Kaigai Risk
TRAVEL RISK ARCHIVE

ソフィアのスリ 若い女性グループと地下通路の巾着切り【2026】

ソフィアのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ブルガリアの2024年の窃盗認知件数は24,610件。総犯罪件数86,049件のうち約3割が窃盗で、人口10万人あたりで日本の約2.3倍。観光客がもっとも遭遇しやすいのがソフィアでのスリ・置き引きです。大使館「安全の手引き」は珍しいくらい地名を具体的に名指しして警告しているので、出発前にこのリストを覚えておくだけで歩き方が変わります。

Travel Alert 01

海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです

詳しくみる →

大使館が名指ししたスリ多発エリア

「安全の手引き」II-3節は、ソフィア市内の犯罪多発地域をこう列挙しています。

○ 市内中心部(ソフィア・ホテル・バルカン(旧シェラトン・ホテル)〜ツム百貨店〜ハリ商店街を結ぶ地下通路、スヴェタ・ネデーリャ広場、マリア・ルイザ大通り、ヴィトシャ大通り、ライオン橋付近) ○ 国立文化宮殿(NDK)周辺 ○ ソフィア中央駅およびその周辺、中央バスターミナル付近および地下通路 ○ 市内西部(特にウエスト・パーク(ザパデン・パルク)周辺、リュリン地区) ○ ソフィア空港西部(フリスト・ボテフ地区)

旅行者が必ず通る場所がほぼ全部リスト入りです。ヴィトシャ大通り(ソフィアのメインストリート、レストラン・ショップ集中)、マリア・ルイザ大通り(中央駅から中心部への主要動線)、スヴェタ・ネデーリャ広場(観光中心)。地下通路は特に警戒度高め、人目が少なく逃げ道も限られます。

Travel Alert 02

海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?

詳しくみる →

「日本人=現金持ち」のターゲット

外務省・安全対策基礎データはこう書いています。

日本人は、一般的に多額の現金を所持していると見られていることから、犯人にとって格好のターゲットとなり得ます。日本人が被害に遭いやすい犯罪のケースとしては、地下鉄や路面電車等の公共交通機関内や店舗内でのスリ被害、飲食店内での置引きが挙げられます。このほかにも、空き巣・忍び込み・事務所荒らしが発生しています。

手口の中心はグループ犯。

ソフィア市内等では、窃盗グループが巧妙に被害者の注意をそらしながら、別の仲間がバッグを盗む手口が多くみられます。一見窃盗グループには見えない若い女性のスリグループも存在しています。

「若い女性のスリグループ」というのはブルガリア独特のキーワード。観光客に道を尋ねる、写真を撮ってあげる、と善意のふりで接触してくる役回りです。

直近の被害事例 --- ベンチで一休みの数分間

在ブルガリア日本国大使館「海外安全対策情報 2026年第1四半期」が報告した直近事例。

3月上旬、短期渡航中の邦人がソフィア市中心部のベンチで休憩中に、上着ポケットに入れていた現金やパスポート等を盗まれる被害を認知しています。

ベンチで一休み、数分間に上着の内ポケットからパスポートと現金が抜き取られる。声をかけて気を引く役、抜き取る役、貴重品を即座に逃す役、の典型的な分業です。

TESTIMONY · 旅行者A
ヴィトシャ大通り沿いのカフェで、足元にバッグを置いて食事していたら、隣のテーブルに座った人に話しかけられた。気づいた時には足元のバッグごと消えていました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(ブルガリア)

Travel Alert 03

無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も

詳しくみる →

公共交通機関での具体的な手口

「安全の手引き」が明記している公共交通機関での対策はこう。

○ トラムや地下鉄、バスの車内では、絶対に寝ないよう注意し、バッグは胸の前に抱えるように持つ。また、混雑していないにもかかわらず故意に接触してきたり、不自然に近寄ってきたりするグループには十分注意し、取り囲まれそうになったらすぐに移動する。

ポイントは3つ。

  1. 車内で寝ない --- 寝ている間に貴重品を抜き取られる。長距離列車・夜行バスで特に危険
  2. バッグは胸の前で抱える --- 背中・腰・ズボン後ろポケットは論外
  3. 不自然な接触は即移動 --- 混雑していないのにわざと近寄ってくる、肩がぶつかってくる、これは警報

トラムの乗降時、地下鉄の改札、中央駅・バスターミナルの地下通路。人の流れが滞留する場所で集中的に発生します。

レストラン・カフェでの置き引き

「安全の手引き」のレストラン対策。

○ レストランやカフェ等では、バッグ等は膝の上等目の届くところに置き、バッグを床に置く場合には、足の間に挟むなど、常に目を離さないようにする。ビュッフェ形式の場合には、椅子やテーブルの上に荷物を置いたまま席を離れることがないようにする。

椅子の背もたれに掛ける、足元に置く、隣の空席に置く、はすべてアウト。膝の上か、足の間に挟むが正解。ホテル朝食やビュッフェ形式の店では、料理を取りに行く瞬間が最大の隙です。貴重品は身につけたまま動きましょう。

Travel Alert 04

知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?

詳しくみる →

貴重品の持ち方 --- 大使館推奨の鉄則

○ 貴重品は外部から見えない上着の内ポケット等に入れ、ズボンの後ろやバッグの外側のポケットには絶対に入れない。また、現金やカード等は極力分散して携行する。

優先度はこう。

  1. 現金・カード・パスポートを分散 --- 1ヶ所に集めない、メインとサブを別収納に
  2. 内ポケット中心 --- 上着の内側ファスナー付き
  3. 後ろポケット・外側ポケットは禁止 --- 抜き取り耐性ゼロ
  4. バッグは前掛けorクロスボディ --- リュック背負いはNG

夜間や人気のない場所での対策も明記されています。

○ できるだけ単独での外出は避け、複数で行動する。 ○ 人目のあるところで現金を数えない。 ○ 夜間の外出は特に注意する。路地裏、人気のない場所の通行はできるだけ避ける。 ○ 不審者に気付いたら道路の反対側へ渡る、いざというときは直近の商店等に駆け込む。

夜のリュリン地区・ザパデン・パルク周辺はリストの中でも特にハイリスク。中心部から離れたエリアで日没後の単独行動は避けましょう。

Travel Alert 05

空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?

詳しくみる →

万一被害に遭ったら

  1. その場で警察に通報(112、英語通じる)。被害届がないと保険請求できない
  2. 大使館(+359 2-971-2708、24h領事班)に連絡。パスポート紛失なら帰国のための渡航書手続き
  3. クレジットカードを即停止。スキミングと併用された可能性も含めて全カード停止が安全
  4. 保険会社に連絡。携行品損害は領収書と被害届のセットが必要

タクシー強盗のような物理的危害はタクシー・交通トラブル、ATM詐欺など金銭詐欺は詐欺・ぼったくりで個別整理しています。ブルガリア全体の犯罪傾向も合わせてどうぞ。

よくある質問

ソフィアでスリに遭いやすい場所は?

大使館「安全の手引き」が名指ししているのは、ソフィア・ホテル・バルカン〜ツム百貨店〜ハリ商店街を結ぶ地下通路、スヴェタ・ネデーリャ広場、マリア・ルイザ大通り、ヴィトシャ大通り、ライオン橋付近、国立文化宮殿(NDK)周辺、ソフィア中央駅・中央バスターミナル付近、市内西部のリュリン地区、空港西部のフリスト・ボテフ地区。観光導線がほぼ全部入っています。

日本人は狙われやすい?

外務省と大使館は明確に「日本人は多額の現金を所持していると見られているため格好のターゲット」と書いています。窃盗グループが注意をそらす役と盗む役で分業し、一見スリに見えない若い女性のグループも存在します。直近2026年3月にもベンチで休憩中の邦人がポケットから現金とパスポートを抜き取られる事例があります。

公共交通機関での具体的な手口は?

トラム・地下鉄・バス車内では、混雑していないのに故意に接触してくる、不自然に近寄ってくるグループに要注意。取り囲まれそうになったらすぐ移動。バッグは胸の前で抱える、車内で寝ない、貴重品はズボンの後ろやバッグ外側のポケットに入れない、現金とカードを分散して持つのが大使館推奨です。

出典

NEXT READS · ソフィア