「カナダって治安いいんでしょ?」と思っている人は多いけど、外務省の数字は結構シビアです。犯罪発生率は日本の約10倍、銃を使った強盗は増加傾向、しかも大麻が合法化されているから「ちょっと試してみよう」で日本の法律に引っかかるリスクまである。さらに医療費は入院すると数百万円が当たり前で、チャーター機搬送なら3,890万円という事例も。「治安がいい国」のイメージだけで準備なしに行くと痛い目を見ます。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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危険レベル
外務省の危険情報・感染症危険情報は2026年4月時点でカナダ全土に発出なし。ただし「危険情報なし=安全」ではありません。外務省自身が犯罪発生率の高さを明記しており、都市部では夜間の強盗やスリが多発しています。
犯罪発生状況
カナダは、一般的に治安が良いと言われていますが、犯罪発生率(人口10万人あたりの犯罪認知件数)は日本の約10倍の水準となっています。
これが外務省「安全対策基礎データ」の冒頭。日本の約10倍という数字は、アメリカほどではないにせよ「安全な国」のイメージとはかなりズレがあります。
具体的に何が起きているかというと、ギャング絡みの発砲事件、夜間の路上強盗(銃器や刃物で脅す手口)、そして日本人旅行者を専門に狙う窃盗グループの存在が報告されています。アジア系観光客の財布に多額の現金が入っていたことに味をしめた犯罪者が、日本人を狙い撃ちにしているケースがあるということ。
トロント市に限って見ると、2024年の主要犯罪発生件数は50,836件。在トロント総領事館によれば銃器を使用した犯罪が「激増」しており、殺人事件の増加率が最も高くなっています。世界全体の治安の位置づけはGPI 2025の解説も参考にしてください。
Travel Alert 02
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あなたは知っていますか?
銃犯罪の増加
カナダはアメリカほど銃の所持が自由ではありません。しかし米国と国境を接しているため銃の密輸が後を絶たず、銃器を使用した強盗が増加傾向にあり、在留邦人が銃器で脅される被害も発生しています。
万一強盗に遭ったら、絶対に抵抗しないこと。相手が銃を持っている可能性がある以上、身の安全を最優先に、要求に応じて金品を渡すのが鉄則です。
日本人が狙われる犯罪
外務省が名指しで警告しているのが2つ。
パスポート窃盗グループ: 日本人のパスポートを狙った窃盗グループが存在し、現金とともにパスポートも盗まれる被害が多発。脱いだ上着のポケットに入れたままにしない、必ず身に付けて携行する必要があります。
日本人狙いの窃盗グループ: アジア系観光客の財布に多額の現金が入っていたことに味をしめた窃盗グループが、日本人旅行者を専門に狙っている可能性があるとのこと。カナダはカード決済が少額でも普及しているので、多額の現金の携行は避けましょう。
大麻合法化と日本人のリスク
カナダでは2018年10月から18歳以上の大麻の所持・使用が合法化されています。2019年からは大麻成分入りの食品や化粧品も合法に。
しかし日本の大麻取締法は海外での使用にも適用される可能性があるのが落とし穴。カナダで合法だからといって手を出すと、帰国後に日本で罪に問われるリスクがあります。在カナダ日本国大使館も専用の注意喚起ページを出しているほど。詳しくはトロントの薬物トラブルで解説しています。
薬物に関する各国の法規制は海外の薬物法マップでも整理しています。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
主な犯罪・トラブルの傾向
カナダで日本人が遭いやすいトラブルは大きく4つ。
- スリ・置き引き: 空港、ホテル、レストランで多発。足元に置いたバッグを一瞬で持ち去られる → トロントのスリ・置き引き
- 詐欺: 家賃詐欺(留学生・ワーホリ狙い)、なりすまし電話詐欺 → トロントの詐欺・ぼったくり
- 大麻・薬物: 合法化の罠と運び屋リスク → トロントの薬物トラブル
- 高額医療費: 入院すると数百万円〜チャーター機で3,890万円 → トロントの医療トラブル
テロ・誘拐情勢
カナダのテロ警戒レベルは「中程度」。2014年にオタワで兵士射殺事件が連続発生して以来引き上げられ、現在も維持されています。2017年にはケベック市でイスラム文化センター銃乱射事件(6名死亡)、エドモントンで車両テロ、2024年にはトロント市内でISILの影響を受けた親子が暴力攻撃を計画して逮捕される事件も。
誘拐は2023年に約870件発生していますが、身代金目的は稀で、離婚に伴う子の連れ去りが大半。ハーグ条約締約国なので、国際結婚の方は実子誘拐罪(14歳未満の連れ去りで10年以下の禁錮刑)に注意が必要です。
医療費の実態
カナダは国民皆保険の国ですが、旅行者は対象外。医療費は全額自己負担になります。しかもカナダの医療は「待ち時間の長さ」が最大の問題。家庭医の予約が1〜2週間先、ERでも軽症だと半日待ちが普通です。
保険会社の支払い事例を見ると、カナダの医療費の桁がわかります。
海外で実際に支払われた医療費の事例
出典:ソニー損保/SBI損保 カナダ旅行中の事故と保険金支払い事例
- 3,890万円
脳炎
19日間入院/チャーター機搬送
- 1,156万円
スノーボード中にスキーヤーと衝突
頚椎脱臼骨折/20日間入院
- 1,105万円
オーロラ鑑賞ツアーで凍傷
7日間入院
- 1,091万円
交通事故で肺挫傷
7日間入院
- 827万円
落馬で寛骨臼骨折
13日間入院
- 594万円
空港のトイレで転倒
大腿骨頸部骨折/8日間入院/バンクーバー空港
空港のトイレで転んだだけで594万円、オーロラ鑑賞の凍傷で1,105万円。「ちょっとした事故」でもこの金額になるのがカナダの医療費です。クレカ付帯保険だけでは到底足りません。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
通信手段
カナダは都市部の通信環境は良好ですが、ロッキー山脈周辺や北部では圏外エリアも。緊急時の連絡手段を確保するためにも、渡航前にeSIMの準備をしておくと安心です。eSIM比較はこちら。
緊急時の連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察・消防・救急(共通) | 911 |
| 在カナダ日本国大使館(オタワ) | (1-613) 241-8541 |
| 在トロント日本国総領事館 | (1-416) 363-7038 |
| 在バンクーバー日本国総領事館 | (1-604) 684-5868 |
| 在モントリオール日本国総領事館 | (1-514) 866-3429 |
| 在カルガリー日本国総領事館 | (1-403) 294-0782 |
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
海外旅行保険の備え
カナダは医療費が高額で、チャーター機搬送の事例では3,890万円に達しています。クレカ付帯保険の疾病治療上限(多くて200〜300万円)では全く足りません。治療費無制限プランの検討を強くおすすめします。北米の旅行保険で保険選びのポイントを整理しています。