カナダは2018年にG7で初めて大麻を合法化した国。街中で大麻のにおいがすることも珍しくないし、大麻入りの食品(エディブル)も普通に売られています。でも日本人にとっては「合法化=安全」ではまったくない。日本の大麻取締法は海外での使用にも適用される可能性があり、在カナダ日本国大使館がわざわざ専用の注意喚起ページを出しているほどリスクが高いテーマです。
Travel Alert 01
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カナダの大麻合法化の現状
外務省「安全対策基礎データ」によると:
- 2018年10月: 18歳以上の成人による大麻の所持・使用の一部が合法化
- 2019年10月: 大麻成分を含む製品(食品型・塗布型など)の所持・使用も合法化
ただし在カナダ大使館は、合法大麻の流通は厳しく規制されている一方で「非合法的な大麻の販売も依然として存在」と注意喚起しています。
日本の法律は海外でも適用される
ここが最大のポイント。外務省は明確に書いています。
日本の大麻取締法は、国外において大麻をみだりに、栽培したり、所持したり、譲り受けたり、譲り渡したりした場合などに罰する規定があり、カナダ国内で合法な行為だったとしても、日本国内で罪に問われる場合があります。
「カナダで合法なんだから問題ないでしょ」は通用しません。帰国後に日本の法律で処罰される可能性がある。在カナダ大使館も「日本国外であっても大麻に手を出さないように十分注意願います」と強い表現で警告しています。
各国の薬物法規制の違いについては海外の薬物法マップでまとめています。
Travel Alert 02
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食品型大麻(エディブル)の落とし穴
2020年から大麻成分入りの食品(グミ、チョコレート、クッキーなど)が販売されています。合法製品にはカナダ政府の定めたシンボルと警告文が表示されていますが、見た目は普通のお菓子と変わりません。
在トロント総領事館は「食品の形状をしたものや肌に塗るタイプのもの等」の存在を注意喚起。知らずに食べてしまうリスクもゼロではないので、現地で人からもらったお菓子には注意してください。
運び屋リスク — 知らぬ間に犯罪者に
在トロント総領事館は具体的な手口を書いています。
知り合いの友人等から「友人への土産にこれを日本に持って行ってほしい」等と中身に麻薬が隠されていることを知らず小包を渡され、知らぬ間に薬物の運び屋となるケースもあります
中身を確認できない荷物を引き受けた時点で、帰国時に空港で捕まるリスクがある。「友人の友人」レベルの人からの依頼は絶対に断りましょう。
Travel Alert 03
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違法薬物の罰則(カナダ国内法)
大麻は合法でも、それ以外の違法薬物はカナダでも厳罰です。
ヘロイン、コカイン、LSD等の違法薬物は、日本と同様に使用、所持、携行が禁止されています。
- 不正売買: 平均7年以上の懲役刑
- 所持のみ(初犯): 6か月以上の懲役、または罰金刑、またはその併科
カルガリーの在カルガリー総領事館は「都市の中心部等の路上ではホームレスや薬物中毒者が集まっていることがあります」とも指摘。大麻合法化の影響で路上での薬物使用が目に見える形で増えている面もあります。こうしたエリアはスリや置き引きのリスクも高い。
手口早見表
| リスク | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 合法大麻の使用 | カナダでは合法だが日本法で処罰の可能性 | 絶対に手を出さない |
| エディブル(食品型大麻) | 見た目が普通のお菓子 | 人からもらった食品に注意 |
| 運び屋 | 「日本に届けて」と荷物を渡される | 中身が確認できない荷物は断る |
| 違法薬物(ヘロイン等) | カナダでも違法、厳罰 | 一切関わらない |
| 路上の薬物中毒者 | 都市中心部に集まる | 距離を取る、挑発しない |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
出発前に覚えておくこと
- 大麻は合法でも日本人は使うな: 日本の大麻取締法は海外にも適用される可能性がある。アメリカ本土の州法と連邦法の矛盾も同じ構造
- 大麻入り食品が普通に売られている: グミやチョコの形をしているので見た目では分からない
- 他人から荷物を預からない: 運び屋リスクは実際に発生している
- 違法薬物はカナダでも厳罰: 大麻以外は日本と同様に禁止
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
トラブルに遭ったら
- 薬物関連で拘束された場合は911で警察対応を受けた上で、在トロント総領事館に連絡 ((1-416) 363-7038)
- 領事面会の権利がある(知らない場合が多いが、領事館が面会に来てくれる制度がある)
- 弁護士の紹介も総領事館に相談可能
よくある質問
カナダで大麻を使ったら日本で逮捕される?
外務省は「日本の大麻取締法は、国外において大麻をみだりに栽培したり、所持したり、譲り受けたり、譲り渡したりした場合などに罰する規定があり、カナダ国内で合法な行為だったとしても、日本国内で罪に問われる場合があります」と明記しています。カナダで合法だからといって安全ではありません。
大麻入りの食品(エディブル)って見た目で分かるの?
外務省は「大麻の有害成分を含む製品(食品の形状をしたもの、肌に塗るもの等)の所持・使用も合法化されています」と書いています。カナダ政府の規制で合法製品にはシンボルと警告文が表示されていますが、非合法品にはそのような表示がありません。在カナダ大使館は「非合法的な大麻の販売も依然として存在」と警告しています。
友人から「日本に持って行って」と荷物を渡されたら?
在トロント総領事館は「知り合いの友人等から『友人への土産にこれを日本に持って行ってほしい』等と中身に麻薬が隠されていることを知らず小包を渡され、知らぬ間に薬物の運び屋となるケース」を警告しています。中身を確認できない荷物は絶対に引き受けないでください。
カナダでヘロインやコカインを持っていたらどうなる?
外務省によると「不正売買を行っていれば平均7年以上の懲役刑」「不正売買の事実が証明されない場合でも、6か月以上の懲役(初犯の場合)、または罰金刑、またはその併科」。大麻は合法でも、それ以外の違法薬物はカナダ国内法でも厳罰です。