ドバイの医療設備は近年急速に整備が進んでいて、施設の水準は日本と同等かそれ以上のものもある。問題は支払い方法と気候のリスク。海外旅行保険のキャッシュレスがほぼ使えないこと、5〜9月は連日40度超の猛暑であること、砂漠ツアーの定番「ラクダ乗り」がMERS感染源であること --- この3つを押さえておけば、出発前にできる準備がある。
Travel Alert 01
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キャッシュレスが使えない --- ドバイ医療最大の落とし穴
外務省の世界の医療事情にはこう書かれている。
旅行者や短期滞在者が加入している海外旅行保険のキャッシュレスサービスは、ドバイにある日系のクリニック以外ではほとんど利用できない
つまり、日系クリニック(さくらクリニック、American Wellness Center等)以外の病院に行く場合は、現金かクレジットカードで立て替え払いが必要。入院や手術が必要になると事前に高額の保証金を求められることもある。
日本の感覚で「保険に入ってるから大丈夫」と思っていると、病院の受付で「先に保証金を」と言われて焦ることになる。出発前にクレジットカードの利用上限額を確認して、必要なら増額しておこう。アフリカ・中東は前払いが基本で、エジプトの脳内出血895万円・国外緊急移送1千万円超も同じ構造の落とし穴。
Travel Alert 02
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交通事故はUAEの死因第2位
外務省の世界の医療事情には「運転マナーが悪く、人身事故や車同士の接触事故が多発しており、交通事故は当国における死因の第2位になっています」と書かれている。
ドバイの主要幹線道路は速度制限が80km/h等で車が高速走行しており、日本にはないラウンドアバウトが多数ある。急な車線変更や無理な追い越しも日常的。レンタカーを借りる予定がある人は、保険の補償内容を必ず確認すること。
5〜9月は連日40度超、50度近くになることも
UAEの気候について、外務省はこう記載している。「5月から9月にかけては連日40℃を上回るようになり、時に50℃近くに達することもあります。海洋に面している地域は湿度が高く、暑さが厳しい時期は蒸し暑さで体調を崩しやすくなります」。
さらに「国土の大半は砂漠地帯であり、大気中の砂塵量が多いため、呼吸器疾患やアレルギー疾患には注意が必要」。風が強い日は砂塵で視界が著しく悪くなることもある。
10月〜4月のベストシーズンでも最高気温が30度前後になる日がある。水分補給をこまめに。
Travel Alert 03
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砂漠ツアーの「ラクダ乗り」はMERS感染源
ドバイ観光の定番が砂漠ツアーでのラクダ乗り体験。でもこれ、感染症リスクがある。
特にラクダはMERSの感染源である可能性が高いとされているため、ラクダとの接触や未殺菌のラクダ乳の摂取は大変危険です
MERSは中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome)のこと。2012年以降、UAE国内でも散発的に発生が報告されている。致死率が高く、発熱・咳・息切れなどの症状が出たら速やかに医療機関を受診する必要がある。
ラクダに乗ること自体が即感染というわけではないが、顔を近づけすぎない、乗った後は手を十分に洗う、ラクダ乳は加熱済みのもの以外は飲まないことが重要。
手口早見表
| リスク | 時期・場面 | 対策 |
|---|---|---|
| 高額医療費+キャッシュレス不可 | 通年 | カード上限額を増額、日系クリニックの場所を把握 |
| 熱中症・脱水 | 5〜9月 | こまめな水分補給、屋外長時間滞在を避ける |
| 砂塵による呼吸器トラブル | 通年(風の強い日) | マスク携行 |
| MERS感染 | 通年(砂漠ツアー) | ラクダとの濃厚接触を避ける、手洗い |
| 交通事故 | 通年 | レンタカー保険の確認、夜間運転を避ける |
Travel Alert 04
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予防策 --- 出発前にやること
- クレジットカードの利用上限額を確認・増額。入院で高額保証金を求められることがある
- 日系クリニックの場所と連絡先をスマホに保存(さくらクリニック: +971-4-4452875、American Wellness Center: +971-55-9189701)。キャッシュレスが使える数少ない医療機関
- 海外旅行保険は必ず加入。UAE側の問題でキャッシュレスが使えなくても、帰国後の立替精算は可能。緊急移送費をカバーする補償内容を選ぶこと
- 5〜9月の旅行なら水筒と塩分タブレットを持参。屋外観光は朝夕に集中させる
- 砂漠ツアーを予約する人はマスクを1枚。砂塵対策と感染予防を兼ねる
中東の海外旅行保険の選び方は中東の海外旅行保険ガイドを参照。
Travel Alert 05
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準備はできていますか?
体調を崩したら
- 軽症なら日系クリニックへ。日本語で受診でき、キャッシュレスが使える
- 救急の場合は999に電話するか、自力で移動可能なら直接病院へ。公的救急車は到着に時間がかかることがある
- 海外旅行保険のサポートデスクに電話。立替精算の手続きや、提携病院の紹介を受けられる
- MERSが疑われる症状(発熱・咳・息切れ、特にラクダとの接触後)は保健当局に通報し、適切な検査を
よくある質問
ドバイで海外旅行保険のキャッシュレスは使える?
ドバイにある日系のクリニック(さくらクリニック、American Wellness Center等)以外ではほとんど利用できません(外務省 世界の医療事情)。それ以外の病院では現金またはクレジットカードでの支払いが必要で、入院時は事前に高額の保証金を求められることもあります。
ドバイの砂漠ツアーでラクダに乗っても大丈夫?
ラクダはMERS(中東呼吸器症候群)の感染源である可能性が高いとされており、外務省は「ラクダとの接触や未殺菌のラクダ乳の摂取は大変危険」と注意喚起しています。乗る場合は顔を近づけすぎない、乗った後は手を十分に洗うなどの対策を取ってください。
ドバイの夏はどのくらい暑い?
5月から9月にかけて連日40度を超え、時に50度近くに達します。海洋に面している地域は湿度も高く、蒸し暑さで体調を崩しやすくなります(外務省 世界の医療事情)。この時期の屋外観光は熱中症リスクが極めて高いです。