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ウガンダの治安 カンパラの自爆未遂と誘拐が多発【2026】

ウガンダの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在ウガンダ日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ウガンダは赤道直下の東アフリカ内陸国で、マウンテンゴリラのブウィンディ国立公園、クイーン・エリザベス国立公園のサファリ、ナイル川源流ジンジャの急流ラフティング、ヴィクトリア湖。「アフリカの真珠」と呼ばれる自然観光の名所が並ぶ一方、外務省と在ウガンダ日本国大使館の安全情報を読むと、首都カンパラ近郊で2025年6月に自爆テロ未遂が2件2023年にはクイーン・エリザベス国立公園で観光客2名がISCAPに殺害2024年の誘拐は245件――観光地と国境地帯のリスクが完全に分かれている国です。

ウガンダではスリやひったくり等が多く、最近では白人、アジア人を狙った事件が増加。銀行や両替所および人通りの少ない道路等で金品を奪い、怪我を負わせる強盗事件も発生しています。

外務省の安全対策基礎データはこう書きます。観光は可能ですが、滞在エリアの選択と移動手段の選択ミスが直接命に関わる国です。

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危険レベルと地域別の注意

外務省が示している地域別の危険レベル(2026年版)。

地域レベル概要
西部のコンゴ国境ホイマ県以北(西ナイル地域含む)レベル3渡航中止勧告。ADF/M23活動・コンゴ難民流入
西部ントロコ県・ブンディブジョ県・カバロレ県・カセセ県・ルベンゾリ県の各コンゴ国境地帯レベル2不要不急の渡航中止。ADF越境テロ
南スーダン国境地帯(北部)レベル2不要不急の渡航中止
カラモジャ地域(モロト・ナカピリピリ等)レベル2不要不急の渡航中止。牛泥棒銃撃戦が継続
上記以外(首都カンパラ・エンテベ国際空港・ジンジャ・ブウィンディ等)レベル1十分注意

ブウィンディ国立公園のゴリラトレッキングは「観光ルート」としてレベル1扱いの地域が多いものの、2023年10月にはクイーン・エリザベス国立公園内で外国人観光客2名がISCAP(イスラム国中央アフリカ州)の犯行声明を伴って殺害されました。国立公園=安全という発想は捨てる

ADFテロ・自爆テロ・宗教施設標的

外務省のテロ・誘拐情勢ページが直近の自爆テロ未遂を記録しています。

2025年6月、首都カンパラ近郊の宗教施設付近において、ADFにつながりがあるとされる2名による自爆テロ未遂事案。同月、カンパラ宗教施設付近でも1名による自爆テロ未遂が発生しました。

ADF(民主同盟軍)は90年代に成立したイスラム系反政府組織で、コンゴ民主共和国東部に潜伏して越境テロを実行。2019年以降ISIL傘下に入り、ISCAP名義で犯行声明を出しています。首都カンパラにも潜入し、政府施設や宗教施設を狙う構造です。

過去の連続爆破も外務省・在ウガンダ大使館の四半期レポートに記録されています。

2010年7月12日、首都カンパラ市内2か所でアル・シャバーブによる自爆テロが発生し、74人が死亡、84人が負傷。

2021年10月23日、カンパラ市カウェンペ地区の飲食店で爆弾が爆発し従業員を含む数名が死傷。10月25日にはカンパラ発ブシェニ行き長距離バス内で自爆テロ、11月16日にはカンパラ市ナカセロで連続爆発。

人混み(市場・宗教施設・長距離バスターミナル・選挙集会)には長居しないのが基本。詳細はカンパラの強盗・テロ被害で解説しています。

誘拐245件 --- 2024年の警察発表

外務省は誘拐の現状をこう書きます。

警察は2024年に発生した245件の誘拐事件のうち、159人が子供を狙った事件と発表しています。多くは人身売買を伴います。

発生場所最多はウガンダ東部エルゴン地区(ムバレ県)、次いで首都カンパラ市北部です(2023年警察公表)。男性は身代金、女性(特に10歳前後)は性的目的や人身売買、未成年は悪魔払いなど宗教的目的です。

観光客の誘拐事例も具体的です。

2019年4月、クイーン・エリザベス国立公園を観光中の米国人女性が身代金目的で誘拐されました。

国立公園のサファリ中に身代金誘拐。これがウガンダの観光リスクの実態です。

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カンパラ --- 渋滞中の車内強奪と侵入強盗

カンパラ市内はレベル1ですが、外務省と在ウガンダ大使館の事案記録は具体的。

首都カンパラ市内では渋滞で停車中の車や踏切や道路の凹凸(バンプ)等で減速した車のドアを開けられ、車内の物を強奪される事件が頻繁に発生しています。

渋滞で停車している車に子供たちが近づき、短時間でライト類やサイドミラー等の部品を取り外して持ち去る事件も多発しています。

夜間、幹線道路上に木などの障害物を置いたり、車に生卵を投げつけたりして、停止または減速したところを武装集団が襲撃し、銃器で金品を脅し取る手口も確認されています。

外国人が宿泊するようなホテルでも、従業員や不審者が合い鍵を使って無断で入室する事件が発生しています。

2021年の四半期レポートには邦人被害例が並びます。コロロ地区メディパル病院前で背後から襲撃・受傷、マキンディ地区で台所勝手口から侵入したナイフ強盗、Ntinda地区アパート3階への侵入ナイフ強盗、Muyenga地区アパート2階侵入。カンパラのアパート上層階でも安全ではない。詳細はカンパラの治安で。

エンテベ国際空港・偽出迎え・偽E-visa

外務省と在ウガンダ大使館が記録する空港リスク。

エンテベ国際空港で出迎え者と偽り、旅行者を車に連れ込み、強盗・強姦等の犯行に及ぶ事件が発生しています。

ウガンダ入国査証(E-visa)の偽申請ウェブサイトが発見されました。ウガンダ出入国管理局運営サイトのアドレスは「www.visas.immigration.go.ug」です。御利用になる前は、必ずアドレスを御確認下さい。

12月18日、エンテベ空港で手荷物チェックを受けた際、警備員にカバンに保管していた現金を窃取された事案も発生しています。

E-visaは公式サイト以外で申請しない、空港では事前予約のホテル送迎のみ使う、預け荷物に現金を入れない。詳細はカンパラのタクシー・空港トラブルへ。

カテゴリ別のトラブル

カテゴリ主な手口詳細
強盗・テロ脅威カウェンペ飲食店爆破・連続自爆・カンパラ近郊宗教施設・故障車装い地方部強盗カンパラの強盗・テロ
スリ・ひったくり・侵入窃盗コロロ・Ntinda・Muyenga・マキンディ地区の住居侵入・街頭強盗・リレー・アタックカンパラのスリ・侵入
交通・空港エンテベ偽出迎え・偽E-visa・ボダボダ/マタツ・道路冠水・自賠責低額カンパラのタクシー・空港
健康・医療マラリア(カンパラ周辺日常)・エボラ/マールブルグ・黄熱イエローカード・結核蔓延・搬送1,000万円超カンパラの医療事情

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ボダボダ・マタツは日中でも避ける

日中でもボダボダ(バイクタクシー)や、マタツ(乗合タクシー)の利用は避けるようにしてください。

カンパラ市内の幹線道路でも至る所に穴が空き、雨天時は道路が冠水し車が立ち往生します。車両の整備不良、速度超過、逆走、強引な割込み、オートバイによる歩道の走行などによる交通事故が頻繁に起きています。

自賠責保険の補償額は低く、自分で運転する場合は、自動車保険への加入をおすすめします。車両保有者の大半が自動車保険(任意)に加入していないため、被害に遭っても補償を受けられない場合が多くあります。

カンパラの渋滞は世界最悪レベル。配車はBolt/Uberで車種を指定し、ボダボダを呼び出す機能(Bolt Boda、SafeBoda)は使わない。野次馬から暴力を受ける危険があるため、事故を起こしたら警察到着まで現場保存が原則だが、危険を感じたら即座に離脱せよ、と外務省は明記しています。

違法薬物・迷彩柄禁止・不法就労

違法薬物の持込み、所持は法律により禁止されています。違反した場合、懲役5年または罰金200万ウガンダシリング(約8万円)もしくは両刑罰、再犯者には終身刑が科されます。

過去に迷彩柄の洋服を着ていた外国人がウガンダ警察から事情聴取のため一時拘束された事案がありました。迷彩柄の洋服の着用は控えるようにしてください。

迷彩柄は民間人着用が違法に近い扱いで、SNS投稿でアフリカ・サファリ風コーデを真似て持参すると空港や検問で拘束対象になります。鞄の中に入れていて没収されたケースもあるので、そもそも持参しないのが正解。アフリカの薬物厳罰はエジプトの死刑モロッコ170トン押収サウジ最高刑死刑も併読を。

医療事情 --- 緊急移送1,000万円超

外務省「世界の医療事情」はカンパラの病院水準をこう書きます。

医療環境は不良です。カンパラ市内には近代的な検査機器を備えた私立総合病院がいくつかありますが、慢性的な医師不足に加え、正しい診断と治療が行われないこともあります。看護師など医療従事者に衛生観念が欠如している上、輸血用血液の安全性も確保されていません。

治療費の支払いは現地通貨による現金払いが一般的です。海外旅行傷害保険のキャッシュレスサービスは基本的には利用できません。入院が必要な場合は事前に保証金を求められます。

ウガンダ国内での治療が難しい場合はケニア、南アフリカあるいはヨーロッパ等への移送(医療搬送・緊急移送)を検討します。この場合は1000万円以上の費用が必要になることもあります。

搬送先候補となるケニア・ナイロビの医療事情も「アフリカではハイレベルだが先進国基準には届かない」と外務省が記録しており、最終的にヨーロッパ搬送になるケースも多いです。

マラリアは「カンパラ周辺でも日常的に発生」「大半は症状の重い熱帯熱マラリア」、エボラ出血熱は2000年・2007年・2011年・2012年・2019年・2022年、マールブルグ病は2007年・2012年・2014年・2017年にアウトブレイク。ウガンダは黄熱の汚染国でイエローカードの提示が求められます。

ウガンダ単独の保険会社支払事例は公開されていませんが、アフリカ近隣国の参考事例(SBI損保)として、タンザニアでキリマンジャロ高山病337万円、南アフリカで暴漢襲撃350万円・近隣搬送505万円、エジプトで脳内出血895万円、ギニアでマラリア後パリ搬送1,116万円が記録されています。治療救援費用は無制限を選ぶこと。詳細はカンパラの医療事情アフリカ旅行の保険ガイドへ。

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北部カラモジャ地域 --- 牛泥棒抗争で死者継続

在ウガンダ大使館の四半期レポートはカラモジャ地区について毎期同じ警告を載せています。

モロト県やナカピリピリ県などのカラモジャ地区において、牛泥棒と治安当局間で銃撃戦となり、死者が多数発生する事案が継続しています。

カラモジャは半遊牧民が暮らす北東部の乾燥地帯で、牛をめぐる武装集団間の抗争と治安当局との銃撃戦が日常化。観光ルートとしての需要はゼロに近いレベルで、ジンジャから北東に向かうルートは現地ガイドでも避けます。

2026年1月大統領選 --- 暴動・通信遮断警戒

2026年1月には大統領選挙が予定されており、これに伴う暴動や衝突、人の集まりを標的としたテロに警戒が必要です。投票日近くに通信が全面遮断された前例もあります。

2021年大統領選では野党候補逮捕に反対するデモで50数名が死亡。選挙期間中(2026年1月前後)は不要不急の渡航を避ける判断が安全側です。VPNで通信遮断時に外部回線を確保する手段は海外VPN比較を参照(ただし回線そのものが止まれば意味がないため、原則は時期を外す)。

通信手段

ウガンダの携帯通信はMTN Uganda/Airtel Ugandaの2社体制。SIM購入には身分証提示と現地住所登録が必要で、観光客向けの即時購入は煩雑。到着直後から使えるeSIMが現実的です。盗難時の大使館連絡、配車(Bolt/Uber、ただし車種を選ぶ)、たびレジからの緊急通報メール受信。通信は安全装備そのもの。出発前にeSIM比較ガイドを確認しよう。

Travel Alert 05

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緊急時の連絡先

機関電話番号
警察(緊急)999 / 112
救急車(City Ambulance)0800-111222
在ウガンダ日本国大使館(代表)+256-312-261564
The Surgery(24時間私立)+256-752-756-003
Nakasero Hospital+256-312-531-400
Case Hospital+256-312-250-362

3か月未満の短期渡航者は「たびレジ」、3か月以上は「在留届」の登録を。在ウガンダ日本国大使館はカンパラ単館体制で、コンゴ民主共和国東部やルワンダ・ブルンジへの広域移動時も登録情報を最新に保つこと。

主要都市の治安情報

出典