Kaigai Risk
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マナグアのスリ バス網棚の置き引きとタクシー車内強奪【2026】

マナグアのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.03 KAIGAI-RISK

マナグアのスリ・ひったくり・置き引きは、バス周辺・タクシー車内・ホテル客室の3エリアに集中しています。在ニカラグア大使館の安全の手引きが具体的な邦人被害事例を記録しているので、エリア別に見ていきます。

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国際バスターミナル周辺 --- 標的化される動線

マナグアの国際バスターミナル(コスタリカ・ホンジュラスへの長距離バス発着)周辺は、安全の手引きが特に強く警告するエリア。

マナグアの国際バスターミナル周辺には低料金の宿が集中していますが、治安が良い場所ではありませんので、暗くなったら外出は絶対に避けてください。明るいうちに必要なことはすべて終わらせておくことが重要です

そして犯罪手口の構造についてはこう続きます。

バスの中やバスターミナル周辺は、スリ、置引き、ひったくり等の犯罪が多く発生する場所です。被害者の多くは、バスを降りた瞬間から目をつけられ、暗がりや人気のない場所へ入ったのを見計らい襲われています

バスを降りた瞬間からマークされる、という構造です。観光客だと一目でわかる外見・大きなバックパック・地図を見ているしぐさ、これらが標的化の合図になります。バスを降りたら立ち止まらず、迷わず正規タクシーに乗る動きを意識してください。

コスタリカ行きバスでの置き引き --- 2019年事例

具体的な邦人被害事例から:

TESTIMONY · 旅行者A

午後4時頃、リバス県からコスタリカ行きのバスに乗車し、旅券・現金・パソコン・カード類等在中のリュックサックを網棚に乗せていたところ、下車時に鞄がなくなっていることに気づいた。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ニカラグア日本国大使館「安全の手引き」(2025年2月)

2019年10月8日の事例。リュックの中身がパスポート・現金・パソコン・カード類で、これが一発で持ち去られています。日本のバス感覚で「網棚に置けば大丈夫」と考えるのは危険です。長距離バスでは膝に抱える、寝るならリュックを枕代わりにするくらいの徹底が必要。

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タクシー車内の窓からスマホ強奪 --- 2022年事例

タクシー停車中の事例:

TESTIMONY · 旅行者B

午後6時半頃、タクシーに乗り移動中、窓を開放した状態でスマートフォンを操作していたところ、渋滞でタクシーが止まった隙に徒歩で近づいた男1名がタクシーの窓から手を差し伸べ、スマートフォンを奪って逃走した。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ニカラグア日本国大使館「安全の手引き」(2025年2月)

2022年3月10日の事例。タクシーは安全圏ではない。マナグアの渋滞は深刻で、停車時間が長く、その間が標的になる時間です。窓を閉める、ドアロックする、スマホを窓側で使わないの3点を徹底してください。

ホテル客室狙い --- 2020年メトロセントロ周辺

外出中の客室狙いの事例:

TESTIMONY · 旅行者A

午後1時から午後6時半までの間、メトロセントロ付近に所在のアパートメント・ホテルにおいて、被害者が外出中に何者かが侵入し、スーツケース在中の現金を窃取した。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ニカラグア日本国大使館「安全の手引き」(2025年2月)

2020年9月11日の事例。スーツケース内の現金が抜かれているので、清掃員や合鍵を持つ第三者の関与が疑われる手口です。マナグア滞在では、

  • 客室金庫がある宿を選ぶ: 中級以上のホテル
  • 金庫がない宿なら、フロント預け or 首掛けウォレットで持ち歩く
  • スーツケースに現金を残さない: 短時間の外出でも

このルールを徹底してください。

信号待ちの車内強奪

歩行者だけでなく、信号待ちの自動車も狙われます。安全の手引きから:

信号待ちで停車していた車の開いていた窓からハンドバッグを取られた事件、車を路肩に停車し、ドアのロックを解除したところ、助手席に見知らぬ男が乗り込みナイフを突きつけられ、バッグを奪われた事件も起きており、駐車や信号で停車する際は、特に周囲を確認する注意が必要です

レンタカー利用時は全窓を上げる、ドアロックを必須に。信号待ちで近づいてくる物売り・物乞い・窓ふきには反応しない、財布を取り出さない、これが現地のルールです。

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信号交差点の物売り・物乞い

信号のある場所には、停車する自動車を対象に、強引に窓ふきを始め代金を請求する者、物売り、物乞いが集まります。また、車椅子で物乞いする者は信号が変わってもその場を離れず、車線上に残っているため、信号交差点を通過する時は特に注意が必要です

物売りに反応しないのが原則ですが、もし窓を開けて応対する場合でも現金は外から見えない位置で出す、財布は車内深くに置く、これだけで標的化を避けられます。

危険なエリアと時間帯

安全の手引きが「危険な地域」として挙げる4類型をスリ・ひったくり目線で言い換えると:

  • 暗い空き地・駐車場・裏通り: ひったくりの逃走経路
  • 酔っ払い風がたむろする場所: 集団に囲まれる手口の現場
  • 特にすることもなく複数人がたむろしている場所: 標的選定中
  • 路上にゴミが散乱している場所(市場周辺等): 物理的に逃げにくい

これに加えて、バスターミナル周辺・バスを降りた直後の経路は要警戒。

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服装と所持品 --- 目立たないが基本

安全の手引きの3原則のうち「目立つことを避ける」は、スリ・ひったくり対策の本丸。

華美な服装、貴金属類を身に着ける、高級ブランドのバッグ、スマートフォン等を持ち歩くなど目立つ格好でいることは犯罪者から狙われやすくなります

具体的には:

  • 金のネックレス・腕時計は身に着けない: ひったくりの最大の標的
  • ブランドバッグは現地で目立つ: ナイロンの普通のリュックが正解
  • スマホは路上で出さない: 道案内は店内で確認、写真は人通りが多い場所だけ
  • 大きなカメラは首にかけない: 観光客でしかない、というサインになる

万が一被害に遭ったら

スリ・置き引きでも、被害後の対応をまとめます。

  • パスポート紛失: 在ニカラグア日本大使館(マナグア)に連絡、再発行手続き
  • クレジットカード: カード会社に即連絡、利用停止
  • 警察への被害届: 帰国後の保険請求に必要、現地の警察で報告書を取る
  • スマホ紛失: 別端末からiCloud/Googleで遠隔ロック、各種パスワード変更

大使館の電話は (505)2266-8668〜8671、緊急時は領事携帯 (+505)8853-3130

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スリ・ひったくりと保険

スリ・置き引きでも、カード不正利用が発生すると数十万〜数百万円規模の損害になります。海外旅行保険の「携行品損害」「カード盗難不正利用」の補償内容を確認してください。

詳しい比較は中南米の海外旅行保険で。同じ中米圏ならコスタリカパナマの事例も合わせて。

マナグアのオートバイ二人組強盗流しタクシー・両替詐欺も合わせて。

よくある質問

マナグアの長距離バスは安全?

バス車内では網棚に貴重品を置かないでください。2019年10月のリバス県発コスタリカ行きバスで、パスポート・現金・パソコン・カード類が入ったリュックを網棚に置いた邦人が、下車時に鞄ごと盗まれた事例が大使館手引きに記録されています。貴重品は膝に抱えて移動が原則です。

タクシーの中なら安全?

タクシー停車中は窓からの強奪リスクがあります。2022年3月のマナグア市内事例で、窓を開けてスマートフォンを操作中、渋滞でタクシーが止まった隙に、徒歩で近づいた男が窓から手を伸ばしてスマートフォンを奪いました。タクシーでも窓を閉める、ドアロックする、スマホは外から見える位置で操作しない、これが基本です。

国際バスターミナル周辺の宿に泊まっていい?

避けてください。安全の手引きは「マナグアの国際バスターミナル周辺には低料金の宿が集中していますが、治安が良い場所ではありませんので、暗くなったら外出は絶対に避けてください」と明記しています。バックパッカー旅でも少し離れたエリアに宿を取り、ターミナルへはタクシーで移動するのが現地の安全策です。

出典

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