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知らないと数十万円〜 海外の罰金マップ|シンガポール10,000ドル・香港1,500ドル・タイ電子タバコ50万バーツまで

最終更新: 2026-04-18

「死刑とか懲役の話は、まあ自分には関係ない」と思ってる人ほど、海外で引っかかるのは罰金・没収・空港でのトラブルゾーンです。

吸い殻をポイッとした。レストランのレシートをゴミ箱に捨てて出た。ベンチで少し横になった。空港の税関で加熱式タバコが出てきた。運転中にスマホをちらっと見た。—— この辺は日本の日常では罰金にすらならない動作ですが、行き先が変わると初回で数万円、繰り返しで数十万円の請求になります。場所によっては「定額罰金(Fixed Penalty)」で、警察と揉める余地さえありません。

このページは外務省の安全対策基礎データと在タイ日本国大使館『安全の手引き』を一次ソースに、行政罰・定額罰金・空港没収ゾーンだけを国別に並べました。刑事レンジ(王室侮辱・反スパイ法・死刑規定の薬物法など)は 日本人が逮捕されやすい海外の法律10選 に、大麻の国別マップは 大麻・ドラッグ法的リスク国別マップ に、罰金以前に逮捕までいく「致命的禁忌」だけを抜き出した海外マナー・タブー致命傷マップに分けてあるので、セットで読んでください。

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シンガポール — 罰金国家の実勢額

シンガポールが「Fine City(罰金の街)」と言われるのは本当で、観光客が日常動作で踏み抜くラインが全部金額で決まっています。外務省:

ゴミやタバコの「ポイ捨て」には、初回2,000ドル、2回目4,000ドル、3回目以降は10,000ドルの罰金、横断禁止場所での道路横断には、最高で1,000シンガポール・ドルの罰金または3か月の禁固が科されることがあります。

10,000シンガポールドルは日本円でざっくり110万円前後。3回目という但し書きはあるけど、初回の2,000ドルでも日本円で22万円。たばこの吸い殻1本でこの額が動きます。

公共の場での飲酒も時間帯で禁止です。

2016年4月1日から、シンガポール国内の公共の場(駅、道路、歩道、公園、 広場等)における、午後10時30 分から午前7時までの飲酒が法律(酒類規制法)で禁止されました。法律に違反した場合、最高1,000シンガポール・ドルの罰金が科され、再犯の場合、最高2,000シンガポール・ドルの罰金または最高3か月の禁固刑(飲酒+他人に迷惑をかける行為は最高6か月の禁固刑)に処せられます。

深夜の広場やビーチで缶ビール、がNG。禁煙も厳しく、「公共施設内(レストランも含む)はすべて禁煙」で、レストランで違反すると客と店の両方に処罰が下ります。

空港の入り口で引っかかりやすいのが電子タバコとチューインガム

電子タバコは持込み自体が禁止となっています。

麻薬、電子タバコ、ポルノ雑誌、ポルノフィルム、鉄砲(空の薬きょうを含む)、武器、刀剣類の他、海賊版CD、チューインガムは輸入が禁止されているのでご注意ください。特に電子タバコについては、2025年9月の厳罰化以降、取締りが強化されておりますので十分ご注意ください。

2025年9月の厳罰化以降、チャンギ空港での摘発が増えてるので、日本で使ってる加熱式タバコはカバンから出して置いていってください。なおシンガポールの電子タバコ・公衆飲酒・ガムは刑事ラインもある話で、そこは 日本人が逮捕されやすい海外の法律10選 で触れています。罰金まわりだけ全部まとめて知りたい人はシンガポール罰金大国ガイドに金額表で整理してあります。

香港 — 「定額罰金」で議論の余地なし

香港のいいところ(?)は金額が定額罰金(Fixed Penalty)で決まってること。警察官と交渉の余地がない代わり、「いくら取られるか」がクリアです。外務省:

建物内及び公共交通期間内では全面禁煙となっており、違反すると1,500香港ドルの定額罰金が科されます。また、公共交通期間内では飲食も禁止されています。

1,500HKDは約28,000円。電子タバコも同じ扱いで、空港や駅で一服するとこれが飛んできます。

街中でもっと多いのはこっち。

公衆の場所で、ゴミを捨てる、つばを吐く、広告ポスターを不法に貼り付ける、または犬の糞便で街路を汚したりすると、3,000香港ドルの定額罰金が科せられます。

ポイ捨て・つば吐き・犬の糞、全部3,000HKD(約56,000円)固定。「つばを吐く」が明示的に罰金対象として書かれてる国は多くないので、これは覚えておく価値があります。

タクシーや自家用車でのシートベルトも要注意。

タクシーを含む乗用車に乗車する際は、後部座席も含め、全員シートベルトの着用が義務付けられています(シートベルト非装着車を除く)。違反すると最高5,000香港ドルの罰金と禁錮3月が科されます。

後部座席も対象で、最高5,000HKD+禁錮3か月。タクシーで後ろに乗ったときに締めてない人、けっこういます。

空港のトランジットで毎年やらかされてるのが護身用グッズ

スタンガン、催涙スプレー、ナックル、警棒は「武器」として取り扱われ、その指示は法律で禁止されています。違反者には最大10万香港ドルの罰金と禁錮14年が科される可能性があります。香港への旅行者、あるいは、香港でトランジットする旅行者が、これらを所持していたことにより、香港国際空港で逮捕されるケースがあることから、注意が必要です。

日本では普通に売ってる催涙スプレーでも、香港経由の乗り継ぎで10万HKDと禁錮14年の射程に入ります。預けた荷物に入れたつもりでも、国際線のトランジットで引っかかった例が繰り返し出ているので、海外旅行に護身用スプレーを持っていくこと自体をやめてください。

ブランドの模造品は、

最高50万香港ドルの罰金、5年以下の禁錮刑が科されます

と、これも別次元。街の怪しい露店で買った「本物っぽいやつ」も対象なので注意。

香港の電子タバコ絡みで、2025年からホットなのがスペースオイルドラッグです。電子タバコ装置で使える違法薬物で、外務省:

これらに違反すると最大で500万香港ドルの罰金と終身刑に処せられる可能性があります

こっちは罰金マップの範疇を完全に超えてるので、薬物扱いのラインは 大麻・ドラッグ法的リスク国別マップ で。

タイ — 電子タバコは没収で済めばラッキーな水準

タイの電子タバコは刑事ゾーンと罰金ゾーンの両方をまたぐ、微妙で危険な立ち位置です。在タイ日本国大使館の『安全の手引き』:

電子たばこ(アイコス等をはじめ、加熱式のたばこを含む)の持込み・所持・使用・販売は禁止です。

ここまでは持込禁止で、空港で発見されれば没収+罰金通告で済むことも多い。ただ外務省はもっと上の罰を書いています。

違反者や路上でたばこの「ポイ捨て」を行った場合には、数千バーツの罰金が科される場合があります。なお、電子たばこ(加熱式たばこを含む)のタイへの持込み・使用は禁止されています。違反した場合、最高で 10 年以下の懲役または 50 万バーツの罰金が科せられる場合があります。

最高10年の懲役 or 50万バーツ(約220万円)の罰金。実際の旅行者は空港での没収+罰金通告で終わるケースが多いですが、バンコク市内で観光客が吸って通報されると刑事事件化する可能性がある、という幅があります。日本から持って行かないのが最安・最速。なおタバコ本体も一人1カートンまでで、

団体旅行等で、一人が他の人の分も合わせてまとめて持っていた場合も、免税範囲を超えたとして、没収及び罰金の対象となります。免税範囲を超えて、タイ国内に持ち込もうとした場合、税関検査で摘発されると高額な罰金を科せられるほか、物品も全て没収されますので、十分注意してください。

「友達の分も持ってきた」が一瞬でアウトになるので注意。

オーバーステイも罰金ラインです。

仮に期限を越えて滞在した場合は、軽微な違反であれば出国時に一日当たり 500 バーツの罰金を支払うことで出国を認められることもありますが、警察官の職務質問を受けた際に旅券の提示を求められ、不法滞在が判明した場合等には、身柄を拘束され、強制送還となるおそれもあります。

90日届出を怠ると最高4,000バーツの罰金、という細かい義務もあるので、長期滞在者はそっちも。

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UAE(ドバイ・アブダビ・シャルジャ) — 金額より「実刑」が怖い

UAEはA2で具体的な罰金額を明記していないパートが多く、代わりに「実刑判決」「身柄拘束」「国外退去」が並びます。罰金マップの文脈では、金額が書かれてない分、裁判の判断次第で重くも軽くもなるゾーンだと理解しておくのが正しい。

写真撮影がまず地雷。

軍事施設、経済インフラ施設(石油施設、発電施設など)、橋梁、政府関連の建物、外交団施設、空港内外およびイスラム教礼拝所内部、さらには政府高官の私邸であっても、許可のない撮影は禁止されており、違反者は身柄を拘束される可能性もあります。

空港内も含まれるので、到着ゲートで記念撮影する感覚で撮るとアウト。ドローンは2020年以降、

安全保障上の理由により使用が禁止されており、従来の使用を許可するライセンス制度は当面の間停止されています。

と、使用許可自体が停止中。

日本人観光客が「これくらい大丈夫でしょ」でやらかすのが公共での抱擁・キス

外国人による駐車中の車内や公共の場所での抱擁やキス、相手を侮辱するしぐさ等の行為が摘発され、裁判で懲役などの実刑判決を受ける事案が発生していますのでご注意ください。

駐車中の車内もNG。UAE人女性への声かけも、

UAEの女性に対し、不敬な声を掛けるような行為を行う者には、身柄拘束、国外退去等の厳しい処分が科せられます

飲酒は場所限定で、シャルジャ首長国は外国人含めて全面禁酒。ドバイ空港からタクシーでうっかりシャルジャに入った瞬間に、手元のミニボトルすら違法になります。ラマダン期間は、

夜明け前の礼拝の呼びかけ前から日の入りまでの間、人目につく場所での飲食や喫煙は慎んでください。

がルール。日中に水を飲むだけでも、人目につく場所ではNGです。SNSでのUAE政府批判・イスラム教冒涜も処罰対象。金額は書かれていないものの、金額が書かれていない国の方がハイリスク、くらいの温度感で向き合うのが正解。UAE のマナー系違反は 日本人が逮捕されやすい海外の法律10選 の UAE 項でもう少し踏み込んであります。飲酒・PDA・CBD・ラマダンの判断ラインを丸ごと押さえたいならUAEの飲酒・PDA・CBDルールも。

オーストラリア — 「軽く」では済まない額

オーストラリアは「陽気な英語圏」のイメージで甘く見られがちですが、罰金額が他の英語圏より一段重いです。

クイーンズランド州の運転中のスマホは、

運転中は赤信号での停車中も含め、シートベルトの未着用、携帯電話の使用(膝に乗せているだけでも取締り対象となり、電源が入っていなくても違反となる。)の取締りを強化しており、交差点には固定式の交通取締り用カメラが多く設置されているほか、スピードガンを使用しての速度違反の取締りを強化しているため、日頃から交通ルールを遵守することが肝要です。また、違反した場合の罰金は非常に高額となっており、シートベルトの未着用、携帯電話の使用に至っては、約1,200豪ドルの罰金が科せられます。

1,200豪ドル(約12万円前後)。膝に置いてるだけ、電源オフでも違反、というのがこの国のQLD警察のスタンスです。

違法薬物は州ごとに金額が違いますが、NSW州の基準値が参考になります。

違法薬物を他人に供給した場合は罰金55万オーストラリア・ドルまたは終身刑、所持違反の場合は罰金2,200オーストラリア・ドルまたは懲役2年が科されることとなっています。

WA州は個人使用で、

30グラム以上の大麻を所持した場合、最高で懲役2年もしくは罰金2,000オーストラリア・ドル、または両方の刑罰が科せられます。また、販売ないし供給する目的で麻薬類を所持した場合はさらに厳しい刑罰となり、最高で懲役25年もしくは罰金10万オーストラリア・ドル、または両方の刑罰が科せられます。

「合法化された国だから」と気を抜いたまま入国すると、州によってはこの金額が降ってきます。なお ACT(首都特別地域)は大麻50g以内の所持が州法で合法化されてますが、連邦法は違法のままなので、旅行者は触らないのが無難です。

空港では免税枠の超過が地雷。

最近では、未申告で免税枠の量を遙かに上回るタバコを持ち込んだとして、入国拒否された事例もあります。

  • 税関は抜き打ちで、

持込み禁止物を不正に所持している疑いがある入国者に対して、脱衣による所持品検査または医師による身体検査を行う権限が、空港税関に与えられています。

と、かなり強い権限が認められてます。日本の空港感覚で申告書の「NO」チェックを適当につけると、後悔する可能性ありです。

鉄道の乗り越し精算も罰金ゾーン。

シドニーでは、日本のように電車の乗り越し精算制度がないため、乗車時に目的地までの適正な乗車券を購入する必要があります。過去に適正な乗車券を購入せずに乗り越ししたところ、反則切符を切られ、裁判所への出廷を余儀なくされた事例があります。

ニュージーランド — 日常動作は静かだが薬物は容赦ない

NZの罰金で、外務省A2が具体額を明記しているのは薬物と子の移動です。薬物は物質クラス別で、

麻薬・覚醒剤の所持、製造、販売等については、その種類(Class A(very high risk):メタンフェタミン、コカイン、ヘロイン等、 Class B(high risk):ハシュシュ、モルヒネ、アヘン、エクスタシー等、Class C(Moderate risk):大麻等)にもよりますが、終身刑を含む厳しい刑罰が科せられるので、絶対に手を出さないようにしてください。

クラスごとの金額はA2に書かれていませんが、最上位が終身刑まで行く、というのが全体の枠。

家族連れで注意すべきは親権。

片親がもう一方の親の同意を得ずに子の居所を移動(親が日本へ帰国する際に子を同行する場合を含む)させる行為は違法であり、罰金を科されたり、刑事罰に問われる可能性もあります。

国際結婚での「日本に一時帰国」が子連れの場合に誘拐扱いになる国です。オーストラリアも同じ構造なので、オセアニア方面に家族で入る人は両親の書面同意を用意してください。

あとNZはカジノ年齢制限があって、「カジノへの入場は20歳以上」。18歳でもスロット機(指定店舗内)は使えますが、カジノには入れません。

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イタリア — 罰金そのものより「知らずに踏む」が多い国

イタリアの罰金は金額のデカさより、「日本の感覚だとひっかかるのが意外な行為」で面倒です。外務省:

警察官に対して、暴言を浴びせる、唾を吐きかける等の行為は処罰の対象となります。また、公衆の面前での酩酊も犯罪になります。

公衆の面前での酩酊=犯罪、というのが日本と違う。ナンパ目的の深夜に広場で飲みすぎると、これ単体で拘束の可能性があります。

観光客が地味に踏むのがレシート

レストランや商店等で飲食や買い物をした際は、レシートを必ず受領し、しばらく保管しておく必要があります。財務警察の職務質問を受けた際に、所持していないと、店側の脱税を助けるものとして罰金刑を科されることがあります。

「店側の脱税を助けた扱い」で客が罰金。ジェラート屋や小さな食堂で、受け取ったレシートをすぐ捨てずにポケットに入れておく習慣をつけてください。

野外泊も罰金ラインです。

野外(駅等の公共施設内も含む)での寝泊まりは、全国各地にあるキャンプ場以外では禁止されており、これに違反すると浮浪者行為として罰せられることがあります。(中略)実際に、ナポリにおいて野外泊していた方が、犯罪に巻き込まれるケースが発生しています。

深夜着の列車で駅のベンチで仮眠、もアウト。金銭的なリスクだけでなく、ナポリでは犯罪被害の温床でもある、というのが外務省の書き方です。

運転するならZTL(乗り入れ禁止地区)

都市部では、混雑の緩和や文化財保護の観点から許可を得ていない車両の乗り入れが禁止されている地区があります。乗り入れ禁止地区には監視カメラが設置されており、知らずに乗り入れ、後日罰金を請求された事例もありますので、運転される場合には事前にレンタカー会社や観光案内所等に必ず確認してください。

レンタカーでフィレンツェ・ローマなどの中心部に入ると、後日ホテルや日本の住所宛てに罰金請求が届くパターンがあります。

バスや地下鉄の切符も地味な落とし穴。

切符を購入せずに乗車していたり、切符を購入しても日時が刻印されていない状態で検札に遭うと、高額の罰金を請求されますのでご注意ください。

最近では、クレジットカードをかざすだけで乗車できる「Tap&Go」サービスが普及していますが、当該サービスを利用後、バス車内などで検札された際に、データベース上に購入履歴が反映されておらず、罰金を請求されるケースが報告されています。

「タッチしたのに罰金」はイタリア特有の現象で、Tap&Goを使うなら車内での検札時にアプリの履歴や打刻を見せられるように準備してください。

公共屋内の禁煙も、

航空機の国内線、電車内、その他の公共の場所で、禁煙となっている場所における喫煙はかなり重い罰になることがあるので注意が必要です。

電車内での一服、はこの枠でアウト。

スペイン — 外国人は常に身分証を

スペインは外国人の身分証携行義務があり、これが無いと普通の職質がそのままトラブル化します。

外国人は、身分証明書の常時携行が義務付けられています。旅行者は旅券(パスポート)を、長期滞在者は居住許可証(TIE)を常時携行してください。

で、警察とのやり取りが日本人感覚だと詰みやすい。

日本国内では犯罪にならないような軽微な事案(ホテルやバーでの小さなもめ事等)でも逮捕される場合があります。その主な原因は、言葉の問題による説明不足とスペイン警察官に対する認識不足が挙げられます(日本では警察官に多少抗議しても逮捕されることはありませんが、スペインでは、特に外国人が警察官に対して抗議すると、公務執行妨害等の理由で逮捕されることがあります)。言動や行動に注意するとともに、常に冷静に対応するよう心掛けてください。

「警察に抗議=公務執行妨害」の目線で見られる。酔っ払ってホテルロビーで揉める、バーでオーダーミスに激怒する、みたいな流れが一番まずいです。

運転するなら、

シートベルトは、後部座席も含めて着用が義務付けられています。

運転中、携帯電話等の通信機器の使用は禁止されています(ヘッドホン・イヤホン等を装着しないハンズフリーの場合を除く)。

車両には、三角停止表示板(2個)、安全ベスト、車両通行許可証、車検証、自動車保険証の常備が義務付けられています。

特に三角停止板と安全ベストは、レンタカーに積んであるか出発前に確認してください。路肩に停めるときの着用義務があり、無いと罰金対象です。

歩行者も要注意。

歩行者用信号の青色点滅は横断禁止

青点滅=渡っていい、ではなく横断禁止。ここを間違えると罰金です。

台湾 — MRT車内飲食・肉製品持込・軍事施設撮影

台湾はMOFA A2でピンポイントの金額明記が少ない代わり、「罰金の対象になる行為」が列挙されています。旅行者が踏みやすいのはMRT。

地下鉄の車両内で飲食すること、ガムや檳榔(ビンロウ:噛みタバコのような物)を噛むこと等が法令で禁止されており、違反者に罰金が科せられることがありますので注意してください。

台北MRTでペットボトルの水を飲むのもアウト。飴やガムも同じ扱いなので、乗車前に食べきっておきましょう。

空港の持込で一番踏みやすい:肉製品

台湾の通関で日本人旅行者が一番巻き込まれやすいのが肉製品の持込。外務省は別項目を立てて警告しています。

諸外国・地域におけるアフリカ豚熱や高病原性鳥インフルエンザ等の動物疾病の発生により、台湾でもその侵入を防ぐため、肉製品(牛、豚、鳥等由来のもの)の持込みを厳しく制限しています。違反者には、高額の罰金が科されるほか、入境拒否等の処分があることから、台湾に渡航される際には十分に注意してください。

「日本の空港で買ったハム入り弁当」「機内で配られたチキンラップの食べ残し」「おみやげのソーセージ」「カップラーメンの中の肉成分」「ビーフジャーキー」あたりが実際に検挙される定番。肉エキス入りのインスタント食品もアウトになり得ます。輸入禁止物品リスト自体に、

動物およびその製品(牛、豚、鳥等由来の肉製品、卵・卵製品を含む)、並びに、植物およびその生鮮産品(生鮮果実を含む)のうち、法令の条件を満たさないもの

と明記されています。「高額の罰金+入境拒否」というのは単発の罰金よりも痛い処分で、空港で足止めされて飛行機に乗れなくなる事例もあります。

電子たばこ・加熱式たばこも注意

台湾は電子たばこが全面禁止、加熱式たばこも制限対象です。

電子たばこ(全面禁止)および加熱式たばこ(携帯品としての台湾持ち込みに制限があるため、誤って持ち込んだ場合には税関の指示に従うこと、その他の輸入は関係機関による審査が必要)

タイ・シンガポールと同じく、日本出発時に家に置いていくのが一番安全です。

外貨の未申告は没収

申告漏れは没収ラインがはっきりしています。

総額1万米ドル超相当額の外貨現金/総額10万元超の台湾元現金/総額2万元超の中国人民元現金

いずれも未申告または虚偽申告は超過分が没収。長期滞在・越境で現金を複数通貨持ち歩く人は空港の「應申報台」(赤色カウンター)で申告してください。

免税範囲超過

酒類1.5リットル/紙巻きたばこ200本または葉巻たばこ25本または刻みたばこ1ポンド/1個または1セットの課税価格が1万台湾元以下の自己使用物/上記以外の物品で課税価格の総額が3万5千台湾元以下

この範囲を超えるなら赤カウンター申告。免税店でまとめ買いした酒類・タバコは量に注意してください。

軍事施設撮影

空港での撮影がもう一つの地雷。

台湾では、軍事施設の写真撮影が禁止されており、有期懲役の罰則のほか、撮影に使用したカメラ等を没収することができる旨の規定があります。過去には、花蓮空港で写真を撮っていた際に、戦闘機を撮影したのではないかと疑われ、警察から事情聴取を受けた例があります。飛行機の中から空港施設を撮影することは控えるとともに、空港内で撮影する場合には撮影制限に関する標識の有無をあらかじめ確認するようにしてください。

花蓮空港は軍民共用なので、機内から滑走路を撮るだけでも事情聴取の射程。台北松山・台中・台南も同じ構造です。

運転時の罰金

車を運転するなら、

後部座席を含む車両の各座席でのシートベルト着用が義務付けられており、違反した場合には罰金の対象となるおそれがあります。

運転手が運転中に携帯電話やスマートフォン等を手に持って操作、通話等をした場合、または、運転中にたばこを保持していて他人の車の安全に影響を与えるなどした場合には、罰金の対象になるおそれがあります。

停車後の車のドア開閉により交通事故を発生させた場合には、罰金が科せられるおそれがあります。

降車時のドア開閉で原付にぶつけて罰金、は日本以上に起こりやすいです(スクーターが歩道を含む全方向から走ってくる国なので)。

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早見表:国別「踏み抜きやすい罰金」

行為金額(外務省記載の原文数字)
シンガポールゴミ/タバコのポイ捨て初回2,000 SGD/2回目4,000 SGD/3回目以降10,000 SGD
シンガポール横断禁止場所で道路横断最高1,000 SGD or 3か月の禁固
シンガポール22:30〜7:00の公共飲酒最高1,000 SGD、再犯2,000 SGD or 最高3か月禁固
シンガポール電子タバコ・ガム・海賊版CD持込持込禁止(2025年9月以降取締強化)
香港建物内/公共交通内の喫煙1,500 HKD 定額
香港ポイ捨て・つば・広告違法掲示・犬の糞3,000 HKD 定額
香港シートベルト違反(後部含む)最高5,000 HKD+禁錮3か月
香港模造ブランド品の所持・売買最高50万 HKD、5年以下の禁錮
香港スタンガン/催涙スプレー/ナックル/警棒所持最大10万 HKD+禁錮14年
タイ電子たばこ・加熱式たばこ持込/使用最高10年懲役 or 50万バーツ
タイ免税枠超えタバコ・酒類没収+罰金
タイオーバーステイ(軽微)1日500バーツ、90日届出怠り 最高4,000バーツ
UAE無許可撮影(軍・政府・空港内・モスク内等)身柄拘束の可能性(金額明記なし)
UAE公共での抱擁・キス・侮辱しぐさ懲役の実刑判決例あり
UAE シャルジャ飲酒(外国人含む全面禁止)違法(金額は首長国ごと)
豪 QLD運転中スマホ・シートベルト未着用約1,200 豪ドル
豪 NSW違法薬物(他人に供給)55万豪ドル or 終身刑
豪 NSW違法薬物(所持)2,200豪ドル or 懲役2年
豪 WA大麻30g以上所持2,000豪ドル or 懲役2年
NZ薬物(Class A〜C)所持・製造・販売終身刑を含む(金額明記なし)
NZ親の同意なく子の居所移動罰金または刑事罰
イタリアレシート未所持(店の脱税幇助扱い)罰金刑(金額明記なし)
イタリア駅など公共での野外泊浮浪者行為として処罰
イタリアZTL(乗り入れ禁止地区)への無許可進入後日罰金請求
イタリア公共交通券未刻印・Tap&Go未反映高額罰金
スペイン警察官への抗議・軽微なもめごと公務執行妨害で逮捕
スペイン運転中携帯電話・シートベルト未着用罰金(金額明記なし)
台湾MRT車内での飲食・ガム・檳榔罰金(金額明記なし)
台湾肉製品(牛・豚・鳥・卵)の持込高額の罰金+入境拒否の可能性
台湾電子たばこ全面禁止(加熱式たばこは制限)
台湾1万米ドル超/台湾元10万元超/人民元2万元超の未申告超過分が没収
台湾軍事施設の撮影有期懲役+カメラ没収
モンゴル催涙スプレー・スタンガン・特殊警棒所持没収+身柄拘束
モンゴル恐竜化石の持ち出し(購入品・自己発掘品含む)全量没収
モンゴル1,500万トグログ相当超の外貨未申告厳罰

空港で没収されないためのチェックリスト

各国のソースを通して共通して出てきたのは「空港で没収されるもの」。日本を出る前にカバンから抜いておけば避けられるものばかりです。

  • 電子タバコ・加熱式タバコ(アイコス等) — タイ/シンガポール/香港(スペースオイル含む)で持込禁止 or 厳罰化。機内持込・預け入れ問わず、出発前に家に置いていく
  • チューインガム — シンガポールは輸入禁止品リストに明記。スーツケースの底に転がってないか確認
  • ハム・ソーセージ・ビーフジャーキー・肉エキス入りインスタント食品 — 台湾は肉製品持込で高額罰金+入境拒否。豪NZもほぼ同等の運用。日本の駅弁・おにぎり・カップ麺の残りも検疫対象になり得るので、機内食の食べ残しを含めて到着前に処分するのが安全
  • 護身用スプレー・スタンガン — 香港で最大10万HKD+14年禁錮。トランジットだけでも対象。モンゴルも所持自体が違法で没収+身柄拘束
  • 模造ブランド品(バッグ/時計/スニーカー等) — 香港50万HKD+5年禁錮。日本帰国時の税関でも没収されるので往復の地雷
  • 免税枠を超えたタバコ — オーストラリア・タイ・各国共通。「友達の分もまとめて」は一発でアウト
  • 未申告の食品・肉製品・果物・種子 — 豪NZは生物学的防疫が世界最厳。金額が具体的に書かれてなくても、税関申告書の食品欄に正直にチェックする(疑わしきは申告する)のが鉄則
  • 医療用麻薬成分の処方薬 — UAE・シンガポール等で事前照会が必要になる国多数。常備薬でも対象成分があり得るので、処方箋を英文で用意(成分別・国別の上限日数は 処方薬・市販薬 持ち込みマップ に整理)
  • ドローン — UAEは2020年以降使用禁止、ライセンス制度も停止中

あと身分証(パスポート)の常時携行はスペインで法的義務、他国でも職質時に身元確認で必須。ホテルの金庫に入れっぱなしで外出するのは、盗難リスクより罰金リスクが上になる国があります。

Travel Alert 05

空港であなたを待ちうける5つの罠
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最後に

罰金マップで一番怖いのは、金額が日本より桁が大きいことより、日本の感覚で「これぐらい」と思ってる動作が違法扱いになること。吸い殻、車内でのスマホ、駐車中のキス、レシートの扱い、切符の刻印、レンタカーの進入地区。どれも「法律違反」と意識してやる人はいない行為です。

行き先が決まったら、外務省の該当国の「安全対策基礎データ」と在外公館の『安全の手引き』を10分でいいので目を通す。これだけで相当守れます。行き先別の犯罪手口や医療リスクは都市ページで、刑事罰ラインの法律は 日本人が逮捕されやすい海外の法律10選、大麻・薬物は 大麻・ドラッグ法的リスク国別マップ に整理してあるので、一緒に読んでもらえると安心です。安全に帰ってきてください。

よくある質問

シンガポールで吸い殻をポイ捨てしたら、いくら請求されますか?

初回2,000シンガポールドル、2回目4,000ドル、3回目以降は10,000ドル(外務省 安全対策基礎データ)。横断禁止場所での道路横断も最高1,000ドルの罰金または3か月の禁固。公共の場での飲酒は22:30〜翌7:00が禁止で、違反は最高1,000ドル、再犯で2,000ドル+最高3か月の禁固刑があり得ます。シンガポールはカードで気軽に払える額ではありません。

香港で電子タバコを吸ったら? ポイ捨てや唾は?

建物内と公共交通機関内は全面禁煙で、違反すると1,500香港ドルの定額罰金。ゴミのポイ捨て・つば吐き・広告ポスターの違法掲示・犬の糞の放置は3,000香港ドルの定額罰金(外務省)。タクシーを含む車内でシートベルトをしないと最高5,000HKDと禁錮3か月。なお電子タバコに偽装した違法薬物「スペースオイルドラッグ」は最大500万HKD+終身刑まで跳ね上がるので、ここは別物扱いです。

タイの空港で電子タバコ(アイコス)が見つかったらどうなりますか?

タイは「電子たばこ(アイコス等をはじめ、加熱式のたばこを含む)の持込み・所持・使用・販売は禁止」と在タイ日本国大使館の『安全の手引き』に明記。違反は「最高で10年以下の懲役または50万バーツの罰金」が科され得ます。空港税関で没収+罰金通告で済むことも、刑事事件化することもあるので、日本から持って行かないのが唯一の安全策です。

ドバイって観光客には寛容に見えるけど、具体的に何で罰金になる?

外務省によると、許可のない撮影(軍事施設・政府関連の建物・外交団施設・モスク内部・政府高官の私邸など)は身柄拘束の可能性。ドローンは2020年以降使用禁止でライセンス制度も停止中。公共の場での抱擁・キス・相手を侮辱するしぐさは「裁判で懲役などの実刑判決を受ける事案」が発生。シャルジャ首長国は外国人含め飲酒禁止で、肌の露出も規制対象。ラマダン期間は日の出から日の入りまで人前での飲食・喫煙を控える、がルールです。

イタリアで観光中に「レシートがない」ことで罰金になるのは本当?

本当です。外務省は「レストランや商店等で飲食や買い物をした際は、レシートを必ず受領し、しばらく保管しておく必要があります。財務警察の職務質問を受けた際に、所持していないと、店側の脱税を助けるものとして罰金刑を科されることがあります」と明記。加えて、駅や広場での野外泊は「浮浪者行為として罰せられることがあります」。バスや地下鉄は切符を買っても日時刻印をしないと無効扱いで、検札で高額罰金になります。

オーストラリアで携帯をちょっと見ただけでも罰金になるの?

クイーンズランド州では、運転中の携帯電話使用は「膝に乗せているだけでも取締り対象となり、電源が入っていなくても違反」で、罰金は約1,200豪ドル(外務省)。シートベルト未着用も同程度。シドニー空港は免税枠を超えたタバコの未申告で「入国拒否された事例」もあります。違法薬物はNSW州で供給55万豪ドル or 終身刑、所持でも2,200豪ドル or 懲役2年。「軽く」で済む国ではありません。

出典・参考