2024年、ジンバブエ全土で約12,000件の強盗事件が発生し、その約30%がハラレ市内に集中しています。犯罪発生率は日本の推定約10倍。けん銃を使った集団強盗が問題になった年でもあり、ひったくりや車上荒らしも依然多い。ここではハラレで実際に起きている手口を構造別に整理します。
Travel Alert 01
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車両から降りてきて全部奪う「追従型強盗」
大使館の安全の手引きが「目立っています」と強調しているのが、歩行者に背後から車両で近づき、車内から犯人グループが降りてきて所持品を強奪する手口です。日中でも起き、複数犯(3人以上)が多い。
日本人被害の実例もあります。旅行者夫婦が夜間に道路を歩いていたところ、複数の男が車両から降りてきて被害者を拘束し、パスポート・財布など所持品を全て奪われています。
近所に行く場合にも徒歩は避け、特に、夕方以降、夜間の外出は極力避け、外出する必要がある場合は、必ず車で移動しましょう。
これは大使館の安全の手引きの原文です。「近所でも徒歩は避けろ」は日本の感覚からするとかなり強い表現ですが、ハラレではそれが標準的な防犯意識になっています。
交差点の窓割り「スマッシュ&グラブ」
信号機のある交差点やラウンドアバウトで停車した車の窓ガラスを叩き割り、運転者が怯んだ隙に車内の貴重品を奪うか、車両に乗り込んで財布・スマートフォンを脅し取る。夕方から夜間に集中しますが、昼でもゼロではありません。
日本人の被害例として、信号待ちで停車した際に開いていた窓越しに外から手を入れられ、カバンをひったくられた事例が報告されています。
大使館は対策として、交差点の手前で速度を調整してできる限り停止しないこと、停止した場合は前方の車と車間距離を空けてギアをドライブレンジに入れたまますぐ逃げられる態勢を取ること、窓にガラス飛散防止フィルムを貼ることを推奨しています。
Travel Alert 02
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駐車場の声かけ型車上荒らし
駐車場で車に乗り込もうとした際に「先ほど車をぶつけて逃げた、ここにキズがある」と声をかけられ、気を取られている隙に反対側から別の者が車内の貴重品を盗む。スーパーマーケットの駐車場で日本人が被害に遭いかけた事例も。
窓ガラスを割って助手席・後部座席の物を窃取する手口も一般的で、外から見える場所にバッグやPCを置くことがそのままターゲットの合図になります。
タウン・ムバレ地区の握手スリと路上窃盗
外務省が名指しで「近づかないように」と書いているのがタウンとムバレ地区の人口密集地区。フリーマーケット周辺でスリ・ひったくりが多発しています。
日本人被害として、タウンを歩行中に複数の男性から握手を求められ応じたところ、その最中にスマートフォンを盗まれた事例あり。また、募金活動・宗教講話・物売り・闇両替を持ちかけて気を引き、仲間が盗む連携手口もハラレの定番です。
コンビ(乗合バス)車内でカバンから現金やパスポートを盗まれた日本人もいます。
Travel Alert 03
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スマホ狙いのひったくり
大使館は「転売目的で携帯電話やスマートフォンを狙う窃盗事件が多発」と書いています。屋外で電話やメール中にひったくられるケースが多く、歩きスマホは厳禁。日没直後に歩道を歩いていて、後方から来た車両に肩掛けのボストンバッグをひったくられた日本人旅行者もいます。
手口早見表
| 手口 | 時間帯 | 場所 | 対策の核心 |
|---|---|---|---|
| 車両追従型強盗 | 日中〜夜間 | 路上全般 | 徒歩移動を避け車で移動 |
| スマッシュ&グラブ | 夕方〜夜間 | 交差点・信号 | 窓を閉め荷物はトランクへ |
| 声かけ型車上荒らし | 日中 | 駐車場 | 車外から見える場所に物を置かない |
| 握手スリ・連携窃盗 | 日中 | タウン・ムバレ | タウン地区に近づかない |
| スマホひったくり | 終日 | 路上 | 屋外でスマホを出さない |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
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出発前にできること
- 荷物を最小限にする: 外務省は「外出時のリュックやバッグ等の携行はなるべく控える」と推奨。持つならチャック・鍵付きで体の前側に
- 貴重品は分散: パスポート・現金・カードを別々の場所に。米ドルを見られるとターゲットになる
- 夜間は車移動のみ: 徒歩は近所でも避ける。複数人で行動
- 車内の荷物は見えない場所に: 助手席にバッグを置かない。トランクか座席下へ
- タウン・ムバレ地区には近づかない: フリーマーケットは最も犯罪が多いエリア
- 見知らぬ人の話しかけに応じない: 握手・募金・物売り・闇両替はすべて犯罪の入口
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
犯人が凶器を持っている可能性があるため、抵抗せず所持金品を渡して一刻も早く危険な状態から脱出するのが鉄則。その後、ハラレ中央警察署(0242-777777)に届け出た上で、在ジンバブエ日本国大使館(0242-250025/6/7、24時間緊急 0712-202086)に連絡してください。パスポートを盗まれた場合は大使館で渡航書の発給手続きが必要です。
ジンバブエの国全体の治安はジンバブエの治安まとめ、ハラレの他のトラブルはハラレの治安へ。
よくある質問
ハラレで一番スリが多い場所はどこ?
外務省はハラレ市内の「タウン」と「ムバレ地区」の人口密集地区・フリーマーケットを名指しで、スリ・ひったくりが多発しているため近づかないよう呼びかけています。
スマッシュ&グラブって何?どう防ぐ?
交差点やラウンドアバウトで停車した車の窓ガラスを叩き割り、車内の金品を奪う手口です。貴重品はトランクに入れ、窓を閉めてドアをロック。夜間は信号で停止しないよう速度を調整し、前の車と車間距離を空けてすぐ動けるようにします。ガラス飛散防止フィルムも有効です。
ハラレで夜に外を歩いても大丈夫?
大使館は「近所に行く場合にも徒歩は避け、特に夕方以降、夜間の外出は極力避け、外出する必要がある場合は必ず車で移動」と明記しています。街灯がない場所が多く、助けを呼ぶことも困難です。
リュックやバッグは持ち歩いていい?
外務省はリュック等を携行する外国人旅行者がリュックを奪われたり中身を抜き取られたりしていると報告。バッグ類の携行はなるべく控え、持つ場合はチャック付き・鍵付きで体の前側に。貴重品は分散して所持するよう推奨されています。