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ボリビアの治安 偽警察官が日本人を狙う、高山病も多発【2026】

ボリビアの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在ボリビア日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

2024年、ボリビア全土で強盗15,776件、窃盗5,369件、殺人(未遂含む)450件。この数字だけでも日本とは桁違いですが、大使館の「安全の手引き」を読むと、ボリビアには偽警察官が日本人を集中的に狙うという他の南米諸国にはあまりない独特の治安リスクがあります。さらに首都ラパスは標高3,650m、空港は4,150m。着いた瞬間から高山病との闘いが始まる国です。

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危険レベル --- コカ栽培地帯はレベル2

外務省の危険情報は2段階に分かれています。

  • レベル2(不要不急の渡航中止): ラパス県ユンガス地方・チャパレ地方、コチャバンバ県チャパレ地方。コカ葉の違法栽培地帯で、麻薬関連犯罪が頻発
  • レベル1(十分注意): ラパス市、ウユニ、サンタクルスなどその他全域

チャパレ地方では2025年の大統領選挙をめぐり、エボ・モラレス元大統領派と政府の対立が激化。支持派による反政府活動で国家警察の活動が制限され、凶悪犯罪の増加が懸念されています。観光客が近づく場所ではありませんが、コチャバンバ経由でウユニに向かうルートの近くなので、バスの経路は事前に確認しておこう。

偽警察官詐欺 --- ボリビア最大の「名物犯罪」

ボリビアの治安で最も特徴的なのが偽警察官詐欺。ラパス市内、とくにサンフランシスコ教会周辺やキリキリ展望台で、日本人を含む外国人旅行者が繰り返し被害に遭っています。大使館は2024年8月と2026年3月の2回、邦人被害の注意喚起を出しています。

手口はパターン化されていて、まず「チリ人」「同じ方向に行く旅行者」を装った女性が声をかけてくる。タクシーに一緒に乗ったところで、「警察官」を名乗る男が現れ「麻薬・偽米ドルの取締り」を理由に所持品検査。検査中に財布やパスポートを抜き取る、というもの。

覚えておくべき鉄則がこれ。

警察官による街頭での持ち物検査(パスポート・財布等の中身確認)は禁止されています。また警察署等への同行に、パトカー以外のタクシーや自家用車を使うことはありません。

つまり「街中で持ち物を見せろ」と言ってくる時点で偽物確定。手口の詳細と具体的な事例はラパスの詐欺・偽警察官で。

首締め強盗・待ち伏せ誘拐 --- 声をかけてきたら逃げろ

偽警察官に限らず、ボリビアの犯罪は「まず声をかけてくる」パターンが多い。エルアルト市のテレフェリコ駅で話しかけられた直後に背後から首を絞められて所持品を奪われた事例、ティワナク遺跡近くでミニバスに乗ったら共謀した強盗団に襲われた事例など。

流しのタクシーやミニバスは、乗った客をそのままATMに連行してカネを引き出させる「Express Kidnapping(待ち伏せ誘拐)」の温床。ラジオタクシー(車体に会社番号が書いてある車両)以外は使わないのが原則です。ラパスのタクシー・交通トラブルで対策をまとめています。

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道路封鎖 --- ラパスの「年中行事」

ボリビアでは政治的な抗議行動で道路が封鎖されるのが日常。ラパスでは2025年だけでも3月、12月に大規模封鎖が発生し、「無期限延長」にまで発展したケースもあります。全国各地で同時多発的に封鎖されることも。

ラパス市街とエルアルト空港を結ぶ動線は限られているので、道路封鎖が起きるとフライトに乗れなくなるリスクが高い。選挙や地方選の前後は特に頻発するので、大使館の安全情報を出発前にチェックしておこう。

高速バス事故 --- 2025年3か月で15名以上死亡

2025年は年初から3か月足らずで、死亡者15名以上を出すバス事故が5件発生。原因はいずれも運転手の飲酒やスピード超過で、事故の大半は見通しの悪い夜間に起きています。大使館は「夜行バスではなく昼間のバスを利用」「可能なら航空機を」と明確に推奨しています。

高山病 --- 空港に降りた瞬間がスタートライン

ラパスのエルアルト国際空港は標高4,150m。富士山山頂(3,776m)より高い場所にいきなり飛行機で降り立つことになります。到着直後の頭痛・吐き気・睡眠障害は「普通」。重症化すると高地肺水腫や脳浮腫に進行し、死亡例もあるウユニも標高3,656mでほぼ同じリスクです。

到着初日は激しい運動・飲酒・暴食を避け、水分をしっかり摂ること。必要に応じてダイアモックス(アセタゾラミド)の予防内服も。日本の高山病外来で出発前に相談しておくのがベスト。詳しくはラパスの高山病・健康トラブルで。

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医療費の実態

ボリビアの医療は民間総合病院(クリニカ)が主流。公的医療機関は外国人に推奨されていません。救急車は有料で、呼んでも到着が遅れるのが常態化しているため、タクシーで搬送するのが現実的とされています。

ボリビア固有の保険会社支払データは見当たりませんが、南米高地の参考事例として、ペルーでは高山病から敗血症・髄膜炎に重症化し25日間入院で1,654万円(ジェイアイ傷害火災)、脳梗塞の医療搬送で1,144万円(SBI損保)という支払いが出ています。ラパスはクスコ(3,400m)より標高が高く、医療水準も限られているため、同等以上のリスクと考えておくべき。

コカ茶は合法、持ち出しは犯罪

ボリビアではコカの葉が嗜好品・薬用として親しまれていて、コカ茶は合法的に売られています。高山病対策として現地で勧められることも多い。ただし、コカの葉や粉末を国外に持ち出すと麻薬所持になります。日本への持ち込みは当然アウト。

もうひとつ注意点として、偽警察官詐欺の口実が「麻薬取締り」であるため、コカ製品を持ち歩いていると本物の警察に見せても疑われやすく、被害拡大につながる可能性があります。

テロ・誘拐情勢

国際テロ組織の具体的な脅威はありませんが、ブラジル・パラグアイ国境地帯はブラジルの二大麻薬密売組織の影響下にあり、殺人や誘拐が多数報告されています。サンタクルス県東部への陸路移動は推奨されません。

抗議活動ではダイナマイト(鉱山開発現場から流出)が使われることがあり、爆発の衝撃波で周辺の窓ガラスが割れる事例もあります。デモには絶対に近づかないこと。

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通信手段

ウユニ塩湖内は携帯電話の電波が繋がりません。ラパスやサンタクルスでは使えますが、到着直後から地図アプリやタクシー手配に通信が必要。出発前にeSIMを準備しておくと安心です。海外eSIM比較で旅行先に合ったプランを確認できます。

緊急連絡先

機関電話番号
警察110
救急車(ラパス)165
救急車(サンタクルス)119(SISME: 160)
観光警察800-140-0081
在ボリビア日本国大使館(591) 2-241-9110〜3
在サンタクルス領事事務所(591) 3-333-1329

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海外旅行保険の備え

高山病・待ち伏せ誘拐・バス事故と、ボリビアは「何が起きてもおかしくない」国。近隣のペルーでは高山病からの重症化で1,654万円の保険金支払い事例があります。治療救援費用は厚めに設定を。中南米の海外旅行保険で補償内容を確認しておこう。

主要都市の治安情報

出典