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中央アジアの保険 搬送費1,694万円が現実に起こる地域

中央アジア旅行の保険、どれくらい備えればいい? 外務省と保険会社のデータから必要補償額をわかりやすく整理。

UPDATED · 2026.05.09 KAIGAI-RISK

中央アジアの旅行で実際に多いのは、タシケントやサマルカンドの観光地でのスリ、4カ国共通の偽警察官による財布の現金抜き取り、ビシュケクの流しタクシーでの強奪、屋台食での食中毒といった数万円〜数十万円で収まる被害です。一方で、天山山脈やパミールでの高山病ヘリ搬送、交通事故での重傷など、重症化すると第三国へのチャーター機搬送が前提になるのがこの地域の特徴です。外務省は4カ国すべてで「重症は欧米・日本への移送が必要」と明記しています。

被害の幅が広いぶん、「月数千円の保険に入るか/ノーガードか」という二択で考える必要はありません。起きやすい被害から順に、必要な備えだけ積み上げるほうが現実的です。

軽いトラブル(スリ・偽警官・食中毒・軽い外来)

中央アジアで件数が一番多いのが、このレンジの被害です。

スリ・盗難ならスマートフォンやバッグなど数万円分、偽警官の現金抜き取りも数千〜数万円の被害が中心です。食中毒の外来・短期入院でも数万円〜数十万円のレンジに収まります。

エポスカード1枚で対応可能

このレンジは、年会費永年無料のエポスカード1枚で実用ラインに届きます。

補償項目エポスカード単独
傷害治療費用200万円
疾病治療費用270万円
賠償責任3,000万円
救援者費用100万円
携行品損害20万円

エポスカードは利用付帯(旅行代金の一部をエポスで支払うと保険が有効化)です。出発前に空港までの電車代や航空券をエポスで切っておけば、90日間カバーされます。携行品損害20万円はスマートフォンやカメラ1台分に届く水準で、食中毒の外来〜短期入院も疾病治療270万円の枠に収まります。

偽警察官に抜き取られる現金そのものは大半の保険で対象外ですが、スマホやパスポート再発行費用なら携行品で収まります。盗難被害は現地警察での被害届(ポリスレポート)が保険請求に必須なので覚えておきましょう。

EPOS CARD × HAPITAS

エポスカード

エポスカードを発行して11,000円相当

ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。

入院・骨折・交通事故

旅行スタイルによって発生確率が変わってくるのが、このレンジです。

入院や手術が伴うと、治療費は数百万円のレンジに乗ってきます。中央アジア4カ国は保険会社の独立した支払事例ページがないため直接の金額参照はできませんが、近隣地域の参考として、パキスタンでは入院・治療で207万円の支払事例(損保ジャパンoff!)が出ています。

エポスカード単独の補償では足りないため、2枚目のカードと補償を合算して埋める形になります。クレジットカード付帯保険は、傷害死亡・後遺障害以外の項目を複数カードで合算できます。

エポス+楽天カードで対応

楽天カードも年会費永年無料・利用付帯です。エポスと組み合わせると、追加コスト0円のまま補償が一段広がります。

補償項目エポス楽天合算
傷害治療費用200万円200万円400万円
疾病治療費用270万円200万円470万円
救援者費用100万円200万円300万円
携行品損害20万円なし20万円

疾病治療が270万円から470万円まで広がるため、軽〜中度の入院・通院は射程に入ります。

まだ楽天カードを持っていない人は作っておきましょう。

RAKUTEN CARD × HAPITAS

楽天カード

楽天カードを発行して10,000円相当

ハピタス経由で楽天カードを申し込むと、楽天本体の通常キャンペーン特典とは別枠で、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが二重でもらえます(時期により変動)。年会費は永年無料。

エポス+楽天+三菱UFJカードゴールドの3枚で対応

もう一段補償を厚くしたい場合は、三菱UFJカードゴールドを3枚目に足す形があります。利用付帯のエポス・楽天を発動させるには、旅行代金を2枚に分けて決済する必要があります。

3枚目の決済は現実的にむずかしいですが、UFJゴールドは自動付帯なので決済なく合算できます。

年会費は初年度無料。翌年以降11,000円(税込)。年100万円決済で実質年会費無料です。

補償項目エポス楽天UFJゴールド合算
傷害治療費用200万円200万円300万円700万円
疾病治療費用270万円200万円300万円770万円
救援者費用100万円200万円500万円800万円
携行品損害20万円なし50万円70万円

疾病治療770万円のラインまで広がるため、中央アジア地方都市での入院や交通事故の手術、腸チフス重症化などの中規模医療費が射程に入ります。救援者費用800万円・賠償責任1億円規模まで合算でき、旅先で起きる中規模事例の大半をクレカ付帯だけでカバーできる構成です。

合算できない傷害死亡・後遺障害も、UFJゴールドを足すとエポス単独の3,000万円から5,000万円まで天井が上がります。

MUFG GOLD × HAPITAS

三菱UFJカードゴールド

三菱UFJカードゴールドを発行して10,000円相当

ハピタス経由で三菱UFJカードゴールドを申し込むと、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。海外旅行傷害保険は自動付帯で、年会費は初年度無料。

重度の事故・第三国への医療搬送

確率は下がりますが、中央アジアならではの構造的リスクが集中するレンジです。4カ国とも外務省「世界の医療事情」が「現地での治療は応急処置の範囲」「重症は欧米・日本への移送が必要」と明記しており、重症化するとチャーター機での第三国搬送が前提になります。

  • 天山山脈・パミール高原での高山病(ソンクル湖3,016m、天山山脈3,000〜5,000m)からのヘリ搬送
  • タジキスタンでの交通事故(首都ドゥシャンベの推奨2病院もクレジットカード使用不可・現金前払い)
  • キルギスの山岳部での重傷(首都ビシュケクでも重症化対応は不可)
  • 狂犬病曝露後の免疫グロブリン治療(中央アジアでは在庫のある病院が限定的、近隣国搬送の可能性)
  • 結核(多剤耐性結核を含む)の長期入院

中央アジア4カ国には保険会社の独立した支払事例ページがありません。重症化するとほぼ全例がモスクワ・トルコ・ドイツ・日本への搬送になるため、請求が搬送先の国として計上され、中央アジア単独の事例が表に出ない構造です。近隣地域の参考値を見ると、搬送が絡むとこの水準になります。

国(参考)事例支払保険金
パキスタン入院・治療207万円
タンザニア高山病・搬送337万円
ジンバブエ→南アフリカ重症搬送505万円
モンゴル脳溢血・搬送1,694万円

いずれもジェイアイ傷害火災保険・SBI損保・損保ジャパンoff!の公式支払事例です。中央アジアと同じく「現地で治療が完結しない」地域の事例で、搬送費が加わると桁が変わるのがわかります。

海外旅行保険を上乗せ

このレンジまで備えるなら、ネット型の海外旅行保険を上乗せするのが現実的です。1週間の都市観光なら治療費用無制限プランも数千円のレンジから入れます。ただし天山山脈・パミール高原のトレッキング予定があれば、山岳救助特約・危険スポーツ特約の有無を確認してください(特約付きはその上のグレードになります)。

  • 天山山脈・パミール高原のトレッキング予定がある
  • タジキスタンに入国する(医療水準を外務省が「全く不十分」と明記)
  • キルギスの山岳部に滞在する(ビシュケクでも重症化対応は不可)
  • 90日を超える長期旅行(クレカは保険切れ)
  • 陸路でのシルクロード周遊(長距離移動中の交通事故リスク)

このどれかに当てはまる旅程なら、クレカの土台にネット型保険を上乗せする形を検討してみてください。タジキスタンのドゥシャンベは推奨病院でもクレジットカードが使えず現金前払いが基本なので、キャッシュレス対応のある保険がとくに重要です。

まとめ:0円から段階的に厚くする

全部に備えようとすると有料保険一択になりますが、中央アジアの旅行トラブルは「よくある軽傷」と「まれだけど高額」で桁が違います。0円の土台から必要な分だけ積み上げていくと、自分の旅程に合った落としどころが見えてきます。

組み合わせ疾病治療カバーする被害
エポス単独270万円スリ・偽警官被害・食中毒外来・短期入院
エポス+楽天470万円入院・軽度の骨折・交通事故
エポス+楽天+UFJゴールド770万円中度の手術入院・交通事故・感染症重症化
+ ネット型保険上限なし高山病搬送・第三国チャーター機・重症事故

短期のシルクロード観光ならエポス+楽天の合算まで、山岳トレッキング・タジキスタン入国・長期旅行はエポス+楽天+UFJゴールドにネット型保険を足す形が目安になります。自分の旅程と照らし合わせて、必要なところまで備えを積み上げてみてください。

EPOS CARD × HAPITAS

エポスカード

エポスカードを発行して11,000円相当

ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。

よくある質問

クレジットカード付帯保険だけで中央アジア旅行は大丈夫?

軽い被害(スリ・食中毒外来・短期入院)なら年会費永年無料のエポスカード1枚でほぼ収まります。入院・骨折まで視野に入れるなら、エポス+楽天の無料2枚で疾病治療470万円、エポス+楽天+UFJゴールドの3枚で770万円まで合算できます。ただし中央アジア4カ国とも外務省が「重症は欧米・日本への移送が必要」と明記しており、搬送費まで備えるならネット型の有料保険を上乗せする形になります。

利用付帯ってどういう意味?

旅行代金(航空券・ツアー代・空港までの公共交通機関など)をそのカードで支払うと保険が有効になる仕組みです。エポス・楽天は利用付帯で、旅行代金の一部をどのカードで払うかで保険を有効化できます。一方、UFJゴールドは自動付帯で、保有しているだけで補償が発動します。

エポスと楽天とUFJゴールドの補償額は合算できるの?

傷害死亡・後遺障害を除き、治療費用・救援者費用・賠償責任・携行品損害などは複数カードの補償額を合算できます。エポス(疾病270万円)+楽天(疾病200万円)の無料2枚で疾病治療470万円、UFJゴールド(疾病300万円)を足した3枚で770万円まで積み上がります。