Kaigai Risk
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ケニアの治安 拳銃強盗・カージャック・テロが多発【2026】

ケニアの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在ケニア日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

サファリ、キリマンジャロ(ケニア側からのアプローチ)、インド洋のビーチリゾート。ケニアは東アフリカ旅行の拠点ですが、外務省は全土にレベル1以上の危険情報を発出しています。ソマリア国境はレベル4(退避勧告)、ナイロビのスラム街周辺はレベル2、その他の地域もレベル1。在ケニア日本国大使館の「安全の手引き」はこう書いています。

ケニアの凶悪犯罪発生率は、日本と比べて高く、強盗等の凶悪犯罪のほとんどに銃器が使用されています。犯人は被害者が抵抗すれば容赦なく発砲し、被害者が殺害されるといった事件も発生しています。

つまり抵抗=発砲のリスク。2013年にモンバサで日本人が銀行で現金を引き出した後、尾行され銃撃で殺害された事例が外務省に記録されています。

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危険レベルと地域別の注意

2025年5月19日発出の危険情報を整理するとこうなります。

地域レベル概要
ソマリアとの国境地帯、ガリッサ郡ダダーブ難民キャンプ周辺レベル4退避勧告
トゥルカナ郡南部、ウェスト・ポコット郡、マンデラ郡・ワジル郡、ラム郡 等レベル3渡航中止勧告。AS(アル・シャバーブ)によるIED・銃器テロ
ナイロビ郡のイスリー地区・キベラ・マザレ等スラム街周辺、トゥルカナ郡・サンブル郡・イシオロ郡 等レベル2不要不急の渡航は止めて
その他の地域(ナイロビ中心部・モンバサ・国立公園含む)レベル1十分注意

ナイロビのCBD(中心街)やキリマニ・ラビントン地区ですらレベル1であり、「安全」ではない点に注意。

凶悪犯罪 --- 拳銃強盗・カージャック・家宅侵入

ケニアで旅行者が遭遇するリスクの最大柱は銃器犯罪です。手引きは路上強盗、カージャック、家宅侵入の3パターンに体系化しています。

  • 路上強盗: 暗い夜道で拳銃を突きつけられバッグ強奪、銀行ATMで現金を下ろした後に尾行、昼過ぎに徒歩中に車に押し込まれて誘拐+金品強奪+振込強要
  • カージャック: 帰宅時に自宅の門の前で襲撃、後方車に前方を塞がれて動けなくなったところで襲撃、バンプでスピードを落とした瞬間に襲撃、マタツ車内で乗客を装った犯人が銃を突きつけ全員から金品強奪
  • 家宅侵入: 警備員やメイドが犯人と内通して休暇中に侵入

2025年にはナイロビ市内で邦人が「道路脇を一人で歩いていたところ、数十台のバイク集団に遭遇し、一台のバイクから降りてきた犯人にバックを奪われた」事例も。同じく銃器強盗が日常レベルの南アフリカ・ヨハネスブルグ、首絞め強盗が頻発するエチオピア・アディスアベバとも構図が似ています。

外務省は「時間を問わず徒歩での移動は厳に慎む」と繰り返し明記。信頼できるタクシーまたは配車アプリ(UberやBolt等)で移動し、乗車中も窓を閉めてドアロック。これが大前提です。

詳細はナイロビの治安へ。

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スリ・ひったくり・置き引き --- マタツ・飲食店・路上

凶悪犯罪と並行して、軽犯罪も日常的です。

  • マタツ(乗り合いバス)の混雑に乗じてポケットから携帯を抜き取る
  • マタツの停留所で話しかけられ気を取られている間にリュックから携帯を盗む
  • レストランで椅子の上や足元に置いたリュックを盗まれる
  • 路上で携帯を使用中にバイクにひったくられる
  • 渋滞中にミラーを畳まれ→窓を開けて直そうとした瞬間に別の男が助手席のバッグを盗む

手引きは「マタツ、ボダボダ(バイクタクシー)に乗らない」と明言。モンバサでは2025年5月にトゥクトゥクに相乗りしていた犯人2名に財布とパスポートを盗まれた邦人被害が発生しています。

詳細はナイロビのスリ・ひったくりへ。

テロ --- Al-Shabaab(アル・シャバーブ)の脅威

ケニアではソマリアのアル・シャバーブ(AS)によるテロが繰り返し発生しています。

年月場所概要死者
2013年9月ナイロビ・ウェストゲートSC高級ショッピングモール襲撃67名
2015年4月ガリッサ大学大学襲撃148名
2016年10月ナイロビ・米大使館ISILによるナイフ襲撃(ローンウルフ型)---
2019年1月ナイロビ・DusitD2ホテル複合施設で爆発・銃撃21名

外務省は「ASはケニア国防軍がソマリアから撤退しない限りケニア国内でテロを継続する旨の声明を発表」と記録。2023年のハマス・イスラエル衝突以降、AQ・ISILも攻撃を呼びかけており、脅威は継続中です。隣国のウガンダでも2025年6月にカンパラ近郊宗教施設で自爆テロ未遂が同月2件発生(ADF/ISCAP犯行声明)しており、東アフリカ全体でテロ脅威が継続しています。

ショッピングモール、レストラン、ホテル、公共交通機関、宗教施設がテロの標的になりやすいと手引きに明記。「買い物は午後の混雑する時間を避ける」「滞在時間を必要最小限にする」「空港のチェックインカウンターより手前の不特定多数が出入りできるエリアで長居しない」が具体策です。

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詐欺 --- M-pesa振り込め詐欺・金取引・偽警官

ケニア固有の詐欺も旅行者に直撃します。

  • M-pesa振り込め詐欺: 「誤って送金した」と返金を要求する手口、「キャンペーンで当選」と言って入金方法を指示する手口。2023年に邦人も被害
  • 金取引詐欺: 政府関係者や弁護士を名乗り信頼を得た上でビジネス商談を持ちかけ、手数料・税金・印紙代と称して現金を搾取。「被害額が極めて高額」「国境を越えた犯罪組織が背後」と大使館
  • 偽警官: 2025年6月、邦人2名がUberで帰宅中に偽警察官に職務質問され、旅券を提示できなかったため車両内で拘束・監禁、逮捕をほのめかされ現金を要求された
  • 空港賄賂: ジョモ・ケニヤッタ国際空港で入管職員や警察を名乗る人物から不当な賄賂を要求される事案がたびたび発生

詳細はナイロビの詐欺・ぼったくりへ。

法律・滞在上の禁忌

外務省の「安全対策基礎データ」にはケニア特有の法的注意点が記載されています。

  • 麻薬・コカイン等: 売買・使用に終身刑(最高刑)。路上で売られる「ミラー」「カット」「チャット」の危険ドラッグも絶対禁止。第三者から「コーヒーやナッツを日本の友人に届けて」と頼まれて引き受けた結果、覚醒剤30kgの密輸で懲役16年・罰金800万円の判決が日本国内で出ている。アフリカの薬物厳罰はエジプト(死刑)モロッコ(170トン押収)も同水準
  • 象牙: ケニアでは密猟取締を強化中。観光客が国立公園で「象牙と知らずに購入」して空港で逮捕された事例あり
  • ビニール袋(レジ袋): 2017年8月から所持が違法。持ち込みも違法なので、日本からの手荷物に入れない
  • 旅券携行義務: 外国人は身分証明書の常時携行義務あり。コピーは証明書として認められない。旅券不携帯で警察や軍に拘束された場合「合法的な滞在を証明できても、全ての嫌疑が晴れるまで引き続き拘束される」

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医療費の実態 --- マラリア・デング熱・高地1,700m

ナイロビは標高1,700mの高地で、慣れないうちは階段の昇降で息切れすることも。外務省の「世界の医療事情」によると、ナイロビの私立病院は「アフリカにおいては高レベル」だが「日本や欧米先進国のような洗練された対応は期待できない」。救急外来でも3〜4時間待ち、診察・検査は前払い制なので受診時には現金が必要。診察料は約3,000円、血液検査やCTは約10,000円。

「脳神経疾患・循環器疾患・多発外傷などは先進国への移送を考慮すべき」と明記されており、国外搬送の場合の費用は桁が変わります。

ケニア固有の高額医療事例は保険会社データにないものの、アフリカ地域の参考として、SBI損保のアフリカ・中南米枠にはギニアでマラリアからチャーター機パリ搬送で1,116万円、タンザニアのキリマンジャロ高山病で337万円の記録があります。ケニアの国立公園やモンバサはマラリア流行地域で、ヘリ搬送が加われば同等かそれ以上。インド洋を渡ったセーシェルモーリシャスも外科手術は南ア搬送前提で、東アフリカ全体で「重症=チャーター機」が基本です。

感染症リスクの詳細はナイロビの健康・感染症へ。保険の選び方はアフリカ旅行の保険ガイドで。

通信手段

盗難時の警察通報、大使館の緊急電話番号検索、配車アプリでの安全な移動。通信手段は安全装備そのものです。海外eSIM比較ガイドで到着直後から使えるeSIMを選んでおこう。

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緊急時連絡先

連絡先番号
警察・消防・救急(共通)999 または 112
ナイロビエリア指令センター020-3556771
モンバサ警察0723-431665
空港警察0722-738521
空港入国管理局0799-869183 / 0757-373508
ナイロビ病院020-2845000
アガカーン病院020-3662000
在ケニア日本国大使館020-2898000

999は「繋がらないことが多い」と外務省が注記。ナイロビエリア指令センターの直通番号を携帯に入れておくこと。

主要都市の治安情報

出典