ドバイのきらびやかな高層ビル群、砂漠ツアー、免税ショッピング。UAE(アラブ首長国連邦)は中東で最も観光客フレンドリーな国で、「治安がいい」という評判も広まっている。実際、治安当局は「ビジネス環境や対外的なイメージを良好に保つため、治安維持を重視し、厳格な出入国管理のもと犯罪の防止に努めている」と在ドバイ総領事館の手引きにも書かれている。
ただし「治安がいい=何をしても大丈夫」ではない。UAEは日本では合法の行為が犯罪になる国。日本で普通に買えるCBDオイルを持っていただけで逮捕、Googleクチコミに不満を書いて罰金と携帯没収、公共の場でキスして実刑判決。こういう話が実際に起きている。出発前にこのページだけは目を通しておこう。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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危険レベル
外務省はUAE全土に対して危険情報を出していない(2026年4月現在)。ただし中東地域全体に対して複数の広域情報が繰り返し発出されていて、2026年3月にはUAEから邦人退避のためのチャーター機が複数回運航されている。隣のイスラエルは全土レベル3-4、カタール・オマーン・クウェートも全土レベル3。「レベルなし=安全」と短絡しないこと。
犯罪の全体像 --- 統計が公表されない国
外務省は「治安状況は比較的安定していると言われているものの、一般犯罪に関しては明確な統計は公表されていません」と記載している。統計がないから安全かどうかを数字で判断できないのがUAEの特徴。
報道ベースでは、女性や子供を対象としたわいせつ事件、犯罪集団による強盗事件、高級住宅地を対象とした強盗殺人事件といった凶悪犯罪の発生もみられる。観光客が多い場所ではスリが多発、薬物の密輸事案の摘発も発生している。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
日本では合法なのにUAEでは犯罪になる行為
ここがUAE旅行で一番読んでおくべきセクション。外務省は「政治的結社、王族批判、債務不履行、婚姻関係にない男女の性的関係、同性愛関係、女装、無許可の募金活動、相手の承諾を得ない写真撮影等」が犯罪として規定されていると明記している。
飲酒は「許可された場所」だけ
自宅、ホテル内レストラン・バーなど指定された場所以外での飲酒・酩酊は違法。ドバイでは短期旅行者はパスポート提示で酒類を購入できるが、シャルジャ首長国では外国人を含めて飲酒が禁止されている。ラマダン中はアルコール類の持込みが一切禁止。ホテルのバーでも営業制限がかかる場合がある。
飲酒ルールの詳細はUAE飲酒ガイドにまとめている。同じ中東でもサウジアラビアは飲酒が全面禁止。UAEの「ホテルなら飲める」という許可制は中東の中ではかなり緩い方だけど、路上で酔っ払うだけで逮捕される点は同じ。
薬物は死刑、CBDオイルでも逮捕
麻薬や覚醒剤の所持・販売・使用は死刑が科せられる場合もある。個人の常備薬でさえ規制対象品であれば没収されることがある。
特に注意が必要なのがCBD関連製品。在ドバイ総領事館は2025年9月に注意喚起を出しており、「邦人が逮捕拘束される事例が複数発生」「ドバイ国際空港における乗り継ぎ時の検査によって発見され、逮捕拘束された事例も」と明記している。日本で合法のCBDオイルやグミでも、UAE通過時に麻薬として摘発される。詳しくはドバイの薬物トラブルを参照。
写真撮影で身柄拘束
軍事施設、石油施設、発電施設、橋梁、政府関連の建物、外交団施設、空港内外、モスク内部、政府高官の私邸は許可のない撮影が禁止で、違反者は身柄を拘束される可能性がある。観光地での撮影は問題ないが、背景に政府施設が入ると問題になりうるので気をつけよう。
また、UAE女性(黒いアバヤをまとった民族衣装の女性)に安易にカメラを向けたり、声をかけたりする行為も処罰対象。外務省は「UAEの女性に対し、不敬な声を掛けるような行為を行う者には、身柄拘束、国外退去等の厳しい処分が科せられます」と明記している。
公共の場でキスしたら実刑
外国人による「駐車中の車内や公共の場所での抱擁やキス、相手を侮辱するしぐさ」が摘発されて、裁判で懲役などの実刑判決を受ける事案が発生している。カップルでの旅行中、つい日本と同じ感覚でスキンシップを取ると逮捕リスクがある。
SNS投稿・クチコミで罰金
在ドバイ総領事館によると、享受したサービスへの不満をGoogleクチコミやインスタグラムに投稿した際に、誹謗中傷と受け取られる内容を書き込んだ人物に罰金が科され、携帯電話が押収された事案が報じられている。UAEではSNSで政府批判やイスラム教の冒涜にあたる発信も処罰対象。旅行中のSNS投稿には細心の注意を。
致命的禁忌の全体像は致命的禁忌マップにまとめている。
SNS詐欺と国際ロマンス詐欺が急増
UAEで増えている犯罪がSNS経由の詐欺。外務省は「不動産投資や仮想通貨取引、外貨両替等に係る日本人同士の金銭トラブルも目立ってきています」と指摘している。さらに国際ロマンス詐欺では、ドバイ空港での税関トラブル費用や渡航費用を騙って送金させ、連絡が途絶えるパターンが多い。
「ドバイで投資すれば儲かる」系の話はほぼ詐欺。在ドバイ総領事館にも日本人同士の金銭トラブルに関する相談が多く寄せられている。詳しくはドバイの詐欺・ぼったくりを参照。トルコ経由でドバイに来る人は、イスタンブールのぼったくりバー数十万円の手口も合わせて。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
テロ・誘拐情勢 --- 「安全な中東」にも影
日本人や日本権益を対象とした具体的な脅威はこれまで認められていないが、地域情勢に鑑みて十分な警戒が必要。2022年にはイエメンのホーシー派によるUAEへの無人機・ミサイル攻撃が3度発生し、うち1度は死傷者が出ている。
誘拐事件はUAE政府の公式発表で年間約10〜45件(2012〜2021年の10年間)。外国人を標的とした金銭目的が大半だが、2024年11月にはドバイでユダヤ教指導者が誘拐・殺害される事件も発生している。
金曜日はイスラム教の集団礼拝日で、モスク等の宗教施設を狙ったテロや襲撃の可能性が排除できないため、不用意に宗教施設に近づかないよう外務省が注意している。
医療費は高額、海外旅行保険のキャッシュレスがほぼ使えない
UAEの医療設備は近年急速に整備が進んでいるが、問題は支払い方法。外務省の世界の医療事情には「旅行者や短期滞在者が加入している海外旅行保険のキャッシュレスサービスは、ドバイにある日系のクリニック以外ではほとんど利用できない」と記載されている。入院や手術が必要になると事前に高額の保証金を求められることもある。
出発前にクレジットカードの利用上限額を確認して、必要なら増額しておくこと。交通事故はUAEの死因第2位で、運転マナーが悪く人身事故や接触事故が多発している。レンタカーを借りるなら保険は必須。
医療費の詳細はドバイの医療・熱中症・MERSを参照。中東の海外旅行保険については中東の海外旅行保険ガイドもチェックしておこう。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
通信手段
現地SIMやeSIMの比較はeSIM比較ページを参照。
緊急時の連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察 | 999(国内共通) |
| 救急 | 998(アブダビ・フジャイラ・コールファッカン)/ 999(その他地域) |
| 消防 | 997(国内共通) |
| 在UAE日本国大使館(アブダビ) | +971-2-4435696 |
| 在ドバイ日本国総領事館 | +971-4-2938888 |
| さくらクリニック(ドバイ・日本語可) | +971-4-4452875 |
| American Wellness Center(ドバイ・日本語可) | +971-55-9189701 |
管轄区分: アブダビ首長国は大使館、それ以外(ドバイ・シャルジャ・アジュマン等)はドバイ総領事館の管轄。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?