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ダカールの治安 コルニッシュ刃物強盗とバイク死亡【2026】

ダカールの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ダカールはセネガルの首都で、アフリカ大陸最西端の港湾都市。世界遺産ゴレ島へのフェリー発着地、サハラ縦断ラリーのゴール地点として知られる人口約400万人の経済中心。外務省危険レベルはレベル1(十分注意)ですが、在セネガル日本国大使館の安全の手引きはこう書きます。「治安情勢は他のアフリカ諸国と比べると良い方であると言われていましたが、首都ダカールを中心に、窃盗のほかに殺人や強盗(刃物や銃器使用)等の凶悪犯罪や暴動も発生しており、油断は禁物です」。日中のコルニッシュ通り散歩で刃物強盗、バイクひったくりで死亡事故、5階アパートでも鉄製錠が物理破壊される空き巣。「比較的安定」のラベルで油断する前に、具体事例で危機感を補正しておく必要があります。

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エリア別の注意点

コルニッシュ通り(Corniche): 海岸沿いのプロムナードで、観光客もジョギングや散歩で利用するメイン通り。外務省記録の邦人被害事例で「日中、コルニッシュ通りを散歩中、刃物を所持した男性に脅され、携帯電話と現金を奪われた」とピンポイントで名指しされています。

プラトー地区(Plateau): 旧市街・行政機関・各国大使館が集まる中心エリア。安全の手引きは「プラトー地区の路上や、特にポンピドゥー通り等の商店街では、人につきまとう物乞いがいます。中には幼い子供もいて、お菓子や小銭等を渡そうとすると、その隙に現金等(身に付けている時計や指輪にも注意)を取られてしまうことがあります」と注意。2025年2月にはプラトー地区5階建てアパートで空き巣事件も発生。

独立広場(Place de l’Indépendance)・ポンピドゥー通り(Avenue Pompidou): 詐欺の常套手段「カドゥ(贈り物)詐欺」の現場。「人が笑顔で寄ってきて『セネガルではカドゥ(贈り物)を渡す習慣がある』などと言いながら小さなアクセサリーを手渡してくることがあります。これを受け取ると『赤ん坊が生まれたのでお祝いをしたいが金がない』などと現金を要求してきます」と安全の手引き。

ダカール大学周辺・ナシオン広場(旧オベリスク広場): デモが頻発する場所として安全の手引きが名指し。「投石や焼燬したタイヤで道路が封鎖されることもあります」。

ラックローズ近くの海岸: 安全の手引きが死亡未遂事件を記録する危険エリア。「ラックローズ近くの海岸で遊泳中にけん銃を所持した強盗に遭遇した外国人観光客」が発砲被害に遭った事例があります(後述)。

コルニッシュ通り --- 日中の散歩中に刃物を突きつけられる

外務省が安全対策基礎データに記録している邦人被害例の最初の項目はこれです。

日中、ダカール市内コルニッシュ通りを散歩中、刃物を所持した男性に脅され、携帯電話と現金を奪われた(ケガはなし)。

ダカールの絶景スポットの一つで、観光客もジョギングや散歩で歩く海沿いのプロムナード。夜の繁華街でも危険エリアでもなく、日中の海岸沿いの散歩で刃物に遭うのが現実です。安全対策の基本は「多額の現金は持ち歩かない」「単独行動や日没後の外出は極力避ける」「声を掛けてくる見知らぬ人物を安易に信用しない」(外務省)。

詳細はダカールの強盗・侵入被害へ。

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バイクひったくり死亡事例 --- 金のネックレスは外して街に出る

外務省の事例にも「徒歩で帰宅中、オートバイに乗車した二人組に、所持していたバッグを後方からひったくられた」とあり、安全の手引きは死亡事故も具体的に記録しています。

ダカール市内の路上においては、車やバイクを利用したひったくりが常時発生しています。一般的に、犯人は夜間の暗がりに乗じて、歩いている女性のバック等を狙っていますが、近年、性別関係なく男性でも、また早朝や昼間でも被害は発生しています。犯人は車やバイクに乗ったまま、すれ違うときや追い抜くときに、歩行者のバック等のひもをつかんで奪おうとします。このため、バック等は体の前で見えないように抱えるか、壁や建物側の腕で持つようにしてください。なお、バック等を首や肩から下げていると、車やバイクの力によって、体ごと引っ張られて大事故につながる危険があります。また、金のネックレスを身につけていた旅行者が、強引に引っ張られ死亡した事件も発生しています

バイクの加速力+首にかけた金属ひもで頸椎損傷や引きずり外傷が起きる構造。装飾品はホテルの金庫、街ではバッグは体の前で抱える車道側の腕では持たない。基本動作を変えるだけで死亡リスクが大きく下がります。

詳細はダカールのスリ・ひったくりへ。

プラトー地区の空き巣事件(2025年2月)

在セネガル日本国大使館の注意喚起(2025年2月11日)はかなり具体的です。

2月10日午前8時頃から午後1時30分頃までの間、不在中の当地在留邦人のダカール市プラトー地区内5階建てのアパート4階(日本式5階)の自宅に何者かが施錠を破壊し侵入、寝室のクローゼットに鍵を掛けて収納していたスーツケース内から、現金、PC1台を窃取される侵入窃盗事件が発生しています。

被害者宅は木製ドアに鉄製の鍵が2カ所設置されていたが物理的に破壊された。「警備員の配置状況は確認中であるものの通常(日本式)1階に配置しており、同階を突破されれば警備員による抑止は困難であることから、警備員に過度に頼らない」「下見や行動パターンを確認されていた可能性も否定できないところ」と大使館。Airbnbや長期滞在型アパートを使う場合、警報・防犯カメラ・近所との連携の3点で備える必要があります。

バナバナ詐欺と二人組の手口

ダカール市内で多く見かける物売り(バナバナ)の中で、特に警戒すべきパターンが安全の手引きに具体的に記載されています。

ダカール市内で多く見られる物売り(バナバナ)は、通常、手で持ちきれない程の品物を持っています。一方、品物(指輪、腕輪、貴金属類)を一つだけ持って近付いてくる者には注意が必要です。興味を抱いて品物を覗き込んだ瞬間、後ろにいる仲間が素早くカバンやポケットの中の財布を抜き取ろうとします。また、数人で親しげに接近し話しかけて気を引いている間に、身に付けている財布や携帯電話等を別の仲間が抜き取る手口もあります。

「品物を一つだけ持って近付く者」は要注意。手にいっぱいの売り子は本物のバナバナですが、一つだけは囮役。「触るな!」(ウォロフ語の “Bayi ma!” やフランス語の “Touchez pas!”)と一喝して立ち去るのが手引きの推奨対応です。

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主なトラブルと手口

カテゴリ代表的な手口詳細
スリ・ひったくりバス/フェリー乗車中スリ・置き引き・バイクひったくり死亡・空き巣・物乞い分業スリダカールのスリ・ひったくり
強盗(刃物・侵入)コルニッシュ通り刃物・車降車時複数犯刃物・屋内侵入首絞め・ラックローズ海岸発砲・タクシー値段交渉中バッグ奪取ダカールの強盗・侵入被害
健康・医療黄熱イエローカード入国必須・マラリア年間83万人・狂犬病死亡継続・近隣国搬送337〜1,116万円ダカールの医療事情

どの手口でも複数犯が分業するのがダカールの特徴。一人が話しかけ、もう一人が抜き取る。一人が品物を見せ、もう一人が後ろから掴む。

公共交通の特性 --- カー・ラピードとデム・ディク

外務省は「公共のバスやフェリーに乗車中、またはその乗り場において、ポケットや鞄の中の財布・携帯電話を盗まれるスリ被害」が発生していると明記。ダカールの公共交通は以下の3層構造です。

  • カー・ラピード(Car Rapide): 中古バスを改造した黄青色の乗合車。安いがスリ多発で旅行者は避けるべき
  • ダカール・デム・ディク(Dakar Dem Dikk, DDD): 公営バス。比較的整備されているが車内スリ注意。
  • タクシー: メーターなし。毎回事前交渉

タクシーで安全の手引きが警告するのは値段交渉中のバッグ強奪。

タクシーに乗車するため運転手と値段交渉中背後から強引にバッグを奪われた被害もあります。タクシーに乗車する際は、周囲の状況を確認しつつ背後にも気を配り、できるだけ勤務先や自宅などの近くで乗車することが賢明です。また、乗車中のタクシーが徐行または停車している間に、突然車外から扉を開けて金品を奪い取る事案も発生しています。乗車時は必ずドアロックを掛け、周囲への注意を怠らないようにしてください。

車外からドアを開けて奪う手口があるので、乗ったらすぐドアロックが鉄則。配車アプリはHeetchYangoが主流で、夜間は流しタクシーを使わずアプリを使った方が安全です。

空港アクセス --- AIBD TAXI推奨

ブレーズ・ジャーニュ国際空港(AIBD)は中心部から約45km離れた郊外にあります。外務省はこう推奨しています。

なお、セネガルのタクシーはメーターがなく、毎回値段を交渉する必要がありますが、空港-市内間は高速代込みで、シートベルトが装備されているAIBD TAXIの利用を強くおすすめします。

空港の預け荷物受取りのターンテーブルの付近や外のカート置き場には、荷物を運んであげると声をかけてくる者がいますが、後でお金を要求される可能性が高いので注意してください。

「荷物を運んでくれる」と寄ってくる人は基本的に有料サービスのつもり。後で高額請求になります。

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ラックローズ海岸の発砲事件 --- 抵抗しないが鉄則

安全の手引きが具体的に記録する海岸での発砲事件はかなり生々しい。

過去に、ラックローズ近くの海岸で遊泳中にけん銃を所持した強盗に遭遇した外国人観光客は、「拳銃らしき物を持っている男に気が付いたので何だろうと思っていたら、突然発砲された。一緒にいた女性が悲鳴を上げたところ、男はその女性を目がけて2発発射した」と犯行の状況を説明しています。

犯人は終始無言で発砲を躊躇しない。手引きは「まず動きを止め、両手を挙げて犯人を安心させ、状況に応じて所持している現金を渡す、あるいは現金がある場所を示すなどして一刻も早く犯人を立ち去らせましょう」と具体的に対処法を書いています。抵抗より所持品。これがダカール(特にビーチエリア)の鉄則です。

詳細はダカールの強盗・侵入被害へ。

黄熱・マラリアと医療搬送

ダカールの医療水準は国内では一番マシですが、それでも先進国レベルではありません。外務省「世界の医療事情」はこう書きます。

重症かつ緊急を要する疾患及び外傷においては、まずダカールの病院へ、そして速やかに国外へ搬送する必要があり、十分な額の海外旅行傷害保険(特に治療救援費用)に加入しておくことを強くお勧めします。集中治療が必要な重症患者の専用機での日本までの搬送をカバーするには、治療救援費用5000万円以上のものが必要です。

主要病院はSOS MEDECIN(24時間救急 33-889-1515)Clinique du Cap(33-889-0202)Clinique de la Madeleine(33-889-9470)Hôpital Principal(33-839-5050)

セネガル単独の保険会社事例はないため、アフリカ近隣の参考事例として、タンザニアで高山病337万円・ジンバブエから搬送505万円・エジプトで脳内出血895万円・ギニアでパリ搬送1,116万円が記録されています。治療救援費用は無制限が必須です。詳細はダカールの医療事情アフリカ旅行の保険ガイドへ。

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緊急時の連絡先

機関電話番号
警察(国内共通)17
救急車・消防18
在セネガル日本国大使館(代表)33-849-5500
SOS MEDECIN(24時間救急)33-889-1515
Clinique du Cap33-889-0202
Clinique de la Madeleine33-889-9470
Hôpital Principal33-839-5050

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