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ベオグラードのスリ バス車内密着とネックレス強奪【2026】

ベオグラードのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ベオグラードで日本人が遭う犯罪のほとんどがスリと置き引き。在セルビア日本国大使館の安全の手引きは「ベオグラード市の旧市街に位置するクネズミハイロ通りやカレメグダン公園内、大型ショッピングセンター内での窃盗事件が毎年複数件報告」と書いていて、観光ルートとスリの活動圏がそのまま重なっています。手口を知っていれば防げるものばかりなので、出発前にここだけ読んでおいてください。

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クネズミハイロ通り・カレメグダン公園・大型モール

外務省の安全対策基礎データが具体的な手口を書いています。

ベオグラード市内のクネズミハイロ通りやカレメグダン公園、大型ショッピングモールなどの人混みを歩行中に、気づかないうちにバッグを開けられ、財布、旅券などの貴重品を抜き取られた。

クネズミハイロ通りは旧市街の歩行者天国でカフェ・土産店が並ぶ目抜き通り。カレメグダン公園は要塞跡からサバ川とドナウ川の合流を見下ろす定番フォトスポット。どちらも観光客が立ち止まってカメラやスマホを構える場所で、その瞬間が狙われます。

大使館の手引きも書いている通り、被害は毎年複数件報告されており、一過性の話ではない。リュックを背負ったまま写真を撮る、ショルダーバッグを後ろに回したまま地図を見る――これが一番危ない姿勢です。

バス・トラム車内 --- 揺れに乗じる多人数手口

ベオグラードの公共交通機関では独特のスリ手口があります。

バスに乗車時、数名に不自然に密着され、バスの揺れに乗じて体を揺らされ、バッグを開けられた。

複数犯のチームプレーで、揺れを利用するから本人が気づきにくい。大使館の手引きはこうも書いています。

バスやトラム等の車内でのスリが横行しているため、財布の出し入れを行う際には十分に注意して下さい(犯人はこのような機会を利用して財布がどこに存在するかなどをつぶさに見ています)。

つまり車内で財布を出した瞬間に「どこに財布がある」かを見られている前提で動く必要があります。チケットを買う・検札に応じる以外で財布を取り出さない、リュックは前抱え、これだけで被害率が大きく変わります。

TESTIMONY · 旅行者A
バスに乗ったら何人かが急に密着してきて、揺れに合わせて体を寄せてきました。気持ち悪いなと思って降りたら、リュックの一番上のポケットが開いていて財布が消えていました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(セルビア)バス車内スリ事例を基に構成

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観光地での置き引き --- 写真撮影の数秒が命取り

公共交通機関で移動中に荷物から目を離した際または観光地で写真をとることに気を取られ、その隙に置引きの被害に遭った。

カレメグダン要塞の眺望スポット、サバ川クルーズ船の乗り場、聖サワ大聖堂の前――どこも荷物を地面に置いて構図を整える数秒が発生します。その数秒で消える。荷物は地面に置かない、足元にも置かない、必ず体に触れた状態を保つのが鉄則です。

レストランで椅子の背にバッグをかけたまま食事するのも置き引きの定番。テーブル下に挟むか膝の上、テラス席なら通路側でないことを確認しましょう。

ネックレスのひったくり

セルビアではアクセサリー狙いのひったくりも報告されています。

ひったくり被害 市街地を歩行中に外国人風の男(セルビア人の特徴とは異なる人物)がいきなり近づき、自身の身につけていたネックレスを引きちぎり、逃走した。

「外国人風」と書かれている通り、地元住民とは違うグループが流動的に動いている可能性があります。目立つネックレスは身につけない、ストラップで首から下げているカメラやスマホは体の前で固定するのが安全。

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夜間の暴行 --- 5人組の脅し事例

スリ・置き引きより重大なのが夜間の路上強盗・暴行です。

暴行被害 夜間、飲食店からの帰宅途中にベオグラード市内を歩いていたら、5人組の男達に暴行を加えられ金を出すよう脅された。

大使館も外出時の防犯としてこう書いています。

ウ 夜間は暗い通りや路地を避け、遠回りでも明るく人通りの多い道を選択して下さい。 エ 不審人物(騒ぐ若者グループ、酔っ払い等)を見かけた時は、近づかないでください。 オ トラブルに巻き込まれた際には、生命・身体の安全確保を第一に考え、抵抗しないで下さい。

抵抗せずに金品を渡すこと、が大使館の指示です。命と引き換えに守れる金額には限度がある。夜間移動はタクシー(TXナンバー)かライドシェアを徹底するのがいちばん確実な防御です。タクシーの注意点はベオグラードのタクシー・交通トラブル対策で解説しています。

ホテル・移動中の薬物混入

大使館の手引きには公共交通機関での薬物混入事例も記録されています。

駅の構内や車内で親しげに近づいてきて睡眠薬の入ったコーヒーなどの飲み物を勧め、寝入っている間に金品を奪い取る事件が過去に発生しているので、見知らぬ者から提供された飲食物はむやみに口にしないようにして下さい。

「親しげに近づいてくる人」の飲み物は受け取らない。セルビア人は親切な人が多いものの、駅構内や列車内で初対面で飲食物を勧めてくるパターンは警戒するのが安全です。

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手口早見表

手口多発場所対策
バッグ抜き取りクネズミハイロ通り、カレメグダン公園、大型モールリュック前抱え、撮影時も荷物を体から離さない
揺れに乗じたスリバス・トラム車内車内で財布を出し入れしない
観光地の置き引き撮影スポット、レストラン椅子背荷物は地面・足元に置かない
ネックレスひったくり市街地路上目立つアクセサリー・首掛けストラップを避ける
夜間暴行飲食店からの帰路夜間はタクシー・ライドシェアで直帰
薬物混入駅構内・列車内の親しげな声かけ見知らぬ人の飲食物は受け取らない

やられたらどうする

  1. セルビア警察(192)に通報して被害届を提出。受理証明書を必ずもらう(保険請求・パスポート再発給に必要)
  2. クレジットカードを即停止 --- 日本のカード会社の緊急連絡先に電話。番号はスマホのメモアプリに控えておくこと
  3. パスポートを盗まれた場合は在セルビア日本国大使館(+381-11-301-2800)に連絡。帰国のための渡航書を申請
  4. 暴行を受けた場合は怪我の状況を写真で記録、医師の診断書も保険請求の重要書類

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出発前にやっておくこと

  • リュックは前抱えを習慣にする --- 撮影スポットでは特に
  • 車内・観光地で財布を出し入れしない --- 取り出す姿を見られた時点で標的
  • 目立つアクセサリーを身につけない --- ネックレス・ブランドバッグは控える
  • 夜間移動はタクシーかライドシェア --- 5人組に脅される事例は実在
  • 海外旅行保険に加入 --- 暴行で怪我をした場合の医療費は高額。詳しくはヨーロッパの海外旅行保険

よくある質問

ベオグラードでスリが一番多い場所は?

外務省と大使館がそろって名指ししているのは、旧市街のクネズミハイロ通り、カレメグダン公園、大型ショッピングモールの3エリア。さらにバスやトラムなど公共交通機関の車内、飲食店も被害多発スポットです。

ベオグラードのバスのスリ手口は?

バス乗車時に複数人が不自然に密着してきて、バスの揺れに乗じて体を揺らされ、その隙にバッグを開けられて中の財布や貴重品を抜き取られる、というのが大使館報告の典型手口です。財布の場所を犯人に「見られている」前提で、車内では財布を出し入れしないこと。

ネックレスのひったくりに気をつけるべき?

はい。外務省は「外国人風の男(セルビア人の特徴とは異なる人物)が突然近づき、身につけていたネックレスを引きちぎって逃走」という事例を報告しています。目立つアクセサリーは身に着けない、首から下げたカメラやスマホストラップも引きちぎられないように体の前に固定しましょう。

夜間に飲食店から宿に帰る時の注意点は?

大使館は「夜間は暗い通りや路地を避け、遠回りでも明るく人通りの多い道を選択」「不審人物(騒ぐ若者グループ、酔っ払い等)を見かけた時は、近づかない」と明記。実際に5人組の男達に暴行され金を脅し取られた事例があります。夜間はタクシー(TXナンバー)かライドシェアで宿に直帰が安全です。

スリに遭ったらまず何をすればいい?

セルビア警察(192)に被害届を出して受理証明書をもらい、クレジットカードを停止、パスポートを盗まれた場合は在セルビア日本国大使館(+381-11-301-2800)に連絡して帰国のための渡航書を申請。保険金請求にも警察の盗難証明書が必要です。

出典

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