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サラエボの治安 バシュチャルシヤのスリ・トラム襲撃【2026】

サラエボの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

サラエボはボスニア・ヘルツェゴビナの首都で、人口約27万人。旧市街バシュチャルシヤ・ラテン橋・1984冬季五輪の遺産が観光のハイライトで、日本人旅行者が必ず通る街です。在サラエボ日本国大使館の「安全の手引き」を読むと、2025年4月だけでバス停付近の写真撮影中スリ・ホテル部屋でのクレカ抜き取りといった日本人被害が複数発生。さらにトラム内で学生が複数の少年に襲われ亡くなった過去事案2024年に569件の爆破予告――観光地として安定はしているものの、警戒すべきポイントは集中しています。ボスニア全体の概況は国ページへ。

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2025年の日本人被害 --- バス停・写真撮影・ホテル部屋

「安全対策情報(2025年4-6月)」の記録より。

4月、モスタルで、日本人観光客がリュックサックの中に入れていたバックを盗まれ、旅券や貴重品を失う被害がありました。同じく4月、サラエボでも、日本人観光客がバス停付近で写真撮影をしていた際に、背負っていたリュックサックから旅券入りのバックをすられました。また、5月には、サラエボで、日本人観光客がホテルの部屋に置いていたカバンからクレジットカードを抜き取られ、不正に使用される被害に遭ったとの報告を受けています。

3つの被害がすべて2か月以内に集中。

  • バス停付近の写真撮影中:背中のリュックから旅券入りバッグをすられた
  • ホテル部屋のカバン:クレジットカードを抜き取られ不正使用
  • (モスタル:リュックサック内のバッグごと盗まれて旅券・貴重品紛失)

リュックを背負ったまま写真を撮る・ホテル部屋にカバンを置きっぱなしにする――どちらも日本人がよくやる動作です。写真撮影時はリュックを前に回すホテル部屋の貴重品はセーフティボックスかフロント預け。これだけで被害は大きく減らせます。

旧市街バシュチャルシヤ・路上の道尋ね分業型スリ

サラエボの観光中心地はバシュチャルシヤ(旧市街)、ラテン橋、ベイの泉(セビリ)周辺。ここで起きた邦人被害事例。

市内の路上で2人組の女のうち一人に道を尋ねられ、分からないと答えている間にもう一人に鞄の中をあさられ財布を抜き取られた。

道尋ね分業型スリの典型。1人が話しかけて注意を引き、もう1人が背後や横からバッグに手を入れる。観光地で見知らぬ相手から声をかけられたら、まず一歩引いて全身が見える距離を取ること。地図やスマホを取り出すと両手が塞がるので、その瞬間が狙われやすい。詳しい手口別の対策はサラエボのスリ・置き引き対策に整理しています。

簡易宿所のピッキング侵入盗(2025年)

ホテルだけでなく、簡易宿所(ゲストハウス)の被害も発生。

旅行中に宿泊した簡易宿所にて、貴重品以外の荷物を全て部屋に置いて外出したその数分後、中東系の男性にピッキングツールを使用され部屋に侵入。置いていた荷物を盗まれた。

「貴重品以外」で安心して全部置いて出たら、数分後にピッキングで侵入され全部盗まれた。簡易宿所の鍵はホテルより脆弱で、ピッキング耐性が低い。短時間の外出でも、貴重品はすべて持ち出すか、頑丈なロック付きスーツケースに入れて鍵をかけてから出ます。

宿泊施設選びでは、Booking等のレビューでセキュリティ評価をチェックして、24時間スタッフ常駐・電子キー付きの宿を優先するのが安全。

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ショッピングセンター駐車場の強盗(2025年6月)

「安全対策情報(2025年4-6月)」の警告事案。

6月、サラエボ市内のショッピングセンターの駐車場で、女性が男2名の強盗に遭う事件が報じられています。

ショッピングセンター駐車場という、日中・人目のあるはずの場所で女性が2人組強盗に。日本人被害ではないものの、観光客が立ち寄る大型商業施設での事案として警戒対象。駐車場・地下施設は単独で入らない、特に夜間や閑散時間帯は避けます。

トラム --- 過去の死亡事案と2026年2月の脱線

サラエボの公共交通の主役はトラムですが、警戒すべき過去事案があります。安全の手引きより。

バスやトラムでは、スリやひったくりが多いため、貴重品の管理に注意してください。過去にはトラム内で学生が複数の少年に襲われ、亡くなる事案が起きています。また、2021年には日本人がトラム内で未成年者に絡まれる事案や、2026年2月にはトラムが脱線し1名が死亡、4名が負傷した事故も発生しています。

3つのリスクが同居:

  1. トラム内で学生が複数の少年に襲われ亡くなった事案(過去)
  2. 2021年:日本人が未成年者に絡まれた事案
  3. 2026年2月:トラム脱線で1名死亡4名負傷

対策はシンプルで、運転手に近い前方車両に乗る絡まれそうな相手と目を合わせない車内で堂々とスマホや財布を出さない。ピーク時のトラムは混雑しスリも増えるので、貴重品はファスナー付き内ポケットへ。詳しい対策はサラエボのタクシー・交通トラブル対策へ。

爆破予告 --- 2024年569件

サラエボ滞在中に遭遇する可能性があるのが、爆破予告による施設の一時退避。

サラエボ県内務省の発表によれば、2024年は569件の爆破予告があったと報告されています。日本国大使館、警察、報道等から常に最新の情報を入手し、爆破予告を受けている施設には絶対に近づかないようにしてください。

実際に爆発した事例はゼロですが、避難騒ぎや交通混乱は起こります。2025年4月にはサラエボの裁判所への爆破予告で建物が一時退避(後に虚偽と判明)。学校・病院・空港・ショッピングセンターも対象になることがあるので、現地ニュース(英語可のアプリで十分)を1つ入れて、警告が出た施設には近づかないこと。

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紛争時の武器を用いた強盗

サラエボの治安固有のリスクとして、

紛争時から残っている武器を用いた強盗事件も時折発生しています。強盗事件は、銀行、スポーツくじ売場、小規模なスーパーやガソリンスタンド等で発生することが多いため、犯罪に巻き込まれないよう、用件が済み次第、これらの施設から速やかに移動するよう心がけてください。

両替・買い物・給油などで該当施設を使う場合は、用が済んだら速やかに離れるのが基本動作。ATMは銀行内の屋内ATMを使う、夜間の路上ATMは避けます。

反政府デモとイベント

平和裏に行われることがほとんどですが、2014年にはサラエボやモスタル、トゥズラ等の主要都市でのデモが一部暴徒化した事案もあり、サラエボ市をはじめとする主に都市部において、行政に不満を持つ一般市民、特定の政党や民族団体の支持者、退役軍人、労働組合や戦争遺族団体等のメンバーによるデモや集会が度々発生します。

(3)デモ隊の周辺には犯罪者などが紛れている場合があり、スリ・ひったくり又は強盗被害に遭う可能性があるため、興味本位で安易に近づかない。

デモに遭遇したら興味本位で近づかず迂回。デモ周辺に紛れ込むスリも警戒対象です。

エリア別の注意点

サラエボの観光・滞在エリア別の特徴:

  • バシュチャルシヤ(旧市街):観光中心、スリ多発エリア、リュックは前抱え
  • ラテン橋・ミリャツカ川沿い:写真撮影中の被害事例あり
  • サラエボ駅・バスターミナル周辺:置き引き多発の典型エリア
  • ショッピングセンター駐車場:2025年6月強盗事案あり
  • 大使館・国立施設周辺:警察関連施設には立ち止まらない
  • 山岳地帯(ベラシュニツァ等):地雷残存可能性、ガイド帯同必須

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撮影禁止と旅券携行

写真撮影は軍事施設や警察署等では禁止されています。その他にも撮影禁止の標識(カメラのマークに斜線がひかれているもの)が立てられているところがありますので注意してください。

旅券の携行義務があり、公共機関等に出入りする際、旅券等の身分証明書の提示を求められることもあります。旅券等の盗難や紛失には十分注意してください。

旅券携帯義務+撮影禁止の警告。バシュチャルシヤやラテン橋周辺は問題なく撮影できますが、カメラのマークに斜線が入った標識を見たら撮らない。

滞在届 --- 民泊・ゲストハウスは要注意

ボスニア・ヘルツェゴビナに3日以上滞在する場合には、48時間以内に外国人庁各事務所に滞在届を提出することが必要です。主要なホテルに宿泊する場合には、この手続きをホテル側で行うことが一般的ですが、簡易宿所(ゲストハウス)や民泊では届出を行わないことも多く、注意が必要です。

サラエボに3日以上滞在するなら、ホテルなら自動的に手続き、民泊・ゲストハウスは自分で確認が必要。Airbnbや小規模ペンションを使う場合は、チェックイン時にホストに「滞在届はやってもらえる?」と確認しましょう。

安全対策まとめ --- サラエボ滞在で覚えておくこと

  1. 写真撮影時はリュックを前に回す:2025年4月のバス停被害事例
  2. ホテル部屋の貴重品はセーフティボックス:2025年5月のクレカ抜き取り事例
  3. 簡易宿所では短時間外出でも貴重品を全持ち出し:ピッキング侵入盗事例あり
  4. トラムは前方車両、絡まれそうな相手と目を合わせない:過去の死亡事案
  5. ショッピングセンター駐車場は単独で入らない:2025年6月強盗事例
  6. 道尋ねは一歩引いて距離を取る:2人組分業型スリの典型
  7. 3民族・宗教の話題は自分から振らない
  8. 3日以上滞在は48時間以内に滞在届:民泊では自分で手続きが必要
  9. 現地ニュースアプリで爆破予告情報をチェック:避難施設には近づかない
  10. 海外旅行保険+医療搬送特約:日本搬送1,000万円超も

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緊急時の連絡先

機関電話番号
警察122
消防123
救急車124
サラエボ救急033-611-111
在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館(代表)+387-33-277-500
同大使館(時間外緊急)+387-62-990-600

この都市のトラブル別ガイド

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