アンドラはフランスとスペインに挟まれた、ピレネー山脈の高地に位置する小さな公国です。国土の大部分が海抜1,000メートル以上で、冬はスキーリゾート、夏はトレッキング、そして一年を通じて免税ショッピングが旅行者を集めています。国内に空港も鉄道もなく、入国はスペイン(バルセロナ方面)またはフランス(トゥールーズ方面)からの陸路のみ。EU非加盟・非シェンゲンで、通貨はユーロです。
アンドラに日本の在外公館はなく、在フランス日本国大使館(パリ)が兼轄しています。外務省の危険情報・スポット情報・感染症危険情報はすべて発出なし。治安は良好ですが、隣国と同じスリ・置き引きの手口と、高地ならではの医療リスクは頭に入れておきたいところです。
Travel Alert 01
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危険レベル --- 危険・スポット・感染症すべて「発出なし」
外務省の海外安全ホームページでは、アンドラに対する危険情報・スポット情報・感染症危険情報のいずれも発出されていません。
現在、危険情報は出ておりません。
凶悪犯罪はまれで、外務省も「一般的に治安は良好」としています。ただし、スリや置き引きなどの一般犯罪は発生しており、フランスとスペインに挟まれた立地から「これら隣国と同様の犯罪が発生する危険性は排除されません」と注意喚起しています。
スリ・置き引き --- 隣国共通の手口に注意
アンドラ固有の犯罪統計は公表されていませんが、外務省は隣国フランス・スペインの安全対策基礎データも合わせて読むよう促しています。在スペイン日本国大使館がまとめた隣国共通の犯罪手口には、アンドラでも起きうるパターンが並んでいます。
スリ: 駅のエスカレーター、バス車内、観光名所、路上などで、小銭やカードをばら撒いたり話しかけたりして注意をそらし、バッグから財布を抜き取る手口が多く報告されています。荷物を切り裂いて中身を抜くパターンもあります。
置き引き: レストラン、ファーストフード店、ホテルのロビー、空港、駅、バスターミナルなどで注意をそらしてバッグを持ち去る手口です。
アンドラは免税ショッピングが目当ての旅行者が多い国。大量の買い物袋を抱えて注意が散漫になりがちなシーンがまさにスリの好条件になるので、貴重品はバッグの奥、チャック付きの内ポケットに入れておこう。
外務省が挙げている防犯の基本もシンプルです。
犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
Travel Alert 02
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テロ・誘拐 --- 国内での発生なし、ただし隣国の情勢に注意
外務省のテロ・誘拐情勢によると、アンドラ国内ではテロとみられる事件の発生も、国外テロ組織の活動も確認されていません。誘拐事件も近年確認されておらず、日本人・日本権益に対する被害もありません。
ただし注意したいのは地理です。アンドラはテロ事件が発生しているフランスと、2017年8月にテロが起きたスペインの両方と国境を接しています。特にバルセロナやトゥールーズからの往復は隣国の都市部を通過するため、広域テロ情報にも目を通しておくのが賢明です。
出入国・税関 --- 空港なし、陸路入国、免税品の持ち出し検査に注意
アンドラ国内には空港がなく、フランスまたはスペインから陸路で入国します。日本とアンドラの間にはビザ免除の取り決めがあり、観光など就労を目的としない90日以内の短期滞在であれば入国ビザは不要です。
国境での出入国手続は通常行われていませんが、パスポートや航空券の提示を求められる場合もあるので、パスポートは必ず携帯しておくこと。
税関で特に気をつけたいのが免税品の持ち出し。アンドラ国内では無税で各種物品が購入できますが、フランスやスペインに戻る際には各国の免税購入範囲を超えるものについて申告が必要です。特にタバコおよび酒類の検査は厳格に行われます。免税ショッピングを楽しんだあと、うっかり大量に持ち出すと引っかかるので、購入量はあらかじめ確認しておこう。
Travel Alert 03
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健康・医療 --- 海抜1,000m超の高地、飲酒に注意
アンドラ特有のかかりやすい病気は報告されていません。ただし国土の大部分が海抜1,000メートル以上のピレネー山脈高地にあるため、隣国の近隣都市と比べると気温がかなり低く、冷涼な気候です。
外務省が名指しで注意しているのが高地でのアルコール。
高地でのアルコール類の摂取は身体への影響が懸念されますので、大量のアルコール類を摂取しないなどの注意が必要です。
スキーリゾートでのアフタースキー、免税の酒類を試す場面など、高地で飲酒量が増えやすいシチュエーションが重なるのがアンドラの特徴。一般的な薬は薬局で購入できます。
医療費の現実 --- 高額・無保険だと治療を受けられない可能性
外務省はアンドラの医療費について、かなり踏み込んだ警告を出しています。
一般的に海外の医療施設で受診した場合、高額な医療費を請求されます。アンドラも例外ではなく、医療費は高額となることがあり、また、無保険かつ支払い能力がないと判断された場合には、治療を受けることができない可能性もあります。
「治療を受けられない可能性」は重い表現です。アンドラ単独の保険金支払い事例は損保各社のデータベースに掲載が確認できませんでしたが、隣国スペインの参考事例として、骨折で入院・手術した場合に300万〜500万円台、脳梗塞や心疾患で入院・医療搬送が絡むと500万〜1,200万円超に達するケースがSBI損保のデータに載っています(アンドラ国内の事例ではなく、欧州での医療費の規模感として参照)。
ピレネー山中で骨折やケガをした場合、搬送先はアンドラ国内の病院かスペイン・フランス側の大病院になりますが、いずれにしても高額医療費圏内です。海外旅行保険は「あったほうがいい」ではなく「ないと詰む」レベルと考えておきましょう。
Travel Alert 04
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たびレジ・在留届
3か月未満の旅行者は たびレジ に登録すると、アンドラの最新治安情報や緊急時の安否確認に使えます。3か月以上の長期滞在者は、在フランス日本国大使館(アンドラを兼轄)に在留届を提出します。
その通知を受け取るにも、ケガをしたときに救助や保険会社へ連絡するにも、現地で使える通信手段が要ります。eSIMの料金はアンドラのeSIM最安料金比較で、各社公式サイトから取得した実売価格を旅行日数別に並べています。各社の性格や選び方そのものは海外eSIM比較にまとめています。
緊急時連絡先(保存推奨)
- 警察: 110
- 消防署: 118
- 救急車: 116
- 病院: Hospital Nostra Senyora de Meritxell --- 871-000
- 山岳救助隊: 112
- アンドラ国外からは +376 + 国内電話番号
日本の在外公館:
- 在フランス日本国大使館(アンドラを兼轄): +33-1-4888-6200
- 在バルセロナ総領事館: +34-93-280-3433
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
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まとめ --- 免税ショッピングとスキーの国、備えは2つ
アンドラはヨーロッパでも有数の平穏な国で、外務省の危険情報・スポット情報・感染症危険情報はすべて発出なし、テロや誘拐の発生も確認されていません。ピレネーの山あいで静かな滞在を楽しめる国です。
出発前に押さえておきたいのはこの2つ:
- スリ・置き引きは隣国共通の手口が入ってくる --- 免税品の買い物袋を抱えたまま注意が散る場面が一番危ない。貴重品はチャック付き内ポケットへ
- 医療費は高額で、無保険だと治療を受けられない可能性がある --- 海抜1,000m超の高地で飲酒量が増えやすい環境。海外旅行保険は必須
入国経路はフランスかスペインを必ず通るので、フランスの治安 や スペインの治安 のページも合わせてチェックしておくと安心です。