ドバイの詐欺は、路上でぼったくられるタイプではない。SNSやメール経由で「ドバイの煌びやかさ」を使って射幸心を煽り、金を引き出す手口が主流。しかも在ドバイ総領事館には「日本人同士の金銭トラブル」の相談が多く寄せられていて、被害者も加害者も日本人というケースが目立つ。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
ドバイ空港を名乗る「ロスバゲ格安セール」詐欺
在ドバイ総領事館の海外安全対策情報(2024年4月更新)に具体的な手口が列挙されている。
1つ目は、ドバイ国際空港を名乗って「ロスト・バゲージ(紛失した預け荷物)の格安セール」を騙るもの。荷物が届かなくて焦っている旅行者に「安くお届けします」とメールやSMSを送りつけ、手数料を振り込ませて消える。
ドバイ警察を騙る「交通違反金」詐欺
2つ目は、ドバイ警察を名乗る電話・メール・SMSで交通違反金の納付を迫る手口。レンタカーを借りた旅行者が「スピード違反の罰金を払え」と言われると、つい信じてしまう。正規の罰金通知はドバイ警察の公式アプリか窓口経由なので、電話やメールで請求されたら詐欺と判断していい。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
偽RTAサイトでNolカードチャージ詐欺
3つ目は、偽のRTA(道路交通局)ウェブサイトで、Nolカード(ドバイの交通系ICカード)のチャージを装って現金を騙し取る手口。検索で上位に出る偽サイトに個人情報とカード番号を入力させるフィッシングの一種。トルコ経由で来た人は、イスタンブールのぼったくりバーで数十万円とは違う「SNS・メール経由」型が中心という違いを覚えておこう。
「ドバイで投資すれば必ず儲かる」は詐欺
短期間で多額の報酬を得られるようなことは、煌びやかなイメージのあるドバイにおいても通常はないことを十分認識し、誰もが飛びつくような高利益、高配当の話には裏があると警戒して
在ドバイ総領事館がここまではっきり書いている。不動産投資、仮想通貨取引、外貨両替 --- どれもSNSで「ドバイ在住の成功者」を名乗る人物から持ちかけられるケースが多い。「必ず儲かる」と説明する勧誘は、入金・送金後に連絡が取れなくなる詐欺的商法の可能性が高い。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
国際ロマンス詐欺 --- 恋愛感情を使って送金させる
外務省の安全対策基礎データには、SNSやインターネットの交流サイトで知り合った人物が恋愛感情を利用し、「ドバイ国際空港での税関トラブルに係る費用」や「日本に渡航するための費用」を借りたいと申し出て国際送金させ、その後連絡が取れなくなる手口が記載されている。
いわゆる国際ロマンス詐欺被害も多く報告されています
郵貯などの国際送金サービスが使われることが多く、一度送金すると取り戻すのは極めて困難。「ドバイの空港でトラブルになった、助けてほしい」という連絡は、どんなに親しい相手でも一度疑うこと。
SNSで知り合ったドバイ在住の日本人に「不動産投資」の話を持ちかけられた。現地で会って話を聞いたら信頼できそうだったので入金したけど、その後連絡が取れなくなった。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ドバイ日本国総領事館「当地での滞在中に注意すべき事項」令和5年10月の記載をもとに構成)
手口早見表
| 手口 | 接触方法 | 狙い |
|---|---|---|
| ロスバゲ格安セール | メール・SMS | 手数料詐取 |
| 偽ドバイ警察 | 電話・メール・SMS | 違反金名目で詐取 |
| 偽RTAサイト | フィッシングサイト | カード番号窃取 |
| 投資・仮想通貨詐欺 | SNS(日本人同士) | 入金後に連絡断絶 |
| 国際ロマンス詐欺 | SNS・交流サイト | 国際送金 |
| 政府機関なりすまし | 電話 | 口座情報・現金 |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
予防策 --- 出発前と現地で
出発前に
- ドバイ警察の公式アプリ(Dubai Police app)をインストールしておく。正規の罰金通知や届出はここから
- RTA公式サイトのURLをブックマークしておく。検索で偽サイトが上位に出ることがある
現地で
- 「必ず儲かる」「短期間で高リターン」は詐欺と判断する。ドバイでもそんなうまい話はない
- SNSで知り合った人物からの送金依頼には絶対に応じない
- 空港名義・警察名義のメールやSMSは開かず、公式アプリで確認する
- 日本人だからといって信用しない。在留邦人を装う加害者もいる
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- ドバイ警察に通報(999)
- 在ドバイ日本国総領事館に連絡(+971-4-2938888)
- 送金してしまった場合は、すぐに送金元の金融機関に連絡して取消しの可否を確認
- 投資詐欺の場合は、やり取りのスクリーンショット・送金記録を全て保全する
よくある質問
ドバイでよくある詐欺の手口は?
ドバイ国際空港を名乗るロスバゲの格安セール詐欺、ドバイ警察を名乗る交通違反金の納付詐欺、偽RTAサイトでのNolカードチャージ詐欺が確認されています(在ドバイ総領事館 海外安全対策情報 2024年4月)。いずれもメールやSMSで接触してくるパターンです。
ドバイで日本人が日本人に騙されるケースがあるって本当?
在ドバイ総領事館には「不動産投資や仮想通貨取引、外貨両替等に起因する日本人同士の金銭トラブル」の相談が多く寄せられています。SNS等で知り合った在留邦人を信頼して投資話に乗り、入金後に連絡が取れなくなるパターンが典型です。
国際ロマンス詐欺ってどんな手口?
SNSや交流サイトで知り合った人物が恋愛感情を利用し、ドバイ空港での税関トラブル費用や日本への渡航費用を借りたいと申し出て国際送金させ、その後連絡が取れなくなる手口です(外務省 安全対策基礎データ)。郵貯等の国際送金サービスが使われることが多いです。
ドバイで詐欺に遭ったらどこに連絡すればいい?
まずドバイ警察(999)に通報し、在ドバイ日本国総領事館(+971-4-2938888)に連絡してください。送金してしまった場合は、すぐに送金元の金融機関にも連絡して取消しの可否を確認しましょう。