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中南米の治安 23カ国の主要犯罪・医療費ガイド

中南米23カ国の治安や危険、トラブル傾向、医療費を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.03 KAIGAI-RISK

中南米はマヤ・アステカ遺跡、カリブ海のリゾート、アマゾン、パタゴニアと、観光資源が世界トップクラスに濃い地域です。ただ一次ソースを並べると、メキシコの2025年殺人件数は20,677件で日本の約19倍(外務省 安全対策基礎データ)、ブラジル・サンパウロ州の強盗は1日約617件・凶悪事件の9割で拳銃使用(在サンパウロ総領事館)、ペルーは2024年の殺人5,163件・リマのミラフローレス区でも拳銃強盗が一般化(在ペルー大使館)、コロンビアは2024年の殺人13,000件超でエスコポラミーナ(昏睡強盗)が国の代名詞(在コロンビア大使館)、アルゼンチンはブエノスアイレス市の強盗発生率が東京の1,000倍(在アルゼンチン大使館)、と桁違いの数字が並びます。リゾート国というイメージとは別の現実が一次資料に残っているのが中南米です。

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中南米全体の傾向

殺人率が日本と桁違い
メキシコ2025年で殺人20,677件・日本の約19倍、コロンビア2024年で13,000件超、ブラジル・サンパウロ州の殺人2,683件、ペルー2024年の殺人5,163件(前年比+4.6%)、アルゼンチンはブエノスアイレス市で殺人が東京の約4倍。コスタリカ・パナマ等の比較的治安が良いとされる国でも日本基準では高水準
誘拐がビジネス化
メキシコは「組織的な犯罪として誘拐が横行し、身代金を目的としたビジネスとして定着」、ブラジルでは「セクエストロ・レランパゴ(電撃誘拐)」、ペルーは「マルカ強盗」、コロンビアは「パセオ・ミジョナリオ(百万長者ツアー)」、アルゼンチンは「短時間誘拐/連れ回し強盗」と各国で名前がついている。短時間誘拐でATMから現金を引き出させる手口が共通
強盗は銃使用が前提
メキシコ大使館「強盗事件の多くは銃器が使用されており、抵抗して死傷する強盗事件が当地では少なからず発生」、サンパウロ総領事館「凶悪事件の9割で拳銃使用」、ペルー大使館「年少者でも銃器を携行している確率が高い」、コロンビア大使館「刃物・けん銃を使用するものが多い」、アルゼンチンは違法銃約200万丁が流通。抵抗せず冷静に対応するのが各国共通の現地推奨
タクシーは流しが危険
メキシコは流しタクシー強盗、ブラジルは渋滞中の窓ガラス割り強盗、ペルーは流しタクシーで貧困地区に連行されて拳銃強盗、コロンビアは「パセオ・ミジョナリオ」、アルゼンチンは空港前の流しタクシーで荷物ごと逃走。配車アプリ(Uber/DiDi/Beat/Cabify)に切り替えるのが安全側
昏睡強盗・ケチャップ強盗・ぼったくりが広域
メキシコの飲食店、ブラジルの「ボア・ノイチ・シンデレラ」、ペルーのミラフローレス区バー、コロンビアの「エスコポラミーナ(鎮静剤を使った昏睡強盗・最悪死に至る)」、アルゼンチンのケチャップ強盗(観光地で液体をかけ拭くフリで荷物を奪う)。観光客密度の高い場所ほど発生する共通法則
医療費は私立病院で前払い
メキシコでフットボール中の膝靭帯損傷で356万円、博物館で転倒し膝蓋骨骨折で309万円という事例(SBI損保)。ペルーは高山病から重症化し25日入院で1,654万円、脳梗塞医療搬送で1,144万円。コロンビアも「支払い能力確認できないと治療を受けられない」(外務省)、ボゴタ標高2,640mの高山病リスクあり。ブラジル・アルゼンチンも同水準と想定(アルゼンチンはインフレで値上がり継続中)

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国別の治安情報

  • メキシコの治安・法律・マナー — 殺人日本の19倍、誘拐ビジネス化、グアナファト州高速道路45D強盗、ケチャップ詐欺
  • ブラジルの治安 — サンパウロ州強盗1日617件、凶悪事件の9割が拳銃使用、リオ市は101人に1人が年間強盗被害、空港の運び屋仕立て逮捕事例
  • ペルーの治安 — 殺人5,163件・拳銃強盗が日常化、リマの宅配バイクひったくり急増、クスコ高山病で1,654万円、流しタクシーは短時間誘拐の入口
  • アルゼンチンの治安 — ブエノスアイレスの強盗は東京の1,000倍、モトチョロス(バイク強盗)、ケチャップ強盗、短時間誘拐、違法銃200万丁
  • ボリビアの治安 — 強盗15,776件、偽警察官が日本人を集中狙い、標高4,150mの高山病、ウユニ塩湖で日本人5名死亡事故
  • パラグアイの治安 — 犯罪27,225件で前年比16.8%増、チャカリータ地区は警察も単独で入れない、邦人殺害事件、ブラジル麻薬組織PCC潜伏
  • チリの治安 — ケチャップ強盗が連続発生、ATM爆破窃盗、ポルトナソ(門待ち強盗)、邦人居住区でも銃器強盗、アコンカグア・アタカマの高山病はペルー1,654万円が参考
  • エクアドルの治安 — 2025年殺人9,174件で前年比30%増、グアヤキルは凶悪犯罪レベル2、サカピンタス(銀行ATM後つけ強盗)、ケチャップ強盗、キト2,850mの高山病、ガラパゴスの離島医療リスク
  • コロンビアの治安 — 殺人2024年13,000件超、エスコポラミーナ(昏睡強盗)が国の代名詞、パセオ・ミジョナリオ(偽装タクシー短時間誘拐)、銀行追跡強盗フレテオ、ボゴタ標高2,640mの高山病
  • キューバの治安 — 2025年12月ハバナ旧市街・セントロハバナにレベル1新規発出、首絞め強盗・侵入強盗多発、闇両替屋は被害届受理されず、入国時医療保険義務、米国経由不可・ESTA無効化リスク
  • ドミニカ共和国の治安 — サント・ドミンゴ首都圏全域で拳銃強盗、犯罪の8割にバイク使用、ラス・アメリカス空港付近で邦人拳銃強盗事例、プンタカナのリゾート地でも客室・ビーチ窃盗、薬品チラシによる昏睡強盗、交通事故死亡10万人65人で2023年世界1位
  • ジャマイカの治安 — 2024年殺人1,142件で人口比日本の約100倍、首都圏5県はレベル2、ガンジャ運び屋・ニセ警官による麻薬冤罪、ハーフウェイツリーのバイク強奪、入院前払い金50万円、SOE/ZOSO/外出禁止令の特殊法制度
  • コスタリカの治安 — 2024年殺人880件で過去2位、サンホセ歩行者天国・コカコーラ地区のスリ多発、タイヤパンク盗(コスタリカ固有手口)、麻薬抗争による殺人急増、デング熱・蛇咬・火山ガス・落雷の自然リスク、米国式の高額医療
  • パナマの治安 — 強盗は日本の114倍、パンディージャス少年集団強盗(6〜8人組)、特別注意エリア4地区(エル・チョリージョ・サンタアナ・カリドニア・クルンドゥ)、ダリエン地峡レベル3、USドル経済のATM強盗・短時間誘拐、銃器使用率8割
  • グアテマラの治安 — 2024年殺人2,869件・首都570件、バイク2人組の銃強盗が最頻出(大使館「現在最も多い犯罪」)、2012年ATM尾行で邦人殺害・2018年ペテン県で邦人女性殺害、流しタクシー(タクシー・ブランコ)と二等バス(カミオネタ)は大使館明示禁止、麻薬20年禁固刑・保釈なし、ティカル行きフローレス便はバス銃撃で航空便推奨、ダミー財布200ケツァル(約4,000円)の常時携行が大使館推奨
  • ニカラグアの治安 — レベル1だが強盗認知件数は日本の約100倍、マナグアでオートバイ二人組強盗・拳銃ナイフ使用、抵抗→顔面殴打の邦人事例、流しタクシーは乗合で同乗者強盗リスク、国際バスターミナル周辺は夜間外出禁止、地震・ハリケーン・火山活動の自然災害も継続
  • トリニダード・トバゴの治安 — 殺人率は日本の58倍、緊急事態宣言が2025年7月以降繰り返し延長、凶悪犯罪の約8割で銃器使用、違法タクシー乗車の邦人女性誘拐殺害、カーニバル参加日本人女性殺害、ATM後の強盗・短時間誘拐(限度額まで引き出させて解放)

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旅行保険と通信の備え

中南米は「強盗で身体を傷つけられる」「誘拐で身代金を要求される」「重症化して日本搬送になる」の3つが現実に存在する地域です。ペルーの高山病からの敗血症で25日入院・1,654万円、脳梗塞医療搬送で1,144万円という保険会社の支払事例があり、メキシコも前十字靭帯356万円・膝蓋骨骨折309万円が普通に出ています。コロンビアは外務省が「支払い能力確認できないと治療を受けられない」と明記する国で、ブラジル・アルゼンチンも私立病院は同水準以上と想定(アルゼンチンはインフレで値上がり継続)。治療救援費用+救援者費用+傷害死亡を厚めに、加えて治安の悪い国では戦争・テロ等危険地域特約の有無も契約前に確認しておきたい。具体的な補償額の比較は中南米旅行の保険ガイドにまとめています。

通信は到着直後から使える eSIM が便利です。配車アプリ(Uber等)は流しタクシーよりはるかに安全側で、現地連絡手段としても必須。選び方は海外eSIM比較ガイド、ホテル/カフェ Wi-Fi 経由の情報漏えい対策は海外VPN比較に。

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