テルアビブはイスラエル経済の中心。地中海沿いのビーチと、隣接するオールドヤッフォの旧港町、ベングリオン国際空港もテルアビブから車で20分ほど。出張・乗継ぎ・取材で日本人が一番滞在する街です。
ただし2026年4月時点でイスラエル全土はレベル3(渡航中止勧告)。テルアビブも例外ではなく、2024年8月には市内で2009年以降初の自爆テロ、2025年2月には近郊で同時多発のバス爆発・爆発物発見事案が起きています。最新情勢はイスラエル国記事を確認してから動いてください。
このページは「やむを得ずテルアビブに滞在する人」が踏み抜きやすいポイントを整理します。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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治安概況 — 街区で危険度が大きく違う
イスラエル国家警察統計で2024年の犯罪発生件数は約28万7,000件。テルアビブはそのうち主要都市として相応の割合を占めます。在イスラエル大使館の安全の手引きは、テルアビブ市内の特定地区を名指しで警戒対象としています。
ベン・イェフダ通り・アレンビー通り — 深夜の一人歩き厳禁
ベン・イェフダ通り、アレンビー通りは市内で最も犯罪の発生件数が多い地域。深夜の一人歩きは避ける。
ベン・イェフダ通りは観光客向けの店・両替所・カフェが集まるエリアで、昼は問題ありません。夜以降に治安が一変するパターン。アレンビー通りはバー・クラブが集中していて、深夜の酔客トラブル・スリが多発します。
旧バスステーション・セントラルバスステーション周辺(ネヴェ・シャアナン地区/シャピラ地区)
外国人労働者(不法滞在者を含む)多数集住、風俗関係店舗多く各種犯罪の発生率高い地域。夜間はもとより昼間も立ち入ることを避け、いかがわしい店には立ち入らない。
セントラルバスステーション(タハナー・メルカジット)は構造が複雑で迷路のよう。観光で行く理由はないので、エリアごと避けるのが正解。
ハ・ティクヴァ地区(テルアビブ南東部)
麻薬等薬物関係の犯罪が多発、浮浪者等多数集まる。夜間はもとより昼間も立ち入らない。
地名を覚えて回避するエリア。Google Mapsでルート検索したときに通過しないか確認してください。
オールドヤッフォ付近 — 昼と夜で別の街
昼は観光客・骨董品買い物客、夜は安宿地区・外国人労働者・バックパッカーで強盗・窃盗事件等の犯罪発生。
オールドヤッフォは旧港町でテルアビブ屈指の観光スポット。日中は人が多くて問題ありませんが、夜は一気に治安が落ちる。ディナーで滞在する場合もタクシー(Gett等の配車アプリ)で帰るのが無難。
邦人被害事例 — 「一瞬の隙」が繰り返し起きている
外務省と在イスラエル大使館の安全の手引きは、テルアビブで実際に起きた邦人被害例を9件以上挙げています。手口別の詳細はテルアビブのスリ・置き引き、テルアビブの詐欺・ぼったくりで整理しますが、頻出の構図はこうです。
オールド・ヤッフォで会食中、駐車していた車の窓ガラスを割られ、座席に置いていたバッグおよびパソコンが盗まれた。
テルアビブのホテルで朝食中、見知らぬ者に声をかけられている隙に、他の者によって座席の横に置いていたバッグが盗まれた。
「車内に貴重品を置く/ホテル朝食で椅子横にバッグを置く/市場で話しかけられて隙ができる」のいずれもが繰り返し起きています。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
空襲サイレン — 滞在前に都市別の猶予時間を確認
テルアビブは沿岸部からのロケット弾飛来想定エリアです。猶予時間は地域ごとに違うので、oref.org.il トップページの「For Guidelines by Town」に都市名を入力して確認してください。Red Alertアプリと oref.org.il のブックマークは必須。詳しくはイスラエル国記事、エルサレム旧市街・聖地マナーはエルサレムの治安。
ホテルチェックイン時に最初にやること:
- 部屋から最寄りのミクラット(シェルター)またはマムード(セキュリティ・ルーム)の場所と所要時間を確認
- 階段の位置を確認(エレベーターはサイレン中使えない)
- ロビースタッフに「サイレンが鳴ったらどう動くか」を聞いておく
新しい建物には各階にマムードが備え付けられていますが、古い建物だと地下シェルターまで降りる必要があります。
ベングリオン国際空港のセキュリティ — 詳細聴取に備える
世界一厳しいと言われる空港セキュリティ。出入国とも、係員が職業・滞在先・連絡先・荷物の中身などを詳しく聞いてきます。
押さえるポイント:
- 出国は3〜4時間前に空港到着を強く推奨
- 嘘をつかない、答えを変えない(不審扱いされて聴取が伸びる)
- 滞在先住所・電話番号・宿泊先連絡先を紙で持っておく
- イラン・シリア・レバノン・イラク等の渡航歴があれば素直に申告
入国時は原則旅券にスタンプを押されず入国カード(青色)が発行されます。滞在中は必ず携行してください。
ベンイェフダ通り自爆テロ前例(2024年8月・2025年2月)
A3「テロ・誘拐情勢」によると、2024年8月にテルアビブ市内で自爆テロが発生(2009年以降初、死傷者なし)。2025年2月にはテルアビブ市近郊で同時多発のバス爆発・炎上または爆発物発見事案が起きています(死傷者なし)。
ISILは「軍よりも、民間の施設やシナゴーグ・教会等の宗教的な施設を標的とするよう呼びかけ」(2024年1月幹部演説)。テルアビブで滞在中に意識すべきこと:
- ショッピングモール・公共交通・大規模イベントでは出口の位置を確認
- バス車内・バス停留所など密閉空間に長居しない
- 不審物(放置された鞄・包み等)は触れず近寄らず警察通報
- 群衆が逃げる方向には反射的についていく
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
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オールドヤッフォの車上荒らし — 駐車中の車に貴重品を残さない
在イスラエル大使館の安全の手引きで複数報告されている手口。
オールド・ヤッフォで会食中、駐車していた車の窓ガラスを割られ、座席に置いていたバッグ(現金、旅券等)およびパソコンが盗まれた。クルマの窓ガラスを割られ、車外からは見えない場所に置いていたバッグが盗まれた事例もあり。
「車外から見えない場所に置いていた」でも盗まれているのがポイント。レンタカー利用時は何も車内に残さないこと。詳しくはテルアビブのスリ・置き引き。
ホテル朝食ビュッフェの置き引き
テルアビブのホテルで朝食中、見知らぬ者に声をかけられている隙に、他の者によって座席の横に置いていたバッグが盗まれた。
複数犯の連携手口。1人が話しかけて注意を引く→もう1人が背後から鞄を持ち去る。日本人同士でも、ビュッフェ取りに行くときに荷物番が交代で残るくらいの警戒が必要です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
シャバット — 公共交通停止
金曜日没から土曜日没まで、テルアビブのバス・電車は全停止します。
- ベングリオン空港行きの電車も停止(タクシー・シェルートで移動)
- スーパーや多くのレストランも閉店
- 飲食店はテルアビブ市内なら開いている店もあるが要確認
到着・出発のフライト時刻はシャバットを跨がないよう調整するのが無難。詳しくはイスラエル国記事。
ビーチ — 遊泳中の貴重品盗難
エイラットのビーチで遊泳中、砂浜に置いていたバッグから現金、旅券を盗まれた。
これはエイラットの例ですが、テルアビブのビーチ(ゴードン・ビーチ、フリッシュマン・ビーチ等)でも同種被害は発生します。砂浜に荷物を置いて泳ぎに行かないこと。最低でも防水ポーチで身に付けるか、複数人で交代で見張る。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急時の連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察 | 100 |
| 救急車 | 101 |
| 消防 | 102 |
| Home Front Command(民間防衛) | 104 |
| 在イスラエル日本国大使館(テルアビブ) | +972-3-695-7292 |
この都市のトラブル別ガイド
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