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コトルのスリ 旧市街で旅券抜き取り・クルーズ船寄港日【2026】

コトルのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

コトル旧市街は世界遺産・アドリア海沿岸の絶景・聖トリプン大聖堂と、観光地としての引きはモンテネグロでも随一。一方で「日本人の犯罪被害の多くがコトルで発生している」と大使館が名指しで書く街でもあります。スリの手口自体は他のヨーロッパ観光地と大きく変わらないものの、迷路状の旧市街・夏季のクルーズ船寄港日・アドリア海観光ピークが重なって被害が集中する。出発前に手口と防御をセットで頭に入れておきましょう。

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大使館が名指し --- 日本人被害がコトルで発生

最近では、アドリア海沿岸地域、特にコトル市を中心に日本人旅行者が増加しており、犯罪被害の多くはコトル市にて発生しています。

特に夏季の観光シーズンにはアドリア海沿岸(特にコトル市旧市街)等の観光地を中心として、外国人観光客が増加することに伴い、国内事情に不慣れな観光客をねらったスリ・置引きなどの犯罪が頻発しています。

「日本人旅行者が増加 → 慣れない観光客が標的」というシンプルな構造。日本人だから狙われるというより、観光客全般を狙う手口の対象に日本人も入っているというのが正確です。

聖トリプン大聖堂周辺 --- バッグから財布・旅券を抜き取り

外務省が報告している具体的な事例はこう。

コトル市の旧市街(聖トリプン大聖堂付近)を散策中、気づかないうちにバッグを開けられ、財布、旅券などの貴重品を抜き取られた。

聖トリプン大聖堂は12世紀建造のコトル旧市街最大の見どころ。観光客が大聖堂前広場で立ち止まって写真を撮る数秒にバッグの中身が抜かれます。

TESTIMONY · 旅行者C
大聖堂の前で何枚か写真を撮って、ベンチに座ってリュックから水を出そうとしたら、財布とパスポートが消えていた。すれ違った人もガイドツアーの集団もいたから、誰がやったか全くわからない。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(モンテネグロ)コトル旧市街スリ事例を基に構成

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旧市街の地形 --- 迷路状の路地が手口を有利にする

コトル旧市街は中世そのままの地形で、迷路状の細い路地が無数に走っています。観光客は地図を見ながら立ち止まりがちで、その瞬間が狙われる。

旧市街の主要スポットはこう。

  • 正門(海側のシー・ゲート)アーチ --- 入場時の混雑、写真撮影で立ち止まる
  • 武器広場(Trg od Oružja) --- 旧市街最大の広場、時計塔のフォトスポット
  • 聖トリプン大聖堂前広場 --- 上記事例の発生場所
  • 海洋博物館前 --- ガイドツアー集合地で人混み
  • 聖イヴァン要塞登山ルート入口 --- 登山待ちで荷物を下ろしがち

これらのポイントでは立ち止まる前にバッグの位置を体の前に直す習慣を。

クルーズ船寄港日 --- 旧市街の密度が跳ね上がる

コトルはアドリア海クルーズの寄港地で、夏季は1日に数隻の大型クルーズ船が入港します。寄港日の旧市街は通常の数倍の混雑になり、スリの活動条件が揃う。

対策はシンプル:

  • 朝早い時間帯(クルーズ客が下船する前、8〜10時頃)に主要スポットを回る
  • 午後はクルーズ船の出港後(17時以降)に動く
  • 昼間の混雑時間帯はクルーズ船のいない外周(バーや海沿いカフェ)で過ごす

バス・公共交通でのスリ手口

ポドゴリツァ〜コトル間のバスや市内バスでも、ヨーロッパ標準のスリ手口があります。大使館の手引きから引きます。

バスやトラム等の車内でのスリが横行しているため、財布の出し入れを行う際には十分に注意して下さい(犯人はこのような機会を利用して財布がどこに存在するかなどをつぶさに見ています)。

バスに乗車する際は、運転手のそばに乗車し、スリ・恐喝などの犯罪に遭遇したときにすぐに通報できる環境を作る。

車内でチケット購入以外で財布を出さない、リュックは前抱え、これだけで被害率が大きく変わります。

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レストラン・カフェでの置き引き

旧市街にはオープンテラス席のレストランが多く、椅子の背にバッグをかけて食事するのが置き引きの定番。テーブル下に挟むか膝の上、テラス席なら通路側でないことを確認する。

スマホをテーブル上に置きっぱなしにするのも要注意。バッグから一瞬目を離した時に手が伸びるパターンがあります。

旅券優先の防御 --- パスポートはコピーと分散保管

モンテネグロではパスポートを盗まれた瞬間、旅程が壊れます。再発給のためにベオグラード(陸路約12時間)まで移動が必要で、最低1週間の足止め。

  • 原本: 体の内側の薄型ポーチに身につける
  • コピー(顔写真ページ・査証ページ): 別のバッグに保管、スマホ写真にも保存
  • ホテルのセーフティボックスがあれば原本はそこに保管、外出時は コピー+顔写真の電子データで行動

「コピーを持っていれば再発給が早くなる」というメリットもあります。

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手口早見表

手口多発場所対策
バッグ抜き取り聖トリプン大聖堂周辺、武器広場リュック前抱え、撮影時も荷物を体から離さない
バス車内スリポドゴリツァ〜コトル間長距離バス、市内バス車内で財布を出し入れしない
観光地置き引き撮影スポット、レストラン椅子背荷物は地面・足元・椅子背に置かない
クルーズ寄港日の混雑旧市街全域(10〜17時)朝早い時間帯か夕方以降に動く

やられたらどうする

  1. モンテネグロ警察(コトル警察署 (032)-322-222)に通報して被害届を提出。受理証明書を必ずもらう
  2. クレジットカードを即停止 --- 日本のカード会社の緊急連絡先に電話
  3. パスポートを盗まれた場合は在セルビア日本国大使館(+381-11-301-2800)に連絡 --- ベオグラードまで陸路移動が必要、再発給まで最低1週間の足止め
  4. 海外旅行保険会社にも連絡(盗難証明書が請求に必要)

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出発前にやっておくこと

  • リュックは前抱えを習慣にする --- 撮影スポットでは特に
  • 財布とパスポートを別の場所に分散 --- 体の内側+外側ポケット
  • パスポートのコピーとスマホ写真を準備 --- 再発給と防御の両方に効く
  • クルーズ寄港日のスケジュールを確認 --- 朝早い・夕方以降にずらす
  • 海外旅行保険に加入 --- 盗難・スマホ・パスポート再発給渡航費もカバー対象。詳しくはヨーロッパの海外旅行保険

よくある質問

コトルでスリが多いのはなぜ?

大使館は「最近では、アドリア海沿岸地域、特にコトル市を中心に日本人旅行者が増加しており、犯罪被害の多くはコトル市にて発生しています」と明言。世界遺産旧市街と大型クルーズ船の寄港地が観光客の高密度を生み、スリの活動条件が揃っています。

聖トリプン大聖堂周辺の手口は?

外務省は「コトル市の旧市街(聖トリプン大聖堂付近)を散策中、気づかないうちにバッグを開けられ、財布、旅券などの貴重品を抜き取られた」と報告。観光客が立ち止まって写真を撮る瞬間、バッグの中身が抜かれます。

クルーズ船寄港日に注意することは?

寄港日は旧市街の人口密度が一気に跳ね上がり、スリの活動も活発化します。朝早い時間帯に旧市街を散策する(クルーズ客が下船する前)、または午後にクルーズ船の出港後(夕方以降)に動くと混雑を避けられます。

旅券を盗まれたらどうなる?

モンテネグロ国内に日本大使館がないため、再発給はベオグラードの在セルビア大使館まで陸路移動(バスで約12時間)。再発給までモンテネグロで最低1週間の足止めになる、と外務省が明記。財布以上にパスポートの管理を厳重に。

コトル旧市街の防犯の鉄則は?

リュックは前抱え、ショルダーバッグは体の前で押さえる、財布とパスポートを別の場所に分散、撮影中も荷物から手を離さない、レストランで椅子の背にバッグをかけない、混雑する正門アーチや時計塔広場では特に警戒。

出典