド分散

  • インターナショナル: 年会費無料(条件付き)・最短5分発行・キャッシング特化の軽量サブ。VMJ3ブランドから選べる。
  • ゴールドAMEX: 初年度年会費無料・2年目以降は11,000円(税込)。利用付帯の海外旅行保険10項目+空港ラウンジ+ショッピング保険まで付くので、初年度はノーリスクで保険装備の体験ができます。2年目以降の11,000円を払い続けるかどうかは、海外渡航の頻度に応じて個別に判断する位置づけです。

詳細レビューは セゾンカード 実使用レビュー へ。

4ブランド分散の作り方

筆者の実構成を例に書くと、こうなります。

カードブランド役割
RevolutMastercard / Visaメイン決済・ATM(無料枠内)
エポスカードVisa利用付帯保険(基礎)・キャッシング
セゾンカードインターナショナルVisa / Mastercard / JCB(選択)キャッシング軽量サブ
セゾンゴールドAMEXAmerican Express利用付帯保険(2段目)・ラウンジ

これで Visa / Mastercard / JCB / AMEX の4ブランドが揃います。「メインカードの磁気不良で詰む」「現地のATMが特定ブランドだけ弾く」みたいな事故の冗長化として、地味に効いてきます。

関連するL2ガイド

このページで触れた運用は、別のL2ガイドで詳しく掘っています。

まとめ:メインは Revolut、サブは年会費無料で固める

何度でも書きますが、海外決済のメインは Revolut で十分です。エポスとセゾンは、Revolut が苦手な4領域(ATM超過・オーソリ・障害時サブ・利用付帯保険)を埋めるためだけのサブ装備で、この役割に年会費を払う必要はないというのが筆者の立場。

エポスは完全無料、セゾンインターナショナルも基本無料、セゾンゴールドAMEXは初年度年会費無料(2年目以降は11,000円)。初年度は3枚揃えても年会費ゼロで、Visa / Mastercard / JCB / AMEX の4ブランド分散と利用付帯保険2段構えが組めます。2年目以降のゴールドAMEXを継続するかは、海外渡航の頻度で個別に判断する前提です。

個別のレビューはそれぞれの記事で詳しく書いています。

この戦略の良いところ

  • メインの Revolut が使えない瞬間に必ず1枚は通る、4ブランド分散の安心感
  • エポスとセゾンゴールドAMEX、利用付帯の海外旅行保険を2段構えで積める
  • キャッシング枠を持ち歩けるので、Revolut のATM無料枠(月2.5万円)を超えた現金需要にも対応できる
  • エポスとセゾンインターナショナルは年会費無料、セゾンゴールドAMEXは初年度年会費無料で1年体験できる

弱点・注意点

  • メインカードとして使うには Revolut のほうが圧倒的に強い(為替・ATM無料枠・アプリUX)
  • 「サブ」として割り切る前提なので、ポイント還元率や日常使いの最大化を狙う構成ではない
  • 申込から発行まで時間がかかるカードもあるので、出発1ヶ月前には動きたい

よくある質問

なぜ Revolut だけじゃダメなんですか?

9割の場面では Revolut だけで足ります。でも残りの1割が地味に効いてくる。具体的には(1)Revolut のATM無料枠(月2.5万円)を超える現金が必要な時、(2)プリペイド/デビット系がたまに弾かれるホテルデポジットやレンタカーのオーソリ、(3)Revolut のアプリ・カード本体が何らかの理由で止まった時の予備、(4)海外旅行保険の補償額を厚めに積みたい時。この4つを"年会費無料の枠"だけで埋めるのが、エポス+セゾンの2枚体制の役割です。

エポスとセゾン、どっちか1枚じゃダメ?

1枚だけならエポス推し。年会費完全無料・利用付帯の保険条件がシンプル・キャッシング手数料体系も同じなので、まず1枚目はエポスでいい。ただし2枚目があるとブランド分散と保険2段構えが効くので、補償額の上積みやラウンジ・10項目補償を求めるならセゾンゴールドAMEX(初年度年会費無料・2年目以降11,000円)を足す選択肢があります。2年目以降の11,000円を払い続けるかは、海外渡航の頻度で個別に判断してください。

セゾンプラチナビジネスAMEXは入ってないけど?

別の文脈(事業者向け・年会費が高め)なので、このページでは扱いません。次回別記事で書く予定です。今回紹介するのは「年会費完全無料、または初年度年会費無料で1年試せる」枠に絞っています。

海外旅行保険って Revolut にも付かない?

Revolut の有料プラン(Premium / Metal)には付きますが、Standard には付きません。筆者の方針は「Standard 維持+クレカの利用付帯保険で積む」です。Standard を月額無料のまま使えて、エポス+セゾンゴールドAMEXの利用付帯保険を2段構えで積んだほうが、トータルコストはゼロのままで補償額は厚くなります。

出典・参考

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