エレバンはアルメニア観光の出発点で、犯罪も観光ルートに集中しています。在アルメニア日本国大使館の安全の手引きは2023年のエレバン犯罪登録件数を20,231件(国内の約半数)と書いていて、人口110万人の都市にしては密度が高い数字。観光地での「肩組み」身体接触スリや流しタクシーの過剰請求は、街歩きを始めた瞬間から遭うリスクがあります。アルメニア全体の治安と国境地域のレベルもあわせて確認してください。
Travel Alert 01
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エレバンに犯罪の半数が集中する事実
首都エレバンにおける2023年の犯罪登録件数は20,231件で国内の発生件数の約半数を占めています。
人口280万人のうち約110万人がエレバンに住んでおり、観光客もこの街に集中するので、必然的にトラブルもここで起きます。「比較的安全」と書かれたガイドブックで油断しないこと。
観光地で多発「肩組み」身体接触スリ
エレバンで日本人観光客がもっとも遭遇しやすい新手口がこれ。
観光地で一緒に写真を撮ろうと声を掛け、肩を組むなどして身体接触を試み、観光客がカメラに集中している間にポケットの中身を抜き取るといった窃盗犯罪も報告されています。
「日本から来たの?写真撮ろうよ」と気さくに声をかけられて、肩を組まれた瞬間にポケットを抜かれる。身体接触してくる時点で警戒するのが大使館の指示です。詳しくはエレバンのスリ・置き引き対策へ。
過去には2019年に日本人観光客が乗り合いバス内でズボンのポケットを切り裂かれる窃盗未遂被害も発生。ホテル内での置き引きも報告されているため、油断は禁物です。
流しタクシーは使わない — 外務省名指しのアプリ2つ
流しのタクシーを利用した場合に法外な料金を請求されることがありますので、ggやYandex GOなどのタクシー配車アプリを利用することをおすすめします。
外務省がgg(ジージー)とYandex GOの2つを名指しでおすすめしています。両方とも事前に料金が表示され、ドライバー評価が見えるアプリ。空港・ホテル前で声をかけてくる「タクシー」は基本的に流しなので、観光客向け価格を吹っかけられます。手口の具体例とアプリの使い方はエレバンの詐欺・ぼったくり対策で詳しく解説します。
Travel Alert 02
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走行中の車も安全ではない — 信号待ちの強奪
エレバン市内の独特な手口。
駐車する際はもちろんのこと、走行中であってもドアは必ずロックする。また走行中であっても貴重品の入った鞄等を外部から見える位置に置かない(信号待ちの際、ドアを開けられ、助手席に置いていたバッグが盗難される事件が散発している)。
タクシーで移動中、信号待ちでドアを開けられて助手席のバッグを持ち去られる、というのが大使館報告の典型。タクシーに乗ったらまずドアロック、貴重品は座席の上ではなく足元か膝の上に。窓側にスマホやバッグを置いたまま走行するのは危険です。
駐車中の車上荒らし
車両は,できる限り管理人のいる駐車場に駐車し、路上駐車は避ける。また、駐車中は盗難防止装置を作動させるとともに貴重品を車両内に放置しておかない。車内に鞄等の金目のものが見えると、ガラスを割られ盗難されることがある。
レンタカー(といっても国際免許では運転できないため、運転手付きチャーター車が中心)でカスケードや共和国広場周辺に行く場合、管理人付きの駐車場以外は使わない。短時間でもガラスを割られる前提で、車内に荷物を残さないこと。
夜間の若者集団回避
大使館の手引きが具体的に書いている回避指示。
若者の集団(特にスキンヘッドやフーリガン風の集団)や酔っぱらい等を見かけたら絶対に近づかない
一般に危険と思われる場所、例えば若者で賑わうスポーツ・バー、外国人があまり行かない市場や遊戯施設、飲食店などには立ち寄らない。
夜間の外出はなるべく避ける。どうしても外出する場合には、公共交通機関の利用は避け、複数で行動する。
特に夜間においては、地下道や人気の少ない場所は通行しない。
エレバンの中心部は夜のバー街・ジャズライブが楽しい街でもありますが、宿に帰る経路は配車アプリでドアtoドアが安全です。徒歩で人気の少ない路地を通り抜けるのは避けてください。
Travel Alert 03
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抗議行動エリア — エレバン中心部
エレバン中心部は反政府抗議行動が散発する場所でもあります。
首都周辺及びその他の地域については、本年5月に反政府活動家らの抗議行動により、市民や警察官が負傷する事件が発生し、多数の拘束者も出ています。以降においても、エレバン中心部の他、アルメニア全土で反政府抗議行動が散発しており、過激化する可能性は排除できません。
過去には独立記念日の式典会場である共和国広場に爆発物を仕掛けようとした未遂事件(2023年9月)も発生。観光ルートと政治集会のスポットが重なるため、デモを見かけたら速やかに迂回してください。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在アルメニア日本国大使館「安全の手引き」(2024年12月版)抗議行動情報を基に構成)
ATM — 屋外設置のものは使わない
スキミング対策の鉄則。
管理の行き届かない場所に設置されている自動現金支払機(ATM)はカードのデータを盗まれて悪用されるおそれがあるので,絶対に使用しない。また、カードで支払いを行う場合、カードを店員に預けてしまうとスキミングされる恐れもあるので、カードは必ず自らの手で専用読み取り機にかざして支払を行う。
屋内設置のATM(銀行支店内・ショッピングモール内・ホテル内)を選ぶ。レストランで支払う際もカードを店員に渡すのではなく、自分で読み取り機にかざすこと。観光地のレストランでは特にスキミング被害のリスクが上がります。
睡眠薬強盗 — 知らない人からの飲食物は受け取らない
見知らぬ人から飲み物やクッキー等のお菓子を勧められても安易にこれを飲食しない(いわゆる睡眠薬強盗の可能性あり)。
バーや駅のベンチで親切に話しかけてくる人物からの飲み物は受け取らない。これも観光客が遭いやすい古典的な手口です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
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エレベーターでの強盗回避
エレベーターで同時に乗り込んでくる人物には注意し、不審だと感じたら一度見送る。
ホテルや高層住宅のエレベーターで他の乗客と二人きりになるのを避けるのが大使館の指示。不審に感じたら一本見送るだけで強盗リスクが減ります。
エレバンの主要病院
医療施設はエレバン市内に集中しています。クレジットカード対応・英語可の私立病院が中心です。
| 病院 | 所在地 | 電話 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Nairi Medical Center | 21 Paronyan Str | (010) 537500, 520099 | 循環器科除く各科揃った総合私立病院。CT/MRI完備、英語可 |
| Erebouni Medical Center | 14 Titogradyan Str | (010) 471100、救急8119 | アルメニア最大の総合病院、専用救急車常時待機。中心部から約6km |
| Medical Center Surb Astvatsamayr | 46a Artashesyan Str | (010) 464115 | 小児科分野が充実、外国人利用実績あり |
| ASTGHIK MEDICAL CENTER | Daniel Varuzhan Str 28A | (060) 651219, (011) 667788 | 24時間救急、循環器科・画像診断に重点 |
| Avanta Dental Clinic | 1/1 Heratsi (他5か所) | (012) 323232 | 英語が通じる歯科クリニック |
医療費は基本的に100%自己負担。詳しい医療リスクと感染症対策はエレバンの医療・健康リスクへ。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察 | 102 |
| 消防 | 101 |
| 救急 | 103 |
| ガス | 104 |
| 緊急対応サービス | 911 |
| 蛇咬傷ホットライン | 8003 |
| 在アルメニア日本国大使館 | +374-11-52-30-10 |
| 大使館(夜間・休日) | +374-41-43-41-45 |
大使館アドレス: 23/4 Babayan Street, Yerevan, 0010, Republic of Armenia
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
通信の備え
エレバン市内のWi-Fiは安定しないことが多く、配車アプリ(gg / Yandex GO)を使う前提では現地SIMかeSIMが必須です。出発前のセットアップは海外eSIM比較へ。
この都市のトラブル別ガイド
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