東南アジアの旅行で実際に多いのは、バンコクのBTSやチャトチャック市場でのスリ、ホーチミンのバイクひったくり、バリやプノンペンの屋台食での食中毒、雨季のデング熱外来といった数万円〜数十万円で収まる被害です。一方で、バイクでの頭部外傷や脳梗塞のように、確率は低くても起きると搬送費を含めて数百万〜数千万円に膨らむケースも東南アジアの特徴として残っています。
被害の幅が広いぶん、「月数千円の保険に入るか/ノーガードか」という二択で考える必要はありません。起きやすい被害から順に、必要な備えだけ積み上げるほうが現実的です。
軽いトラブル(スリ・食中毒・軽い外来)
東南アジアで件数が一番多いのが、このレンジの被害です。
スリ・盗難ならスマートフォンやバッグなど数万円分、食中毒やデング熱の通院・数日の入院でも数万円〜数十万円のレンジに収まります。
エポスカード1枚で対応可能
このレンジは、年会費永年無料のエポスカード1枚で実用ラインに届きます。
| 補償項目 | エポスカード単独 |
|---|---|
| 傷害治療費用 | 200万円 |
| 疾病治療費用 | 270万円 |
| 賠償責任 | 3,000万円 |
| 救援者費用 | 100万円 |
| 携行品損害 | 20万円 |
エポスカードは利用付帯(旅行代金の一部をエポスで支払うと保険が有効化)です。出発前に空港までの電車代や航空券をエポスで切っておけば、90日間カバーされます。携行品損害20万円はスマートフォンやカメラ1台分に届く水準で、食中毒やデング熱の外来〜短期入院も疾病治療270万円の枠に収まります。
EPOS CARD × HAPITAS
エポスカードを発行して11,000円相当
ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。
入院・骨折・軽めの事故
旅行スタイルによって発生確率が変わってくるのが、このレンジです。
- レンタルバイクや原付の自損事故で骨折
- Grab Bikeなどバイクタクシーの後部座席からの転倒・骨折
- デング熱の重症化で1週間以上の入院
- 食中毒からの脱水・敗血症で入院
- 流しのタクシーやトゥクトゥク利用中の追突・横転
短期間の入院や手術が伴うため、治療費は数百万円のレンジに乗ってきます。実際に保険会社が支払った中規模の事例も同じ水準です。
| 国 | 事例 | 支払保険金 |
|---|---|---|
| ベトナム | 気胸 | 412万円 |
| タイ | 車両衝突で前頭骨骨折 | 491万円 |
| ベトナム | 急性虚血性脳卒中 | 532万円 |
| タイ | スピードボート事故で腰椎圧迫骨折 | 672万円 |
いずれもジェイアイ傷害火災保険・損保ジャパンoff!の公式支払事例です。
エポスカード単独の補償では足りないため、2枚目のカードと補償を合算して埋める形になります。クレジットカード付帯保険は、傷害死亡・後遺障害以外の項目を複数カードで合算できます。
エポス+楽天カードで対応
楽天カードも年会費永年無料・利用付帯です。エポスと組み合わせると、追加コスト0円のまま補償が一段広がります。
| 補償項目 | エポス | 楽天 | 合算 |
|---|---|---|---|
| 傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 400万円 |
| 疾病治療費用 | 270万円 | 200万円 | 470万円 |
| 救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
| 携行品損害 | 20万円 | なし | 20万円 |
疾病治療が270万円から470万円まで広がるため、軽〜中度の入院・通院は射程に入ります。
まだ楽天カードを持っていない人は作っておきましょう。
RAKUTEN CARD × HAPITAS
楽天カードを発行して10,000円相当
ハピタス経由で楽天カードを申し込むと、楽天本体の通常キャンペーン特典とは別枠で、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが二重でもらえます(時期により変動)。年会費は永年無料。
エポス+楽天+三菱UFJカードゴールドの3枚で対応
もう一段補償を厚くしたい場合は、三菱UFJカードゴールドを3枚目に足す形があります。利用付帯のエポス・楽天を発動させるには、旅行代金を2枚に分けて決済する必要があります。
3枚目の決済は現実的にむずかしいですが、UFJゴールドは自動付帯なので決済なく合算できます。
年会費は初年度無料。翌年以降11,000円(税込)。年100万円決済で実質年会費無料です。
| 補償項目 | エポス | 楽天 | UFJゴールド | 合算 |
|---|---|---|---|---|
| 傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 300万円 | 700万円 |
| 疾病治療費用 | 270万円 | 200万円 | 300万円 | 770万円 |
| 救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 500万円 | 800万円 |
| 携行品損害 | 20万円 | なし | 50万円 | 70万円 |
疾病治療770万円のラインまで広がるため、タイの前頭骨骨折491万円やベトナムの急性虚血性脳卒中532万円、タイのスピードボート事故672万円までが射程に入ります。救援者費用800万円・賠償責任1億円規模まで合算でき、旅先で起きる中規模事例の大半をクレカ付帯だけでカバーできる構成です。
合算できない傷害死亡・後遺障害も、UFJゴールドを足すとエポス単独の3,000万円から5,000万円まで天井が上がります。
MUFG GOLD × HAPITAS
三菱UFJカードゴールドを発行して10,000円相当
ハピタス経由で三菱UFJカードゴールドを申し込むと、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。海外旅行傷害保険は自動付帯で、年会費は初年度無料。
重度の事故・突然の脳障害
確率は下がりますが、東南アジアならではの構造的なリスクが残るレンジです。
- バイクでの頭部外傷(タイ・ベトナム・カンボジア)
- 旅行中に発症する脳梗塞・くも膜下出血
- バリ島など離島で重症化し、シンガポールへ医療搬送になるケース
- ホテルプール・スピードボートでの溺水事故
このレンジに該当すると、治療費に加えて医療搬送費が大きく乗ってきます。
| 国 | 事例 | 支払保険金 |
|---|---|---|
| インドネシア | バリ島でワゴン車横転、シンガポールへ緊急移送(26歳女性) | 689万円 |
| ベトナム | くも膜下出血 | 923万円 |
| タイ | バイク事故で頭蓋骨骨折・28日間入院 | 939万円 |
| インドネシア | 脳梗塞でICU入院・緊急手術、医療搬送機で帰国(治療750万+搬送1,950万) | 2,700万円 |
| インドネシア | ホテルプールで溺死 | 3,032万円 |
特にインドネシアは、重症化するとシンガポールへの医療搬送が必要になりやすく、搬送費だけで1,000万〜2,000万円が上乗せされる事例も珍しくありません。
海外旅行保険を上乗せ
このレンジまで備えるなら、ネット型の海外旅行保険を上乗せするのが現実的です。1〜2週間で数千円のレンジから加入でき、治療費用無制限のプランも選べます。
- バイクに乗る予定がある(タイ・ベトナム・カンボジア)
- 持病がある/高齢の家族と一緒
- 90日を超える長期旅行(クレカは保険切れ)
- バリ島など搬送費が跳ね上がる離島滞在
このどれかに当てはまる旅程なら、クレカの土台にネット型保険を上乗せする形を検討してみてください。
まとめ:0円から段階的に厚くする
全部に備えようとすると有料保険一択になりますが、東南アジアの旅行トラブルは「よくある軽傷」と「まれだけど高額」で桁が違います。0円の土台から必要な分だけ積み上げていくと、自分の旅程に合った落としどころが見えてきます。
| 組み合わせ | 疾病治療 | カバーする被害 |
|---|---|---|
| エポス単独 | 270万円 | 食中毒・デング熱外来・短期入院 |
| エポス+楽天 | 470万円 | 入院・軽度の骨折・気胸 |
| エポス+楽天+UFJゴールド | 770万円 | 中度の脳卒中・スピードボート事故・骨折 |
| + ネット型保険 | 上限なし | 重度の脳疾患・医療搬送・バイク事故 |
短期の都市観光ならエポス+楽天の合算まで、バイク移動・離島滞在・長期旅行はエポス+楽天+UFJゴールドにネット型保険を足す形が目安になります。自分の旅程と照らし合わせて、必要なところまで備えを積み上げてみてください。
EPOS CARD × HAPITAS
エポスカードを発行して11,000円相当
ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。
よくある質問
クレジットカード付帯保険だけで東南アジア旅行は大丈夫?
軽い被害(スリ・食中毒外来・短期入院)なら年会費永年無料のエポスカード1枚でほぼ収まります。入院・骨折・脳卒中まで視野に入れるなら、エポス+楽天の無料2枚で疾病治療470万円、エポス+楽天+UFJゴールドの3枚で疾病治療770万円まで合算できます。バイク乗車予定や脳疾患などの高額案件まで備えるなら、ネット型の有料保険を上乗せする形になります。
利用付帯ってどういう意味?
旅行代金(航空券・ツアー代・空港までの公共交通機関など)をそのカードで支払うと保険が有効になる仕組みです。エポス・楽天は利用付帯で、旅行代金の一部をどのカードで払うかで保険を有効化できます。一方、UFJゴールドは自動付帯で、保有しているだけで補償が発動します。
エポスと楽天とUFJゴールドの補償額は合算できるの?
傷害死亡・後遺障害を除き、治療費用・救援者費用・賠償責任・携行品損害などは複数カードの補償額を合算できます。エポス(疾病270万円)+楽天(疾病200万円)の無料2枚で疾病治療470万円、UFJゴールド(疾病300万円)を足した3枚で770万円まで積み上がります。