海外eSIM比較|trifa・Airalo・Holafly・Saily の4社を旅行者視点で並べて選ぶ
海外旅行の通信手段は、ここ2〜3年で ポケットWiFi 一強 → eSIM が現実的な選択肢に昇格 というフェーズに入りました。ただし eSIM ブランドは乱立しており、「結局どれを選べばいいの?」で詰まる人が多いのも事実。このページは、日本の旅行者視点から使いやすい主要 4 ブランド(trifa / Airalo / Holafly / Saily)を並べて、選び方の軸を整理します。
先に結論だけ書いておくと、「英語UIと海外決済にアレルギーがなければ Airalo、日本語で完結させたいなら trifa、無制限データが欲しいなら Holafly、NordVPN 既ユーザーなら Saily」です。ここに該当しないなら、とりあえず trifa か Airalo のどちらかで試すのが無難と考えてください。
4社ざっくり比較
| サービス | 運営 | 料金モデル | 対応国数 | 日本語 | 強み |
|---|---|---|---|---|---|
| trifa | 日本(株式会社トリファ) | 容量・期間プリペイド | 195カ国+ | ◎ 完全日本語 | 日本語アプリ・円決済・国内サポート |
| Airalo | エストニア/シンガポール | 容量・期間プリペイド | 200カ国+ | ◯ サイト日本語 | 業界最大級のラインナップと価格レンジ |
| Holafly | スペイン | 期間プリペイド(一部無制限) | 170カ国+ | ◯ サイト日本語 | 無制限データプランが豊富 |
| Saily | リトアニア(Nord Security) | 容量・期間プリペイド | 150カ国+ | ◯ サイト日本語 | NordVPN 系列・シンプル設計 |
対応国数は公式サイト表記ベースで、細かな数字は時期により変動します。通信速度そのものはどのブランドも「現地キャリアのネットワークを借りる」仕組みなので、ブランド間の差よりどの現地キャリアに接続されるかのほうが効きます。
それぞれの1行キャラ
trifa — 日本人のための eSIM
株式会社トリファ(日本)が運営する国産 eSIM サービス。アプリもサポートも完全日本語、決済も円建てで、「クレジットカードの海外決済が不安」「英語UIでトラブると詰む」というユーザーの心理的ハードルをまるごと消しています。海外 eSIM を使ったことがない人に最初に勧めやすいのはここ。
詳細は trifa 情報レビュー にまとめています。
Airalo — グローバル最大手、とにかく選択肢が多い
エストニア発・シンガポール本社の eSIM 専業ストア。国別・地域別・グローバルの3階層プランで200カ国以上をカバーし、プラン数・対応国数ともに業界最大級。日本語サイト・日本語アプリもあり、英語UIが苦手でも基本的な購入・インストールには困りません。
「どれを選ぶか決まってないけど、選択肢の広さで選びたい」人は Airalo から見るのが早いです。
詳細は Airalo 情報レビュー にまとめています。
Holafly — 無制限データで気兼ねなく使いたい人向け
スペイン発の eSIM サービス。最大の特徴は 「期間制の無制限データプラン」。1日あたりの料金がやや高めな代わりに、データ残量を気にせず動画視聴・テザリング・地図確認を使い倒せます。短期旅行でヘビーに使うタイプ や 出張で仕事用の通信を切らしたくない人 に向いています。
逆に、1GB で十分なライトユーザーには割高になりやすい。
Saily — NordVPN と同じ会社のシンプル eSIM
リトアニアの Nord Security(NordVPN の親会社)が 2024 年に立ち上げた新しい eSIM ブランド。プラン構造が非常にシンプルで、国・地域・容量・期間を選ぶだけで迷わない設計。NordVPN を既に使っているユーザーにとっては「同じ会社のサービスでアカウントを統一できる」という心理的な一貫性があります。
ラインナップは trifa や Airalo より少なめですが、主要旅行先(欧米・東南アジア)はカバーされています。
詳細は Saily 情報レビュー にまとめています。
用途別:どれを選ぶべきか
🇯🇵 はじめての海外 eSIM
→ trifa または Airalo
日本語UI重視なら trifa、選択肢の広さで選ぶなら Airalo。どちらも 1GB × 7日前後のお試しプランが安く、失敗しても痛くない価格帯です。
🎥 動画・テザリング・リモートワークで大量に使う
→ Holafly(無制限プラン)
容量制のプランだと追加購入で結局高くつくので、最初から無制限で設計されている Holafly が素直です。ただし1日単価は高めなので、滞在日数と予算を事前に概算しておくこと。
🌍 世界一周・複数大陸を跨ぐ長期旅行
→ Airalo(Discover+ グローバルプラン)
130カ国以上をカバーする単一 eSIM で国境越えのたびに切り替える手間を避けられます。データ単価は国別プランより高いものの、運用コストが下がるメリットが大きい。
🔐 NordVPN を既に使っている / セキュリティ系サービスをまとめたい
→ Saily
同じ Nord Security のアカウントでまとめられるので、支払い・管理の手間が減ります。シンプル設計が好みなら、他社と迷わず選べるのも地味な利点。
💴 英語UI不安・日本語サポート必須
→ trifa 一択
Airalo・Holafly・Saily も日本語サイトはありますが、アプリや問い合わせ対応で英語になる瞬間があります。完全に日本語で完結させたい場合は trifa が最も安心。
eSIM 全般で気をつけること(ブランド共通)
どのサービスを選ぶにしても、事前に押さえておくべき4点があります。
- 端末が eSIM 対応か確認する — iPhone XS(2018)以降、Pixel 3 以降、Galaxy S20 以降の一部機種など。「設定 → モバイル通信 → eSIM を追加」のメニューが出れば対応
- SIM ロックがかかっていないか確認する — 2021 年以降に日本のキャリアで購入した機種は原則 SIM フリー、それ以前は要確認
- 出発前に Wi-Fi 環境でインストールする — 現地に着いてから設定しようとするとネット接続がなくて詰む典型的な失敗パターン
- データ通信専用プランが多い — 音声通話・SMS は付かないプランが主流。通話が必要なら LINE 通話や Skype で代替
これらは4社共通で気をつけるポイントです。
まとめ:迷ったら trifa か Airalo から
ここまで読んで「結局どれ?」と思っている人へ、もう一度だけ整理します。
- 失敗したくない日本人旅行者 → trifa
- 選択肢の広さと価格レンジで選びたい → Airalo
- 容量を気にせず使い倒したい → Holafly
- NordVPN ユーザー / シンプル設計好き → Saily
4社とも 1GB × 7日前後のミニマムプランは数百円〜千円台で試せるので、「最初の1回は実験」と割り切って、自分の旅行スタイルに合う1社を見つけるのが早道です。2回目以降は経験が積み上がるので、乗り換えのハードルも下がります。
eSIM を決めたら、到着直後のやることは 到着後チェックリスト にまとめています。併せて読むとスムーズです。
国別の治安・通信事情
eSIM を選ぶ前に、渡航先の治安状況や通信環境を把握しておくと準備が整います。
- タイの治安・法律・マナー — 電子タバコ持込禁止・スリ・タクシー詐欺など。観光警察(1155)への連絡にも通信が必要
- ベトナムの治安・法律・マナー — 電子タバコ規制・薬物厳罰・救急電話(115)はベトナム語のみ。スマホで保険会社に連絡できる環境が重要
- インドネシアの治安・法律・マナー — 救急(119)はインドネシア語対応のみ。配車アプリ(Grab・Gojek)の利用にも通信が必須なため、到着直後から使えるeSIMを準備しておくと安心