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サンパウロのスリ 自転車ひったくりと空港置き引き【2026】

サンパウロのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

サンパウロ州の2024年の強盗は1日あたり約617件。人口10万人あたりの強盗発生件数はサンパウロ市で約1,074件で、日本の約542倍。しかもこの数字は「被害届が出ないケースが多くある」状態でのもの。そして「凶悪事件の9割は拳銃が使用されている」と在サンパウロ総領事館の手引きが明記しています。

スリやひったくりですら、抵抗すれば銃撃される可能性がある。日本の窃盗とは根本的にレベルが違います。同じ中南米ではリマも拳銃強盗が日常化していて、抵抗しないルールは共通。

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パウリスタ大通りの自転車ひったくり — スマホを出した瞬間を狙われる

在サンパウロ総領事館の邦人被害事例集で最も件数が多いのが、路上でスマートフォンを操作中に自転車で近づいてひったくる手口。パウリスタ大通りの歩行者天国中でも、セー広場でも、リベルダージでも、配車アプリのためにスマホを出した瞬間に奪われています。

TESTIMONY · 旅行者A
サンパウロ市立劇場前の交差点で携帯電話で通話しながら歩いていたところ、自転車の男が追い越しざまに携帯電話をひったくって逃走した。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在サンパウロ総領事館「邦人被害事例集」2024年3月版

配車アプリを待つためにスマホを出す → ひったくられる、という悪循環が何件も記録されています。アプリの確認は必ず建物内で

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拳銃強盗 — 信号待ちの車・歩行者を問わず襲う

サンパウロで最も注意すべきは拳銃を使った強盗。歩行中にいきなり後ろから肩を組まれて「金と携帯を出せ」、中央市場付近で首を絞められて殴る蹴るの暴行、パライゾ地区で400レアル全額を渡すまで離さない。事例は時間帯を問わず記録されています。

被害者のほとんどは、ボーっとして警戒心が感じられない時や、携帯電話を使用して注意力が散漫になっているときに襲われている。

地元警察官のこのコメントが、防犯の核心です。

在サンパウロ総領事館の手引きは、犯罪者の行動原理をこう説明しています。

楽にお金が稼げるに越したことはなく、彼らは常に大勢の中から襲いやすい人、警戒心の希薄な人、高額な金品を持っていそうな人を探しています。

車でも安心できません。信号待ち中にオートバイ二人組が拳銃を突きつけてくる、走行中の車の半開きの窓から手を突っ込んでスマホを奪う、渋滞中に助手席の窓ガラスを割ってハンドバッグを強取するなど、停車中が最も危険

グアルーリョス空港 — 到着直後が最も狙われる

空港内だけで5つの置き引き事例が記録されています。手口は共通で、話しかけて気を引く役と荷物を盗む役の分担犯行。コーヒー店でライターを落として話しかけてきた隙に、チェックインカウンター待ちで声をかけてきた隙に、3人組が退店時に自分のリュックと被害者のリュックを一緒に持ち去る。パターンは明確です。

さらに怖いのは、空港から市内への移動中。犯人は空港で高級腕時計をつけた人、パソコン用カバンを持った人を物色し、尾行して渋滞中に襲います。空港では華美な服装を避け、腕時計は外しておこう。

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リベルダージ地下鉄のスリ — 満員車両でファスナーを開けられる

地下鉄は比較的安全とされていますが、リベルダージ~ポルトゲーザ・チエテ間の満員車両でショルダーバッグのファスナーを開けられ、旅券と現金を抜き取られた事例があります。ファストフード店ではコインを落として拾うのを手伝わせている間にカバンをすり替えられる手口も。

強盗事件といっても日本とは危険度が全く異なることを認識してください。

手引きがわざわざこう書くほど、日本の感覚のまま歩くのは危険です。

手口早見表

手口場所時間帯特徴
自転車ひったくりパウリスタ大通り・セー広場昼間が多いスマホ操作中を狙う
拳銃強盗(歩行者)パライゾ・ジャルジン地区終日複数犯、暴行あり
信号待ち車両強盗渋滞の交差点夕方以降多いオートバイ二人組
空港置き引きグアルーリョス空港内終日話しかけ役+盗み役
空港帰り尾行強盗空港~市内の幹線道路終日高級品を物色して尾行
地下鉄スリリベルダージ路線ラッシュ時ファスナー開け

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出発前にやること — 「差し出し用の財布」を作る

在サンパウロ総領事館が具体的に推奨している対策をまとめます。

出発前

  • 高級腕時計・装飾品は日本に置いていく
  • 「差し出し用の財布」に100レアル程度の現金(複数紙幣で)を入れて別ポケットに持つ。少額しか持っていなかったため腹いせに撃たれた例がある
  • キャッシュカード・クレジットカードは財布とは別に分散して所持(短時間誘拐に発展するのを防ぐ)

現地で

  • 路上でスマートフォンを使わない。使うなら建物内に入る
  • ラフな服装、目立たない所持品
  • 周囲に時折目を配り、警戒心を態度で見せる(これが地元警察いちおしの対策)

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強盗に遭ってしまったら

  1. 絶対に抵抗しない — 逃走・抵抗で発砲されるリスクが極めて高い。坂道でブレーキから足を離しただけで射殺された事例がある
  2. 素早い動きをしない — 内ポケットに手を入れると「武器を取り出す」と誤解される。財布を指差して犯人に取らせるのも有効
  3. 相手の顔を見ない — 犯人は後の捜査を恐れている。じっと見ると発砲されるおそれがある
  4. 被害届は文民警察(Policia Civil)へ — 190(軍警察)は現場対応、被害届は文民警察署かDEATUR(旅客対応専門部)
  5. 総領事館に連絡 — 被害届のポルトガル語対応を手伝ってくれる。旅券を盗まれた場合の再発行手続きも案内してもらえる

よくある質問

サンパウロで強盗に拳銃を突きつけられたらどうすればいい?

絶対に抵抗せず、素早い動きをしないこと。慌てて内ポケットに手を入れると「武器を取り出す」と誤解され発砲される例があります。財布を指差して犯人に取らせるのも有効。相手の顔を見ないことも重要です。

サンパウロの日本人街リベルダージは安全?

日本食レストランや土産屋が並ぶ観光地ですが、安全とは言えません。地下鉄車内でのスリ、ファストフード店でのカバンすり替え、路上でのポケットへの手突っ込みなど、邦人被害事例が複数報告されています。

グアルーリョス空港で気をつけることは?

空港内コーヒー店や待合での置き引きが多発。話しかけて気を引く役と盗む役の分担犯行が定番です。荷物から一瞬も目を離さないこと。また空港から市内への移動中、渋滞で停車した車を拳銃で襲う強盗もいるので、高級腕時計を外す・出発ラウンジ(2階)から乗車するなどの対策を。

サンパウロで歩くとき最低限やるべき防犯対策は?

在サンパウロ総領事館は「路上でスマートフォンを使わない」「ラフな服装で高級品は外す」「強盗用に100レアル程度の差し出し用現金を持つ」を最低限として挙げています。少額しか渡せず腹いせに撃たれた例があるため、無一文も危険です。

出典

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