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ジンバブエの治安 銃器強盗が多発、重症は南ア搬送【2026】

ジンバブエの治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在ジンバブエ日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ビクトリア・フォールズの大瀑布、バランシングロック、カリバ湖のサンセット。ジンバブエはアフリカ南部の内陸国で、自然系の観光資源が豊富です。ただし治安は甘くありません。在ジンバブエ日本国大使館の安全の手引き(令和7年1月版)は、2024年中に約12,000件の強盗事件が発生し、そのうち約30%がハラレ市内と報告。犯罪発生率は日本の推定約10倍で、コロナ前の2019年と比較しても約30%増加しています。

外務省の危険レベルは全土レベル1(十分注意してください)

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危険レベルと犯罪の全体像

地域レベル概要
全土レベル1十分注意してください

外務省は「強盗や窃盗などの犯罪に遭遇する危険が常にあります」「デモ発生時には、銃器等を使用した治安当局による厳しい取締りが予測される」と明記しています。

大使館の安全の手引きによると、2024年はけん銃等の銃器を使用した集団による強盗事件が問題となったほか、ひったくりや車上荒らしといった窃盗事件も依然として多い状況。不安定な経済環境による失業者と物価上昇が犯罪を押し上げており、増加傾向は当面続く見通しです。

よくみられる犯罪は次のとおり。

  • スマッシュ&グラブ --- 交差点で停車した車の窓ガラスを叩き割って金品を強奪。隣国ボツワナ南アフリカでも同型手口が多発
  • 富裕層(外国人)宅を狙った家屋侵入強盗
  • 外国人旅行者を狙った路上強盗 --- 複数犯(3人以上)で日中でも発生
  • スリ・ひったくり・置引き・車上狙い --- スマートフォンの転売目的窃盗が多発
  • カージャック --- 自宅ゲート前が最も危険

現金のほかノートPC、スマートフォンなど換金が容易な小型電子機器が狙われています。日本人旅行者の被害も少なからず報告されています。

主な犯罪・トラブル概要

ハラレでの具体的な手口と日本人被害事例はハラレの治安へ。トラブル別の詳細はこちら。

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マナー・法律で知っておくべきこと

ジンバブエには植民地時代の歴史的背景から、人種差別に対して極めて敏感な国民感情があります。大使館は「人種差別に関する言動には極めて敏感に反応しますので、言葉遣いや態度には十分注意するとともに、反感を買う恐れのある政治的、民族的、宗教的な話題は避けた方が良い」としています。

その他の注意点。

  • 写真撮影: 軍事施設・空港・大統領官邸は撮影禁止。撮影禁止区域でなくても無断で人物を撮ると一時拘束される(日本人の実例あり)
  • 大統領車列: サイレンとともに車列が来たら即座に左路肩に停車。走行妨害で身柄拘束や発砲の可能性
  • 大統領官邸周辺: Borrowdale Roadの一部区間は18時〜6時通行禁止、徒歩で近づくだけで銃を向けられる
  • 象牙: 無許可の象牙製品を空港で所持して現行犯逮捕される事例が発生。日本帰国時にも外為法違反で逮捕リスク
  • 外貨持出し制限: 2,000米ドルまで。超過の場合は入国時に関税申告書にサインを貰い出国まで保管
  • 薬物: 大麻・コカイン・ヘロイン等の取引が活発化しており、法定刑は最高15年の懲役(隣国ザンビアも罰金or懲役で逮捕例

テロ・誘拐情勢

外務省はジンバブエにおけるテロ組織や反政府組織の活動は確認されていないとしています。日本人・日本権益を標的としたテロ・誘拐事件も確認なし。ただし2024年中にも地元民を標的とした多数の誘拐事案が発生しており、わいせつ目的または身代金目的が多いとされています。

過去にはデモが暴徒化して商店への強盗・略奪・焼討ち、警察署の襲撃などが発生しており、軍隊による銃を使用した鎮圧活動も行われています。デモ情報は事前に現地新聞で報道されるので、予定地区には近づかないことが鉄則です。

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医療費の実態 --- 南アフリカ搬送が前提

ジンバブエの医療水準は2008年のハイパーインフレ以降、医師・看護師の国外流出が続き大幅に低下しています。外務省は「全身麻酔を要するような手術や複雑な処置、輸血を当国で受けることには大きなリスクを伴います」と書いています。重篤な病気やけがの場合、南アフリカ等への国外搬送が必要になる。

SBI損保のデータにジンバブエの独立事例があります。

観光中に鉄橋で滑って転倒。大腿骨骨幹部骨折と診断され現地病院からチャーター機で南アフリカまで医療搬送し15日間入院・手術。家族が駆けつける。 --- 505万円

チャーター機1本で数百万円。私立病院でも受診のたびに現金(米ドル)の前払いを求められ、クレジットカードが使えない場面が多いのもジンバブエの特徴です。治療救援費用は最低1,000万円、できれば無制限で備えておきたいところ。同じくアフリカ南部から南ア・パリへ搬送されるマダガスカルや、インド洋圏で外科手術不可のセーシェルモーリシャスも同じ前提です。補償額の比較はアフリカ旅行の保険ガイドにまとめています。

通信手段

到着直後から使えるeSIMがあると、警察への連絡、大使館の24時間緊急電話番号の検索、地図アプリで安全なルート確認など「安全装備」として機能します。選び方は海外eSIM比較ガイドへ。フリーWi-Fi経由の情報漏えい対策は海外VPN比較を参照。

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緊急時の連絡先

連絡先番号
非常時(警察・火事・救急共通)999
ハラレ市警察995
ハラレ中央警察署0242-777777
救急(ハラレ)994
民間救急 HAC0789-444-000/1/2
ECONET緊急ライン112
在ジンバブエ日本国大使館0242-250025/6/7
大使館24時間緊急電話0712-202086

大使館所在地: 4th Floor, Social Security Centre, Cnr Sam Nujoma/Julius Nyerere Way, Harare

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海外旅行保険の備え

ジンバブエは「重篤なら南ア搬送」が前提の国です。チャーター機搬送505万円の実例が示すとおり、治療救援費用の上限が低い保険では足りません。緊急移送対応を含む十分な補償内容の保険に出発前に加入しておきましょう。保険選びの詳細はアフリカの海外旅行保険ガイドへ。

主要都市の治安情報

出典