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モーリシャスの治安 薬物強盗が増加、国外搬送が前提【2026】

モーリシャスの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在モーリシャス日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

インド洋に浮かぶモーリシャスは、ターコイズブルーのラグーンと白砂のビーチで知られるハネムーンの定番リゾート。「アフリカの中では群を抜いて治安が良い」と言われる島国で、外務省の危険情報・感染症危険情報ともに発出なし(レベル0)。実際、在モーリシャス日本国大使館もこう書いています。

モーリシャス政府は治安対策に力を入れており、凶悪犯罪は少なく、周辺諸国と比較すると一般的に治安状況は良いとされています。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

ただし「治安が良い=何も起きない」ではありません。夜になると首都ポートルイスを含めて急激にひと気が消えること、薬物絡みの強盗が増えていること、そして重症になると国外搬送しか選択肢がないことの3点は、楽園気分のまま行くと足元をすくわれます。

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危険レベルと全体像

外務省のレベル分けはモーリシャス全土でレベル0(情報発出なし)。テロ事件も「これまで発生していません」と明記されています。

これまで当国でテロ事件は発生していません。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在モーリシャス日本国大使館「安全の手引き」(2026年3月)

数字でも犯罪発生率は低めですが、ゼロではありません。

2023年のモーリシャスの人口1,000人当たりの犯罪発生率は46.6%(違反行為を除く)、同年の殺人事件の発生件数(故意)は年間26件(人口10万人当たりの発生率は2.1%)、凶悪犯罪は少ないものの、窃盗や暴行等の一般犯罪は日常的に発生しています。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在モーリシャス日本国大使館「安全の手引き」(2026年3月)

殺人発生率は人口10万人当たり2.1人。日本(0.2人台)と比べれば10倍ですが、南アフリカ(40人超)やジャマイカ(40人超)と比べれば桁違いに低い。「アフリカ=危険」のイメージで来ると拍子抜けする一方、「日本と同じ感覚」は危険、という中間地点です。

「夜は急にひと気が消える」首都ポートルイス

モーリシャスで最も気をつけるべきは、夜の人通りの消え方。日本やヨーロッパの都市と比べて閉店が圧倒的に早く、街灯も限られます。

特に首都ポートルイス市内は夕方5時頃には多くの店が閉まり、人通りも少なくなるので注意が必要です。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在モーリシャス日本国大使館「安全の手引き」(2026年3月)

夜間には、ポートルイス市内をはじめモーリシャス全土で急激にひと気がなくなるため、一人歩きは危険です。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

夕方5時で店が閉まる感覚は、日本人観光客がよくつまずくポイント。日没後に観光や買い物を計画していると、シャッターが下りた商店街を一人で歩く羽目になります。移動はタクシーかホテルの送迎が基本で、徒歩で帰れる距離でも夜は車を使う、と決めておくのが無難です。詳しくはポートルイスの治安で。

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増えている薬物絡みの強盗・住居侵入

楽園のイメージが先行するモーリシャスですが、近年は麻薬の蔓延と、それに伴う強盗・侵入事件が増えています。

最近は麻薬取引が一般市民にも広がっており、麻薬欲しさに金品を強奪するケースも増えています。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

空き巣狙い事件、押し入り強盗は時折報道されており、薬物絡みなどでは殺人事件となっている場合もあります。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在モーリシャス日本国大使館「安全の手引き」(2026年3月)

ホテル滞在の短期旅行者が侵入強盗のターゲットになる頻度は高くないものの、Airbnbや一軒家のヴィラを借りる場合は要注意。大使館は住居選びについて「玄関扉は二重ロック・チェーン錠・ドアスコープ」「地上階・1階・1階が店舗の物件は避ける」「管理人または警備員がいる」物件を勧めています。

スリ・ひったくり・置き引きは商店街で散発

凶悪犯罪が少ない反面、日本人がもっとも遭いやすいのは盗難です。

日本人が遭遇しやすい犯罪は、主に盗難被害であり、雑踏の中でのスリ、ひったくり、置き引きに注意する必要があります。 首都ポートルイス市内の商店街等で、スリ、ひったくり、置き引きなどの犯罪が発生しています。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

外務省は「首都ポートルイス市内の商店街等で、スリ、ひったくり、置き引きなどの犯罪が発生」と明記。市内の市場・商店街・雑踏が代表的な現場です。バッグは体の前スマホを手に持ったまま歩かない車内のシートにバッグを置かないの3点は大使館も繰り返し注意喚起しています。詳しい手口と対策はポートルイスのスリ・ひったくりで。

医療水準は高いが、重症は国外搬送

モーリシャスの医療事情はちょっと特殊で、メディカルツーリズム拠点として周辺国から患者を受け入れる側です。

フランス海外県のレユニオンと並んで高い医療水準を有しているため、モーリシャスの私立病院では近隣のインド洋諸国やアフリカなど医療事情の悪い国々から多くの患者を受け入れています。 国民は公立病院を受診すれば医療費は無料、私立病院での医療費は有料で高額ですが、待ち時間が短く、施設も綺麗でサービスも良いです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 モーリシャス」

ただし重症になると話は別

重症疾患の場合は国内で初期対応後に国外への医療搬送を考慮しなければならないこともありえます。レユニオンの他、南アフリカ、フランス(パリ)等、場合によっては日本へ緊急搬送となる可能性もあります。緊急搬送費用は大変高額ですので、当地を旅行する方にとって海外旅行傷害保険への加入は必須です。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 モーリシャス」

D系保険会社のモーリシャス専用支払事例は確認できていませんが、インド洋・アフリカ圏の参考として:

  • タンザニアでの高山病ケニア搬送で約337万円(SBI損保 アフリカ・中南米事例)
  • 南アフリカでの暴漢襲撃治療で約350万円、近隣国医療搬送で約505万円(SBI損保)
  • エジプトでの肺炎入院・搬送で約895万円(SBI損保)

レユニオン・南アフリカ・パリへの搬送は、保険なしだと自費で千万円単位になります。詳しくはアフリカ向け海外旅行保険で。

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デング熱・ダイビング減圧症

蚊媒介感染症はインド洋諸島共通のリスク。同じインド洋の島嶼国セーシェルでは2026年にチクングニア熱の流行注意喚起が出ており(セーシェルの治安 参照)、モーリシャスでも同様の蚊対策が必要です。

モーリシャス保健省によると、2020年は229例、2021年は1例が確定診断されており、2024年初頭には数百例の感染が報告されました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 モーリシャス」

蚊を媒体とする感染症であるマラリア、チクングニア熱およびデング熱が流行したことがあります。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

ダイビングをするなら知っておきたいのが、減圧症(潜水病)の高圧酸素療法を受けられる病院は国内に1か所しかないこと。

モーリシャスには多くの観光客がスキューバダイビングを目的に訪れます。モーリシャスで高圧酸素療法(chambre hyperbare)を受けることができる病院は公立病院Victoria Hospital(所在地:Candos, Candos Vacoas Road, Quatre Bornes、電話:425-3031)だけです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 モーリシャス」

ダイビング後に「関節痛、息切れ、胸痛、チアノーゼ」が出たら、即ダイビングショップかホテル経由で救急要請。詳細はモーリシャスの病気・医療で。

サイクロンと洪水のシーズン

モーリシャスは12月〜3月がサイクロンシーズン。観光のハイシーズンと重なるので、最新の気象情報は必ずチェックしてください。

集中豪雨や洪水が発生することがあります。2013年3月および2024年1月には、豪雨により土砂流および地下歩道の冠水等、死傷者を伴う被害が発生 下水は自然浸透処理させている地域が多いため、大雨の後は上水道が汚染されている可能性

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

雨季の大雨直後は、ホテルの蛇口の水も飲まずミネラルウォーターを使うのが安全。

服装・撮影制限

モーリシャスはヒンドゥー教・キリスト教・イスラム教が混在する多宗教国家。観光地でも撮影禁止の場所があります。

政府関連施設、治安機関関連施設、空港、ヒンドゥー教の寺院、モスク等の一部では、撮影が禁止されている場所があります。 一般的に宗教に敬虔な国民性であり、教会、モスクやヒンドゥー教の寺院等宗教施設の付近では、それぞれの宗教に敬意を払う必要があります。 ビーチ以外の場所での肌の露出が多い服装(水着のような服装)は避けた方が無難です。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「モーリシャス 安全対策基礎データ」

リゾートホテルからそのままビーチサンダル・水着で街に出ると浮きます。市街地に出るときはTシャツに短パン以上、寺院訪問は肩・膝が隠れる服装で。

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緊急時の連絡先

  • 警察(日本の110番): 999
  • 在モーリシャス日本国大使館: +230-460-2200(住所: Level 6, Tower C, 1 Cybercity, Ebene, 72201 Mauritius)
  • 領事窓口(予約制): メール consulmu@mx.mofa.go.jp / 平日9時〜12時、13時〜16時30分
  • パスポート紛失時: 代替作成は日本での再発行となり、申請から交付まで約1か月

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トラブル別の手口と対策(ポートルイス)

主要都市の治安情報

出典