セーシェルは強盗・凶悪犯罪の少ない国ですが、外国人観光客が標的になった事件が在セーシェル日本国大使館から複数回注意喚起されています。2024年3月のコポリア・トレイル強盗致傷事件と、2025年8月の邦人車上狙い事件。どちらもマヘ島で、日中の発生です。「ビーチでくつろぐだけのリゾート」と思っていると盲点になります。
Travel Alert 01
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マヘ島コポリア・トレイル強盗致傷 --- 2024年3月
在セーシェル日本国大使館が2024年3月12日に発した注意喚起から、原文を引用します。
3月11日、セーシェル警察は、同日午後、スペイン国籍、スロバキア国籍及びアルゼンチン国籍の在留外国人女性3名がマヘ島コポリア・トレイルで被害に遭う強盗致傷事件が発生したと発表しました。3名は軽傷を負い、イングリッシュ・リバー病院で手当を受けたとのことです。
コポリア・トレイル(Copolia Trail)はヴィクトリアの西側、モーン・セーシェロワ国立公園の入口にある人気ハイキングコース。所要1〜1.5時間で頂上から市街地と海が見渡せる定番スポットです。マヘ島のトレッキングガイドや旅行ブログで紹介されることも多い場所で、観光客の動線として確立されています。
それでも外国人女性3名が日中・グループでも標的になっています。マヘ島のトレッキング全般について、次のような対策が現実的です。
- 単独行動は避ける: 必ず2人以上、できれば現地ガイド・ツアー会社の同行付きで
- 持ち物は最小限: 高価なカメラ・スマホ・現金・宝飾品は持ち込まない。パスポートは宿のセーフティボックスへ
- 時間帯: 早朝〜午前中の出発、午後早い時間に下山。夕方以降のトレイル歩きはしない
- 大使館の最新情報をチェック: 在セーシェル日本国大使館「領事・安全情報」ページに新しい注意喚起が出ていないか出発前日に確認
コポリア以外にも、モーン・ブラン、アニス・マジョール・トレイルなど人気コースが多くあります。いずれも同じ警戒水準で扱ってください。
Travel Alert 02
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St Louis Rd邦人車上狙い事件 --- 2025年8月
在セーシェル日本国大使館の2025年8月12日発の注意喚起をそのまま引用します。
2025年8月9日土曜14:40頃、Victoria地区とBeau Vallon地区を結ぶ幹線道路(St Louis Rd)沿いのLaboutik Baba(商店)近くにおいて、運転中であった邦人の車両が一部損傷する車上狙い事件が発生しました。
手口は具体的に記録されています。
- 2台前の車両が急ブレーキで停車
- 不審者1名が左側道路脇から1台前の車両前に入って殴りかかる仕草
- 邦人車両前にも入って助手席側に来た
- 邦人は離脱しようとしたが、不審者は車両左側を蹴ってきた
土曜の午後2時40分、マヘ島で観光客が最も多く使う幹線道路(ヴィクトリア中心部とボー・ヴァロンビーチを結ぶルート)で発生しています。前方車両を急停車させ、徒歩で来た不審者が車両を取り囲んで停車を強要する手口です。
レンタカー利用者向けの実践対策。
- 走行中に前方車両が急ブレーキ→徒歩で人が近づく動きを見たら、可能な限り脇道や別車線に移動
- ドアロック・窓は閉めて走行
- 脇に止まっている人が手招きしても応じない
- どうしても停車を強いられたら、警察署・ガソリンスタンド・大型店舗駐車場までは進む
- 駐車時は警備員・管理人がいる敷地内へ
在セーシェル大使館「安全の手引き」(2026年3月改訂)の車両対策literalも合わせて押さえておきます。
車両で移動する際は、ドアロックを確実に施錠、窓を開閉して放置しない、停止中車に近づいてくる怪しい人物がいないか周囲の警戒、車内の見えるところに貴重品等を置かない(トランクや座席足元に置く)、駐車時にはできるだけ警備員又は管理人がいる敷地内へ駐車することを心がける。
トレッキング・登山道強盗の対策
コポリア事件のような外国人女性を狙った強盗は、観光客の弱点(道の不慣れ・人通りの少なさ・退路の限定)を突く手口です。
複数人で歩く・人通りの少ない場所を避ける
在セーシェル大使館「安全の手引き」より。
徒歩で移動の際は、可能な限り複数人で歩き、人通りの少ない場所、不審な集団がいるような場所は避ける。
トレイルだけでなく、ヴィクトリアからホテルまでの夜間徒歩、人通りの少ない海岸道路の散歩にも当てはまります。
目立つ装備を持ち込まない
ハイキング装備でも、高価な一眼レフを首から下げる・最新型スマホを腰に挟むのは標的化のサイン。トレイルでは行動食・水・救急セット・小額現金・IDコピー程度に絞ります。
ホテルに行先を伝える
帰着予定時刻を伝え、戻り時刻が大幅に過ぎたらホテルから連絡をもらえる体制を作っておくと、万一の遭難・事件時に発見が早まります。
Travel Alert 03
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強盗被害に遭ったら --- 抵抗しない
在セーシェル大使館「安全の手引き」が明確に方針を示しています。
万が一強盗被害に遭っても抵抗しない。犯行中の犯人は興奮していることが多く、暴行や傷害などに発展する場合がある。
財布・スマホ・現金・カメラはすべて渡し、犯人が立ち去るまで抵抗しないこと。コポリア事件の被害者3名も「軽傷」で済んでいますが、抵抗していれば致命傷に至った可能性も。命と身体を最優先に判断してください。
その後の動き。
- 安全な場所まで移動(最寄りのホテル・店舗)
- 警察(999)に通報。ポリスレポートを取得
- 在セーシェル日本国大使館(+248-439-9900)に連絡
- クレジットカード会社へ連絡してカードを止める
- パスポート紛失なら大使館で渡航書発給手続き
保険会社の事故受付窓口にも連絡し、医療費・盗難の請求準備を進めます。
手口早見表
| 手口 | 時間帯 | 場所 | 対策の核心 |
|---|---|---|---|
| トレイル強盗 | 日中 | コポリア等のハイキング道 | 複数人・ガイド同行・装備最小限 |
| 走行中誘導車上狙い | 日中 | St Louis Rd等の幹線道路 | 急停車車両に近づかない/脱出最優先 |
| 駐停車中の車上狙い | 終日 | 観光地駐車場 | 警備員のいる敷地/車内に物を見せない |
| 夜間徒歩中の強盗 | 17時以降 | 街灯まばらな市街地 | 夜間徒歩を避ける/タクシー利用 |
Travel Alert 04
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出発前にできること
- トレッキングはツアー予約: 旅行業者またはホテルのアレンジで現地ガイド付き
- eSIM: トレイル中の緊急通報・GPS表示・大使館連絡。詳細は海外eSIM比較ガイド
- 少額現金を分散: 渡してもダメージ最小の「捨て財布」を別ポケットに
- 大使館番号をスマホに登録: +248-439-9900 を電話帳に保存
- 保険の確認: 治療費・救援者費用・携行品損害の補償を出発前に確認
Travel Alert 05
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よくある質問
コポリア・トレイルは安全?
2024年3月11日午後、外国人女性3名(スペイン・スロバキア・アルゼンチン国籍)が強盗致傷被害に遭い軽傷を負っています。日中・複数人でも標的になっており、現地ツアーかガイド同行を強く推奨します。
レンタカーで走行中に「車に異常がある」と言われたら?
2025年8月のSt Louis Rd事件では2台前の車両が急ブレーキで止め、不審者が殴打仕草で車両を停車させようとしました。走行中に並走車・前方車から声をかけられても、安全な場所(警察署・ガソリンスタンド・大型店舗駐車場)まで移動してから状況を確認してください。
強盗に遭ったらどうすればいい?
在セーシェル大使館「安全の手引き」は「万が一強盗被害に遭っても抵抗しない。犯行中の犯人は興奮していることが多く、暴行や傷害などに発展する場合がある」と明記。所持金品を渡して脱出を最優先に、その後すぐ警察(999)と日本大使館(+248-439-9900)へ連絡してください。
トレイル・ハイキングで持っていくべきものは?
高価なカメラ・スマホ・現金は最小限に。パスポートは宿のセーフティボックスへ。配車・緊急連絡用にeSIMで通信を確保し、ホテルに行先と帰着予定時刻を伝えてから出発してください。