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キューバの治安 ハバナにレベル1発出、凶器強盗急増【2026】

キューバの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在キューバ日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

キューバは「中南米の中で比較的治安のよい国」というイメージがまだ残っていますが、2024年以降の経済危機で治安は急速に悪化しました。2025年12月15日、外務省はハバナ・ビエハ市(旧市街)とセントロ・ハバナ市(市街地中心部)に新規でレベル1(十分注意してください)を発出。同じ日付で「外国人観光客は特に犯罪の標的とされやすい」と書き加えられています。葉巻とサルサと旧車の国に行くなら、まずこの新規発出の意味を頭に入れてから出発してください。

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危険レベル --- 2025年12月15日に新規でレベル1発出(ハバナ中心部)

外務省は2025年12月15日、ハバナ・ビエハ市旧市街とセントロ・ハバナ市市街地中心部の2エリアを新たにレベル1指定しました。

ハバナ県ハバナ・ビエハ市(旧市街地)及びセントロ・ハバナ市(市街地中心部)では、強盗、強盗致傷事件が継続して発生しています。外国人観光客は特に犯罪の標的とされやすく、滞在中は十分な注意が必要であることから、両市を対象に新たに危険レベル1を発出します

ここがどこかというと、観光で必ず通る場所です。カピトリオ、オビスポ通り、革命広場、マレコン海岸通り、ベダード地区にあるホテル群。「ハバナの観光ど真ん中で強盗が継続発生している」と外務省が初めて公式に書いた、それが2025年12月の意味です。

経済危機が治安を押し下げる --- 停電・物不足・燃料不足

キューバ経済は2024-2025年で目に見えて悪化しました。2026年2月にも外務省は「キューバ国内における停電と燃料不足について」という注意喚起を出しています。在キューバ日本大使館の安全の手引きはこう書いている。

危機的な経済状況や慢性的な物不足、キューバ全土を襲った大停電、外貨を得る手段を持つ者とそうでない者の所得格差の広がり等、国民が不満を募らせ治安悪化の原因となり得る要素は多く存在しています

2021年7月には経済的困窮を背景に全国でデモが発生、暴徒化して死傷者も出ました。通貨改革(2021年)で兌換ペソ(CUC)は廃止され、いまはキューバ・ペソ(CUP)一本ですが、物不足とインフレで「現金を持っていても買うものがない」状況が続いています。観光客が直撃するのは停電・ATM停止・クレカ決済不可で、米ドルかユーロの現金を多めに持っていくのが現実的な備えになります。

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多発する犯罪 --- 首絞め強盗・侵入窃盗・両替詐欺

外務省と大使館の事例を見ると、キューバで邦人が遭った犯罪は次のような顔ぶれ。

  • 首絞め・羽交い締め強盗: 夜のマレコンや旧市街裏通りで多発
  • 侵入窃盗: 駆除業者を装って入室、首を絞めて昏倒させ強奪
  • 合鍵による空き巣: アパート管理人や前居住者の合鍵で侵入
  • 満員バス内のスリ: 街角で話しかけられている隙にリュック後ろポケットを抜く
  • 両替詐欺: 紙幣枚数のごまかし、闇両替屋利用は被害届受理されない
  • ぼったくり: タクシー・自転車タクシー・レストランでの料金トラブル

在キューバ日本大使館は領事ページで強い警告を出しています。

ハバナ中心部(セントロ・ハバナ、ベダード等)において、日本人が被害に遭う事件(凶器使用による強盗、夜間における侵入窃盗、目を離したスキを狙った窃盗等)が急増しています

詳しくはハバナのスリ・ひったくり・強盗両替詐欺・ぼったくり侵入窃盗・首絞め強盗で。

入国前の壁 --- 電子ビザ・医療保険義務・米国経由不可

キューバは入国の手続きが他国と毛色が違います。2025年7月1日から電子ビザ(E-Visa)がキューバへの唯一の有効な入国手段となりました。それまでのツーリストカード(紙ビザ)は廃止されています。

医療保険も注意点。

2010年5月から、旅行者は入国に当たって、旅行期間全てをカバーし、また、キューバ国内も保険適用対象となる医療保険に加入していることが義務付けられています。なお、航空会社チェックインカウンターや入国審査において、当該医療保険の保険証券の提示を求められることがあります

そして米国との関係。米国による対キューバ制裁により、米国から、もしくは米国経由での「観光目的」での渡航は認められていません。さらに、

テロ支援国家に指定されているキューバへ入国するとESTAが無効になり、以降新規取得もできなくなります

ハワイやグアム経由でキューバに行く動線は組めない、と思ってください。

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民泊カサ・パルティクラル --- 「無許可」は違法

キューバには独特の民泊文化があります。一般家庭が外国人を泊めるカサ・パルティクラル(Casa Particular)。これがちょっと厄介で、

カサ・パルティクラル(Casa Particular)と呼ばれる民宿については、キューバ政府から許可を得た施設でなければ外国人を宿泊させることができず、無許可の民宿が外国人を宿泊させることは違法行為となります

許可を得た民泊は青色の山形マークが看板に掲示されています。Booking.comやAirbnbで予約しても、現地で看板を確認してください。無許可民泊だと宿泊客側もトラブルに巻き込まれます

監視社会 --- CDR(革命防衛委員会)の存在

キューバは社会主義体制下の国で、隣組のような組織が住民を相互監視しています。

社会主義体制維持のため革命防衛委員会(CDR)という隣組組織があり、住民が相互に監視するシステムがとられています。各人の行動は常に監視状態におかれていると考えた上で、滞在中に軽率な行動をとらないようにくれぐれも注意する必要があります

政府批判のSNS投稿、反政府的な発言、宗教活動、薬物、売春、賭博は強く規制されています。写真を撮る場所も注意。軍施設・警察・港湾・空港を撮ると拘束対象。観光客がうっかり踏むラインがある国だ、と覚えておいてください。

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医療事情 --- 公的医療は外国人有料・搬送は周辺国へ

キューバは「医療大国」と言われていた時期もありますが、現状は経済危機で医薬品不足が深刻です。外務省「世界の医療事情」によれば、

  • 公的医療は外国人有料、ハバナ国際クリニック(Cira Garcia)が外国人主要受診先
  • 専門医療は限定的、重症は周辺国(メキシコ・米国)への医療搬送が現実的
  • 経済危機により医薬品不足が深刻、常用薬は持参必須

ハバナの病気・医療トラブルで詳しく扱いますが、慢性疾患の常用薬は2倍量持っていくくらいの感覚で。デング熱、チクングニア熱、ジカウイルスの注意喚起も継続中です。

高額医療事例 --- 中南米地域の参考額

キューバ単独の保険会社支払事例は確認できなかったため、中南米地域の参考額として近隣国の事例を借ります。ペルーで脳梗塞→医療搬送で1,144万円(SBI損保)。中南米の地方都市から日本帰国までの搬送は、保険なしでは支払えない金額になりがちです。同じ中米圏ならコスタリカパナマの医療事情も似た構造で、米国搬送が現実解になりやすい。

キューバでは海外旅行保険の国内適用が義務化されています(2010年〜)。

入国時に保険証券提示を求められる国です。クレジットカード付帯保険のうちキューバを補償対象にしているか・キャッシュレス治療が使えるかは事前に保険会社へ確認してください。詳しい比較は中南米の海外旅行保険で。

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キューバに行く前に頭に入れておくこと

最後に、これだけは押さえておきたいリスト。

  • 2025年12月、ハバナ旧市街とセントロ・ハバナにレベル1新規発出。観光ど真ん中で強盗多発
  • 米ドル/ユーロ現金を厚めに持つ。停電・ATM停止・クレカ不可のリスク常時
  • 闇両替屋は使わない。被害届を出しても警察は受理しない
  • 電子ビザ必須・米国経由不可・ESTA無効化リスク
  • 医療保険加入義務、入国時に証券提示を求められることあり
  • 無許可民泊は違法。看板の青マークと許可番号を確認
  • 政府関連施設の撮影禁止、軽率な政治的発言・SNS投稿も避ける
  • 夜のマレコン・旧市街裏通り単独歩行は避ける、首絞め強盗の発生地

「比較的安全」というイメージはもう過去のもの。それでも音楽と建物と海岸線の魅力は唯一無二の国です。データを頭に入れて、最低限の備えをしてから出かけてください。

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