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エポスカードの海外旅行保険で何がカバーできる? 補償内容と合算テクニック【2026】

最終更新: 2026-05-07

「海外旅行の保険、どうしよう?」 — 出発前にふと不安になること、ありませんか。

実は年会費永年無料のクレジットカード1枚で、スマホ盗難・食中毒・骨折といった「よくあるトラブル」の医療費はかなりカバーできます。なかでもエポスカードは、無料カードとしては補償額がもっとも手厚く、最初の1枚として必須とも言えるカードです。

この記事では、エポスカードを例に、クレジットカードに付帯する海外旅行保険で具体的に何がカバーできるのかを整理しています。

その上で、2枚目を足して補償額を上乗せする方法、さらに有料保険まで、段階的に検証します。

この記事を読めば、海外旅行保険えらびを解決できます。

エポスカードの海外旅行保険でカバーできる範囲

エポスカードは年会費永年無料で、以下の海外旅行傷害保険が利用付帯で付いてきます。

補償項目保険金額
傷害死亡・後遺障害最高 3,000万円
傷害治療費用200万円(1事故)
疾病治療費用270万円(1疾病)
賠償責任(免責なし)3,000万円(1事故)
救援者費用100万円(1旅行)
携行品損害(免責3,000円)20万円(1品あたり10万円)

「利用付帯」というのは、出国前に渡航先への航空券、空港までの電車・バス・タクシー代、またはパッケージツアー代金のいずれかをエポスカードで払うと保険が有効になる仕組みです。一番よくあるのは航空券の決済で、これ1本で条件成立します。

さらにエポスは、出国後に海外の公共交通機関をカードで払った場合も発動します。うっかり出国前に忘れても挽回できる仕組みです。

では、この補償額で実際にどんなトラブルに対応できるのか。よくあるシーン別に見てみましょう。

スマホやカメラを盗まれた場合

携行品損害20万円(1品あたり10万円)でカバーされます。海外旅行中にスマホをすられた、カメラを置き引きされた、といったケースです。免責3,000円を差し引いた額が支払われます。10万円のスマホなら、自己負担は3,000円だけで済む計算です。

食中毒や風邪で病院にかかった場合

疾病治療費用270万円が上限です。東南アジアで食中毒になって数日入院する、ヨーロッパで風邪をこじらせて病院を受診する、といったケースはこの範囲に収まることが多いです。

転倒や事故でケガをした場合

傷害治療費用200万円が上限です。階段で転んで骨折した、バイクタクシーで転倒して打撲した、といった事故が該当します。軽度〜中度の骨折手術であれば、東南アジアやヨーロッパの多くの国で200万円以内に収まるケースが大半です。

誰かのものを壊してしまった場合

賠償責任3,000万円。ホテルの備品を壊した、レストランで他人の持ち物を破損した、といった場面で使えます。免責なしで3,000万円まで出るので、日常的な賠償トラブルには十分な額です。

現地で倒れて家族が駆けつける場合

救援者費用100万円。海外で入院して家族が日本から現地に向かう航空券・宿泊費などをカバーします。

年会費無料でこれほどの補償はありがたい限りですね。

EPOS CARD × HAPITAS

エポスカード

エポスカードを発行して11,000円相当

ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。

エポスカード1枚の限界

エポスカードの疾病治療270万円・傷害治療200万円は、無料カードとしてはトップクラスの補償額です。ただし、次のようなケースでは1枚では足りません。

米国での高額医療。 盲腸の手術で500〜700万円、心筋梗塞で2,000万円を超える事例が保険会社の支払いデータに残っています。270万円では到底カバーできない額です。

90日を超える長期滞在。 エポスの補償期間は旅行開始から90日間です。それを超える長期滞在・留学・ワーキングホリデーでは補償が切れます。また90日以内であっても、持病が悪化した場合の既往症由来の治療費は対象外です。

持病による治療費用は保険金支払いの対象外となります。持病以外の治療費用に関しては、支払われます。

エポスカード公式 海外旅行保険Q&A

旅行のキャンセル料・航空機遅延。 フライトのキャンセル料や、航空機遅延によるホテル代・食事代も対象外です。これらを備えたい場合はゴールドカード以上か有料保険が必要になります。

つまり、「東南アジアやヨーロッパで1〜2週間の旅行、よくあるトラブルに備える」ならエポス1枚で十分なケースが多いですが、米国・ハワイ・グアム・オーストラリアなど医療費が高い地域長期滞在では追加の備えが要ります。

補償額をアップさせる方法:もう1枚カードを足して合算する

ここからが、知っているかどうかで差が出るポイントです。

クレジットカードの付帯保険は、補償項目によっては複数カードの保険金額を合算できます。エポスカード公式の説明を引用します。

それ以外の保険金: 保険金額は合算され、各カードに付帯する保険金額に応じて按分されます。ただし、支払い保険金は損害額が上限となります。

ルールを整理するとこうなります。

補償項目合算
傷害治療費用できる
疾病治療費用できる
救援者費用できる
賠償責任できる
携行品損害できる
傷害死亡・後遺障害できない

治療費・救援者費用・賠償責任・携行品損害はすべて「実費型」で、持っているカードの補償額を積み上げて実際の損害額まで受け取れます。死亡・後遺障害だけは「定額型」で、最も高いカード1枚分が天井です。

パターンA:年会費無料のカードをもう1枚足す

エポスに楽天カード(年会費無料)を足した場合の合算ラインです。

項目エポス楽天合算
傷害治療200万円200万円400万円
疾病治療270万円200万円470万円
救援者費用100万円200万円300万円

追加コスト0円で、疾病治療が270万円から470万円に跳ね上がります。無料で合算額を引き上げたいなら、2枚目は楽天カードがシンプルです。年会費無料で、補償額も高い。エポスの救援者費用の低さをカバーできて相性が良いです。

ただし合算するには、両方のカードで利用付帯条件を満たす必要があります

出国前に「エポスで航空券」「楽天で空港までのリムジンバス」のように決済を分ければ、それぞれの保険が有効になります。

RAKUTEN CARD × HAPITAS

楽天カード

楽天カードを発行して10,000円相当

ハピタス経由で楽天カードを申し込むと、楽天本体の通常キャンペーン特典とは別枠で、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが二重でもらえます(時期により変動)。年会費は永年無料。

パターンB:3枚目に三菱UFJカードゴールドを足す

もう一段補償を厚くしたい場合は、三菱UFJカードゴールドを3枚目に足す形があります。利用付帯のエポス・楽天を発動させるには、旅行代金を2枚に分けて決済する必要があります。

3枚目の決済は現実的にむずかしいですが、UFJゴールドは自動付帯なので決済なく合算できます。

年会費は初年度無料。翌年以降11,000円(税込)。年100万円決済で実質年会費無料です。

補償項目エポス楽天UFJゴールド合算
傷害治療費用200万円200万円300万円700万円
疾病治療費用270万円200万円300万円770万円
救援者費用100万円200万円500万円800万円
携行品損害20万円なし50万円70万円

疾病治療770万円のラインまで広がるため、入院・骨折・中度の脳卒中など、旅先で起きる中規模事例の大半をクレカ付帯だけでカバーできる構成になります。救援者費用800万円・賠償責任1億円規模まで合算可能です。

合算できない傷害死亡・後遺障害も、UFJゴールドを足すとエポス単独の3,000万円から5,000万円まで天井が上がります。

MUFG GOLD × HAPITAS

三菱UFJカードゴールド

三菱UFJカードゴールドを発行して10,000円相当

ハピタス経由で三菱UFJカードゴールドを申し込むと、現金等に交換できる10,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。海外旅行傷害保険は自動付帯で、年会費は初年度無料。

それでも足りなければ有料の海外旅行保険を上乗せする

エポス+楽天+UFJゴールドの3枚合算で疾病治療770万円のラインは作れます。東南アジアやヨーロッパの一般的な旅行なら、このラインで多くのケースに対応できます。

それでも有料の海外旅行保険を検討すべきケースが3つあります。

米国・ハワイ・グアムなど医療費が突出して高い地域への渡航。 心筋梗塞や脳卒中で2,000万円を超える事例があり、3枚合算770万円でも桁が合いません。こうした地域では、クレカの付帯保険を土台にしつつ、治療費の上限を引き上げるための有料保険を上乗せするのが現実的です。

90日を超える長期滞在、留学、ワーキングホリデー。 クレカ付帯保険の補償期間は最長90日です。それを超える滞在には別途長期対応の保険が必要になります。

既往症・妊娠など個別事情がある場合。 クレカ付帯保険は原則として「持病による治療費は対象外」です。既往症をカバーできる引受条件の有料保険を別に契約しておくと安心です。

有料保険は渡航先・期間・年齢によって保険料が変わるので、出発の1〜2週間前にネット型の海外旅行保険で見積もりを取ってみてください。クレカ付帯を土台にした「上乗せプラン」を出している保険会社もあり、フルカバーで契約するより保険料を抑えられます。

まずはエポスカード1枚から始めよう

整理すると、保険の備え方は4段階です。

ステップやること治療費の目安
1エポスカード1枚を作る傷害200万・疾病270万
2楽天カードを足して合算傷害400万・疾病470万
3UFJゴールドを足して3枚合算傷害700万・疾病770万
4必要に応じて有料保険を上乗せ1,000万〜無制限

ステップ1のエポスカードは年会費永年無料。海外旅行保険の利用付帯に加えて、海外キャッシング(現地ATMで現地通貨を引き出せる機能)にも対応しています。旅行前にとりあえず1枚作っておくだけで、保険のベースラインができあがります。

次の旅行までにやっておくことは2つだけです。

  1. エポスカードを申し込む(届くまで1〜2週間)
  2. 航空券(または空港までの交通費)をエポスカードで払う(これで保険が有効に)

EPOS CARD × HAPITAS

エポスカード

エポスカードを発行して11,000円相当

ハピタス経由でエポスカードを申し込むと、現金等に交換できる11,000円相当のポイントが付与されます(時期により変動)。年会費は永年無料。

なお、エポスカードを使い続けていると、一定条件でエポスゴールドのインビテーション(招待)が届きます。招待経由で切り替えると年会費が永年無料になり、補償額もそのまま底上げされます。

補償額が無料で引き上がる将来性があるのも嬉しいですね。

項目エポスカードエポスゴールド
年会費永年無料招待で永年無料
傷害治療200万円300万円
疾病治療270万円300万円
携行品損害20万円50万円
傷害死亡3,000万円5,000万円
航空機遅延なしあり
国内空港ラウンジなしあり

よくある質問

エポスカードの海外旅行保険は持っているだけで使えますか?

2023年10月以降、エポスカードの海外旅行保険は「利用付帯」に変わりました。カードを持っているだけでは補償されません。出国前に渡航先への航空券、空港までの電車・バス・タクシーの代金、またはパッケージツアー代金のいずれかをエポスカードで決済すると保険が有効になります。一番よくあるのは航空券の決済で、これだけで条件クリアです。利用金額に下限はないので、数百円の電車代でも問題ありません。

エポスカード1枚で海外の医療費は足りますか?

傷害治療200万円・疾病治療270万円なので、食中毒や軽い骨折など東南アジア・ヨーロッパでの一般的な治療なら多くのケースでカバーできます。ただし米国の盲腸手術(500〜700万円)や心筋梗塞(2,000万円超)には届きません。高額医療が心配な渡航先では、もう1枚カードを足して合算するか、有料保険を上乗せするのが現実的です。

複数のクレカ付帯保険は合算できますか?

治療費用・救援者費用・賠償責任・携行品損害は「実費型補償」で、複数カードの保険金額を合算できます(実際の損害額が上限)。たとえばエポス+楽天カードなら傷害治療は200万+200万=400万円が上限ラインです。ただし傷害死亡・後遺障害は「定額型」のため合算されず、最も高いカード1枚分が上限になります。

エポスカードの保険で航空機の遅延は補償されますか?

年会費無料のエポスカードには航空機遅延補償は付帯していません。航空機遅延の補償が必要な場合は、エポスゴールドカード以上のグレード、または有料の海外旅行保険で備える必要があります。

出典・参考