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ブラジルの治安 強盗が日常、運び屋仕立てで逮捕も【2026】

ブラジルの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在ブラジル日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

サッカー、カーニバル、アマゾンの大自然、シュラスコ。ブラジルは南米最大の国で、日系社会も世界最大級。ただ外務省と在サンパウロ総領事館のデータを並べると、サンパウロ州だけで強盗が1日約617件凶悪事件の9割に拳銃が使われているリオ市では101人に1人が年間で強盗被害に遭う計算空港で日本人が薬物の運び屋にされ逮捕される事例ありという話が一次ソースにそのまま載っています。

このページではブラジル渡航前に押さえておきたい話を、外務省と在外公館のデータだけを使ってまとめます。

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危険レベル — 主要都市すべてレベル1

外務省はブラジルの主要都市圏すべてにレベル1(十分注意してください)を発出しています。対象はブラジリア、大サンパウロ圏・カンピーナス、大リオ圏、大マナウス圏、大ベレン圏、大レシフェ圏、大サルバドール圏、大フォルタレーザ圏、大クリチバ圏、ポルトアレグレ市など。

大都市に限らず、殺人、強盗等の凶悪犯罪が発生しているので、渡航時には十分注意してください。

「レベル1=安全」ではないことに注意。日本とは桁が違う犯罪率の国で「十分注意」が出ている状態です。

犯罪発生状況 — サンパウロの強盗は日本の約542倍

在サンパウロ総領事館「安全の手引き」(2025年7月版)がサンパウロ州の2024年犯罪統計を公開しています。

罪種サンパウロ市大都市圏郊外州合計
殺人(強盗殺人含む)5334981,6522,683
強盗(車両強盗含む)127,73155,60542,018225,354
窃盗(車両窃盗含む)283,753108,445267,609649,817
強姦3,0122,9658,60214,579

人口10万人あたりの強盗発生件数はサンパウロ市で約1,074件、日本の約542倍。しかも「被害届が出ないケースが多くある」とされ、実態はこれ以上です。

在リオデジャネイロ総領事館の手引き(2026年2月版)によれば、リオ州の2025年犯罪取扱件数は96万5,208件。強盗は9万7,712件で、リオ市だけで6万1,525件。人口10万人あたり約991件なので1年間にリオ市民の約101人に1人が強盗に遭う計算です。

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マナー・法律 — 知らないと逮捕される3つ

日本の国際免許が使えない

ブラジルと日本は国際運転免許証の根拠条約が異なるため、日本で発行された国際運転免許証はブラジルでは使用できません。レンタカーを考えている人は要注意。

薬物は3~15年の禁固

薬物所持・国外持ち出し等は3~15年の禁固、または罰金刑。執行猶予のない実刑判決で「厳しい環境の刑務所で長期間にわたり服役することになります」と外務省が明記しています。

動植物の持ち出し禁止

マナウスでは天然資源保護のため特に厳しく、「不用意に動植物を持ち出そうとして空港等で当局に身柄を拘束されるケースが増加しています」。お土産のつもりが逮捕事案です。

主な犯罪・トラブル — 銃が前提の国

ブラジルの犯罪で日本と決定的に違うのは「銃が出る」こと。在サンパウロ総領事館は「凶悪事件の9割は拳銃が使用されている」「少年による犯行であっても拳銃を所持している場合があります」と書いています。

抵抗は最も危険な行動です。坂道で信号停止中にブレーキから足を離しただけで「逃走する」と思われて射殺された事例が記録されています。強盗に遭ったら絶対に抵抗せず、素早い動きをせず、相手の顔を見ない。これがブラジルの鉄則。

主な手口の詳細は各都市・トラブル別ページで解説しています。

テロ・誘拐情勢

ブラジルでは国際テロ組織による大規模攻撃の事例はありません。ただしリオでは2025年5月の大規模音楽イベント、2026年2月にリオ中心部でテロ計画が発覚し犯人が逮捕される事案が発生しています。大規模イベントや繁華街を標的にしたテロの可能性は否定できない、と在リオ総領事館の手引きは指摘しています。

誘拐は「セクエストロ・レランパゴ(電撃誘拐)」と呼ばれる短時間誘拐が主流。ATMでキャッシングやショッピングをさせてから解放する手口で、リオ州だけで2025年に137件発生しています。

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医療費の実態 — 私立は高額、公立は衛生面に難

ブラジルの公立病院は外国人も無料ですが、待ち時間が長く設備・衛生面で満足な治療は困難。日本人は私立病院を利用するのが一般的ですが、診察・検査・薬局がすべて別会計で、医師への支払い(手術料・麻酔費など)は現金のみを求められることもあります。

日本語・英語が通じる病院はほとんどなく、ポルトガル語通訳が必要。蛇やサソリの抗毒素血清は公立病院にしか置いていないなど、日本の常識とはかなり違います。

ブラジル単独の保険会社高額事例データはありませんが、中南米の参考として、ペルーで脳梗塞の医療搬送1,144万円・高山病から敗血症で1,654万円メキシコで膝靭帯損傷356万円という支払い事例があります(SBI損保・ジェイアイ「アフリカ・中南米」事例)。ブラジルも私立病院の医療費は同水準以上と考えておくべきです。

感染症 — デング熱・黄熱・マラリア

ブラジルは感染症リスクが日本より段違いに高い国です。特に重要なのは以下の3つ。

  • デング熱 — ほぼ毎年流行。2024年はブラジリア含む連邦直轄区が最大の感染者数を記録。蚊に刺されない対策(虫除け・長袖・長ズボン)が最も重要
  • 黄熱 — 2025年1~4月の感染者110人・死亡44人と急増中。ブラジル全土がワクチン推奨地域。渡航10日前までに接種が必要で、接種しないと近隣国に入れない場合あり
  • マラリア — 北部アマゾニア地域が流行地。夜間の蚊に注意

アサイーの経口感染(シャーガス病)も要注意。不衛生なアサイー食品からの感染例がパラー州を中心に多く報告されています。

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通信手段

ブラジルは広大で地方の通信環境にばらつきがあります。eSIMがあると空港到着後すぐにネットにつながり、配車アプリや翻訳アプリが使えて安全面でも有利です。

詳しくは eSIM比較ページ をご覧ください。

緊急時の連絡先

連絡先番号
軍警察(現場対応)190
文民警察(被害届)197
救急車192
消防193
在ブラジル日本国大使館(ブラジリア)+55-61-3442-4200
在サンパウロ総領事館+55-11-3254-0100
在リオデジャネイロ総領事館+55-21-3461-9595

ブラジルの警察は日本と組織が違います。事件現場に呼ぶのは軍警察(190)、被害届を出すのは文民警察(197)。間違えると対応が遅れるので覚えておこう。

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海外旅行保険の備え

ブラジルは強盗で怪我をするリスクも、感染症で緊急入院するリスクも日本より段違いに高い国です。私立病院の医療費は高額で、緊急移送となればさらに桁が上がります。

海外旅行保険の詳細は 中南米の海外旅行保険ガイド をご覧ください。

主要都市の治安情報

出典