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ヘルシンキのスリ マーケット広場とニセ警察官【2026】

ヘルシンキのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ヘルシンキで日本人旅行者がもっとも遭いやすいトラブルは、刃物を持った強盗でも詐欺グループでもなく、毎年「旅行者の被害として一番多い」と大使館が明記している置き引きとスリです。フィンランド全体の窃盗件数は2025年速報で14万7,943件、2024年の13.1万件から大幅増。「治安がいい国」のイメージのままノーガードで歩くと、お土産代わりに財布が消えます。

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レストランで足元にカバンを置いた数分が、いちばん危ない

大使館「安全の手引き」が日本人被害の冒頭に置いているのがレストラン置き引きです。

『レストランにおいて、座席にカバンを置いたまま、料理を取りに行った。座席に戻ったとき、カバンが窃取(置き引き)されていることに気付いた。』置き引きは、毎年、旅行者の被害として一番多い事例です。レストランのほか、電車の中やお土産屋等においても発生しています。

ヘルシンキ中心部のレストランは観光客で混雑する時間帯にウェイティングが発生し、料理を運ぶ動線で席のカバンが視界から外れる瞬間が必ず発生します。席を立つときはカバンを必ず持って動く。これだけで被害率は変わります。

外務省も範囲を広げてこう警告しています。

空港、駅、公共交通機関、繁華街、マーケット広場等の観光地、ホテルのロビー、レストラン等の不特定多数の人が集まる場所で財布やパスポートを盗まれる事例が発生しています。言葉巧みに近づき、注意をそらしながら携行品を盗み取る手口もあります。

携行品は常に体から離さず、足下に置いたり、椅子の背もたれ等にかけたりしないよう注意してください。

足元・背もたれの2大NG置き場は、フィンランドでも例外ではないということです。

TESTIMONY · 旅行者A
中央駅近くのレストランでカウンター席に座ってカバンを足元に置いていました。料理が来る前にトイレから戻ったらカバンが消えていて、スタッフに聞いても「気づかなかった」の一点張り。日本では当たり前にやっていた「足元置き」が、ここでは即アウトでした。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ヘルシンキ大使館「安全の手引き」2026年3月版 レストラン置き引き事例を基に構成

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マーケット広場のリュック被害 --- 背中は開けても気づかない

ヘルシンキ観光のハイライトの一つ、マーケット広場(カウッパトリ)。海沿いの屋台で食事ができてお土産も並ぶ人気スポットですが、ここで毎年起きているのがリュック被害です。

『マーケット広場において、リュックサックを背負いながら買い物していた。ホテルに戻ってリュックサックを開けたとき、中身(財布、カメラ等)が盗まれていることに気付いた。』スリも、多発している事例です。混雑する場所においては、荷物は背負わずに体の正面で持つことが効果的です。

リュックを背中で背負ったまま屋台で買い物に集中すると、ファスナーを開けられても全く気づきません。気づくのはホテルの部屋でジッパーを開けたとき。マーケット広場・屋台街・お土産屋に入る前にリュックは前掛けに変える、これが鉄則です。

混雑する公共交通機関も同じ構造。空港から市内へのリングレールやトラム、地下鉄の乗り降りの瞬間にやられるケースが報告されています。

ニセ警察官の所持品検査詐欺 --- IDをサイトで照合する権利がある

ヘルシンキで覚えておきたいもう一つのパターンが、警察官を装った所持品検査詐欺です。

私服の薬物捜査官と称する人物や偽の制服を着たニセ警察官が、観光中の日本人を呼び止め、所持するバッグや財布の中を調べるふりをして、金品やクレジットカードを抜き取る事件も発生しています。本来、警察官が路上等で財布の中身(所持金)を調べたりすることはありません。

警察官が携帯しているIDカードは、フィンランド警察ホームページ(https://poliisi.fi/en/badge-and-uniform)で確認できます。

ポイントは2つ。(1) 路上で財布の中身を見せる義務はない(2) 本物の警察IDは公式サイトでデザインを照合できる。怪しいと感じたら以下のフレーズを覚えておくと使えます。

  • “I’d like to handle this at the police station.” (警察署で対応したい)
  • “Can I check your ID on the official website first?” (公式サイトでIDを先に確認させてください)

本物の警察官ならどちらの要望も拒否しません。拒否してきたらほぼ確実に偽物です。

TESTIMONY · 旅行者B
エスプラナーディ通り近くで「私服警官です、麻薬捜査でバッグの中身を確認させてほしい」と話しかけられました。スマホでpoliisi.fiを開いて「IDを照合させてください」と言ったら、相手は「もういい」と立ち去りました。本物なら逃げる理由がないですもんね。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(フィンランド)ニセ警察官事例を基に構成

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街中でお金を貸してほしい、と頼まれる詐欺

外務省は近年増えている特殊詐欺パターンも明記しています。

街中で声をかけてきた人物と親しくなり、金銭を貸してほしいと頼まれたので連絡先を交換したものの、その後は音信不通になるという事例があります。

近年は、フリマアプリで出品者から商品のみをだまし取ったり、郵便局や銀行を名乗って銀行口座の暗証番号を盗み取る特殊詐欺が増加し、フィンランド警察は注意を呼びかけています。

大使館の手引きにも具体的な日本人被害事例があります。

『街中で見知らぬ人に声を掛けられた。優しそうな人だったので安心して会話を楽しんでいたところ、しばらくしてお金を貸してほしいと頼まれた。話振りなどから信用できると判断し、連絡先を交換した上でお金を渡したが、その後、連絡は取れず、お金を詐取されたことに気付いた。』近年、ヨーロッパ各地で発生しており、特に日本人が狙われやすい事例です。

「優しそうだから貸した」が一番危ない判断。初対面の相手に現金を渡すシチュエーションそのものを断るのが鉄則です。連絡先を交換しても、相手はSIMをすぐに捨てます。

場所別の対策まとめ

場所主な手口対策
レストラン・カフェ足元・背もたれカバン置き引きカバンは膝の上か視界内、席を立つときは持って動く
マーケット広場・屋台街背中のリュック開け入る前に前掛けに変える
ホテルロビー・朝食会場椅子に置いたカバン消失チェックイン中も貴重品は身につけたまま
空港・中央駅カート・椅子からの置き引き荷物は常に手で触れる位置に
公共交通機関の乗降時スリ・ファスナー開けリュックは前掛け、財布はチャック付き内ポケット
路上ニセ警察官・お金貸して詐欺「警察署で」「IDを照合させて」、現金は渡さない

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被害に遭った後にやること

1. 警察に被害届(Tutkintailmoitus)

緊急時は112(警察・救急・消防共通、英語可)。被害届の書類は「Tutkintailmoitus」と呼ばれ、e-Identification所持者はasiointi.poliisi.fi/en/yksityis/rikosでオンライン届出可。

被害届に必要な情報項目は、加害者の年齢・身長・体型・面相・声・歩き方・服装、車両ナンバー、武装/酩酊の有無など。可能な範囲で覚えている特徴をメモしておくとスムーズです。

2. 落とし物・遺失物営業所

ヘルシンキの遺失物窓口はElielinaukio 3(中央駅構内、VR窓口向かい)。空港の遺失物はExcess Baggage Company(5:00〜21:00)。警察 Lost & FoundPasilanraitio 13、月-金 9:00〜11:00(木・祝休)。

保管料として最大17ユーロかかるほか、発見者に遺失物の価格の5%を謝礼として渡す必要が生じる可能性もあります。

3. パスポートを盗まれた場合

警察で被害届を取った後、在フィンランド日本国大使館(+358-9-686-0200)に連絡。帰国のための渡航書か新パスポートを申請します。大使館の領事窓口は月-金 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30、緊急時24時間対応。所在地はUnioninkatu 20-22, 00130 Helsinki。日本語・フィンランド語/英語通訳・翻訳者リストも大使館が公開しています。

4. クレジットカードの停止

カードを抜き取られた場合は日本のカード会社へ即連絡して停止。海外緊急連絡先は出発前にスマホとメモ両方に控えておきましょう。

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よくある質問

ヘルシンキでスリはどれくらい多い?

フィンランド全体の窃盗件数は2025年速報で14万7,943件、2024年の13万1,023件から大幅増。大使館は「ヘルシンキの一部地域では空き巣や万引き、人気観光地でのスリ被害も増加しており、警察は監視を強化しています」と明記。観光客が遭うのはマーケット広場・レストラン・公共交通機関が中心です。

一番多い被害パターンは?

「置き引きは、毎年、旅行者の被害として一番多い事例です」と大使館「安全の手引き」が断言。レストランで席にカバンを置いて料理を取りに行った数分間に持ち去られるケースが定番で、電車内やお土産屋でも発生しています。

マーケット広場ではどんな手口が多い?

「マーケット広場において、リュックサックを背負いながら買い物していた。ホテルに戻ってリュックサックを開けたとき、中身が盗まれていることに気付いた」という事例が大使館の手引きに明記されています。背中のリュックは開けられても気づきません。混雑時は前掛けに。

ニセ警察官にあったらどうする?

「本来、警察官が路上等で財布の中身を調べたりすることはありません」と外務省が明記。怪しいと思ったら「警察署で対応します」と伝えてその場を離れる、または警察IDをフィンランド警察ホームページ(poliisi.fi/en/badge-and-uniform)で照合する時間を稼ぐ、が正解です。

被害に遭ったら何をすればいい?

警察(電話112)に届け出て被害届「Tutkintailmoitus」を受理してもらう。e-Identification所持者はオンライン届出可(asiointi.poliisi.fi/en/yksityis/rikos)。パスポート紛失なら在フィンランド日本国大使館(+358-9-686-0200)に連絡。クレジットカードは日本のカード会社に即停止依頼を。

出典

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