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グアムの治安 強盗急増と高額医療費【2026】

グアムの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在ハガッニャ日本国総領事館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.14 KAIGAI-RISK

グアムは日本から約3時間半、旅行者のほぼ100%がタモン地区に滞在するビーチリゾートです。治安は比較的良好と言われてますが、在ハガッニャ総領事館と外務省のデータを並べると、犯罪は急増・医療費は日本感覚で想像する桁を超える・大麻ルールは特殊、という3点が見えてきます。

この記事では、グアム全体の治安・法律・医療費・災害の全体像を、ソースベースで整理します。観光中心のタモン地区の具体的なエリア情報と手口はタモン(グアム)の治安にまとめています。

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危険情報・感染症情報

外務省の危険情報は現時点で発出なし。

現在、危険情報は出ておりません。 現在、感染症危険情報は出ておりません。

スポット情報として抗議集会(2025年6月「No Kings」)に関連する注意喚起が1件、広域情報としては台風シーズン・違法薬物(大麻等)密輸・エムポックス解除などが紐づいています。レベル指定はないけど、犯罪・医療・災害の実務リスクは別物、という前提で読んでください。

犯罪発生状況(2022年データ)

外務省と総領事館「安全の手引き」が引いているグアム警察の数字。

グアム警察によると、グアム島内における犯罪認知件数は15,732件(2022年、グアム警察発表)で、全犯罪認知件数のうち約4割にあたる6,596件が財産犯罪(窃盗等)です。また、拳銃を使用した殺人や強盗事件、刃物使用による傷害事件、性犯罪など凶悪事件も多く発生しており、日本に比べ犯罪に巻き込まれる可能性は高いと言えます。

手引きには2018〜2022年の5年間推移が出ていて、強盗は2021年53件→2022年131件と約2.5倍に急増、財産犯罪も右肩上がりで6,596件に達してます。

2024年1月には観光客を巻き込む死亡事件も起きてる。

2024年1月夜間、ガンビーチ近くの路上で韓国人旅行者が銃で撃たれる強盗殺人事件が発生しました。グアムでは様々な犯罪が実際に発生しているということを十分認識してください。

手引きは銃社会そのものについてもこう書いてます。

銃社会であり、合法・非合法問わず相当数の銃が流通しており、犯罪に使用される場合があることを念頭に置き行動してください。

「リゾート気分で深夜に外出する」のが一番危ないと覚えておきましょう。「リゾート=安全」のイメージと統計のギャップは体感治安と統計のズレでも整理しています。

Travel Alert 02

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日本人が実際に遭ってる被害

外務省が挙げてるグアムの日本人被害事例。

○ビーチ、展望台、ショッピングセンターなどの駐車場に車両を駐車中、窓ガラスを割られて車内の荷物を盗まれた。 ○グアム北部のリティディアンビーチに向かう途中、突然ジャングルから銃を持った男が現れ、車を奪われた。 ○深夜、ホテル近くの路上を歩行中、車に乗った2人組の男にバッグをひったくられた。 ○深夜、タモンビーチで通りすがりの男に荷物を盗まれたため追いかけたところ、殴る蹴るの暴行を受けた。 ○ビーチに貴重品の入ったバッグを置いて遊んでいたところ、バッグごと盗まれる置き引きの被害に遭った。 ○グアム南部を観光中、現地の男に家まで送ってほしいと頼まれ、送る途中で暴行を受け車とバッグを強奪された。

総領事館の2025年8月注意喚起はより具体的に4カテゴリに整理してる。

1.窃盗・強盗事件:置き引き、車上ねらいなどの窃盗事件、人通りが少ない場所でのひったくりや強盗事件が発生しています。 2.パスポート(旅券)の紛失・盗難:バッグ内から財布などを取り出した際、パスポートが落ちて紛失する事例が複数発生しています。 3.レンタカートラブル:身に覚えのない修理代請求などのトラブルが複数発生しています。 4.水難事故:海水浴客が溺れて死亡する事故も発生しています。また、クラゲ、オコゼなどの海中生物にも要注意です。

詳しい手口と対策はタモンのトラブル別ページへ。

大麻の「トリレンマ」— グアム合法・米連邦違法・日本違法

グアムで旅行者が一番引っかかりやすい法律リスクがこれ。手引きの明示。

2019年3月グアム議会は、大麻(マリファナ)の一般使用を合法化する法律を可決し、一定の制限を設けた上で、大麻(マリファナ)の一般使用を認めました。(中略) 2025年6月現在、許可を受け販売を開始した小売店等はありません。そのため、現在でも大麻(マリファナ)の個人間譲渡および売買は違法です。

米国連邦法において、大麻(マリファナ)は依然として違法薬物として定められています。故意過失問わず、仮に大麻を所持したままグアムを出国しようとし、空港において国土運輸保安庁(連邦政府機関)による保安検査で発見された場合は、米国連邦法違反として逮捕され、裁判を受けることになります。

外務省も日本法の域外適用を名指し。

21歳以上の成人による娯楽用大麻の使用等が条件付きで合法化されました(使用量の制限や使用後の運転禁止等の規制あり。また米国連邦法では大麻は違法薬物)。ただし、日本の大麻取締法は、大麻をみだりに栽培、所持、譲受、譲渡した場合などに対する罰則規定があり、これらの行為は日本国外で行われても罪に問われる可能性があります。

「グアムで合法だから」で手を出すと、出国時に米連邦法で逮捕/帰国後に日本の大麻取締法で処罰という三重罰の可能性がある。旅行者は絶対に触らない、が唯一の正解。

地元の薬物事犯は殺人まで行くことが四半期レポートで報告されてます。

ア 7月4日、タロフォフォ地区において、薬物中毒の男が被害者男性を拳銃で殺害した事件。 イ 7月8日午後、デデド地区において、知人間のトラブルから、薬物使用などの前科のある被疑者が被害者を拳銃で撃った事件。

グアム全体で薬物絡みの治安リスクが存在してる、という前提で。

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マナー・歴史・服装

外務省が書いてるマナー系の注意点。

旅行者が水着で道路を歩いたり買い物をしたりすることは、市民のひんしゅくを買うばかりでなく、特に女性については、犯罪を誘発する可能性があるので、公共の場所では節度ある服装に留意する必要があります。

歴史に関する言動にも一言。

80代以上の住民には、これらの時代の記憶があり、旧日本軍占領下の苦難の体験は広く語り継がれています。米軍が再上陸した7月21日は、グアムの「解放記念日」として祝日になっており、(中略) このような点を踏まえ、歴史に関する言動には留意する必要があります。

ビーチ以外では水着で歩かない、歴史話は軽々しくしない、の2点が基本。

挨拶はチャモロ語の「Hafa Adai(ハファデイ)」がスーパーやレストランでも使われてます。

医療費の実態(1千万円+搬送1千万円)

グアムの医療費は総領事館がはっきり「クレカ付帯では不十分」と書いてる水準です。手引きの明示。

当地の医療費は極めて高額であり、手術やICU(集中治療室)の必要があった場合、1千万円を超えることもあります。また、グアムの医療施設は高度先進医療への対応が困難とされており、重傷・重病になった場合は、医療専用機で日本、フィリピン等へ搬送され、1千万円以上かかるとされています。そのため、クレジットカード付帯の保険では不十分な場合があります。

外務省も同じトーン。

グアムは、米国本土と比較して安心して医療サービスを受けられる状況にはありません。特に専門科については、人材および医療機材が不足しており、脳や心臓など重度の疾患に対処することは困難です。

SBI損保の公開事例ではグアムの心筋梗塞で2,100万円、脳内出血で1,000万円(保険金額不足で自己負担発生)、頸椎骨折566万円、大腿骨骨折491万円、足関節骨折471万円が記録されてます。「1千万円の保険では足りなかった」ケースが実在するので、治療救援費用は無制限か2千万円超で組むのが現実的です。

詳しい事例と対策はタモンの医療費・水難・レジャー事故に。北米地域の海外旅行保険の選び方は北米・ハワイ・グアムの海外旅行保険でまとめています。

Travel Alert 04

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台風・自然災害(COR警戒レベル)

グアムは台風シーズンが長くて、停電・空港閉鎖のリスクがあります。手引きの明示。

グアム島は、ミクロネシア近海で発生した台風の通過コースに位置し、毎年6月頃から11月頃にかけて台風による被害が発生します。

2023年5月には、大型の台風2号(マーワー)がグアム島を直撃し、最大瞬間風速140マイル(秒速約62メートル)を記録し、建物の損壊や大規模な停電等、全島で甚大な被害が発生したほか、空港が一時閉鎖され、在留邦人の生活や旅行者の帰国に大きな影響を与えました。

警戒レベルはCOR(Condition of Readiness)で4段階。

◎ COR 4:通常のグアムの状態。 ◎ COR 3:48時間以内に暴風域に入る見込み。 ◎ COR 2:24時間以内に暴風域に入る見込み。 ◎ COR 1:12時間以内に暴風域に入る見込み。*外出禁止。

総領事館の台風対策ページには実務的な指示もあります。

台風通過後は停電等により1週間以上ATMが使えなくなったり、お店でクレジットカードが使えなくなる可能性があることから、事前に現金を用意しておく。

台風シーズンの旅行なら、現金を現地通貨で1週間分持っておくのが現実的な備え。地震・津波リスクもあって、ビーチでの津波避難は手引きが明示してます。

緊急時の連絡先と通信手段

グアムではフリーWi-Fiだけで過ごすのはリスキーです。911通報や保険会社への連絡、配車アプリ、現地連絡先の検索など、常時接続が前提の場面が多いので、海外eSIMを事前に入れておくのが現実的。選び方はeSIM比較にまとめています。

  • 緊急共通(警察・消防・救急・沿岸警備隊):911
  • タモン・タムニング署(タモン交番):+1-671-649-6330/9526
  • グアム空港警察:+1-671-646-0308/0321
  • 救急外来:Guam Memorial Hospital(GMH) +1-671-647-2330
  • 日本語対応:グアム旅行者クリニック +1-671-647-7771
  • 日本語対応:アメリカン・メディカルセンター +1-671-647-8262(通訳JIS GUAM +1-671-727-8808)
  • 在ハガッニャ日本国総領事館:+1-671-646-1290/5220(グアム全域を領事管轄)

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海外旅行保険の備え

総領事館が「クレカ付帯では不十分」と名指しで書いているのがグアムの医療費事情です。数百万円クラスのクレカ付帯だけではカバーしきれないので、ネット型の海外旅行保険で治療救援費用を厚めに備えるのが現実的。

北米地域(米本土・ハワイ・グアム)の海外旅行保険の選び方は北米・ハワイ・グアムの海外旅行保険でまとめています。

主要都市の治安情報

出典