ドバイで酒を飲んだら逮捕?UAEの飲酒・PDA・CBD・SNS規制を一次ソースで整理
最終更新: 2026-04-25
「ドバイって酒も飲めるし、観光客には寛容でしょ?」。半分は合ってるけど、半分は危ない。UAEは7つの首長国の連邦で、飲酒ルール・服装規制・SNS規制まで首長国ごとに違う。ホテルのバーで飲むぶんにはOKでも、缶ビール片手に外を歩いた瞬間に違法。CBDオイルをスーツケースに入れてドバイで乗り継ぎしただけで逮捕された日本人が複数。Googleレビューに悪口を書いて罰金+携帯押収。「知らなかった」は一切通用しない国です。
出発前に、ここだけは押さえておこう。
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飲酒の「場所・許可・首長国」レイヤー
UAEの飲酒ルールは「どこで飲むか」「誰が買うか」「どの首長国か」で3重に変わる。
まず場所。外務省は「自宅、レストランやバー等の指定された場所以外での飲酒、酩酊は違法です」と明記。ホテル内のレストランやバーなら大丈夫だけど、ビーチや公園で缶を開けるのは完全にNG。飲酒に伴うトラブルで警察に拘束される事案も「散見されます」と書かれている。酔って外に出ること自体がリスクだと覚えておこう。
次に購入。ドバイでは短期滞在者(旅行者)はパスポート提示で酒を買えるけど、在住者はリカーパーミット(許可証)が必要。2019年末以降、アブダビと北部首長国(シャルジャを除く)では在住者の購入許可証は原則不要になったけど、ドバイではまだ在住者は許可制。
そして最大の注意点がシャルジャ首長国。外務省は「シャルジャ首長国では、外国人を含め、飲酒は禁止されています」とはっきり書いている。ドバイから車で30分のシャルジャに足を延ばすなら、酒は一切ダメ。
持ち込み量にも上限がある。免税で持ち込めるのはアルコール類合計4Lまで(缶ビール355mlは24缶まで)。そしてラマダン中は一切のアルコール類の持込みが禁止される。
ラマダン期間は飲食・喫煙も人前でNG
ラマダン(断食月)中のルールはさらに厳しくなる。
ラマダン(断食月)中は、夜明け前の礼拝の呼びかけ前から日の入りまでの間、人目につく場所での飲食や喫煙は慎んでください。 外務省 安全対策基礎データ
在UAE大使館の手引きも「戸外や人前で飲酒、飲食、喫煙をしない」と重ねて書いている。つまりラマダン期間中は、昼間に水を飲む行為すら人目につく場所では避けるべきということ。ホテル内のレストランで食事をする分には問題ないけど、路上やモールのフードコートでは気をつけよう。
ラマダンの時期は毎年ずれる(イスラム暦に従うため)ので、出発前に日程を確認しておくこと。
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あなたは知っていますか?
公の場での抱擁・キスは「懲役」の判例がある
日本人カップルが一番踏み抜きやすいのがPDA(Public Display of Affection)。
外国人による駐車中の車内や公共の場所での抱擁やキス、相手を侮辱するしぐさ等の行為が摘発され、裁判で懲役などの実刑判決を受ける事案が発生していますのでご注意ください。 外務省 安全対策基礎データ
「キスくらいで逮捕?」と思うかもしれないけど、実刑判決が出ている事実がある。駐車中の車内でも摘発対象。ドバイの観光エリアは比較的寛容な空気があるけど、法律上はアウトなので、見つかれば処罰される可能性がある。
さらに深いレベルでは、婚姻関係にない男女の性的関係、同性愛関係、女装も犯罪として規定されている。日本では犯罪にならない行為がUAEでは刑事処分の対象になるという構造を、頭に入れておく必要がある。
シャルジャのドレスコードは法律で決まっている
ドバイやアブダビは「比較的自由な気風がある」と外務省も書いている。ただし、肌を露出した服装は男女問わずなるべく避けるべきで、「場所によっては入場を断られたり、注意されたりする場合があります。地方では女性が露出度の高い服装をしていて、いやがらせを受けた事案」も起きている。
特にシャルジャ首長国は外務省が名指しで「外国人を含め、女性による肌を露出した服装を禁止している等、一般的に規制が厳しい傾向にあります」と警告。在UAE大使館の手引きも「女性は露出の多い服装を避ける」を宗教的配慮の筆頭に挙げている。
モスクを訪問する場合は、男女ともに肌の露出は最小限に。礼拝中の人に話しかけたり、前を横切ったりしないこと。黒いアラブの民族衣装をまとった女性に安易にカメラを向けたり、話しかけたりする行為も「身柄拘束、国外退去等の厳しい処分」の対象になると外務省は書いている。
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CBDオイルは「乗り継ぎだけ」でも逮捕される
UAEの薬物規制で一番怖いのが、日本では普通に買えるCBD関連製品。在ドバイ総領事館が2025年9月に出した注意喚起がこれ。
昨今、当地におきまして、CBD関連製品を所持していたことで邦人が逮捕拘束される事例が複数発生しています。ドバイ国際空港における乗り継ぎ時の検査によってCBD関連製品が発見され、逮捕拘束された事例も生じています。 在ドバイ日本国総領事館「CBD関連製品に関する注意喚起」2025年9月22日
ポイントは「乗り継ぎでも逮捕」という部分。ドバイ経由でヨーロッパやアフリカに行く人は多いけど、スーツケースにCBDオイルやCBDグミが入っていたら、乗り継ぎの荷物検査で引っかかる。
日本国内や他国で「麻薬に該当しない」CBD製品(CBD・CBN・CBGを含有する製品)として流通していても、UAEでは麻薬として摘発の対象。違法薬物全般について、外務省は「違反者に対しては、死刑が科せられる場合もあります」と書いている。
個人の常備薬も規制対象品なら没収される。持込み可能かどうか、事前に駐日UAE大使館に照会しておくのが安全。処方薬の国別マップも参考にしてほしい。薬物で死刑になる国のまとめもあわせて読んでおこう。
SNS投稿・写真撮影の「思わぬ地雷」
UAEではSNSの規制が独特に厳しい。在ドバイ総領事館が繰り返し注意喚起を出しているポイントをまとめると:
Googleレビューの悪口で罰金+携帯押収。2024年の総領事館注意喚起によると、サービスへの不満をGoogleクチコミやインスタグラムに投稿した際に、「相手方を誹謗中傷するような内容を書き込んだ人物に罰金が科され、利用していた携帯電話が押収された事案」が報じられている。事実に基づく批判でも、強い文言はアウト。
撮影禁止施設での撮影は身柄拘束。軍事施設、経済インフラ施設(石油施設、発電施設等)、橋梁、政府関連の建物、外交団施設、空港等を許可なく撮影するのは禁止。在留邦人が実際に警察に身柄拘束された事案も発生している。
SNSでの政府批判・宗教冒涜は法律違反。「UAE及び政府機関の利益、その評判、地位を害する情報等を広めること」「イスラム教等の宗教を冒涜するもの」は法で処罰されると規定されている。
日常のトラブル撮影にも罰金。在ドバイ総領事館の日常ルール注意喚起(2022年)には驚くような罰金リストが載っている。
| 行為 | 罰則 |
|---|---|
| 事故現場に群がる野次馬行為 | 1,000ディルハムの罰金 |
| 事故・災害の被害者を無断撮影 | 6ヶ月以上の拘留、15万〜50万ディルハムの罰金 |
| 乱闘の様子を撮影しSNSに公開 | 1年以上の拘留、10万ディルハム以上の罰金 |
| メッセンジャーで「idiot」と罵倒 | 60日間の拘留、2万ディルハムの罰金 |
| 路上で洗車 | 500ディルハムの罰金 |
| 車を汚れたまま放置 | 500ディルハムの罰金 |
事故現場をスマホで撮ってSNSにアップする行為は、日本なら不謹慎だけど犯罪ではない。UAEでは6ヶ月以上の拘留と最大50万ディルハム(約2,000万円)の罰金。メッセージアプリで相手に「バカ」と送っただけで60日拘留と2万ディルハム(約80万円)の罰金が科された実例もある。
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DCCって知ってますか?
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UAEで法に触れた場合、「知らなかった」は通用しない。まず落ち着いて、以下の連絡先を使おう。
- 警察: 999
- 在UAE日本国大使館(アブダビ管轄): +971-2-443-5696
- 在ドバイ日本国総領事館(ドバイ・北部首長国管轄): +971-4-293-8888
短期旅行者は出発前にたびレジに登録しておくこと。UAEで事件や事故が発生した際に、大使館・総領事館から安全情報がメールで届く。
UAEの罰金事例は海外の罰金マップ、薬物規制の全体像は大麻・ドラッグが死刑になる国、処方薬の持ち込みリスクは処方薬の国別マップもあわせて確認しておこう。UAEより一段厳しいサウジアラビアの飲酒全面禁止と写真撮影規制も、湾岸を周遊する人は要チェック。
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準備はできていますか?
出典
本記事の情報は以下の公的ソースに基づいています。
- 外務省 安全対策基礎データ(UAE)
- 在UAE日本国大使館「安全の手引き」
- 在ドバイ日本国総領事館「CBD関連製品に関する注意喚起」(2025年9月)
- 在ドバイ日本国総領事館「日常生活において注意すべきルール」(2022年10月)
- 在ドバイ日本国総領事館「滞在中に注意すべき事項」(2024年10月)
- 在ドバイ日本国総領事館「滞在中に注意すべき事項」(2023年10月)
- 在ドバイ日本国総領事館「海外安全対策情報」(2024年4月)
よくある質問
ドバイ旅行中、ホテルのバー以外でお酒は飲めないの?
自宅、レストランやバー等の指定された場所以外での飲酒・酩酊は違法です(外務省)。ホテル内のレストラン・バーなら飲めますが、路上や公園で缶ビールを開けるのはアウト。酒類の購入もドバイでは短期滞在者はパスポート提示が必要で、在住者はリカーパーミットが要ります。シャルジャ首長国は外国人含め飲酒自体が禁止です。
ラマダン中のUAE旅行で気をつけることは?
夜明け前の礼拝の呼びかけ前から日の入りまでの間、人目につく場所での飲食や喫煙を慎む必要があります(外務省)。在UAE大使館の手引きも「戸外や人前で飲酒、飲食、喫煙をしない」と明記。さらにラマダン中はアルコール類の持込みが一切禁止になります。ホテル内のレストランで飲食する分には問題ありませんが、外に出たら水も見えない場所で飲むのが基本です。
ドバイでカップルが手をつないだり、キスしたりするのは大丈夫?
外務省は「外国人による駐車中の車内や公共の場所での抱擁やキス、相手を侮辱するしぐさ等の行為が摘発され、裁判で懲役などの実刑判決を受ける事案が発生しています」と明記しています。手つなぎ程度はドバイの観光エリアで目立ったトラブル報告は出ていませんが、抱擁やキスからは明確にリスクゾーン。婚姻関係にない男女の性的関係や同性愛関係も犯罪として規定されています。
CBDオイルをスーツケースに入れてドバイ経由で乗り継ぎしても平気?
在ドバイ総領事館が2025年9月に「CBD関連製品を所持していたことで邦人が逮捕拘束される事例が複数発生」「ドバイ国際空港における乗り継ぎ時の検査によってCBD関連製品が発見され、逮捕拘束された事例も生じています」と注意喚起を出しています。日本や他国で合法でも、UAEでは麻薬扱い。乗り継ぎだけでも荷物検査でアウトです。
ドバイでGoogleレビューに悪い口コミを書いたらどうなる?
在ドバイ総領事館(2024年10月)によると「享受したサービスへの不満をGoogle(クチコミ)やインスタグラムといったソーシャルメディアに投稿した際に、相手方を誹謗中傷するような内容を書き込んだ人物に罰金が科され、利用していた携帯電話が押収された事案」が報じられています。事実に基づく批判でも、強い文言は処罰対象になり得ます。帰国後に書くか、文言を慎重に選ぶのが安全です。