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ポドゴリツァの医療 ダニ脳炎と狂犬病・近隣国搬送【2026】

ポドゴリツァの医療・感染症の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

モンテネグロは「医療水準は向上してきている」と大使館が書く一方、症状によっては近隣の医療先進国(イタリア・オーストリア・セルビア)への搬送が前提になる国です。さらにダニ脳炎・野良犬の狂犬病リスクといった感染症もあり、観光客が見落としがちな健康リスクが少なくありません。出発前に予防接種・水・食事の注意点・保険加入を整理しておきましょう。

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ダニ脳炎 --- 罹患すると治療法がない、ワクチン推奨

外務省と大使館がそろって最も強く警告している感染症がダニ脳炎です。

ダニ脳炎: ダニの中には脳炎ウイルスを持っているものもあり、咬まれると脳炎に罹患することがあります。ダニ脳炎には予防接種が有効です…ダニは、森林だけでなく都市部の公園などにも生息している可能性がある。

ダニ脳炎は初期にインフルエンザに似た症状を示した後、脳炎を起こし、麻痺等の後遺症を残す恐れがあり、場合によっては死に至るケースもあります。ひとたび罹患すると治療法がないことから、予防策としてあらかじめワクチンを接種しておくことをお勧めします。

ダニ脳炎ワクチンは日本ではトラベルクリニックで接種可能(自費・複数回接種)。ポドゴリツァ郊外のハイキング・登山・キャンプ予定があるなら接種を真剣に検討する。短期都市滞在のみなら必須ではないものの、都市部の公園にもダニがいる点には注意。

森林地帯では長袖・長ズボン、DEET(ディート)配合の忌避剤、肌の露出を避ける。帰宅後は全身(特に脇・髪の生え際・膝裏)にダニが付いていないか確認する。

狂犬病 --- 街中の野良犬が多い

モンテネグロでは街中にも多くの野良犬がいます。近年狂犬病は確認されていませんが、注意が必要です。

ポドゴリツァを含むモンテネグロの街中には野良犬が多く、観光客が餌付けしようとして噛まれる事故が起きやすい。近年は狂犬病の確認例なしとはいえ「ゼロが続く保証」はない。

野良犬には絶対に近づかない、餌をやらない、目を合わせない、急に走らない。万一噛まれたら24時間以内に医療機関で狂犬病ワクチン暴露後接種を受けるのが鉄則。発症してからでは助かりません。

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水道水と食中毒・肝炎・寄生虫

水道水について大使館はこう書いています。

不適切な調理の食品や井戸水など消毒が十分ではない飲料水による食中毒、肝炎、寄生虫などの集団発生もあり、これらも十分な注意が必要です。

外務省も「水道水は飲用可だが、特に山間部において硬度が高い傾向にある」と記録。慣れない胃腸への負担を考えるとミネラルウォーター推奨です。地方や山岳ロッジで井戸水・湧き水を出されたら、煮沸または瓶詰めの水を別途確保する。

食中毒対策の基本はどこでも同じ:屋台の生肉・生魚・サラダは避ける、レストランは客が入っている店を選ぶ、火が通った熱々の料理を選ぶ。

エムポックスにも注意 --- コソボで報告例

大使館の手引きはこう書いています。

アフリカのコンゴ民主共和国を中心にエムポックス脳症の感染が拡大しており、ヨーロッパでも数件の感染例が報告されており、2024年12月には隣国コソボでも報告されております。モンテネグロでは感染報告例は出ておりませんが、注意が必要です。

エムポックスは皮膚接触・体液接触で感染するため、不特定多数との密な接触を避ける、手洗い・消毒を徹底する、が基本。

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医療レベルの実態 --- 重症は近隣国搬送が前提

一部の私立病院を除き、モンテネグロの医療レベルは、一般的に欧米先進国に比べて高くはありません。

大使館の手引きはさらに踏み込んで書いています。

以前に比べるとモンテネグロの医療水準は向上してきていますが、実際には言葉の問題や、最新式の医療機器不足等のため、症状により近隣の医療先進国での治療が必要になる場合もあります。日頃から健康管理に留意することは言うまでもありませんが、近隣国や日本への移送が必要な場合には多額の費用がかかるため、海外赴任者保険等への加入をお勧めします。

つまり重症の心血管系・脳神経系・がん治療は国内では完結しない。緊急手術や集中治療が必要なら、セルビア(ベオグラード)・クロアチア・イタリア・オーストリアへの医療搬送になります。

ポドゴリツァの医療機関

病院所在地電話
Klinicki Centar Crne Gore(クリニック・センター・モンテネグロ)Ljubljanska 1, Podgorica(020)-243-726

国内最大の総合病院ですが、対応できない症状は搬送前提。英語が通じる医師は限定的で、症状を伝える簡単なフレーズや常用薬の英語名はスマホメモに保存しておくと役立つ。

医療費の桁感 --- 近隣ヨーロッパの参考事例

モンテネグロ独立の保険支払い事例は無いものの、近隣ヨーロッパの保険支払金額は参考になります。

  • フランス 脳内出血の入院手術+家族駆けつけで717万円詳細
  • ドイツ 憩室炎の入院手術+医療搬送で540万円詳細
  • スイス・オーストリア 山岳事故・急病で数百万円規模詳細

モンテネグロでも長期入院+医療搬送になれば同等の費用が発生し得ます。

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持参すべき常備薬

  • 解熱鎮痛剤(風邪・頭痛用)
  • 整腸剤・止瀉剤(食中毒・胃腸トラブル用)
  • 抗ヒスタミン薬(虫刺され・アレルギー用)
  • DEET配合の虫除け(ダニ・蚊対策、現地でも入手可)
  • 持病の常備薬は出張期間×2倍の量

ヨーロッパでは日本と異なる商品名で売られているため、処方薬は英文の処方箋を持参すると税関と現地薬局で安心。

緊急連絡先

連絡先電話番号
救急124
警察122
クリニック・センター・モンテネグロ(020)-243-726
在セルビア日本国大使館(兼轄)+381-11-301-2800

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出発前にやっておくこと

  • ダニ脳炎ワクチン接種を検討 --- ハイキング・登山予定があれば真剣に
  • 狂犬病:野良犬には近づかない --- 噛まれたら24時間以内に医療機関へ
  • 水はミネラルウォーター --- 山間部の硬水とリスクある井戸水を避ける
  • 常備薬と英文処方箋を持参 --- 税関と現地薬局で必須
  • 海外旅行保険は補償額無制限を選ぶ --- 医療搬送費用は数百万円規模。詳しくはヨーロッパの海外旅行保険

よくある質問

モンテネグロで気をつけたい感染症は?

外務省と大使館がそろって警告しているのはダニ脳炎(森林・都市部公園のダニから感染、罹患すると治療法がない)と狂犬病(街中の野良犬が多いが近年確認はなし)の2つ。さらに食中毒・肝炎・寄生虫などの集団発生事例も大使館が記録しています。

ダニ脳炎の予防法は?

罹患すると治療法がないため、ワクチン接種が大使館の推奨。森林地帯に入る予定があるなら長袖・長ズボン・DEET忌避剤の併用も必須。ダニは森林だけでなく都市部の公園にも生息しています。

ポドゴリツァで医療を受けるとどうなる?

ポドゴリツァのクリニック・センター・モンテネグロが国内最大の総合病院ですが、外務省は「一部の私立病院を除き、モンテネグロの医療レベルは欧米先進国に比べて高くはない」と明記。重症の場合は近隣のセルビア・イタリア・オーストリアへの医療搬送が現実解です。

水道水は飲める?

大使館は「水道水は飲用可」としつつ「特に山間部において硬度が高い傾向にある」と書いており、慣れない胃腸への負担を考えるとミネラルウォーターを推奨。井戸水・消毒不十分な飲料水での食中毒・肝炎・寄生虫の集団発生事例もあります。

海外旅行保険はどれくらい必要?

近隣ヨーロッパの保険支払事例ではフランス脳内出血717万円、ドイツ憩室炎+搬送540万円、スイス・オーストリアの山岳事故・急病で数百万円規模が報告されています。モンテネグロも医療搬送が必要になれば同等の費用が発生し得るため、補償額無制限のプランが安全。

出典

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