マニラ首都圏では、スーパーマーケット、ショッピングモール、公共交通機関でのスリ被害が依然として多発している。特に財布、スマートフォン、タブレット端末、ウエストポーチ、セカンドバッグの窃盗被害が目立つ。日本とは治安レベルが違うことを頭に入れて、持ち物の管理を徹底しよう。
Travel Alert 01
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手口の詳細
集団スリ(最も多いパターン)
マニラのスリで最も多いのが、狭い空間での集団犯行。
スーパーマーケットやショッピング・モール等の混雑した場所のほか、エスカレーターやエレベーター、列車の車両、小売店の通路といった狭い空間における集団による犯行が多いのも特徴です。
LRT・MRT(高架鉄道)の車内は特に注意。身動きが取れない状態で複数人に囲まれたら、もう手遅れ。
大使館の注意喚起では、被害場所はマカティ市やタギグ市(BGC内)を含む路上、ショッピングモール内、ジプニーの車内、空港ロビーと多岐にわたっている。つまり「高級エリアだから安全」ということはない。
気づいたらバッグが開けられていて、中に入れていたパスポートと財布がなくなっていました。いつ抜き取られたか全く分からなかった。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在フィリピン日本国大使館「犯罪被害の傾向・注意喚起」)
子ども物乞い集団
マニラ市やセブ市の繁華街等で、急に子供たちに取り囲まれ、小銭等をせがまれて、気を取られている隙にバッグやウエストポーチの中から財布を抜き取られるケースが報告されています。子供たちは、比較的高齢の外国人を対象に犯行に及んでいるようです。
複数の子供や浮浪者に取り囲まれ、小銭をせがまれて困惑しているうちにバッグやポケットから財布や携帯電話を抜き取る手口も多発している。
かわいそうだと思って立ち止まると狙われる。さらに危険なのが、子どもたちに囲まれて困っているところを「助けてくれた」フィリピン人。その人物がグルで、食事に誘って睡眠薬強盗に持ち込むパターンもある。
バイクひったくり
マニラ首都圏を中心に、主要都市の繁華街等の路上でオートバイによるひったくりが発生。
ひったくられた携行品を手放さなかったために転倒して怪我を負った例もあります。
大使館の注意喚起によると、バイクに乗車した二人組が後方から近づき、携行するハンドバッグや携帯電話を奪い取るパターンが典型的。歩道を歩いていても後方からバイクが突っ込んでくる。
バッグを奪われたら即座に手を離す。命のほうが大事。
置き引き
飲食店でバッグの置き引き被害も多発している。席を離れた一瞬や、テーブルの下に置いたバッグを持ち去られるケース。空港の保安検査場でトレーに置いた財布が探知機を通過する間になくなっていた、という事例も大使館に報告されている。
リュックサックの危険
リュックサック式のものは、背後からジッパーを開けられる、又は刃物で切り裂かれ財布等を奪われることがある
リュックを背負ったまま歩くのは危険。体の前に抱えるか、チャック部分をカラビナで固定するなどの対策が必要。
拳銃強盗
スリ・ひったくりとは別カテゴリだけど、マニラでは路上で拳銃を突きつけられてバッグを奪われる拳銃強盗も発生している。
大使館によると、夜間に歩道を歩行中、突然犯人が近づいてきて拳銃の銃口を向け、ショルダーバッグ等を奪い取る手口。カバンを奪われまいと抵抗して発砲を受け負傷した事案や、拳銃のグリップ部分で殴打された事案もある。強盗に遭ったら絶対に抵抗しないこと。
Travel Alert 02
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手口早見表
| 手口 | 場所 | 狙われるもの | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 集団スリ | LRT/MRT、モール、エスカレーター | 財布・スマホ・タブレット | 複数人で身動きを封じる |
| 子ども物乞い | 繁華街 | バッグ内の財布 | 高齢外国人が狙われやすい |
| バイクひったくり | 路上 | バッグ・携帯電話 | 二人組が後方から接近 |
| リュック切り裂き | 路上・混雑エリア | 背面ポケットの財布 | 刃物でリュックを切る |
| 置き引き | ホテル・レストラン・空港 | バッグ・スーツケース | 一瞬目を離した隙に |
| 拳銃強盗 | 夜間の路上 | ショルダーバッグ | 抵抗すると発砲リスク |
Travel Alert 03
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予防策
- ズボンの後ろポケットに財布・携帯を入れない — 最もスリに遭いやすい場所
- バッグは車道と反対側か体の前に — 肩掛けならたすきがけが望ましい。バイクひったくり対策として車道から離れた場所を歩くこと
- 人前で財布やスマホをむやみに出さない — 見せること自体がターゲット認定につながる
- 財布と携帯は別々に持つ — スマホを盗まれると連絡先もeチケットも全部失う。最低限の連絡先は紙でも保管しておこう
- 「ながら歩き」をしない — スマホ操作・音楽は周囲への注意力を下げる。見知らぬ人から声をかけられても不用意に立ち止まらない
- 銀行・ATM・両替所からの帰り道は特に注意 — 現金を持っていることを見られている
- 公共交通機関(LRT、バス、ジープニー)の利用は極力避ける — Grabタクシーが比較的安全(タクシー詐欺の手口も要チェック)
- 混雑するエレベーター・エスカレーターでは特に警戒 — 身動きが取れない場所が狙われる
- 特に夜間の徒歩移動はなるべく控える — やむを得ない場合は細心の注意を
財布・カード類の分散携行を具体的にどうやるかはスリ対策グッズの比較を参考にしてみてください。
Travel Alert 04
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被害に遭った場合の対応
- ひったくり・強盗には抵抗しない — 命が最優先。バッグは手放す
- 警察に届出(911) — 被害届は保険請求に必要
- カード類を止める — クレジットカード・キャッシュカードの緊急停止
- 大使館に連絡 — 在フィリピン日本国大使館 邦人援護ホットライン:02-8551-5786
- パスポート盗難の場合 — 大使館で「帰国のための渡航書」を発行してもらえる
よくある質問
マニラでスリが多い場所はどこ?
ショッピングモール、LRT・MRT等の公共交通機関、エスカレーターやエレベーターなどの狭い空間で集団によるスリが多発しています。マカティ市やBGC内の路上、空港ロビーでも発生しています。
マニラのスリの手口の特徴は?
複数人による集団犯行が多いのが特徴。エスカレーターやエレベーター、列車内といった狭い空間で身動きが取れない状態を狙って財布やスマートフォンを抜き取ります。
子どもの物乞い集団に注意と聞いたけど?
繁華街で急に子供たちに取り囲まれて小銭をせがまれ、気を取られている隙にバッグやウエストポーチから財布を抜き取られます。比較的高齢の外国人が狙われやすいとされています。
ひったくりに遭ったらどうすればいい?
オートバイによるひったくりの場合、バッグを離さないと転倒して怪我をするリスクがあります。命を最優先に、バッグは手放してください。すぐに警察(911)と大使館に連絡を。