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韓国の治安 盗撮厳罰化と詐欺急増の実態【2026】

韓国の治安や危険エリア、トラブル、医療費を、外務省と在韓国日本国大使館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.12 KAIGAI-RISK

韓国は日本から2時間で行ける近さもあって、K-POP好きや美容目的で渡航する人が年々増えてます。治安も「日本と同じ感覚で歩ける」と思われがちだけど、2024年の犯罪発生総件数は約158万件。外務省の危険レベルこそ出ていないものの、スリ・詐欺・盗撮・薬物と、旅行者が巻き込まれるトラブルのバリエーションは意外と多いです。GW・連休の渡航者集中時期に行く人はGW海外旅行で起きやすいトラブルもあわせて。

このページでは韓国旅行前に知っておきたい話を、治安の全体像→法律とNG行動→よくあるトラブル→医療費の順でまとめます。特に盗撮の厳罰化や薬物規制は「知らなかった」では済まない項目なので、出発前にざっと目を通しておいてください。

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韓国の治安の全体像

危険レベル

外務省の海外安全ホームページでは、韓国には危険情報の指定がありません(レベル0相当)。特に危険地域とされている場所もなく、主要観光地であるソウル・釜山・済州いずれも指定なしです。

ただし「指定がない=安全」ではありません。犯罪統計を見ると、日本とは異なる傾向がはっきりあります。

犯罪統計

2024年の韓国の犯罪発生総件数は1,583,108件(前年1,520,200件から増加)。人口10万人あたりでみると、

  • 知能犯罪(詐欺等):787.5件
  • 暴力犯罪:476.8件
  • 交通犯罪:468.6件
  • 窃盗犯罪:345.3件

都市別では京畿道が415,106件と最多、ソウル特別市が302,174件、釜山広域市が112,239件と続きます。世界全体での位置づけはGPI 2025の解説も参考に。

交通事故

2024年の交通事故死亡者数は2,521人。日本(2,663人)と人数は近いですが、人口が日本の約半分であることを考えると、人口比での死亡率はかなり高いです。右側通行で赤信号でも右折車が入ってくる交差点が多く、歩行者用信号の点灯時間も短め。横断歩道を歩行中の日本人観光客が飲酒運転の車両により死傷した事故(2025年)も発生しています。

マナー・法律・NG行動

1. 盗撮の厳罰化(最も注意すべき法律)

韓国では盗撮が深刻な社会問題になっていて、取り締まりが非常に厳しいです。公衆トイレや宿泊施設での盗撮はもちろん、路上で女性の後ろ姿を撮影しただけで警察に通報・逮捕された日本人観光客の事例もあります。観光地でのスナップ写真でも、他人が映り込む場合は同意のない撮影として問題になり得ます。

軍事施設、大統領官邸、警備施設等の撮影も禁止されています。カメラを向ける前に周囲を確認する習慣をつけてください。

2. 性犯罪に関する法律(加害側になるリスク)

韓国では性犯罪への処罰が厳しく、日本人男性が加害側として逮捕されるケースが実際に起きています。

  • 路上で女性に声をかけ、肩を抱いて道を尋ねたところ通報・逮捕
  • クラブで女性の身体に手が触れたところ通報・逮捕、出国禁止

日本では問題にならない程度の身体接触でも、韓国では即座に警察沙汰になり得ます。

3. 違法薬物(最高刑は死刑)

韓国での違法薬物の所持・使用は、麻薬類管理に関する法律で厳しく取り締まられています。密売・密輸の常習者に対する最高刑は死刑。少量でも所持しているだけで10年以下の懲役または1億ウォン(約1,000万円)以下の罰金です。大麻も禁止されています。

2022年の検挙者数は18,395名と高水準で推移しており、2023年にはソウル市江南区の予備校生らを対象にした「試飲会」で麻薬入りドリンクが配られた事件も発生。違法薬物が一般層に拡散している深刻な状況です。

特に注意したいのが密輸への巻き込み。仁川国際空港や金浦空港での乗り継ぎ時に、アルバイト感覚で荷物の運搬を引き受けて違法薬物の運び屋にされた日本人の逮捕事案が報告されています。知らない人物はもちろん、知人からであっても不用意に荷物を預からないでください。「知らなかった」は通用しません。

4. 買売春の処罰

韓国では「性売買斡旋等の行為の処罰に関する法律」により、買春した側も1年以下の懲役に処せられます。日本人の検挙例もあります。

5. その他の法律・規制

  • 身分証携帯義務: 外国人(17歳以上)はパスポート等の常時携帯が義務。違反で100万ウォン以下の罰金
  • 賭博: 1,000万ウォン以下の罰金。ネット違法賭博も取り締まり対象
  • 国旗侮辱: 韓国国旗・国章の損傷等で5年以下の懲役。北朝鮮の旗の所持・掲揚も禁止
  • 政治活動: 外国人の政治活動は原則禁止。国家保安法により反国家活動は最高死刑
  • 違法両替: 5年以下の懲役または5億ウォン以下の罰金
  • 鉄砲・刀剣: 所持・密輸は懲役または罰金

6. 文化的マナー

  • 「大韓民国」が正式名称。「チョウセン」という呼称は不快感を与えるので避ける
  • 人名・地名はできるだけ韓国語の発音で呼ぶ
  • 儒教思想の影響で目上・年上への敬意が重視される。年齢を聞かれるのも敬語レベルを判断するため
  • 「日本語はわからないだろう」という油断から、街中で不用意な会話をしてトラブルになるケースがある
  • 違法な客引き行為には応じない
  • デモ・集会には近づかない

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主な犯罪・トラブル

外務省と在韓国日本大使館の情報によれば、日本人がよく巻き込まれるトラブルは以下のとおりです。各都市の詳しい手口・対策はそれぞれのページにまとめています。

  • スリ・置き引き — 繁華街・空港・ホテル・駅・市場・地下鉄で多発。サウナのロッカーから盗まれるケースも → ソウルのスリ・置き引き対策
  • 詐欺・ぼったくり — カジノ詐欺、SNS経由のチケット詐欺、投資詐欺、飲食店の法外な請求、美容整形トラブル → ソウルの詐欺・ぼったくり対策
  • タクシー・交通トラブル — 「コールバン」と呼ばれるタクシー類似車両や違法タクシーによるトラブル → ソウルの交通トラブル対策
  • 性犯罪・盗撮 — チムジルバンでの被害、SNSで知り合った相手による被害、路上での強制わいせつ → ソウルの性犯罪・盗撮対策
  • 暴行・傷害 — 飲食店での客同士のトラブル、交通上のトラブルからの暴行。日本人が加害側になるケースも

美容整形トラブル(韓国固有)

韓国で美容整形手術を受けた後に後遺症や金銭トラブルになったという相談事例や、手術の結果意識不明の重体となったケースが報告されています。また、医療免許のないまま外国人観光客を相手に不法な「アートメイク」施術をした者や、無資格のマッサージ師が検挙されています。

フィッシング詐欺・闇バイト

大使館職員を名乗り電話番号を偽装して犯罪関与を主張する詐欺電話が多数報告されています。在韓国日本大使館は「電話で犯罪への関与を確認することは一切ない」と明記しています。また、犯罪組織による海外での闇バイトへの注意喚起も出ています。

テロ・誘拐情勢

外務省「韓国 テロ・誘拐情勢」によれば、韓国ではこれまで国際的なテロ事件は発生していません。ただし、韓国は国際テロ組織の標的のひとつとして名指しされたこともあり、テロの脅威が完全にないとは言えない状況です。

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医療費の実態

都市部には24時間の救急体制を備えた総合病院が多数あります。ただし大半の病院では日本語が通じないため、外国人は国際クリニック(外国人診療所)を備えた病院を受診するのが一般的です(要予約)。水道水は硬水のため、市販のミネラルウォーターを飲む人が多いです。

外務省は「旅行中、脳梗塞や心臓病等の重病で倒れ、高額な入院費や日本への緊急移送費の支払いに困るケースが散見される」と注意喚起しています。

韓国での高額医療費事例

SBI損保の公開データには、韓国で次のような保険金支払いケースがあります。

海外で実際に支払われた医療費の事例

出典:SBI損保「海外旅行保険 よくある事故(韓国)」

  • 470万円

    浴槽で転倒、大腿骨頚部骨折

    19日間入院・手術

  • 447万円

    空港で転倒、大腿骨頚部骨折

    9日間入院・手術

  • 449万円

    雪道で転倒、大腿骨頚部骨折

    10日間入院・手術

  • 353万円

    急性膵炎

    11日間入院

  • 306万円

    腸閉塞

    13日間入院・手術

  • 1,461万円

    くも膜下出血

    55日間入院・手術

転倒による骨折だけでも300万〜470万円、くも膜下出血では1,461万円。「近い国だから大丈夫」という油断が一番危険です。海外旅行保険でカバーできる可能性があるので、クレカ付帯保険の補償内容は出発前に確認しておいてください。

感染症・衛生面の注意

  • マラリア: 4〜10月頃、仁川広域市・京畿道・江原道北部地域で三日熱マラリアの感染者が確認されている
  • ツツガムシ症: 10〜12月が流行期
  • トコジラミ: 病気は媒介しないが強いかゆみを誘発。宿泊施設で注意
  • 食中毒: 衛生状態が良くない飲食店や屋台の生もの(生ガキ等)に注意
  • 大気汚染: 黄砂やPM2.5による高濃度の大気汚染が発生することがある

海外旅行保険の備え

韓国で実際に発生している転倒事故・急病の事例を踏まえると、治療費+救援者費用をカバーする保険は最低限必要です。年会費無料のクレジットカード付帯保険を組み合わせるだけでもかなりの範囲をカバーできます。

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通信手段の確保

緊急時に大使館や家族に連絡が取れるよう、現地で使える通信手段を出発前に用意しておくことが重要です。SIMカードの差し替えよりも、出発前にスマートフォン上で開通できるeSIMが手間が少なく、空港到着後すぐに使えます。

各社eSIMの料金・対応国・速度の比較は海外eSIM比較ガイドにまとめています。

eSIMで自前の回線を持っていても、ホテルやカフェの無料Wi-Fiを使う場面はあります。公共Wi-Fiは同じネットワーク内から通信を覗かれるリスクがあるので、VPNを挟んでおくと安心です。選び方は海外VPN比較にまとめています。

都市別の治安情報

韓国国内の主要都市の治安情報は、それぞれの都市ページにまとめています。

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緊急時の連絡先

外務省「韓国 安全対策基礎データ」および在韓国日本大使館の公開情報に基づきます。

警察・救急

  • 警察:112
  • 消防・救急:119
  • 観光苦情申告センター:1330(韓国観光公社運営、韓国内から局番なし)

遺失物

タクシー・バス・地下鉄などでの忘れ物は、韓国警察庁の「LOST112」(https://www.lost112.go.kr/manyLanguage.do?langType=jp )で日本語検索が可能です。

在外公館

在韓国日本国大使館(ソウル)

在釜山日本国総領事館

  • 電話:051-465-5101

在済州日本国総領事館

  • 電話:064-710-9500

K-ETA(電子渡航認証) は2026年12月31日まで日本国籍者は免除中です。

主要都市の治安情報

出典