ウルグアイは中南米のなかでは「比較的安全」と言われる国。GDPも所得も高く、政治的にも安定していて、ブラジルやアルゼンチンの旅人が休息に立ち寄る場所として知られています。ただ大使館の「安全の手引き」を読むと印象が変わります。正規の登録銃は約60万丁、不法に出回る銃も同等数あり、国民の3人に1人が銃を持っている計算。これは「Small Arms Survey 2018」で人口比の銃器数で世界5位にランクされている国の話です。2024年の犯罪統計は窃盗107,845件・強盗17,480件・殺人379件。日本人旅行者の被害事例も大使館がいくつも公表しています。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
危険レベル --- 首都の36地区がレベル1指定
外務省の危険情報は2025年3月に更新されていて、ウルグアイ全土はレベル0(情報なし)だが、首都モンテビデオ県内の36地区はレベル1(十分注意)になっています。
モンテビデオ県内の上記地区では、麻薬組織間の抗争に伴う、殺人や銃撃などの凶悪犯罪が多数報告されています。
レベル1指定地区にはセロ地区・カラスコ地区・マルビン地区・旧市街周辺など、観光客が知らずに足を踏み入れがちな場所が多数含まれます。「ウルグアイ=安全」のイメージで歩き回ると、麻薬組織の抗争エリアに迷い込む可能性があります。詳しくはモンテビデオの治安ページで地区別に。
銃保有率世界5位 --- 比較的安全イメージとのギャップ
大使館の手引きはこう書きます。
ウルグアイは中南米諸国の中で比較的安全な国と言われていますが、近年、銃器を使用した殺人、強盗が昼夜問わずに多く発生するなど治安は悪化しています。
殺人件数は2018年の414件をピークに2021年300件まで減ったものの、2022年から再増加。麻薬取引をめぐる組織間抗争や報復が大半を占めています。強盗の25%減少(前年比)はポジティブな兆候ですが、レストランに銃を持った3人組が押し入ってレジと客から金品を強奪する、という派手な手口がいまも起きている国です。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
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大麻合法化国だが観光客は買えない
ウルグアイは2013年に世界で初めて大麻の栽培・販売を合法化し、2017年から指定薬局での購入が始まりました。ただ大事なのが「合法的に入手できるのは18歳以上のウルグアイ国民および永住権を持つ外国人のみ」という制限。
大麻の合法的な入手が許可されているのは、18歳以上のウルグアイ国民および永住権を持つ外国人のみで、観光客が合法的に入手することはできません。
つまり「観光ついでに大麻を試す」は違法。さらに国外への持ち込み・持ち出しは厳罰です。「合法だから安心」と勘違いした旅人がトラブルになりやすいので注意。
観光シーズン Verano Azul(12〜2月)に注意
ウルグアイは南半球なので12月〜2月が夏のハイシーズン。この期間は Verano Azul(青い夏) と呼ばれ、外国人観光客が集中します。
外国人が多数訪れる観光シーズン(通称:Verano Azul 12月~2月)においては、外国人観光客を標的とした短時間誘拐を含む一般犯罪が増加する可能性もあることから、十分な注意が必要です。
過去には「ATMに連れて行き現金を引き出させて解放する」短時間誘拐がアルゼンチンから手口模倣で発生したことも。最大のリゾート地プンタ・デル・エステを擁するマルドナド県では2024年に殺人が前年比約28%増加しています。
アジア人差別への言及
これは大使館が珍しく公式に書いているポイント。
ウルグアイ国民の大半は、スペイン系またはイタリア系の白人です。このため、アジア系、アフリカ系等の人々は、街中で非常に目立ち、差別的な対応や犯罪のターゲットとされることもあるため、注意が必要です。
アジア人は、時にからかいや侮辱の対象となることがあるが、取り合わず無視する。
中南米の他国(ペルー・ボリビアなど先住民系の多い国)と違い、ウルグアイは欧州系がほぼ100%。日本人は街中で目立つので、それ自体が犯罪ターゲットになるリスクを大使館は明言しています。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
医療事情 --- 公立は救急車が遅い
ウルグアイの医療は国民健康保険制度が中心ですが、観光客は使えません。
公立病院の医療レベルは必ずしも高くありませんが、首都の一部の私立総合病院では、欧米諸国と遜色のない医療レベルが期待できます。しかし、脳血管障害や虚血性心疾患など高度な医療技術を要する疾患については、特定の病院に集約して治療を行っているため、総合病院であっても治療できるとは限りません。また、公立病院の救急車は呼んでもすぐには来ないことがあり、中流層以上は緊急事態に備えて民間の緊急搬送サービスに登録しています。
つまり観光客は私立病院(英国病院/スペイン病院など)が前提で、料金は前払いまたはクレジットカード払い。海外旅行保険のキャッシュレス対応がないと現金で立て替えが必要です。なお、ウルグアイ単独の保険会社支払事例は公表されていませんが、南米地域の参考としてペルーで脳梗塞1,144万円・髄膜炎1,654万円の保険金支払事例があります(SBI損保/ジェイアイ傷害火災)。中南米の海外旅行保険で補償内容を確認しておこう。
他の中南米諸国と同様に、ウルグアイはシャーガス病の発生国です。
シャーガス病は2012年にPAHO(汎アメリカ保健機構)から「サシガメがいなくなった国」認定を受けていますが、輸血経由・母子感染のリスクは継続。寄生虫疾患(回虫・ギョウ虫)も発生するので、生野菜には気をつけよう。
交通 --- 死亡事故が多い
当国の交通環境は非常に悪く交通死亡事故が多く発生しており、2021年はウルグアイ全土において、18,740件の負傷者及び死亡者が出た事故が発生し、総被害者数は23,400人、一日平均約64人が被害に遭っています。
人口345万人の国で1日64人の交通事故被害者は多い。レンタカー利用は慎重に、横断歩道でも安全確認を。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
通信手段
ウルグアイはモンテビデオ市内ならWi-Fiが比較的つながりますが、地方やリゾート地では不安定。緊急時の連絡手段を確保するために、出発前にeSIMを用意しておくと安心です。海外eSIM比較で旅行先に合ったプランを確認できます。
緊急連絡先
| 機関 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察 | 911 |
| 消防 | 104 |
| 救急 | 105 |
| 英国病院(Hospital Britanico) | +598-2487-1020 |
| スペイン病院(Asociación Española) | +598-1920-5050 |
| 在ウルグアイ日本国大使館 | +598-2418-7645 |
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
都市別の治安・トラブル
- モンテビデオの治安 --- 首都36地区がレベル1指定、旧市街・セロの丘・空港の被害事例