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エジプトの治安 タクシー強盗とトゥクトゥクで暴行【2026】

エジプトの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在エジプト日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ピラミッド、スフィンクス、ナイル川クルーズ。エジプトは一生に一度は行きたい国の定番ですが、治安は日本と全く違います。在エジプト日本国大使館は邦人がタクシー強盗・トゥクトゥク暴行・ひったくりに遭った事例を繰り返し注意喚起しており、2018年と2019年にはギザのピラミッド周辺で観光バスを狙った爆発事件も起きています。

外務省の危険情報はカイロ含む主要観光地がレベル1(十分注意)、シナイ半島の大部分はレベル3(渡航中止勧告)。「エジプトには特別に安全といえる地域はない」と外務省は明記しています。

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危険レベルと犯罪発生状況

外務省の危険情報を整理するとこうなります。

地域レベル概要
大カイロ都市圏を含む主要観光地レベル1十分注意
西部・南部砂漠地帯の一部レベル2不要不急の渡航は止めてください
北シナイ県・リビア国境地帯レベル3渡航中止勧告

大使館の「安全の手引き」(2025年9月版)には犯罪検挙件数の推移が載っています。2021年の年間犯罪検挙件数は約10万8千件、うち殺人・強盗・誘拐等の重罪が3,470件。銃砲刀剣の不法所持は年間5万3千件以上で、押収された武器にはライフル約8千丁、自動小銃4,654丁、拳銃3,036丁が含まれます。日本とはスケールが違います。

2024年の交通事故死者数は年間5,260人(日本は2,663人)。事故に遭っても自動車強制保険の対人賠償は最大4万エジプト・ポンド(約17万円)しか出ず、高額賠償が認められた判例でも7千米ドル程度です。

スリ・ひったくり・タクシー強盗

日本人被害の中心は窃盗と強盗。大使館が注意喚起で名指しした手口はこうです。

バイクひったくり: 路上でスマホを操作していたら、二人乗りのバイクがスマホをひったくって逃走。イヤホンで音楽を聴きながらの歩行は背後の気配に気づけないので大使館も「推奨しない」としています。

トゥクトゥク暴行: カイロ国際空港周辺でトゥクトゥクへの乗車を促され、乗ったところ顔面を殴られてバッグを強奪された実例が大使館の注意喚起に載っています。トゥクトゥクは車両登録・運転免許が未徹底で、10代前半の子どもが運転していることもあります。

タクシー強盗: 流しのタクシーに乗ったら数分後に運転手が「車の調子が悪い」と降車。その間に複数の男が乗り込んできて貴重品を奪われた。大使館は「声をかけてきたタクシーは極力利用しない」と繰り返し警告しています。

手口と対策の詳細はカイロのスリ・ひったくりカイロのタクシー・交通トラブルで解説しています。

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偽警官・偽ガイド・寸借詐欺

エジプトでは偽の官憲(警察官)による取り締まりを装った金品詐取が定番の手口。捜査と称して所持品検査を行い、現金やスマホを抜き取る。路上での飲酒取り締まりを装って仲間と共謀するパターンもあります。大使館は「現在国内では偽警官の制服が出回っている」とも書いています。

観光ガイドが法外なガイド代を請求する事例、偽ツアーの催行も報告されています。見知らぬ人に夕食を誘われて料金を前払いしたら、約束の時間に来なかった寸借詐欺の事例も。

詳しくはカイロの詐欺・ぼったくりへ。

イスラム教の慣習とマナー

エジプトの国民の約90%がイスラム教徒。外務省は以下を求めています。

  • 過度に肌を露出した服装での外出を避ける
  • レストランや観光ホテル以外の屋外での飲酒を避ける
  • 軍関連施設・装備の写真撮影は禁止。街頭の軍の装甲車を撮影して拘束・強制退去させられた例がある
  • 空港、港湾、橋、博物館内部も撮影禁止の場合あり

「バクシーシ」(施し)を求められたら、渡す意思がないときは「ラー(NO)」とはっきり断ること。曖昧な態度が一番まずいです。イスラム圏で観光客が踏み抜きやすい禁忌の全体像は致命的禁忌マップに整理しています。

薬物は死刑を含む重刑

エジプトでは違法薬物の密輸・所持に死刑を含む厳しい刑罰が設けられています。2021年の押収量は大麻樹脂だけで1万キロ超、合成麻薬錠剤は1,365万錠以上。見知らぬ人からの荷物や中身不明の他人の荷物は絶対に預からないこと。アフリカ縦断や中東乗り継ぎを考える人は、モロッコの大麻170トン押収サウジの薬物密輸最高刑死刑も同レベルの厳しさだと覚えておこう。

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テロ情勢 --- ピラミッド周辺でも爆発事件

近年シナイ半島を除いてエジプト本土で大規模テロは確認されていませんが、過去の事件は無視できません。

  • 2018年12月: ギザのピラミッド周辺で爆発、観光バスのベトナム人観光客が死亡
  • 2019年5月: 同じくピラミッド地区で爆発、南アフリカ人観光客7人負傷
  • 2023年10月: アレキサンドリアの観光地でエジプト人警官がイスラエル団体観光客に発砲、3名死亡

観光施設、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設がテロの標的になりやすいと外務省は指摘しています。北アフリカで観光地を狙ったテロを併発しているチュニジア(バルドー博物館で日本人3名死亡)も同じ警戒水準で見ておこう。

医療費の実態 --- 脳内出血で895万円

大使館は「国外への緊急移送は通常1千万円以上を要する」と明記しています。カイロには外国人向け私立病院がありますが、地方では医療水準が大きく落ちます。

SBI損保のアフリカ枠にエジプト独立の支払事例が2件あります。

事例入院日数支払額
ホテルで倒れ脳内出血、18日間入院+医療搬送18日895万円
帰国便搭乗時に肺炎、12日間入院12日415万円

保険に入っていなかったら、この金額を自腹で払うことになります。大使館も「海外旅行保険に加入していなかったために多額の出費を余儀なくされたケースが少なくない」と書いています。クレカ付帯保険だけだと利用条件や補償額の上限に引っかかる場合があるので、出発前に確認しておこう。

詳しくはカイロの医療・感染症アフリカ旅行の保険ガイドへ。

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通信手段

エジプトでは携帯電話の電波が届かない砂漠地帯も広いですが、カイロ市内ではモバイル通信が使えます。出発前にeSIMを用意しておくと現地SIM購入の手間が省けます。eSIM比較ガイドを参考にしてください。

パスポートを盗まれると出国が困難になる

エジプト特有の厄介な問題。エジプト政府は入国時に使用したパスポートで出国することを原則としているため、パスポートを盗まれて大使館で新パスポートや「帰国のための渡航書」を発給してもらっても、出入国管理当局での追加手続き(1〜2日)を踏まないと出国できません。パスポートの管理は他の国以上に慎重に。

Travel Alert 05

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緊急時の連絡先

機関電話番号
警察122
観光警察126(観光地・ホテルでの被害)
救急123
消防180
在エジプト日本国大使館02-2528-5910(国外から: +20-2-2528-5910)

大使館は閉館時でも電話がつながった後「123」でオペレーター対応。メールは ryoji@ca.mofa.go.jp。3か月未満の短期渡航者は「たびレジ」に登録しておこう。

主要都市の治安情報

出典