バリ島は世界中から旅行者が集まるリゾートだけあって、観光客を狙った詐欺・ぼったくりも多い。なかでも外務省が「バリで多く発生しています」と名指しで警告しているのが「お金見せて」詐欺。ほかにもSNS経由の格安チケット詐欺や偽予約サイトなど、手口は年々巧妙になっています。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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よくある手口
手口1:「お金見せて」詐欺 ― バリで多発
外務省が具体的に手口を記載しています。
見知らぬ外国人男性から英語で声を掛けられ(途中で流暢な日本語に変わる場合もある)、「ドバイから来た」、「日本にも行ったことがある」、「日本人と話せて光栄だ」、「日本に行きたいから勉強のために日本のお金を見たい」、「インドネシアに来たばかりでインドネシアルピアがよく分からないからルピアを見たい」等と言われます。財布を見せたり、お金を見せたり渡したりすると、現金を抜き取られるというものです。
ポイントは「英語で話しかけてきて、途中で流暢な日本語に切り替わる」ところ。日本語で親しげに来られると警戒心が下がりやすいけど、それこそが狙い。
バリのビーチ沿いを歩いていたら、外国人の男性に英語で話しかけられました。「ドバイから来た、日本が大好き」と言われて会話が盛り上がったところで「日本のお金を見せてほしい」と。つい財布を出したら、札を手に取って数えるフリをしながら何枚か抜き取られていました。気づいたのは別れた後です。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 安全対策基礎データ」)
手口2:SNS経由の格安チケット詐欺・偽予約サイト
外務省はSNS詐欺の増加についてこう警告しています。
インスタグラムなどSNSを通じた詐欺が増加しています。例えば、インスタグラム掲載のコンサートや航空券等の格安チケット購入に当たり、先方にコンタクトするとWhats Appで直接連絡を取り合うように誘導され、言われるがままに購入代金の振り込みをすると、連絡が途絶え、結果として振込金額をだまし取られるという詐欺被害が増えています。
さらにゴルフ場などの偽インスタグラムサイトも増えていて、「WhatsAppでのやり取りに移行 → 前払い → 連絡途絶」というパターンが共通しています。
インスタで見つけたバリ島のアクティビティ予約アカウントが安かったので、DMしたらWhatsAppに誘導されました。「先払いで割引」と言われて振り込んだら、そのまま既読スルー。アカウントも消えていて、完全にやられました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 安全対策基礎データ」)
手口3:警察官・入管職員を装った金銭要求
外務省はこうも書いています。
深夜や早朝に市内をタクシーで移動中、警察官や入管職員を名乗る者からパスポート・身分証明書等の提示を求められ、応じられない場合、法外な金銭を要求されるケースが見られます。
外務省によると、警察当局は「路上で外国人の身分を確認することはあるが、その場で罰金を徴収するケースは基本的にない」としています。その場で現金を要求されたら、それは本物の取り締まりではない可能性が高いです。そもそもバリ島の深夜の道路は交通事故のリスクも高いので、夜間の不要な外出自体を避けるのがベスト。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
予防策
外務省と安全の手引きの内容をもとにまとめます。
- 見知らぬ人に財布を見せない・お金を渡さない ― 「お金見せて」系の声掛けはすべて詐欺。どんなに親しげでも、財布を出した時点で負け
- SNSの格安チケット・予約は公式サイトで裏取り ― WhatsAppに誘導されて前払いを求められたら詐欺を疑う。正規代理店や公式サイト経由で予約する
- パスポートのコピーを常に携帯 ― 身分証提示を求められたときにコピーで対応できる。原本はセキュリティポーチに入れてホテルの金庫に保管するのが安心
- 深夜・早朝のタクシー移動では配車アプリを使う ― 外務省は「GojekやGrab等の配車アプリを利用する場合には、乗車時にアプリ上で登録されている車両ナンバー、運転手及び行き先を確認する」と案内しています
- 電子税関申告は公式サイトから ― 外務省は「電子税関申告の詐欺サイトが出回っている」「仲介業者のサイトから申請してしまい多額の手数料を徴収される被害」が発生していると警告しています
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
もし詐欺に遭ったら
- その場で追いかけない ― 相手がグループの場合、追いかけると危険
- 警察に届け出る ― インドネシア緊急通報は112、警察は110
- 在デンパサール日本国総領事館に相談 ― (0361) 227-628。邦人援護の窓口として対応してくれる
- クレジットカード会社に連絡 ― カード情報を渡してしまった場合は、すぐにカードを停止する
上記のような被害は、海外旅行保険でカバーできる可能性があります(携行品損害・盗難保険)。クレカ付帯+ネット保険の組み合わせで備えるのが一般的です。補償額の選び方は東南アジア旅行の保険ガイドにまとめています。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
バリ島の他のトラブル情報
「お金見せて」詐欺以外のトラブル(スリ・ひったくり、狂犬病、水難事故など)は、バリ島の治安と危険ポイントからまとめて確認できます。
インドネシア全体の法律・マナー(薬物規制・イスラム文化・左手のタブーなど)は、インドネシアの治安・法律・マナーでまとめています。
よくある質問
バリ島で一番多い詐欺の手口は?
外務省が「バリで多く発生しています」と名指しで注意喚起している「お金見せて」詐欺です。見知らぬ外国人男性が話しかけてきて、日本のお金やインドネシアルピアを見せてほしいと頼み、財布から現金を抜き取る手口です。
「お金見せて」詐欺の犯人はどんな人?
外務省によると「見知らぬ外国人男性から英語で声を掛けられ(途中で流暢な日本語に変わる場合もある)」とされています。「ドバイから来た」「日本にも行ったことがある」などと親しげに話しかけてくるのが特徴です。
バリ島でSNS詐欺に遭わないためには?
外務省はインスタグラム等SNSを通じた格安チケットや偽予約サイトの詐欺が増加していると警告しています。WhatsAppでの直接やり取りに誘導されたら要注意。公式サイトや正規代理店以外での購入・予約は避けてください。
バリ島で詐欺に遭ったらどこに相談すべき?
在デンパサール日本国総領事館((0361) 227-628)に相談できます。警察への届出は証拠として重要なので、被害に遭ったらなるべく早く届け出てください。