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モンテビデオの強盗 バー睡眠薬と短時間誘拐【2026】

モンテビデオの睡眠薬強盗の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

「比較的安全」と言われるウルグアイですが、首都モンテビデオではバーで睡眠薬入りの飲み物を飲まされて金品を強奪される事例が大使館の公表事例に載っています。さらに、過去には短時間誘拐(Express Kidnapping)がアルゼンチンの手口を模倣して一時的に流行した時期も。観光シーズンであるVerano Azul(南半球の夏・12〜2月)には外国人標的の犯罪増加が警告されています。

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バーで知り合った女性に薬を盛られる

大使館の事例集にこう載っています。

バーで知り合った女に睡眠薬入りの飲み物を飲まされ、金品を奪われた。

中南米全般で見られる古典的な睡眠薬強盗(drugging robbery)です。手口の典型はこう。

  1. バー・クラブで現地人(多くは女性)から声をかけられ意気投合
  2. 「もう一杯おごるよ」「うちで続きを飲もう」など誘導
  3. 飲み物に睡眠薬・強い鎮静剤(ベンゾジアゼピン系など)が混入
  4. 数十分後に意識朦朧/記憶を失う
  5. 部屋・路上に放置される間に金品・カード・スマホを強奪

ウルグアイ大使館の防犯項目にもこの一文。

薬物が混入されている危険があることから、知らない人から渡された飲み物や食べ物には、口をつけない。

シンプルだが鉄則。バーで知り合ったばかりの相手から渡される飲み物は受け取らない、これに尽きます。

なぜウルグアイでも起きるのか

ウルグアイは銃保有率世界5位、麻薬組織の抗争で殺人が起きている国です。「ヨーロッパ系白人が多くて治安が良い」イメージとのギャップが大きいだけで、組織犯罪のインフラは存在しています。アルゼンチンに近く、ブエノスアイレスから日帰りで来る旅行者も多いため、国境を越えて手口が移植されやすいのもポイントです。

Travel Alert 02

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Verano Azul(12〜2月)の短時間誘拐リスク

外務省のテロ・誘拐情勢ページにこう書いてあります。

2015年以降、ウルグアイでは誘拐事件は発生していません。以前は、短時間誘拐(ATM機に連れて行き、現金を引き出させた後解放するもの等)の被害が発生していましたが、現在、同犯罪被害は報告されていません。

2017年に、アルゼンチンで行われた手口を模倣し、当地でも同被害が複数報告されていましたが、一時的なものであり、現在、同犯罪被害はほとんど報告されていません。

ここまで読むと「もう安心」と思いますが、続きが大事。

外国人が多数訪れる観光シーズン(通称:Verano Azul 12月~2月)においては、外国人観光客を標的とした短時間誘拐を含む一般犯罪が増加する可能性もあることから、十分な注意が必要です。

つまり12〜2月にウルグアイ(特にプンタ・デル・エステなど沿岸リゾート)に行くなら短時間誘拐の警戒は必要

短時間誘拐の典型手口:

  • タクシーや見知らぬ車に乗せられATMに連行
  • 1日の引出限度額まで現金を引き出させる
  • 翌日も追加引出を強要されるケースもある
  • 家族・知人に身代金を電話で要求するケースもある

自衛策 --- バー・夜遊び・移動中

バー・クラブ

  • 知らない人から渡された飲み物は受け取らない(大使館防犯項目15番の原文)
  • グラスから目を離さない、トイレに立ったら新しい飲み物を頼む
  • 1人で深夜まで飲まない、複数人で行動する
  • 旧市街シウダ・ビエハの夜間飲み歩きはレベル1指定地区が含まれるので避ける

ATM周辺

  • ATM操作中に「手伝う」と声をかけてくる人物に応じない
  • 暗証番号を入力する瞬間を見られないよう手で隠す
  • C2-handbook防犯項目: 「銀行、両替所で現金を入手した後は自宅(ホテル)へ戻るまで細心の注意を払う」
  • 1日の引出限度額を低めに設定しておく(短時間誘拐対策)

タクシー・配車

  • 流しのタクシーは避け、UBERかホテル手配のタクシーを使う
  • UBERでも来た車のナンバー・運転手の顔がアプリ表示と一致するか確認
  • 行先と異なるルートを通り始めたらその場で降りる意思を伝える

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強盗に遭遇したら --- 抵抗しない

C2-handbook の原文がそのまま指針です。

<万が一、強盗等に遭遇した場合の措置> ○冷静になる。 ○絶対に抵抗しない。 ○相手の顔、目を見ない。犯人は顔を覚えられることを嫌がり、顔を見ると危害を加えられる恐れがある。 ○財布等を取り出そうとしてむやみに上着やズボンのポケットに手を入れない。犯人から武器を取り出すと勘違いされ、けん銃で撃たれる可能性がある。

ウルグアイは銃保有率世界5位の国。抵抗しない、目を合わせない、ポケットに勝手に手を入れないを徹底。

中南米地域の参考: 保険金支払事例

ウルグアイ単独の保険会社事例は公表されていませんが、南米地域の参考として、ペルーで髄膜炎による高額医療搬送で1,654万円(ジェイアイ傷害火災)、脳梗塞で1,144万円(SBI損保)の支払事例が公開されています。睡眠薬強盗の場合、短期間でも入院が必要になるケースがあり、海外旅行保険の医療補償・救援者費用は必須レベル。

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出発前にできること

  1. 海外旅行保険のキャッシュレス対応を必ず確認
  2. クレジットカードは1枚を限度額低めで持ち、メインは別保管
  3. ATM引出限度額を低めに設定しておく
  4. 緊急連絡網(家族・大使館・カード会社)をスマホと別紙に
  5. 旧市街・夜遊びの単独行動は避ける

Travel Alert 05

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被害に遭ったら

  • 救急車 105、警察 911
  • 在ウルグアイ日本国大使館: +598-2418-7645
  • 病院: 英国病院 +598-2487-1020 / スペイン病院 +598-1920-5050
  • クレジットカードは即利用停止
  • 警察で被害届(保険請求に必須)
  • 薬物検査の血液検査を依頼

よくある質問

モンテビデオで睡眠薬強盗に遭わないためには?

バー・クラブ・観光地で知らない人から飲み物・食べ物を受け取らないこと。グラスから目を離さない、トイレに立ったら新しい飲み物を頼むのが基本。大使館も「薬物が混入されている危険があることから、知らない人から渡された飲み物や食べ物には、口をつけない」と明記しています。

短時間誘拐(Express Kidnapping)はウルグアイでも起きる?

2017年にアルゼンチンの手口を模倣して一時的に発生しましたが、2025年現在の届出件数はゼロ。ただし大使館はVerano Azul(12〜2月の観光シーズン)に外国人標的の短時間誘拐が発生する可能性を警告しています。

睡眠薬を盛られたかもと感じたら?

強い眠気・記憶の飛び・頭痛などがあれば、信頼できる人に連絡して病院で血液検査。被害があれば警察 911 で通報、在ウルグアイ日本国大使館 +598-2418-7645 へ。海外旅行保険のキャッシュレス対応病院は英国病院(Hospital Britanico)など首都の私立総合病院。

出典

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