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タモンの医療 心筋梗塞2100万円とサメ襲撃【2026】

タモンの医療・感染症の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.14 KAIGAI-RISK

グアムは「日本から近くて医療費も安そう」というイメージで油断しやすい国の一つです。でも在ハガッニャ総領事館「安全の手引き」は、グアムの医療費についてはっきりこう書いてます。

当地の医療費は極めて高額であり、手術やICU(集中治療室)の必要があった場合、1千万円を超えることもあります。また、グアムの医療施設は高度先進医療への対応が困難とされており、重傷・重病になった場合は、医療専用機で日本、フィリピン等へ搬送され、1千万円以上かかるとされています。そのため、クレジットカード付帯の保険では不十分な場合があります。

1千万円+搬送1千万円超、かつクレカ付帯では足りない、というのが総領事館が名指しで伝えてる話。ここからは保険会社の公開事例と、タモンで実際に起きてる水難・マリンレジャー事故を並べていきます。

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典型の事故と医療費

1. 医療費と医療搬送のスケール感

外務省もグアムの医療体制について以下のように書いてます。

グアムは、米国本土と比較して安心して医療サービスを受けられる状況にはありません。特に専門科については、人材および医療機材が不足しており、脳や心臓など重度の疾患に対処することは困難です。

つまり重症になると現地で治せない→日本・フィリピンに医療搬送→そこに1千万円超が上乗せ、という構造。手術やICUの時点で1千万円、搬送でさらに1千万円、合計2千万円前後の事故が実際に起きてます。

2. 保険会社の公開事例(心筋梗塞・脳疾患・骨折)

SBI損保の公開事例にグアム単独ケースが並んでます。

グアム/コーヒーショップで倒れ救急車で搬送。心筋梗塞と診断され19日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。2,100万円

グアム/吐き気とめまいを訴え救急車で搬送。脳梗塞と診断され7日間入院。家族が駆けつける。614万円

グアム/ショー鑑賞中に意識を失い救急車で搬送。脳内出血と診断され7日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。1,000万円

最後の脳内出血ケースはソニー損保(ジェイアイ傷害火災保険)の公開事例にもあり、そちらでは保険金額不足で別途自己負担が発生と注記されてます。つまり1,000万円の補償でも足りなかったケース。

骨折・整形外科系のケースも複数。

グアム島一周のサイクリング中に下り坂で転倒。頸椎骨折と診断され10日間入院。医師・看護師が付き添い医療搬送。566万円

バスを降りる際に転倒。大腿骨転子間骨折と診断され12日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。491万円

ゴルフコースでプレイ中、コース内にある岩場で足を挫いて救急車で搬送。足関節脱臼骨折と診断され6日間入院・手術。471万円

「滑って転んだだけ」「サイクリングで転倒しただけ」で500万円前後が飛ぶのが現実です。損保ジャパン off! の事例にはグアムで浜辺の貴金属盗難30万円の支払事例もあり、医療費から盗難まで海外旅行保険が実際に機能してるケースは多いことが分かります。

3. 水難事故(溺水死・離岸流・2025年7月の実例)

2025年7月にも邦人旅行者が水難で亡くなってます。総領事館の四半期レポート。

7月下旬、海水浴中の邦人旅行者が溺れて死亡する水難事故が発生しました。

総領事館の旅行者向け注意喚起もこう書いてる。

水難事故:海水浴客が溺れて死亡する事故も発生しています。また、クラゲ、オコゼなどの海中生物にも要注意です。

海水浴で溺れて亡くなるのはグアムで毎年起きてる事故。参考までに米国全般の損保ジャパン off! の事例では、ハワイで海水浴中に溺れて意識不明になりICUで約1ヶ月入院、保険金1,700万円という記録もあります。

4. マリンレジャー・レジャー全般の事故

手引きが観光客の事故例をまとめて列挙してます。

ア ジェットスキー中に転倒して内臓を損傷し、病院で緊急手術が行われた。 イ ダイビング後にボート上で体調が悪くなり、入院した。 ウ 遊泳中に高波にさらわれた。 エ 裸足でビーチを訪れ、鋭利なサンゴを踏み、足裏に裂傷を負った。 オ バーで酒に酔った状態でプールに飛び込み、頸椎損傷の重症を負った。 カ リティディアンビーチでサメに襲われ死亡した。

ジェットスキー・ダイビング・遊泳・ビーチ歩行・バーでの悪ふざけ・ビーチでのサメ襲撃、と日本人旅行者が楽しむ全場面に事故例がある。特に酔っぱらってプールに飛び込む頸椎損傷は、リゾートハイでやりがちなので本気で気をつけてほしいやつ。

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タモンのビーチで裸足で走っていたら、鋭利なサンゴを踏んで足の裏をザックリ切ってしまいました。救急でクリニックに行ったら、縫合と破傷風の処置で思った以上の出費になりました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ハガッニャ日本国総領事館「安全の手引き(グアムで安全に過ごすために)」(令和7年7月改訂)

5. サメ・クラゲ・珊瑚・離岸流(海中生物と地形)

リティディアンビーチのサメ襲撃死亡事例は手引きに明示。島北端で観光客に人気のスポットだけど、手引きが名指しで挙げてる事故現場です。総領事館は2025年8月の注意喚起でも「クラゲ、オコゼなどの海中生物にも要注意」と書いてる。

対策は単純で、裸足で歩かない・ライフセーバーがいるビーチを選ぶ・クラゲシーズンを現地で確認する・飲酒後に泳がない、の4つ。

6. タモンの医療機関(日本語対応あり)

総領事館と外務省B1がタモン所在の医療機関を列挙してます。

(1)FHP Health Center 所在地:548 South Marine Corp Drive, Tamuning (2)Guam Seventh-day Adventist Clinic 所在地:388 Ypao Road, Tamuning (3)Guam Memorial Hospital(GMH)(救急外来あり)所在地:850 Gov. Carlos Camacho Road, Tamuning

日本語対応の窓口は手引きの連絡先セクションに。

グアム旅行者クリニック (671)647-7771/アメリカン・メディカルセンター (671)647-8262 ※通訳(JIS GUAM)(671)727-8808

主要外来クリニックとGMH(救急外来あり)が全てタモン所在なので、タモン滞在者はタクシーで数分以内に救急対応可能。ただし高度先進医療はグアムでは対応困難で、重症は医療搬送になる前提は押さえておきたい。

7. 大晦日〜元日の流れ弾リスク

グアムならではの特殊リスクとして、外務省が明記してる流れ弾事故。

大晦日の夜から元日の明け方にかけて拳銃を発射して(法律違反の行為)新年を祝うことがあります。このため流れ弾で死傷する可能性がありますので、外出は極力控えた方が良いでしょう。

年末年始にタモンに滞在する人は、0時前後の屋外徒歩を避けてください。ホテルのカウントダウンイベントなら問題ないけど、路上やビーチを歩くのは控えたほうがいい時間帯です。

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事故・医療費早見表

事故・疾患事例金額/対応ソース
心筋梗塞・医療搬送19日入院・手術・搬送2,100万円SBI損保
脳内出血・チャーター搬送7日入院・医師看護師付添1,000万円(保険不足)SBI損保/ソニー損保
脳梗塞7日入院614万円SBI損保
サイクリング頸椎骨折10日入院・医療搬送566万円SBI損保/ソニー損保
大腿骨転子間骨折12日入院・手術・搬送491万円SBI損保/ソニー損保
ゴルフ中足関節脱臼骨折6日入院・手術471万円SBI損保/ソニー損保
水難死亡2025年7月邦人旅行者搬送・遺体送還費用総領事館四半期レポート
サメ襲撃死亡リティディアンビーチ死亡総領事館「安全の手引き」

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予防策

  1. 治療救援費用は無制限/2千万円超で設定 — 手引きが名指しで「クレカ付帯では不十分」と言ってる
  2. マリンスポーツ前に保険の免責を確認 — ジェットスキー・ダイビング・サイクリング・ゴルフは免責に引っかかりやすい
  3. 裸足でビーチを歩かない — 珊瑚裂傷・オコゼ・流木、マリンシューズは必須装備
  4. 飲酒後に泳がない・飛び込まない — バーでの飛び込みで頸椎損傷の事例あり
  5. リティディアンはサメ襲撃事例のある場所 — 人気ビーチでも単独遊泳は避ける
  6. 年末年始の深夜外出を控える — 流れ弾事故の時間帯
  7. 救急は911、日本語対応は2クリニック — グアム旅行者クリニック+アメリカン・メディカルセンター

海外旅行保険の選び方と、クレカ付帯との組み合わせ方は北米・ハワイ・グアムの海外旅行保険でまとめています。グアムの医療費は日本人が想像する桁を簡単に超えるので、出発前に補償内容を見直しておいてください。

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もし体調不良・事故に遭ったら

  1. 911に通報 — 警察・救急・消防・沿岸警備隊共通
  2. 日本語対応のクリニックへ — グアム旅行者クリニック +1-671-647-7771/アメリカン・メディカルセンター +1-671-647-8262(通訳JIS GUAM +1-671-727-8808)
  3. 救急外来は Guam Memorial Hospital(GMH) +1-671-647-2330
  4. 海外旅行保険の現地連絡デスクに即連絡 — キャッシュレス診療の事前承認が必要な場合あり
  5. ポリスレポート/医師の診断書を必ず発行してもらう — 保険請求・帰国後の通院継続に必要
  6. 重症なら総領事館へ連絡 — 在ハガッニャ日本国総領事館 +1-671-646-1290/5220、医療搬送の調整支援

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タモンの他のトラブル情報

医療・レジャー以外の手口と対策は、タモン(グアム)の治安まとめから。盗難・強盗の手口はタモンのスリ・ひったくり・強盗、レンタカー・空港・交通トラブルはタモンのレンタカー・空港・交通トラブルに整理しています。

グアム全体の医療制度・法律・保険の備えは、グアムの治安・法律・マナーでまとめています。

よくある質問

グアムの医療費ってどれくらい高い?

在ハガッニャ総領事館「安全の手引き」は「当地の医療費は極めて高額であり、手術やICU(集中治療室)の必要があった場合、1千万円を超えることもあります。また、グアムの医療施設は高度先進医療への対応が困難とされており、重傷・重病になった場合は、医療専用機で日本、フィリピン等へ搬送され、1千万円以上かかるとされています」と明記。SBI損保の公開事例ではグアム心筋梗塞19日入院で2,100万円、脳内出血で1,000万円(保険金額不足で別途自己負担発生)のケースがあります。

クレカ付帯保険だけで足りる?

総領事館が名指しで「クレジットカード付帯の保険では不十分な場合があります」と書いています。数百万円クラスのクレカ付帯だけでは、グアムで実際に起きている1千万〜2千万円の医療費をカバーしきれません。ネット型保険の上乗せで治療救援費用を厚めに備えるのが現実的です。

サメ・クラゲ・珊瑚って本当に被害があるの?

総領事館「安全の手引き」に「リティディアンビーチでサメに襲われ死亡した」「裸足でビーチを訪れ、鋭利なサンゴを踏み、足裏に裂傷を負った」の実例があります。2025年8月の注意喚起でも「クラゲ、オコゼなどの海中生物にも要注意です」と名指し。裸足でのビーチ歩行は避けて、マリンシューズを履くのが基本です。

マリンスポーツは保険でカバーされる?

事前確認必須です。総領事館の事故例にはジェットスキーで内臓損傷・ダイビング後の体調不良による入院・サイクリングで頸椎骨折(566万円)・ゴルフ中の足関節脱臼骨折(471万円)などがあります。保険には「危険なスポーツ」に免責があるケースがあるので、ジェットスキー/スキューバ/サイクリング/ゴルフなどを予定しているなら、出発前に保険会社に適用可否を確認してください。

タモンで日本語対応の病院はある?

グアム旅行者クリニック(+1-671-647-7771)とアメリカン・メディカルセンター(+1-671-647-8262、通訳JIS GUAM:+1-671-727-8808)がタモン地区で日本語対応しています。救急外来のあるGuam Memorial Hospital(GMH)もタモン所在(+1-671-647-2330)。ただし高度先進医療は現地で対応できないので、重症は医療専用機で日本・フィリピンへ搬送されます。

出典

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