オーストラリアでレンタカーを借りる人は多い。左側通行だし日本と同じ感覚で走れると思いがち。でも外務省と在シドニー総領事館のデータを見ると、この国特有の交通リスクがいくつもあります。カンガルーの飛出しで日本人が死亡事故を起こした事例、郊外の未舗装路で脱輪→横転の多発、シートベルト未着用で1,200豪ドルの罰金。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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カンガルー飛出しで死亡事故
外務省が記録しているNT州(北部準州)の事例。
動物を避けようとして急ハンドルを切ったために、日本人旅行者が死亡事故を起こした事例も
夜行性のカンガルーは日没後に道路に出てくる。車のライトに向かって飛び込んでくることもある。大型のカンガルーと衝突すると車も大破しますが、急ハンドルを切るほうが危険。安全の手引きの指示は「動物が道に出てきた場合は、急ハンドル、急ブレーキを避けて、静かにブレーキを踏む」。
SBI損保の事例には「車両に同乗中、運転者が操作を誤り木に衝突しヘリコプターで搬送。腰椎チャンス骨折・肋骨骨折・肝被膜下血腫で14日間入院・手術。看護師付添い医療搬送」→328万円が載っています。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(オーストラリア))
ラウンドアバウト — 「右から来る車が優先」
オーストラリアの郊外には信号のないラウンドアバウト(環状交差点)が非常に多い。在シドニー総領事館はこう書いています。
進入する際は速度を減速し、右側を注視しながら、先に進入している車があれば停止し、通過するのを待ちます
自分から見て右側から来る車両に優先権がある。これが日本にない最大のルール。ラウンドアバウト内に入ったら左側の歩行者にも注意。VIC州では「フックターン(二段階右折)」という独自ルールもある。
Travel Alert 02
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あなたは知っていますか?
郊外の未舗装路で横転事故が多発
WA州(パース管轄)の安全の手引きにはこうあります。
片側1車線で中央分離帯やガードレールが整備されていない部分が多いため、すれ違いの際、左のタイヤが未舗装部分に脱輪することによる横転事故が多発
また、対面2車線で制限速度110km/hの道路も多い。無理な追い越しで正面衝突の死亡事故も起きています。NT州は町と町の距離が遠く、ガソリンスタンドの数が少ないため早め給油が必須。
交通違反は罰金が重い
| 違反内容 | 罰金の目安 |
|---|---|
| シートベルト未着用(QLD州) | 約1,200豪ドル |
| 携帯電話使用(QLD州) | 約1,200豪ドル |
| 飲酒運転(NSW州) | 5,500ドル以下 + 免停3か月〜無期限 or 禁錮最大2年 |
| 無賃乗車(NSW州鉄道) | 反則切符 + 裁判所出廷 |
NSW州では過去に「適正な乗車券を購入せずに乗り越し」で反則切符→裁判所出廷を余儀なくされた事例が報告されています。電車もバスも正規のチケットを。
タスマン海の対岸でもNZのラウンドアバウトと羊・カンガルー類似の動物飛び出しが同じ落とし穴になる。
Travel Alert 03
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アウトバック(内陸部)の運転は別次元
アウトバックを走る予定なら、安全の手引きの「アウトバックでの注意」を熟読すること。要点は:
- 町やガソリンスタンドの間隔が数百km
- 車が故障したら車のそばを離れない(日陰になる)
- スペアタイヤ・工具・水を常に携行
- 未舗装道路は4WD必須、速度を落とす
- 緊急時に備え衛星電話やEPIRB(非常位置指示無線ビーコン)を用意
- 家族や現地警察に旅行計画を知らせておく
- 道路閉鎖標識には必ず従う(冠水で無視して侵入→洪水に巻き込まれた事例あり)
手口早見表
| リスク | 場所 | 対策 |
|---|---|---|
| カンガルー飛出し | 郊外・夜間 | 急ハンドル禁止、静かにブレーキ |
| ラウンドアバウト | 全国の郊外 | 右から来る車が優先、徐行進入 |
| 未舗装路横転 | WA/NT/QLD郊外 | 4WD使用、速度落とす |
| 居眠り運転 | 長距離直線道路 | 2時間ごとに交替 |
| ロードトレイン追い越し | アウトバック | 対向車を何度も確認、無理しない |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
予防策
- ラウンドアバウトは出発前に動画で予習。YouTube等で「Australian roundabout tutorial」を検索
- 夜間の郊外走行は避ける。カンガルー・ウォンバット等の夜行性動物リスク
- 長距離は2時間ごとに運転交替。疲労で居眠り→死亡事故が多い
- 免許証+翻訳証明+パスポート3点セット。1つでも欠けると無免許扱い
- 飲酒運転は絶対にしない。呼気検査は昼夜問わず実施
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
事故に遭ったら
在シドニー総領事館の指示は「慌てず、騒がず、不用意に謝らず」。
- 発生時間と場所を確認
- 相手の車両ナンバー・人相・着衣をメモ
- 人身事故は000に通報
- 「I am sorry」と言わない(過失認定に影響)
- 現場で示談交渉しない
- 可能なら写真撮影、目撃者の連絡先を確保
- 保険会社のアシスタンスデスクに連絡
よくある質問
オーストラリアは左側通行?
はい、日本と同じ左側通行です。ただし制限速度が日本より高く、郊外は110km/hの対面2車線道路も多い。州ごとに独自の交通ルールがあるので事前確認が必要です。
ラウンドアバウトの通り方がわからない。
在シドニー総領事館によると「進入する際は速度を減速し、右側を注視しながら、先に進入している車があれば停止し通過するのを待つ」。自分から見て右側から来る車両に優先権があります。郊外に非常に多いので、運転する予定なら出発前に動画で予習しておきましょう。
カンガルーが道路に飛び出すって本当?
外務省は「夜間、カンガルー等の夜行性動物が道路を横断したり、車のライトに向かって飛び出してきたりする」と明記しています。NT州では「動物を避けようとして急ハンドルを切ったために、日本人旅行者が死亡事故を起こした事例も」あります。動物が出てきたら急ハンドルを切らず、静かにブレーキを踏むのが鉄則。
交通事故に遭ったらどうする?
在シドニー総領事館によると「慌てず、騒がず、不用意に謝らず」が基本。発生時間と場所を確認、相手の車両ナンバー・人相・着衣をメモ、人身事故なら000に通報、現場で「I am sorry」と言わない、現場で示談交渉しない。写真撮影と目撃者の連絡先確保も重要です。