バリ島は「南国リゾート」のイメージが強いけど、健康リスクに関してはかなり注意が必要です。外務省がバリ島を名指しで警告しているのが狂犬病と水難事故。さらに損保ジャパンのデータには、ダイビング送迎ワゴン横転でシンガポールへ緊急移送689万円という保険金事例が載っています。
ここではバリ島滞在で知っておくべき健康リスクと、いざという時の病院情報をまとめます。
Travel Alert 01
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狂犬病 — バリ島は外務省が名指しで警告
バリ島で最も注意すべき健康リスクが狂犬病です。外務省はこう書いています。
特に観光地であるバリ島でも狂犬病が発生しているので、バリ島を訪れる際には注意が必要です。狂犬病はイヌだけでなく、サル、ネコ、リス等の哺乳類やコウモリからも感染する可能性があります。狂犬病は発症するとほとんどの場合は死に至ります。
ポイントは「犬だけじゃない」ということ。バリ島にはウブドの猿の森(モンキーフォレスト)のようにサルと触れ合えるスポットがあるけど、サルに噛まれても狂犬病のリスクがある。飼い犬も含め、動物にはむやみに手を出さないでください。
もし噛まれたり、ひっかかれたりしたら。
まず傷口を石鹸と水でよく洗い流し、速やかに医療機関を受診し、暴露後ワクチンの接種や狂犬病免疫グロブリン等の処置を受けてください。
バリ島の道を歩いていたら野犬が急に近づいてきて、手を引っ込める前に軽く噛まれました。「血は少ししか出てないし大丈夫でしょ」と思ったけど、念のため病院に行ったら即ワクチン接種。狂犬病は発症したらほぼ助からないと聞いて、すぐ受診してよかったと心底思いました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 安全対策基礎データ」)
水難事故 — 経験者でも流される
バリ島はサーフィンやダイビングが人気だけど、海の危険性は甘く見ないでください。外務省はこう書いています。
一部海域では潮の流れが速く、経験を積んだサーファーやダイバーでも危険なことがあります。大きな波で沖合に流されると戻れなくなり、過去には日本人を含む外国人旅行者が犠牲となる事故も発生しています。
さらに。
遊泳禁止の看板が立っている浜辺は、急に深くなっていたり潮の流れが乱れていたりして大変危険です。
「経験者でも危険」「日本人の死亡事故あり」というのがポイント。遊泳禁止の看板を無視するのは絶対にやめてください。
バリ島のビーチでサーフィンをしていたら、急に強い潮の流れに巻き込まれて沖に流されました。必死にパドルしても全然戻れなくて、近くにいたローカルサーファーに助けてもらいました。後で聞いたら、そのポイントは潮の流れが急変するエリアで、現地の人でも気をつける場所だったそうです。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 安全対策基礎データ」)
Travel Alert 02
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ダイビング送迎ワゴン横転 — シンガポール緊急移送で689万円
バリ島の道路はけっこう危険です。損保ジャパンの事故事例にこんな記録があります。
バリ島にてダイビングスポットへの送迎用ワゴン車が横転。骨折・外傷多の重傷。現地病院に一旦収容されたが、プライベートジェット機にてシンガポールへ緊急移送。海外入院11日間。家族付き添いにて車椅子にて帰国。帰国後、継続入院。支払保険金:689万円
26歳女性の事例で、ダイビングに行く途中のワゴン車が横転という事故。バリ島では重傷を負うと島内では対応しきれず、シンガポールまでプライベートジェットで搬送されることがあります。これが689万円。保険に入っていなかったら、と考えるとゾッとします。
また、インドネシアでの事例としてホテルのプールで溺死、保険金3,032万円という記録もあります(バリ島固有の事例とは限りません)。
| 事故内容 | 保険金額 | 出典 |
|---|---|---|
| ワゴン車横転→シンガポール緊急移送(バリ島) | 689万円 | 損保ジャパン off! |
| ホテルプール溺死(インドネシア) | 3,032万円 | 損保ジャパン off! |
バリ島では交通事故だけでなく、深夜のタクシー移動中に偽の警察官に金銭を要求されるケースも報告されている。移動手段はGrabやGojekなどの配車アプリを使うのが安心です。
デング熱 — リゾートでも蚊に注意
バリ島でもデング熱は発生します。外務省はこう書いています。
デング熱は軽症であれば1週間程度で回復しますが、重症化してデング出血熱となると、最悪の場合、死に至ることもあります。3日以上の発熱が続く場合には感染を疑い、医療機関を受診してください。
解熱剤の選び方も重要。
発熱・疼痛の治療にはアセトアミノフェン(当地での商品名はPanadol, Tylenolなど)のみを使用し、出血を悪化させる恐れのあるバファリン(アセチルサリチル酸)は使用しないようにしてください。
バリ島で高熱が出たら、自己判断で市販の鎮痛剤を飲むのは危険。デング熱の可能性を考えて病院へ行ってください。蚊対策として、外務省はDEET30など成分濃度の高い虫除け剤の使用を推奨しています。
Travel Alert 03
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バリ島の医療事情 — 重症時はシンガポールへ搬送
外務省によると、インドネシアの医療水準には地域格差があります。
大都市では医師数が増加し、病院施設・機材の整備も進んできていますが、地方では専門医が不足しており、病院の整備が遅れています。
バリ島はジャカルタと比べると「地方」に該当します。さらに。
私立病院は比較的利用しやすいですが、受診時に保証金(場合によっては数千米ドル以上)を要求されることもあります。
複雑な手術はインドネシアではおすすめできないと外務省は明記しており、重症時はシンガポールなど近隣国への緊急搬送が必要になります。先ほどの689万円の事例がまさにこのパターンです。
バリ島の日本語対応病院
外務省の安全対策基礎データに掲載されている、バリ島(デンパサール)の日本語対応医療機関です。
| 病院名 | 電話番号 | 日本語対応 |
|---|---|---|
| BIMC Hospital | +62-8113999755 | あり |
| Kasih Ibu General Hospital | +62-813-3878-6919 | あり |
| Nusa Medica Clinic | +62-817-1781-1911 / +62-81-808-811-911 | あり |
| タケノコ診療所バリ | 0361-4727288 | あり |
出発前にこれらの番号を携帯に保存しておいてください。
緊急時の連絡先として、バリ・クライシス・センター(0361-251177) も覚えておくと安心です。災害、交通事故、救急車、消防車、警察への通報に対応しています。
予防策
- 動物には絶対に触らない — 犬・猫・サル、子犬・子猫含む。飼い犬もNG。噛まれたら即受診
- 遊泳禁止の看板を無視しない — 潮の流れが急変するエリアで日本人の死亡事故が発生している
- 天候と潮流を事前に確認 — 現地のサーフショップやダイビングショップに聞く
- 虫除けスプレー(DEET30以上)と長袖を持参 — デング熱は蚊媒介
- 高熱が出たらバファリンを飲まない — デング熱の場合は出血を悪化させる。アセトアミノフェン(パナドール等)のみ
- 水道水は飲まない、氷も避ける — ミネラルウォーターを利用
- BIMC Hospitalの番号を携帯に保存 — +62-8113999755(日本語対応)
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
もし体調を崩したら・怪我をしたら
- BIMC Hospital(日本語対応)に連絡 — +62-8113999755
- 海外旅行保険の事故受付窓口にも連絡 — キャッシュレス診療の案内を受ける
- 動物に噛まれた・ひっかかれた場合は傷口を石鹸と水で洗い、症状がなくても即受診 — 狂犬病は発症後ほぼ100%致死
- 高熱が3日以上続いたらデング熱を疑って病院へ — バファリン系の鎮痛剤は使わない
- 緊急時はバリ・クライシス・センター(0361-251177) — 救急車手配に対応
- 在デンパサール日本国総領事館 — 0361-227628
上記のような事故・怪我は、海外旅行保険でカバーできる可能性があります(治療費用・救援者費用・医療搬送費)。689万円のシンガポール緊急搬送も、保険に入っていたからこそ対応できたケースです。クレカ付帯保険だけでは補償額が不足する可能性があるので、ネット型の海外旅行保険との組み合わせで備えるのが一般的です。保険選びの比較は東南アジア海外旅行保険ガイドでまとめています。
バリ島で病院や保険会社に連絡するにはデータ通信が必要です。Wi-Fiが使えない場所も多いので、海外eSIM比較ガイドで渡航前に通信手段を確保しておくと安心です。
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準備はできていますか?
バリ島の他のトラブル情報
健康リスク以外のトラブルは、バリ島の治安と危険ポイントからまとめて確認できます。
インドネシア全体の法律・マナー(薬物規制・イスラム文化・狂犬病リスクのある地域など)は、インドネシアの治安・法律・マナーでまとめています。
よくある質問
バリ島で野犬やサルに噛まれたらどうすればいい?
まず傷口を石鹸と水でよく洗い流してください。その後、速やかに医療機関を受診し、暴露後ワクチンの接種を受ける必要があります。外務省は「狂犬病は発症するとほとんどの場合は死に至ります」と警告しており、症状がなくても必ず受診してください。BIMC Hospital(+62-8113999755・日本語対応)が利用しやすいです。
バリ島の海で泳ぐのは危険?
場所と時期によります。外務省は「一部海域では潮の流れが速く、経験を積んだサーファーやダイバーでも危険なことがあります」と書いています。遊泳禁止の看板が立っている浜辺には絶対に入らないでください。過去に日本人を含む外国人旅行者の死亡事故も発生しています。
バリ島で日本語が通じる病院はある?
あります。外務省の安全対策基礎データに掲載されている日本語対応の医療機関は、BIMC Hospital(+62-8113999755)、Kasih Ibu General Hospital(+62-813-3878-6919)、Nusa Medica Clinic(+62-817-1781-1911)、タケノコ診療所バリ(0361-4727288)の4施設です。出発前に番号を携帯に保存しておきましょう。
バリ島で重症になったらどうなる?
バリ島は地方に分類され、ジャカルタと比べて医療水準が限られています。重症の場合、プライベートジェット機でシンガポールへ緊急移送されるケースがあります。損保ジャパンの事例では、ワゴン車横転による重傷でシンガポールへ緊急移送、保険金689万円という記録があります。
バリ島の医療費はどれくらいかかる?
私立病院は自由診療で、外務省は「受診時に保証金(場合によっては数千米ドル以上)を要求されることもあります」と書いています。損保ジャパンの事例では、ワゴン車横転事故で689万円、インドネシアのホテルプール溺死で3,032万円の保険金支払い記録があります。海外旅行保険なしでの受診はかなりリスクが高いです。