オーストラリアの医療水準は世界トップクラス。でも旅行者にとって怖いのはMedicare(公的医療保険)の対象外で全額自己負担だということ。救急車も有料。外務省は「救急医療の全てをカバーした保険に加入しておく必要があります」とはっきり書いています。さらにこの国特有の自然リスク — 離岸流、サメ、猛毒クラゲ、ブッシュファイヤー — が重なって、日本人の海水浴・サーフィン・ダイビング事故が増加中。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
救急車は有料、ED待機は数時間
救急車はオーストラリアでは有料です。救急医療を受診する場合の医療費は高額になりますが、さらに救急車を利用する場合、その利用料が請求されます。特に、夜間・休日は高くなります。
外務省「世界の医療事情」はこう明記しています。オーストラリアの医療システムはまずGP(総合診療医)に予約して受診する仕組み。旅行者が急病になった場合は公立病院のED(Emergency Department)に行くことになりますが、急患振り分け看護師が「救急でない」と判断すると長時間待ちになる。骨折(骨が露出していない場合)や発熱は「待機可能」と判断されることが多いと記載されています。
保険なしだと桁が変わる
保険会社の支払事例がリアルです。
海外で実際に支払われた医療費の事例
出典:ソニー損保/SBI損保/損保ジャパン off! のオーストラリア事例より
- 665万円
ガソリンスタンドで転倒、ヘリ搬送
13日間入院・手術
- 650万円
肺気胸で入院
18日間入院・手術
- 549万円
脳内出血で入院
14日間入院/看護師付添い帰国
- 526万円
虫垂炎で入院
保険金額超過で自己負担発生
- 473万円
大腿骨骨折で入院
6日間入院・手術/看護師付添い帰国
損保ジャパン off! には虫垂炎で入院した結果「治療費用保険金額を超過した為、超過分約15万円は自己負担」になった事例が記録されています。保険の上限が低いと自腹が発生する。タスマン海の対岸でもニュージーランドの脳内出血が43日入院で1,483万円とさらに桁が上がっている。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:損保ジャパン off! オセアニア保険金お支払い例)
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
離岸流(リップカレント)で溺死事故が多い
外務省はこう書いています。
日本人旅行者の海水浴やサーフィン、ダイビング中の事故が増えています。遊泳中の心臓等の疾患による死亡事案(特に中高年)も多く発生
サーフィンビーチに特有のリップカレント(離岸流)は、人を一気に沖に運ぶ速い潮流。安全の手引きの対処法は「波にさらわれそうになっても慌てず、落ち着いて浮かんで、片手を上げて助けを待つか、波に逆らわず岸と並行して泳ぐ」。
泳ぐときの鉄則:
- 赤と黄色の二本の旗の間で泳ぐ(ライフセーバー巡回エリア)
- 1人で泳がない
- アルコールを飲んだ後に泳がない
- 推奨されない時間・場所での事故は海外旅行保険が適用されない場合がある
シドニー湾内でもサメに襲われる
豪州近海には、凶暴なサメが回遊しており、沖合はもちろんのことシドニー湾内においてもダイバーや遊泳者がサメに襲われるという被害が発生しています
ヘリコプターによる監視はあるけれど「海岸線は長く監視は十分ではない」。WA州(パース)でも近年サメに襲われて死亡・重傷の事例が頻発しています。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
ボックスジェリーフィッシュ — 刺されると死ぬクラゲ
NT州とQLD州北部沿岸に生息する猛毒クラゲ。外務省のNT州の記述:
ボックス・ジェリーフィッシュと呼ばれる猛毒を持つクラゲが生息しています。このクラゲに刺された場合、その毒によって大人でもショック死することがあります。特に10月~5月はこのクラゲが多く発生
ケアンズ・ダーウィン方面に行く人は特に注意。NSW州(シドニー)でもカツオノエボシが打ち上げられることがあるので、海岸で半透明のものを見つけても触らないこと。
ブッシュファイヤーと熱中症
オーストラリアの夏(12月〜2月)は40度を超える日もよくある。ブッシュウォーキング(山歩き)では1時間あたり最低1リットルの水が必要と安全の手引きは指定しています。道に迷ったり、熱中症で動けなくなるリスクがある。
ブッシュファイヤー(山火事)も常時リスクあり。NSW州はRural Fire Service(http://www.rfs.nsw.gov.au/)で最新情報を確認。火をむやみにおこさない、広がるおそれのあるたき火は絶対しない。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
予防策
- 海外旅行保険に必ず加入。外務省が明確に「救急医療の全てをカバーした保険」と書いている
- ビーチでは旗の間で泳ぐ。ライフセーバー不在の場所は危険度が跳ね上がる
- ダイビングは2人以上で。ガイド付きツアーに参加する
- 危険スポーツ特約を確認。ダイビング・サーフィン・ブッシュウォーキングが免責になっていないか
- 10月〜5月の北部はクラゲ注意。ステンガースーツ(防護服)着用エリアもある
- 紫外線対策。帽子・サングラス・日焼け止めは必需品
- ブッシュウォーキングは水を大量に。1人で歩かない、家族に行程を伝える
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
体調を崩したら
- 軽い症状は薬局(Chemistry)で薬剤師に相談。風邪薬・解熱剤・鎮痛剤は処方箋なしで購入可能
- GP(総合診療医)は予約制。Walk-in Centreなら予約不要で軽傷を診てもらえる(あればキャンベラ等限定)
- 緊急は公立病院のEDへ。救急車は000で呼べるが有料
- 保険会社のアシスタンスデスクに連絡。キャッシュレス対応の提携病院があるかも確認
よくある質問
オーストラリアで救急車を呼んだらいくらかかる?
外務省の世界の医療事情は「救急車はオーストラリアでは有料です。特に、夜間・休日は高くなります」と明記。州によって料金体系が異なりますが、数万〜十数万円の請求が来ます。海外旅行保険で救急搬送をカバーしておくことが必須です。
旅行者でも公立病院の救急は受けられる?
公立病院のED(Emergency Department)は24時間対応で旅行者も受診可能です。ただし急患振り分け看護師が「緊急でない」と判断すると長時間待機になります。一般的な骨折や発熱は翌日治療可能と判断されることが多いと外務省は説明しています。
シドニーのビーチでサメに襲われることはある?
在シドニー総領事館は「豪州近海には、凶暴なサメが回遊しており、沖合はもちろんのことシドニー湾内においてもダイバーや遊泳者がサメに襲われるという被害が発生しています」と書いています。ヘリコプターによる監視はありますが、海岸線は長く十分ではありません。
ボンダイビーチで泳ぐ時に気をつけることは?
赤と黄色の二本の旗の間で泳ぐこと(ライフセーバー巡回エリア)。離岸流(リップカレント)に流されたら波に逆らわず岸と並行に泳ぐ。1人で泳がず複数で。Beachsafe.org.auで事前に危険度をチェックするのもおすすめです。