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カイロの医療 脳内出血895万円と野犬狂犬病【2026】

カイロの医療・感染症の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

エジプトで深刻な病気やケガをしたら、費用は日本の想像を超えます。SBI損保のアフリカ枠にエジプト独立の支払事例が2件。脳内出血で895万円、肺炎で415万円。大使館は「国外への緊急移送は通常1千万円以上を要する」と明記しており、保険なしでエジプトに行くのは文字通りギャンブルです。

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脳内出血895万円・肺炎415万円 --- 保険がなければ詰む

SBI損保のアフリカ・中南米枠に載っているエジプト独立の実例。

事例経過支払額
脳内出血ホテルの部屋で倒れ救急車で搬送。18日間入院。家族が駆けつけ。医師・看護師付き添いで医療搬送895万円
肺炎帰国便搭乗時に息苦しさを訴え救急車で搬送。12日間入院。家族が駆けつけ415万円

中東乗り継ぎで来る人は、ドバイの病院もキャッシュレスがほぼ使えず高額保証金が必要という共通の落とし穴に注意。

どちらも「家族が駆けつける」費用が含まれているということは、国際線航空券+ホテル代+現地交通費が上乗せされている。保険がなければ、治療費だけで破産レベルです。

大使館は明確に警告しています。

エジプトでの外国人向け医療費は安価ではありません。海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません

クレジットカード付帯保険だけで行く人も多いですが、大使館は「利用条件が付されていたり、補償金額が低額など十分なものでない場合もある」と注意喚起。旅費の支払いを当該カードで行っていないと保険が発動しない利用付帯条件など、出発前に確認しておかないと現地で詰みます。

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野犬1,500万匹 --- カイロ市内でも狂犬病リスク

大使館の安全の手引きにある数字がインパクト大。

2019年議会での農業大臣発言によれば、野犬は1,500万匹、野犬にかまれた人数は48万人/年

これはエジプト全土の数字ですが、カイロ市内でも野犬・野良猫は多い。大使館は「むやみに動物と接触しないことが重要」と書いています。狂犬病は発症したら致死率ほぼ100%。犬に咬まれたら直ちに傷口を水と石鹸で洗い流し、できるだけ早く医療機関で暴露後ワクチン接種を受けてください。

ナイル川の水に触れると住血吸虫

ナイル川の水に接触すると住血吸虫に感染するリスクがあります。泳ぐのはもちろん、手足を入れるだけでも感染の可能性あり。クルーズ船上から水に触れるのも避けた方が安全です。

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急性胃腸炎 --- 生水と生野菜に注意

エジプトで旅行者が最もかかりやすい病気は急性胃腸炎。水道水は飲めません。ミネラルウォーターを使い、歯磨きにもペットボトルの水を。レストランの生野菜やカットフルーツも注意が必要です。2024年9月にはアスワン県で原因不明の下痢・嘔吐の集団感染も報告されています。

カイロの病院事情

カイロには外国人向けの私立病院がありますが、地方では医療水準が大きく落ちます。重症例ではドバイや欧州への医療搬送が必要になるケースもあり、その費用が「通常1千万円以上」。アスワンやルクソールなど地方の観光地で体調を崩した場合は、まずカイロへの搬送が必要になる可能性があります。

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出発前にやっておくこと

  • 海外旅行保険に加入。治療救援費用は最低1,000万円、できれば無制限。クレカ付帯だけだと発動条件に引っかかるリスクあり
  • 常備薬を持っていく。個人で持ち込める量は3か月分が上限。処方箋のある薬は英文の診断書と処方箋を準備
  • 狂犬病の暴露前予防接種を検討。特に地方を回る場合は渡航前に医師と相談
  • 生水を飲まない。ミネラルウォーターで歯磨きまで
  • ナイル川に触れない。住血吸虫の感染リスク

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体調を崩した場合

  1. ホテルのフロントに医療機関を紹介してもらう
  2. 保険会社のアシスタンスサービスに電話(日本語対応・病院手配可能な場合が多い)
  3. 救急の場合は123に電話
  4. 大使館(02-2528-5910)でも医療機関の情報を提供可能

エジプトの治安全般も確認しておこう。保険の備えはアフリカ旅行の保険ガイドへ。

よくある質問

エジプトで病気になったら治療費はいくらかかる?

SBI損保のデータにエジプト独立の事例が2件あり、脳内出血で895万円(18日間入院+医療搬送)、肺炎で415万円(12日間入院)。大使館は「国外への緊急移送は通常1千万円以上を要する」と明記しています。海外旅行保険の治療救援費用は無制限または最低1,000万円が必要です。

エジプトで狂犬病が心配。予防接種は必要?

エジプトの野犬は1,500万匹、年間48万人が犬に咬まれるという農業大臣の発言が大使館の手引きに載っています。カイロ市内にも野犬・野良猫が多く、むやみに動物と接触しないことが重要。暴露前予防接種は渡航前に医師と相談を。咬まれたら直ちに傷口を洗い流し、できるだけ早く医療機関で暴露後接種を受けてください。

エジプトの水道水は飲める?

飲めません。大使館は生水の回避を指示しています。ミネラルウォーターを購入して飲む、歯磨きにもペットボトルの水を使うのが安全です。急性胃腸炎はエジプトで最もかかりやすい病気の一つで、生野菜にも注意が必要です。

ナイル川に入っても大丈夫?

ナイル川の水に接触すると住血吸虫に感染するリスクがあります。川で泳いだり、手足を入れたりするのは避けてください。クルーズ船から水に手を入れるだけでも感染の可能性があります。

出典

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