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エルサレムの治安 旧市街の刺傷事案と子供集団スリ【2026】

エルサレムの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

エルサレムは三大宗教の聖地が集まる街。嘆きの壁・神殿の丘(イスラム教徒にとってのアル・アクサー・モスク)・聖墳墓教会が徒歩圏内に密集しているのは世界でここだけ。だからこそ、宗教コミュニティ間の緊張が日常の街風景に直結しています。

2026年4月時点でイスラエル全土はレベル3(渡航中止勧告)。エルサレムも例外ではなく、旧市街では刺傷事案も発生しています。最新情勢はイスラエル国記事を確認してから動いてください。

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治安概況 — 旧市街は昼夜で別の街

在イスラエル大使館の安全の手引きはエルサレム旧市街と東エルサレムを名指しで警戒対象としています。

エルサレム旧市街・東エルサレム: ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地。観光客等で賑わうことから昼間はスリ・置き引きが発生、夜間は強盗事件等の凶悪犯罪が発生することも。旧市街はパレスチナ人、イスラエル人が行き交うため、双方間で小競り合い、刺傷事案等が発生することがある。

「昼はスリ・置き引き、夜は強盗・刺傷」という構図。夜の旧市街は明確にリスクが上がるので、日没以降は宿に戻るのが基本です。

旧市街のスリ — 物売り・子供集団・人混み

A2と在イスラエル大使館の安全の手引きが報告する邦人被害例は具体的です。

エルサレムの街中で物売りの老人に話しかけられ、更に子供たちに囲まれ、気を取られている隙にバッグから財布が抜き取られた。

エルサレム旧市街の人混みで、身につけていたバッグから旅券を盗まれた。

複数犯の連携で、1人が物売り・話しかけ役、別グループが囲み役、最後の1人が抜き取り役という分業。子供集団の場合は罪に問えない年齢を使ってきます。

防御策(C2-handbookより):

・バッグや上着、ズボンのポケット等、盗まれやすいところに貴重品を保管しない。 ・見知らぬ人からの怪しい誘い等の不審な行為があった場合は、相手を過度に刺激しないようにしつつ、毅然とした態度で対応する。 ・道を歩くときはなるべく車道側を避け、荷物は歩道側の手で持つ。 ・現金、旅券等の貴重品はできるだけ分けて保管し、「被害は最小限に」を心掛ける。 ・ハンドバッグ等は、自分の体の前で抱えるように持つ。

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聖地マナー — 違反すると現地住民に怒られる/拘束も

エルサレム旧市街は地区ごとにルールが違います。

嘆きの壁(西の壁・コテル)

  • 男女別エリアで分かれる(左が男性、右が女性)
  • 男性はキッパ(小さな帽子)を頭にかぶる(無料貸出しあり)
  • 服装は肌の露出を避ける(ショートパンツ・タンクトップNG)
  • 写真撮影はシャバット中(金曜日没〜土曜日没)禁止
  • 祈っている人にカメラを向けない

神殿の丘(ハラム・アッシャリーフ/アル・アクサー・モスク)

  • 入場時間が厳しく制限(ムスリム以外は午前と午後の指定時間のみ、シャバット・金曜日・イスラム教祝祭日は閉鎖)
  • マグリビ門(嘆きの壁横の木製スロープ)からのみ入場可
  • 服装規定(女性はスカーフ着用、男女ともショートパンツNG)
  • モスク内部はムスリムのみ立入可(観光客は外周の広場のみ)
  • 政治的・宗教的な発言・所持品(ユダヤ教の祈祷具)は厳禁、入口で没収

神殿の丘は宗教的緊張が最も高い場所のひとつ。ルールに違反すると即座にイスラエル警察または宗教警察に拘束されます。

聖墳墓教会

  • 服装は肌の露出を避ける(教会全般)
  • 6つの宗派が共同管理しているため、祭壇・聖具に勝手に触らない
  • 写真撮影は基本OKだが、礼拝中の人にフラッシュは厳禁
  • 各宗派の祭壇エリアで動画撮影は避けたほうが無難

東エルサレム — 治安は西エルサレムと別物

東エルサレム(オリーブ山・ゲッセマネ・ダマスカス門周辺)は地理的・政治的にパレスチナ自治区と連続しています。観光地としてはオリーブ山の眺望や園の墓(ガーデン・トゥーム)など見所がありますが、夜間は西エルサレムへ戻るのが基本。

ダマスカス門周辺はパレスチナ系住民の生活圏。日中の往来は問題ありませんが、政治的緊張が高まっている時期(イスラム教祝祭日・ガザ情勢悪化時等)は避けてください。

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メア・シェアリム地区 — 超正統派居住区の作法

エルサレム西部にある超正統派ユダヤ人の居住区。観光地として知られますが、マナー違反には厳しい反応があります。

戒律を厳しく守っている正統派・超正統派ユダヤ人の居住区においては、祝祭日、安息日(金曜日没~土曜日没)に自動車の乗入れ、写真撮影、騒音発生等の行為を行うとトラブルの原因となり、場合によっては投石等を受けることもあります。

シャバット中に車で乗り入れると投石されるケースが実際に起きています。観光で歩いて入るなら:

  • 服装は肌の露出を完全に避ける(女性は長袖・ロングスカート、男性も長ズボン)
  • 写真撮影はしない(住民を撮ったら抗議される)
  • シャバット中は徒歩でも入らない方が無難
  • カップルでも手を繋がない

シャバット — エルサレムは公共交通完全停止

エルサレムでは金曜日没から土曜日没までバス・路面電車(ライトレール)が完全停止します。タクシーも一部のみ稼働で料金は割増。

  • 滞在前後の移動はシャバット時間を避ける
  • 食料・水は金曜日没前に確保(多くのスーパー・レストランが閉店)
  • アラブ系居住区(東エルサレム)の店は開いていることが多い

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空襲サイレン — 滞在前に都市別の猶予時間を確認

エルサレムもロケット弾飛来想定エリアです。猶予時間は地域ごとに違うので、oref.org.il トップページの「For Guidelines by Town」に Jerusalem を入力して確認してください。Red Alertアプリと oref.org.il のブックマークは必須。詳しくはイスラエル国記事

旧市街のような石造の古い建物にいる場合、シェルターまで距離があるケースも。サイレンが鳴ったら最寄りの建物に入って中央部の階段下や厚い壁に囲まれた場所に身を寄せる動きを優先してください。

強引な客引きと土産物店トラブル

旧市街のスーク(市場)では、強引な客引き・押し売りが日常風景です。

明らかな犯罪行為ではありませんが、エルサレム旧市街等の土産品店での強引な客引きやそのような土産物店で購入した土産品を巡るトラブルがあります。 ・強引な客引きをする店には入らない。 ・商品購入の判断は自分で行い、買いたくない場合ははっきりと断る。 ・財布の中身を相手に決して見せない。

「無料でお茶を」と店内に通された後の長時間勧誘が定番。詳しくはテルアビブの詐欺・ぼったくり(同種の手口を整理)も参照。

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緊急時の連絡先

連絡先電話番号
警察100
救急車101
消防102
Home Front Command(民間防衛)104
在イスラエル日本国大使館(テルアビブ)+972-3-695-7292

エルサレムには日本大使館の出先機関がないため、領事サポートはテルアビブの大使館経由となります。

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