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オセアニアの保険 段差で転んだだけで665万円の現実

オセアニア旅行の保険、どれくらい備えればいい? 外務省と保険会社のデータから必要補償額をわかりやすく整理。

UPDATED · 2026.05.08 KAIGAI-RISK

「オーストラリアは先進国だから安心」が一番高くつく思い込みです。旅行者はMedicare(公的医療保険)の対象外で医療費は全額自費。しかも救急車も有料。保険会社の公表事例を見ると、ガソリンスタンドの段差で転んだだけで665万円、虫垂炎で526万円、ダイビング事故で453万円。シドニーオークランドで起きた「ちょっとした転倒」が数百万円になるのがオセアニアの現実です。

一方で、シドニーのスリオークランドの軽犯罪は東南アジアに比べれば少なめ。つまりオセアニアは「よくある軽い被害」と「起きたら数百万〜千万円超」の落差が特に大きい地域です。起きやすい被害から順に、必要な備えだけ積み上げるほうが現実的です。

軽いトラブル(スリ・軽い外来・食中毒)

オセアニアの治安は概ね良好ですが、観光地での軽犯罪はゼロではありません。

スリ・盗難ならスマートフォンやバッグなど数万円分、食中毒やケガの外来でも数万円〜数十万円のレンジに収まります。ただしオーストラリアのGP(総合診療医)受診だけでも日本より高額で、軽い外来でも数万円は覚悟してください。

エポスカード1枚で対応可能

このレンジは、年会費永年無料のエポスカード1枚で実用ラインに届きます。

補償項目エポスカード単独
傷害治療費用200万円
疾病治療費用270万円
賠償責任3,000万円
救援者費用100万円
携行品損害20万円

エポスカードは利用付帯(旅行代金の一部をエポスで支払うと保険が有効化)です。出発前に空港までの電車代や航空券をエポスで切っておけば、90日間カバーされます。携行品損害20万円はスマートフォンやカメラ1台分に届く水準で、食中毒やケガの外来も疾病治療270万円の枠に収まります。

EPOS CARD × HAPITAS

エポスカード

エポスカードを発行して11,000円相当

ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。

入院・骨折・ダイビング事故

オセアニアで桁が跳ね上がるのが、このレンジからです。オーストラリアは「転倒しただけ」で数百万円になる事例がいくつも残っています。

  • シドニーやエアーズロックでの転倒による骨折(段差・坂道・岩場)
  • ケアンズやグレートバリアリーフでのダイビング事故(減圧症・溺水)
  • ニュージーランドのトレッキング中の骨折・バイク転倒
  • 虫垂炎・気胸など突然の入院

保険会社が実際に支払った事例を並べると、オセアニアの中規模被害はこの水準です。

事例支払保険金
ニュージーランドバイク走行中にカーブで転倒、頚椎・胸椎・肋骨骨折で10日入院337万円
オーストラリアエアーズロック観光中に転倒、ヘリ+セスナ搬送、胸椎圧迫骨折で4日入院388万円
オーストラリアダイビング中に急浮上、減圧症・肺水腫で14日入院453万円
オーストラリア坂を駆け下りて転倒、大腿骨骨折で6日入院・手術473万円
オーストラリア虫垂炎で入院(入院費用が保険金額を超過し、超過分は別途請求)526万円
オーストラリア胸の痛みと咳、気胸で14日入院・手術538万円

ニュージーランドの事例はSBI損保、オーストラリアの事例はSBI損保・損保ジャパンの公式支払事例です。

エポスカード単独の補償では足りないため、2枚目のカードと補償を合算して埋める形になります。クレジットカード付帯保険は、傷害死亡・後遺障害以外の項目を複数カードで合算できます。

エポス+楽天カードで対応

楽天カードも年会費永年無料・利用付帯です。エポスと組み合わせると、追加コスト0円のまま補償が一段広がります。

補償項目エポス楽天合算
傷害治療費用200万円200万円400万円
疾病治療費用270万円200万円470万円
救援者費用100万円200万円300万円
携行品損害20万円なし20万円

疾病治療が270万円から470万円まで広がるため、NZのバイク転倒337万円やエアーズロック転倒388万円、ダイビング事故453万円は射程に入ります。ただし虫垂炎526万円・気胸538万円には届きません。

まだ楽天カードを持っていない人は作っておきましょう。

RAKUTEN CARD × HAPITAS

楽天カード

楽天カードを発行して10,000円相当

ハピタス経由で楽天カードを申し込むと、楽天本体の通常キャンペーン特典とは別枠で、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが二重でもらえます(時期により変動)。年会費は永年無料。

エポス+楽天+三菱UFJカードゴールドの3枚で対応

もう一段補償を厚くしたい場合は、三菱UFJカードゴールドを3枚目に足す形があります。利用付帯のエポス・楽天を発動させるには、旅行代金を2枚に分けて決済する必要があります。

3枚目の決済は現実的にむずかしいですが、UFJゴールドは自動付帯なので決済なく合算できます。

年会費は初年度無料。翌年以降11,000円(税込)。年100万円決済で実質年会費無料です。

補償項目エポス楽天UFJゴールド合算
傷害治療費用200万円200万円300万円700万円
疾病治療費用270万円200万円300万円770万円
救援者費用100万円200万円500万円800万円
携行品損害20万円なし50万円70万円

疾病治療770万円のラインまで広がるため、虫垂炎526万円・気胸538万円はもちろん、肺気胸650万円や段差転倒でのヘリ搬送665万円までが射程に入ります。救援者費用800万円・賠償責任1億円規模まで合算でき、旅先で起きる中規模事例の大半をクレカ付帯だけでカバーできる構成です。

合算できない傷害死亡・後遺障害も、UFJゴールドを足すとエポス単独の3,000万円から5,000万円まで天井が上がります。

MUFG GOLD × HAPITAS

三菱UFJカードゴールド

三菱UFJカードゴールドを発行して10,000円相当

ハピタス経由で三菱UFJカードゴールドを申し込むと、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。海外旅行傷害保険は自動付帯で、年会費は初年度無料。

ヘリ搬送・脳疾患・国外緊急移送

オセアニアの重度事例は、ヘリ搬送費が治療費を超える構造が特徴です。エアーズロックやアウトバックで怪我をすると設備の整った病院まで数百km、ヘリ→セスナの2段搬送もあり得ます。さらにパプアニューギニアソロモン諸島は医療体制が脆弱で、オーストラリアへの国外搬送が前提です。

保険会社の支払事例と外務省の情報を合わせると、オセアニアの重度事例はこの水準です。

事例金額
オーストラリア脳内出血で14日入院、看護師付添い医療搬送549万円
オーストラリア肺気胸で18日入院・手術650万円
オーストラリア段差転倒、足関節果部骨折でヘリ搬送、13日入院665万円
ニュージーランド脳内出血で43日入院、医師・看護師付添い医療搬送1,483万円

オーストラリアの事例はSBI損保、ニュージーランドはSBI損保の公式支払事例です。

これに加えて、パプアニューギニアでは在大使館の安全の手引きが「緊急移送に一千万円以上を請求されることがある」と明記、ソロモン諸島では外務省が「チャーター機を利用した場合、2000万円程度を請求されることもある」としています。この2カ国はクレカ付帯の合算では明らかに届きません。

PNGについて、在パプアニューギニア大使館は「支払いが保証されていない患者は治療してもらえません」とまで書いています。ソロモンでは「入院可能な施設は当国には皆無と言っても過言ではありません」が外務省の公式見解です。

海外旅行保険を上乗せ

このレンジまで備えるなら、ネット型の海外旅行保険を上乗せするのが現実的です。短期の基本プランなら数千円のレンジから入れますが、治療費用無制限・ヘリ搬送をカバーする救援者費用の高めの設定・ダイビングなどの危険スポーツ特約まで足すと、数千円〜1万円台のレンジになります。アクティビティ予定がある場合は、見積もり時に危険スポーツ特約の有無を必ず確認してください。

  • エアーズロック・アウトバック・離島を回る旅程(ヘリ搬送リスク)
  • ダイビング・サーフィンなどアクティビティ予定がある(危険スポーツ特約の確認必須)
  • パプアニューギニア・ソロモン諸島に行く(クレカ付帯では完全に不足)
  • フィジーのリゾート滞在(重症化時は豪・NZ搬送前提)
  • 持病がある/高齢の家族と一緒
  • 90日を超える長期旅行(クレカは保険切れ)

このどれかに当てはまる旅程なら、クレカの土台にネット型保険を上乗せする形を検討してみてください。特にPNG・ソロモンはキャッシュレス対応(支払い保証書発行)のある保険への加入が実質必須です。

まとめ:0円から段階的に厚くする

全部に備えようとすると有料保険一択になりますが、オセアニアの旅行トラブルは「よくある軽傷」と「起きたら数百万円」の落差が特に大きい地域です。0円の土台から必要な分だけ積み上げていくと、自分の旅程に合った落としどころが見えてきます。

組み合わせ疾病治療カバーする被害
エポス単独270万円スリ・食中毒外来・軽いケガ
エポス+楽天470万円ダイビング事故・軽度の骨折
エポス+楽天+UFJゴールド770万円虫垂炎・気胸・段差転倒ヘリ搬送
+ ネット型保険上限なしヘリ搬送・脳疾患・PNG/ソロモン搬送

シドニーやオークランドの都市観光ならエポス+楽天の合算まで、アウトバック・離島・ダイビング旅行はエポス+楽天+UFJゴールドにネット型保険を足す形が目安です。PNG・ソロモンへの渡航は有料保険が必須。自分の旅程と照らし合わせて、必要なところまで備えを積み上げてみてください。

EPOS CARD × HAPITAS

エポスカード

エポスカードを発行して11,000円相当

ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。

よくある質問

オーストラリア旅行にクレカ付帯保険だけで大丈夫?

旅行者はMedicare対象外で医療費は全額自費。軽いトラブル(スリ・軽い外来)ならエポスカード1枚で収まりますが、骨折・入院は388万〜665万円の事例が複数あり、エポス+楽天の470万円でも足りないケースが出ます。エポス+楽天+UFJゴールドの3枚で770万円まで合算できるため、虫垂炎526万円や段差転倒665万円は射程に入ります。ただしヘリ搬送や脳出血には有料保険の上乗せが必要です。

利用付帯ってどういう意味?

旅行代金(航空券・ツアー代・空港までの公共交通機関など)をそのカードで支払うと保険が有効になる仕組みです。エポス・楽天は利用付帯で、旅行代金の一部をどのカードで払うかで保険を有効化できます。一方、UFJゴールドは自動付帯で、保有しているだけで補償が発動します。

エポスと楽天とUFJゴールドの補償額は合算できるの?

傷害死亡・後遺障害を除き、治療費用・救援者費用・賠償責任・携行品損害などは複数カードの補償額を合算できます。エポス(疾病270万円)+楽天(疾病200万円)の無料2枚で疾病治療470万円、UFJゴールド(疾病300万円)を足した3枚で770万円まで積み上がります。