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ヨーロッパの治安 43カ国の主要犯罪・医療費ガイド

ヨーロッパ43カ国の治安や危険、トラブル傾向、医療費を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ヨーロッパは「先進国だから安全」というイメージとは裏腹に、スリ・置き引きの被害が世界でも突出して多い地域です。日本人被害はイタリアで年間推計182件、フランス185件、スペイン232件と、欧州主要国でほぼ1日1件ペース。シェンゲン圏は国境が事実上なくなるため、同じ犯罪グループが複数国を渡り歩いて活動するのも特徴です。

テロ警戒レベルもフランス最高・イギリス3段階目・ベルギー3段階目と高水準が続き、ドイツでは2024〜25年にマクデブルク車両突入・ゾーリンゲン刃物テロが発生。医療費はイタリアで心筋梗塞1,011万円、イギリスで虫垂炎1,549万円、フランスで腹膜炎1,610万円、オーストリアでエスカレーター転倒1,582万円など、4桁万円の事例が各国で出ています。

中央アジア4カ国(カザフスタン・ウズベキスタン・キルギス・タジキスタン)は中央アジア地域ハブに独立して掲載しています。

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ヨーロッパ全体の傾向

スリ・置き引きが圧倒的に多い
地下鉄・観光地・レストランが典型現場で、複数犯のチームプレーが定番
強盗もゼロではない
ロンドンのバイクひったくり、パリの首絞め、マドリードの水掛け、ブリュッセル南駅、ワルシャワのナイトクラブ睡眠薬、スウェーデンのギャング抗争巻き添えノルウェーは強盗が日本の23倍ダブリンでもギャング銃撃
テロ警戒レベルが高い
フランス最高、イギリス・ベルギーは3段階目、ドイツは2024〜25年に車両突入・刃物テロ・中央駅刺傷が続発
偽警察官がヨーロッパ特有の手口
8カ国(伊・英・仏・西・独・蘭・ベルギー・ポーランド)で多発。ベルギーとポーランドはカード暗証番号まで聞き出される
シェンゲン圏は国境が事実上なし
犯罪者も自由に移動するため、同じグループが複数国で活動する
医療費は4桁万円が現実
心筋梗塞・転倒・救急搬送いずれも数百万〜1,500万円超の事例が複数

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国別の治安情報

  • イタリア — 犯罪234万件で日本の7倍、邦人被害年182件、ローマでスリ多発と心筋梗塞1,011万円
  • イギリス — 犯罪549万件、地下鉄スリと偽警察官、虫垂炎1,549万円
  • フランス — 邦人被害年185件、スリ世界最多級、CDG空港〜パリ高速道路の窓ガラス割り強盗
  • スペイン — 邦人被害232件の8割がスリ、偽警官・ケチャップ・パンク盗、テロ警戒レベル4
  • ドイツ — 犯罪584万件で日本の12倍、ベルリンが全州最多、刃物全面禁止&2024〜25テロ続発
  • オランダ — 邦人盗難56件で前年比6倍、アムステルダム中央駅の集団スリ、大麻使用で2週間強制入院
  • オーストリア — ウィーンで偽警官・ケチャップ強盗、ダニ脳炎邦人死亡例、エスカレーター転倒1,582万円
  • スイス — チューリッヒ・ベルンでお手伝いスリ、登山救助は1,000万円超で全額自己負担、REGA会員+山岳特約必須
  • クロアチア — 夏季スリ急増、シサク県等に1990年代紛争の地雷残存(レベル1)、ダニ脳炎は治療法なし
  • ハンガリー — 2024年犯罪+35%急増、ブダペストのぼったくりバーで1万円飲んで10万円請求、空港預け荷物こじ開け
  • ベルギー — 窃盗19.6万件、邦人被害の9割がブリュッセル、私服警官のカード暗証番号詐欺
  • ルクセンブルク — 犯罪+27%・人口比日本の17倍、ボンヌボア地区が国内最悪、深夜バス停の強盗
  • チェコ — プラハ旧市街でスリ、カレル橋付近の闇両替偽札、2023年12月の銃乱射14人死亡
  • ポーランド — 偽警察官カード暗証詐欺で大使館独立PDF、ナイトクラブ100万円超請求、テロ警戒BRAVO
  • アイルランド — ダブリンのギャング抗争で武装警察、「服が汚れていますよ」型スリ、1年未満は医療全額自己負担
  • フィンランド — ヘルシンキ中央駅は夜間NG、レストラン置き引きが旅行者被害最多、冬季-25℃の凍結転倒
  • スウェーデン — 殺人率は日本の約5倍、ギャング抗争で一般市民の巻き添え、2025年2月学校乱射10名死亡
  • ノルウェー — 強盗は日本の約23倍、オスロ中央駅は夜間NG、「柔道」「空手」と話しかける観光客特化型スリ
  • デンマーク — テロ脅威レベル4、コペンハーゲン空港が正体不明ドローンで4時間閉鎖、ノアブロのギャング抗争
  • ギリシャ — 邦人被害の59%がスリ、シンタグマ広場・アクロポリスに集中、アナキスト集団のATM・店舗爆破
  • ポルトガル — リスボン集中で2025Q4に届出9件、コメルシオ広場・サン・ジョルジュ城を大使館名指し、種まき手法窃盗
  • リトアニア — 外国人被害+14%増、ヴィリニュスのスリと銀行員なりすまし詐欺、海外旅行保険の入国時義務化
  • ルーマニア — 2012年ヘンリ・コアンダ空港で白タク殺害、深夜の白タクでスタンガンATM強要、狂犬病で邦人死亡例
  • スロバキア — ブラチスラバ旧市街でスリ、子供グループのキャンディばらまき手口、AMCが英語病院で事実上唯一
  • アイスランド — 本命リスクは火山と天候、レイキャビク週末夜間の飲酒トラブル、レンタカー底面損傷は保険適用外
  • ジョージア — 2026年1月から入国時に海外旅行保険提示義務化、トビリシ旧市街3地点で物乞い未成年集団のスリ、薬物無期懲役
  • アルメニア — アゼルバイジャン国境はレベル4退避勧告、エレバンで「肩組み」身体接触スリ、流しタクシー禁止
  • アゼルバイジャン — アルメニア国境はレベル4、空港アライバルビザ紙レシートの盗難多発、地下鉄での偽警察詐欺
  • エストニア — タリン旧市街は6〜8月のクルーズ期に集中、全土でダニ媒介性脳炎(治療薬なし)、冬季-20℃の凍結
  • ラトビア — 旧市街の露店・タクシー両替で釣銭ごまかし、抜き打ち検札で無賃乗車は数十倍罰金、ダニ脳炎死亡者
  • スロベニア — リュブリャナ三本橋・ドラゴン橋・中央市場で邦人スリ、深夜の女性襲撃と刃物刺傷、山岳死2024年37人
  • アルバニア — 危険情報なしだが麻薬取引・マフィア抗争の爆弾事案、夜間の野犬群と有毒バルカンバイパー、医療水準が低い
  • ボスニア・ヘルツェゴビナ — クロアチア国境の地雷残存、サラエボで爆破予告569件、外国人医療費は全額自己負担で日本搬送1,000万円超
  • モンテネグロ — コトル旧市街でスリ集中、ツェティニェで2022〜25年に銃撃・爆破4件(2025年1月13名死亡)、大麻所持違法
  • ベラルーシ — 全土レベル3+ウクライナ国境レベル4、欧州フライト禁止で出入国はモスクワ経由のみ、撮影で拘束
  • モルドバ — トランスニストリア地域レベル3+本土レベル2、結核は人口比日本の6倍、首都で狂犬病月100名診察
  • 北マケドニア — 窃盗発生率は日本の6倍、スコピエは欧州最悪レベルの大気汚染、狂犬病暴露後ワクチンが国内不可
  • マルタ — ヨーロッパ最低リスク帯、パーチャビル地区のナイトクラブで傷害と違法薬物、Mater Dei病院は日本語通訳あり
  • キプロス — ニコシアでホテル朝食ビュッフェ置き引きとぼったくりバー、麻薬最高刑は終身刑、北キプロスは領事保護困難

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旅行保険と通信の備え

ヨーロッパは「スリで財布とパスポートを丸ごと失う」「転倒や急病で数百万円の治療費が発生する」の2つが現実に起きている地域です。心筋梗塞1,011万円・虫垂炎1,549万円・大腿骨骨折1,746万円・エスカレーター転倒1,582万円・クルーズ中ヘリ搬送1,263万円と、4桁万円の事例が複数。治療救援費用は無制限か最低でも1,000万円、携行品損害も盗難に備えて付けておきたいところ。補償額の比較はヨーロッパ旅行の保険ガイドにまとめています。

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