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ダカールのスリ バイク死亡事例とプラトー空き巣【2026】

ダカールのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ダカールで邦人が一番遭いやすい犯罪は窃盗系。外務省は「強盗、スリ、ひったくり、置き引き、空き巣など外国人を狙った犯罪が絶えず発生し、殺人事件に発展するケースもあります」と書いています。バイクひったくりで金のネックレスを引っ張られ死亡、公共バス・フェリーで財布抜き取り、プラトー地区5階アパートで鉄製錠が物理破壊。スリやひったくりは「失う金額の問題」ではなく、死亡や重傷に直結する。これがダカールの怖さです。

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バイクひったくり --- 死亡事例まで踏み込んだ警告

安全の手引き(在セネガル日本国大使館・令和8年1月版)はバイクひったくりを以下のように具体的に書いています。

ダカール市内の路上においては、車やバイクを利用したひったくりが常時発生しています。一般的に、犯人は夜間の暗がりに乗じて、歩いている女性のバック等を狙っていますが、近年、性別関係なく男性でも、また早朝や昼間でも被害は発生しています。犯人は車やバイクに乗ったまま、すれ違うときや追い抜くときに、歩行者のバック等のひもをつかんで奪おうとします。このため、バック等は体の前で見えないように抱えるか、壁や建物側の腕で持つようにしてください。なお、バック等を首や肩から下げていると、車やバイクの力によって、体ごと引っ張られて大事故につながる危険があります。また、金のネックレスを身につけていた旅行者が、強引に引っ張られ死亡した事件も発生しています

「金ネックレスで死亡」が手引きに現役で残っているということは、抑止のため繰り返し共有されているケース。具体動作を3つに整理しておきます。

  1. 装飾品はホテルの金庫に入れる。指輪・時計・ネックレス・ピアスを身に付けて街に出ない。
  2. バッグは体の前で抱える。肩掛けにする場合は壁・建物側の腕で持つ。
  3. 奪われそうになったら手を離す。安全の手引きは「身体の安全確保が最優先ですので、極力高価な物は身につけることなく、万が一、奪われそうになったら、その手を離す覚悟も必要です」と明記。

外務省の邦人被害例も「徒歩で帰宅中、オートバイに乗車した二人組に、所持していたバッグを後方からひったくられた」と記録しています。

公共バス・フェリーのスリ --- カー・ラピードは避ける

外務省はこう書きます。

公共のバスやフェリーに乗車中、またはその乗り場において、ポケットや鞄の中の財布・携帯電話を盗まれるスリ被害や、夜間・早朝のみならず、日中でも市内を歩行中、あるいはタクシーからの荷下ろし中にオートバイを利用したひったくりに鞄等を奪われる事案(引きずられて傷害を負わされる事案もあり)が常時発生しています。

ダカールの公共交通には3層あります。

  • カー・ラピード(Car Rapide): 中古バスを改造した黄青の乗合車。料金は安いがスリ多発で旅行者は避ける
  • ダカール・デム・ディク(DDD): 公営バス。比較的整備されているが車内スリと乗り場での置き引き注意
  • ゴレ島フェリー: 観光客集中で乗船中・乗り場ともにスリ多発

ゴレ島観光は外せないが、フェリーターミナルでは荷物を体の前で抱えること。スマホを手に持ったままインスタ撮影に夢中になるのは典型的なターゲット行動です。

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物乞いの子供を使った分業手口

プラトー地区とポンピドゥー通りで多発する手口を、安全の手引きはこう書きます。

プラトー地区の路上や、特にポンピドゥー通り等の商店街では、人につきまとう物乞いがいます。中には幼い子供もいて、お菓子や小銭等を渡そうとすると、その隙に現金等(身に付けている時計や指輪にも注意)を取られてしまうことがあります。

子供を表に立てて大人が抜き取る分業。子供を見ると財布を出したくなる心理が利用されています。同地区はモスクや教育施設に通うタリベ(コーラン学校の生徒)が物乞いをしている場合もあり、悪意なく接してくる子もいますが、見分けはつかないので金品を出さないが安全な対応。

バナバナ詐欺と「品物を一つだけ持つ者」

ダカール特有の物売りシステムを利用した手口です。

ダカール市内で多く見られる物売り(バナバナ)は、通常、手で持ちきれない程の品物を持っています。一方、品物(指輪、腕輪、貴金属類)を一つだけ持って近付いてくる者には注意が必要です。興味を抱いて品物を覗き込んだ瞬間、後ろにいる仲間が素早くカバンやポケットの中の財布を抜き取ろうとします。また、数人で親しげに接近し話しかけて気を引いている間に、身に付けている財布や携帯電話等を別の仲間が抜き取る手口もあります。ときには上着やズボンを引っ張るなど、相手が強引で離れようとしない場合は、無視をして、あるいは、「触るな!」などと一喝して素早くその場を立ち去ることが肝要です。

判定ルールはシンプル。

  • 山ほど品物を持っている → 本物のバナバナ(買うか買わないかは自由)
  • 品物を一つだけ持って近付く囮役(抜き取りが背後で発動)
  • 数人で親しげに話しかける → 気を引いて分業スリ

「触るな!」と一喝するのは恥ずかしくない。むしろ毅然と拒否する方が安全。フランス語なら “Touchez pas!”(トゥシェ・パ) です。

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置き引き・車上狙い --- ウエストポーチは「現金あります」の看板

カバン、リュックサック、ウエストポーチは常に狙われています。空港や駅などのような多くの人が集まるところでは、十分に注意を払っていないと足元に置いたカバンでさえ盗まれるおそれがあります。また、リュックサック等を背負って人混みの中に入ると、気付かないうちにファスナーを開けられ、中の物を盗まれることもあります。この他、車両内にバッグを置いたまま外出したところ、その間に盗まれる車両狙いも発生しています。

ウエストポーチは、周囲に「現金や貴重品を携帯している」と明示していることになるので持たない方が賢明です。

リュックは人混みではファスナー側を体の前に。ウエストポーチは「ここにお金あります」と書いた看板を腰に巻いて歩いているのと同じ、と手引きは強い表現で警告しています。

特に、旅券の盗難には細心の注意を払ってください。

パスポートはホテル金庫に入れ、街にはカラーコピーを持ち歩くのが基本。

プラトー地区の空き巣事件(2025年2月10日)

在セネガル日本国大使館の注意喚起はかなり具体的です。

2月10日午前8時頃から午後1時30分頃までの間、不在中の当地在留邦人のダカール市プラトー地区内5階建てのアパート4階(日本式5階)の自宅に何者かが施錠を破壊し侵入、寝室のクローゼットに鍵を掛けて収納していたスーツケース内から、現金、PC1台を窃取される侵入窃盗事件が発生しています。

被害者宅は以下の防犯設備を備えていました。

  • 木製ドアに鉄製の鍵が2カ所
  • 5階建ての4階(日本式5階)
  • 寝室クローゼット内に鍵をかけて収納したスーツケース

それでも物理的に破壊されて侵入された。大使館の指摘ポイントは3つ。

・被害者宅は、木製ドアに鉄製の鍵が2カ所設置されていたものの、物理的に破壊されていることから鍵のみならず、抑止力向上のため警報アラーム、防犯カメラ等の設置

・警備員の配置状況は確認中であるものの通常(日本式)1階に配置しており、同階を突破されれば警備員による抑止は困難であることから、警備員に過度に頼らない

・下見や行動パターンを確認されていた可能性も否定できないところ、場合によっては、信頼できる近所の居住者等との連携により不審情報を共有してもらう

鍵だけでは止まらない・警備員も止まらない・下見されている可能性。短期旅行者でAirbnbや長期滞在型アパートを使う場合、警報アラームと防犯カメラの有無をチェックインで確認しておこう。

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屋内侵入の首絞め強盗

外務省の邦人被害例の一つに、屋内に侵入されたケースがあります。

(3)屋内に侵入してきた複数の男に首を絞められてパソコン等を盗まれた。

不在中の空き巣ではなく、在宅中に侵入され首を絞められた事例。安全の手引きの住居対策を一通り確認しておく必要があります。集合住宅なら玄関のスチール製扉、しっかりした鍵2つ以上、チェーン錠などの補助錠、ドアスコープ、扉周辺の照明。「予期せぬ品物が届けられた時は、その品物を扉の外に置くように伝え、送り状は扉の下から受け取ってサインします」「電話・水道・電気等の作業員も不用意に家の中に入れてはいけません」と細かく書かれています。

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被害に遭ったら

ダカールの警察緊急番号は 17、消防・救急は 18。在セネガル日本国大使館は 33-849-5500(24時間対応)。

フランス語で叫ぶ言葉も安全の手引きに掲載されています。

  • 「泥棒に遭いました」 On m’a volé!(オン マ ヴォレ)
  • 「強盗に遭いました」 On m’a agressé!(オン マ アグレセ)
  • 「泥棒!」 Au voleur!(オ ヴォルール)
  • 「助けて!」 Au secours!(オ スクール)

被害届は警察署で時間がかかるのが通例。パスポート紛失の場合は警察で被害届を出してから大使館で渡航書を発行する流れです。

よくある質問

ダカールで一番盗まれやすい場所は?

外務省は「公共のバスやフェリーに乗車中、またはその乗り場」と「日中でも市内を歩行中、あるいはタクシーからの荷下ろし中」を名指ししています。安全の手引きはプラトー地区の路上、ポンピドゥー通りの商店街、独立広場を物乞い分業スリの多発地点として明記。空港のターンテーブル付近・カート置き場でも「荷物を運んであげる」と声をかける者がいて後で金を要求してきます。

バイクひったくりはどう避ける?

安全の手引きは「金のネックレスを身につけていた旅行者が、強引に引っ張られ死亡した事件」を具体的に記録しています。バッグは体の前で抱えるか、壁や建物側の腕で持つこと。車道側に肩掛けにすると、バイクの加速力で体ごと引きずられて致命傷になります。装飾品はホテルの金庫に入れて、街には何も身に付けないのが鉄則です。

物乞いの子供にお金を渡してもいい?

安全の手引きは渡さないよう警告しています。「お菓子や小銭等を渡そうとすると、その隙に現金等(身に付けている時計や指輪にも注意)を取られてしまうことがあります」。子供は囮役で、後ろに大人がついている分業スリの典型パターン。プラトー地区とポンピドゥー通りで多発しています。

アパートの空き巣に備えるには?

2025年2月10日の大使館注意喚起では、プラトー地区5階建てアパートで鉄製の鍵2カ所が物理的に破壊されました。鍵だけに頼らず、警報アラーム・防犯カメラの設置、警備員に過度に頼らない、近所との不審情報共有が大使館の推奨対策。Airbnbを使う場合も同等の防犯設備があるか確認してください。

出典

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